赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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 あめましておめでとうございます。

 やっと投稿できる。

 向こうで失敗したのを治してこっちも投稿開始です、

 では第一弾・・・どうぞ!!


白き鬼の覚醒

 SIDE???

 

「いや~やっと会いに行けるぜ!!」

 

「ほんとうだわ!!」

 

 俺達は冥界にやってきた!!

 

 イッセ―達もやってきてるもの知っているが・・・まあ、仕事の関係とあっちが修行中で中々スケジュールが合わなくて今まで会えなかった。

 

 だが・・・今日修行が終わったと聞いた。

 

 俺達も今日は手が空いている。

 

 だったら会いにいかない理由はねえだろ!!

 

「・・・すっかりイッセ―君が神様候補だもんね。」

 

「ああ。」

 

 神の不在で落ち込んでいた俺達。だが、イッセ―ガ神の後を継ぐと言ってくれた。

 

 そして、それは現実になりつつある。

 

 あいつが神様になったら、世界はきっと面白い事になるぜ。

 

 もちろん、良い意味で。

 

 こうなればあいつも連れて行けばよかったぜ。

 

 まあ、冥界の美味しい物を一杯土産として買っているからそれで勘弁してもらう。

 

「ゼノヴィアや良太郎・・・元気でやっているかな?」

 

「当たり前だろう!!あいつらだからな。」

 

 早く会いに行きたいぜ。

 

 俺達はわくわくしながらグレモリ―家の前に立つが・・・。

 

 んん?あれはサイラオーグじゃねえか?

 

 すごく焦った様子で・・・。

 

「どうした?」

 

「おお・・・お前たちか。」

 

「何かあった?」

 

 こうやって俺達は巻き込まれていく。

 

 

 

 

SIDE ???

 

 ここが冥界か・・・。

 

 前世では思いもしなかった。

 

 この世界って本当に規格外だ。

 

「こら!!きょろきょろしない!!田舎者丸出しじゃないですか。」

 

「だってさ、姉ちゃん・・・生きて冥界に行けるって誰が思った?」

 

 俺達はじっちゃんの付き添いでやってきていた。

 

 じっちゃんとは・・・。

 

「ほほほほっ・・・面白いのおう。お主は・・・。」

 

「オーディン様!!弟をあまり甘やかさないでください!!」

 

 姉ちゃんが早速怒鳴っているよ・・・。

 

 この世界で俺は・・・なんと・・・半分だけ神様だった。

 

 じっちゃんの死んだ一人息子の忘れ形見だったらしい。

 

 日本から呼び出された時・・・流石にびっくりしたよ。

 

 半分だけ神様だったわけですので。

 

 ちなみに姉ちゃんとは半分だけ血が繋がった関係・・・まあ本当は従妹だ。

 

「ほほほほ。」

 

 じいちゃんは本当に自由奔放だからなあ。

 

 結構色々と腹黒いけど。

 

「・・・孫は可愛がるのは当然。まったく口五月蠅いのう。だからその歳でもまだ彼氏の一人もできない処女「SHOOT VENT」ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。だから大砲をこっちにむけないでおくれ!!見合いでも何でもセットしてやるから!!」

 

だからじっちゃん・・・姉ちゃんを怒らせないで。

 

「おとなしくしてくださいね?出ないと・・・ギガランチャーをゼロ距離でブチ込みますので。」

 

 手にしているのは明らかに姉ちゃんの身体よりもでかい大砲。

 

 姉ちゃんの相方――マグナさんの両腕をくっつけた特性の大砲だ。三メートル位の長さはある。

 

 よくそんな馬鹿でかい大砲を片手でもてるよね?

 

 その射程距離は十キロなのだが、姉ちゃんの創意工夫で射程はさらに十倍にのびている。

 

 反動も無かった事にする辺り・・・流石姉ちゃん。

 

 相方曰く・・・ストッパー無しで本来を超えた破壊力を得られると。

 

 そんな大砲をゼロ距離でぶちこむって流石に鬼畜・・・。

 

「まっ・・・まあまあ・・・落ちついてください主。」

 

 その肩の上に小さな人型が現れ、必死に姉ちゃんを抑えている。

 

 銀色に紅い目をし、手には十字のような紋章が描かれた黒い魔道書を持っている。

 

「新もしゃきっとしなさいね。」

 

「分かっているって。」

 

 口うるさいとこもあるし、そのわりにドジだけど・・・それでも自慢の姉だと思っている。身内のひいき目にしてもすごく美人だしすごく頭もいい。才女といって誰もそれを否定できない。天才の言葉すら足りない。

 

 むしろ・・・どうして彼氏も一人もできないのかこっちとしては疑問で・・・。

 

「内面残念な上に、歩くラグナロクと呼ばれているせいじゃろ?」

 

「あっ・・・・・・納得。」

 

 姉ちゃん・・・すごい異名をもっていましたわ。内面も結構残念だけとそれが大きい・・・。

 

 ヴァルギリ―最強にして北欧神話最強。神や巨人はおろか、スルドですら恐れ、滅びが裸足で逃げだす女として超有名で・・・。

 

 姉ちゃんって天才で天災だった。

 

「ふ・た・り・と・も?」

 

『・・・・・・。』

 

 俺とじっちゃんは姉ちゃんのすごく優しい声に無言で両手をあげて、無抵抗をアピール。

 

 冷や汗も滝のように流れている。

 

 情けない?

 

 でも仕方ないと思うんだ。

 

 大砲「ギガランチャー」とマグナバイザーを後頭部に突きつけられるのって流石に駄目だと思うんだ。

 

 暴力反対。

 

 平和が一番。

 

 北欧神話にあるまじきことだって?

 

 それを姉ちゃんに言う度胸ありますか?

 

「ええいい!!主、落ち着きなさい!!」

 

「へぶっ!?」

 

 そんな姉ちゃんをアインちゃんが等身大となり、ハリセンを取り出してはたいて止めてくれる。

 

 ・・・アインちゃん。

 

 君が俺達の神話勢力の最期の希望だ。姉ちゃんがキレたら・・・ラグナロクが始まってしまう。

 

 北欧神話の今後は君にかかっている!!

 

「うむ・・・平和だ。」

 

 って、マグナさん!!あんたも止めてくれ!!和んでないで!!

 

 しかもこの殺伐とした状況のどこが平和なの!?和む要素も皆無だぞ!?

 

「まったく、戦いの神であるあなたを連れてきたのは・・・。」

 

「分かっているって。」

 

 それは三勢力の和解と共に神の死を各神話勢力に知らされた時だった。

 

 俺はありえない名前が書かれており、俺はそれを確かめるために冥界にやってきた。

 

 アギトとして、その神の後継となる者。

 

 その名は・・・。

 

「・・・イッセ―。お前なのか?神の候補って・・・。」

 

 その名が俺の幼馴染と同じ。

 

 本名「兵藤一誠」。

 

 俺の日本にいた時の友達。

 

 エロく馬鹿だが、すごく熱血で友達思いですごくいい奴。

 

 そいつが神様に?

 

「・・・んん?」

 

 そこで俺は左腕の篭手が反応している事に気付く。

 

 それは・・・奇妙な篭手。

 

 通称「鬼の篭手」と呼ばれる。それは鬼の血を引く者しか使えないとされる者。

 

 俺の中に流れる半分だけの人間の血。それは最悪の鬼と呼ばれた黒い鬼の血らしい。

 

 そして、俺は前世を持つ人間にして・・・ある存在の生まれ変わりらしい。

 

 その篭手が輝く。

 

 その反応は俺の・・・この世界での俺達の母さんを殺した奴らと同じ反応だ。

 

「この反応・・・まさか!?」

 

 それを見て俺は駆けだす。

 

「ちょっ・・・新!?」

 

 なんでこの冥界に幻魔の反応が?

 

 その反応に俺は導かれる。

 

「いくぞ、ガタックゼクター。」

 

 傍に前世からの相棒を連れて。

 

 その先に再会がある事を知らずに。

 

 

 

 

 

 SIDE 黒歌

 

 私達は絶体絶命の危機に陥っていた。

 

「白音!!」

 

 私の・・・私の妹をあいつらは痛めつけていたのだ。

 

「止めて・・・私の妹を!!」

 

「フハハハハハ本当はお前の夫もやってやりたったが仕方ねえな。」

 

こいつら卑劣もいい所だ。

 

 鋼ちんも狙っていたのだろう。

 

「・・・あんな怪物。誰が戦うの?」

 

 だが、鋼チンの修行は完成した。そのパワーをこいつらはみたのだろう。

 

 鋼ちんとまともに戦う愚かさを。

 

 その代わりに小猫がいたぶられている。

 

「お前はあの化け物眷属達の中で唯一の普通。そして、お前の唯一の肉親だからな。」

 

「う・・・。」

 

 小猫があちこちボロボロ。でも・・・立ち上がっている・

 

「・・・良い根性しているね。普通って言うけど、今の僕の力に殴られ続けてまだ立ち上がるか。」

 

 北崎の奴がまだ立っている小猫を見てあきれ果てている。

 

「・・・白音!!もう良いにゃ!!私が・・・。」

 

「姉様!!」

 

 白音は強い決意で私を見る。

 

「あっ・・・。」

 

 しっ・・・白音。あんたまさか・・・。

 

 まだ死んでいない目が物語っている。

 

―――――姉様には・・・絶対に危害を加えさせない

 

 その理由は単純にゃ。

 

――――だって・・・もう姉様一人の命じゃないから・・・。

 

「白・・・音。」

 

 私のお腹の子供のことを・・・。

 

「ふん!!」

 

「がっ・・・。」

 

 でも、それで白音が吹っ飛ばされる。

 

 そして、そのまま起きあがらなくなる。

 

「あっ・・・。」

 

 立ち上がらない白音。

 

 ピクリとも動かないのだ。

 

「白音ェェェェェェ!!」

 

「・・・ほう・・・粘りますね。」

 

 そこにもう一人変な奴がやってくるにゃ。

 

 それは細身の眼鏡をかけた男。そして手に不気味な人形を座らせている。

 

「真木博士。どうしてあんたがここに?」

 

「・・・何。嫌な気配を感じましてね。」

 

 その目が私を見抜くにゃ。

 

 何?この博士・・・。

 

 グリード?

 

 いや、それもあるけど、もっと異質なものを感じるにゃ。

 

 まるで・・・別世界の怪物みたいな。

 

「滅びと対極・・・その気配がその方から感じられるのです。」

 

「・・・何?」

 

 それは最悪の展開。

 

「・・・そうか。お前・・・。」

 

――――スキャン・・・。

 

 あいつが指輪で私の身体を調べる・

 

「やっぱりか!!お前・・・妊娠しているな。それもあの二代目荒神の!!」

 

 あいつの顔が邪悪に歪む。

 

「ふふふ・・ふはははははこれはいい。二代目荒神に対してこれは最高の仕返しができる。」

 

 そう言いながらあいつは言う。

 

「お前には痛い目にあわされた。その償いをその子供にしてもらおうと・・・な。」

 

 私の子供を・・・自分の道具にしようと。

 

「感謝するがいい。お前の子供は俺が責任もって育ててやる。俺の最強の眷属としてな・・・ふははははははははは!!」

 

「いや・・・。」

 

「まずはその子供のスペックを知りたいな。」

 

 やめてよ・・・。

 

 せっかくできた私達の子供だよ?

 

「ふははははははははは。」

 

 鋼ちんとの・・・大切な子供を・・・。

 

「いや。」

 

 私が抵抗しよう、鬼の笛を取り出すが・・・。

 

 その腕ごと凍りつく。

 

 そして体が次々と凍っていくのだ。

 

「あっ・・・ああ・・・あああああああ・・・。」

 

 私の身体を凍りつかせているのは真木という奴だった。

 

「・・・その絶望いいですね。あなたに終末を与える時がきたようです。そして、その子供は私が改造してあげましょう。最強の幻魔として。」

 

 私の身体が凍っていく。

 

 心と共に。

 

「さて・・・その子供を調べさせてもらうぞ。そして・・・取り出した後は俺達の駒として存分に・・。」

 

――――スキャン。

 

「いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 私の心を絶望が襲おうとしていた。

 

 

SIDE 小猫

 

 私は姉様の悲鳴を聞いた。

 

 地に伏せていた私が視線を向けると・・・あの男が姉様のお腹に魔法を当てていた。

 

「・・・姉様。」

 

「へえ・・・あの猫又、妊娠していたなんて・・・。」

 

 姉様が・・・泣いている。

 

「どんな子供なんだろうね。ふふふふ僕達からしても楽し・・・み。」

 

 子供・・・。

 

 たった二人だけの家族だった私達。

 

 そこに鋼鬼義兄さんができて・・・そしてもう一人。

 

 それが姉様の子供。

 

「何?」

 

 私は立ち上がる。

 

「・・・呆れた。まだ立ち上がるのかい。平然と。」

 

「平然・・・じゃない。」

 

 全身あちこちが異常な程に痛い。

 

 膝に力が入らず、立ち上がった私の意思をあざ笑う様に激しくゆさぶってくる。

 

 全身の関節という関節が・・・気を抜いたらそのまま力を失ってしまいそうだ。

 

 でも・・・。

 

「大切な人達が悲鳴をあげているのに・・・寝たままだなんて皆に笑われるよ。」

 

 私は笑みを浮かべていたのだろう。

 

 その笑みにドラゴンオルフェノクに変身していた北崎が一歩だけ、後ろに下がった。

 

「・・・すっ、凄まじい根性だね。」

 

 心なしか冷や汗を流している気がした。私を見て恐れている?

 

 でも、そんな程度どうでもいいか。

 

「良くも悪くも「ど根性」の塊といえる先輩がいたから・・・。」

 

 気付けばイッセ―先輩の背中ばかりを見ていた。どんな状況も諦めなかった先輩。

 

 そんな先輩だからだろう。アギトとか関係無しに・・・すごい連中がイッセ―先輩の味方になっている。

 

・・・・私もその中の一人かもしれない。

 

 私は憧れている。

 

 みなの不幸を爽快に、なおかつ過剰なまでの破壊力を伴ってふっ飛ばす先輩の雄姿を。

 

「諦めない・・・。」

 

 私はそれに届く手段はただ一つだけ。

 

 どんな状況でも諦めない。

 

 単純だけどすごく難しい事。

 

 でも、その根拠となるための修行も積んできた。

 

 私の心の中にもう・・・恐れもない。

 

 あるのはただ一つ。

 

―――――助けたい。

 

 私の唯一の肉親である姉様を

 

――――助けたい。

 

 私の新しい家族になる子供を。

 

 助けたいという思いがあふれてくる。

 

 その思いに自分の力が応える。

 

 そう・・・信じて。

 

「姉様と・・・子供、私の・・・私の新しい家族には・・・!!」

 

 私はそのまま駆けだす。

 

 その瞬間・・・。

 

「なっ!?」

 

 私の身体は大人のそれに変わり・・・。

 

 私の耳に付いた鈴の綺麗な音色と共に私の身体は白い炎に包まれる。

 

 そのまま駆けだし私は拳を北崎に繰り出す。

 

 全身が白くなった私の新たな姿と共に。

 

「がば!?」

 

 大きく吹っ飛ぶ北崎の巨体。

 

 それに目もくれずに私はさらに駆ける。

 

「絶対に手出しさせない!!」

 

 そして、姉様をもてあそぼうとしていた連中をそのまままとめてふっ飛ばした。

 

 姉様を凍りつかせようとした氷も粉々に砕く。

 

 

SIDE 黒歌

 

 ・・・・・・・・・何が起きたにゃ?

 

「姉様!!」

 

 絶体絶命のピンチにやってきてきた白音は倒れそうになる私の身体を抱き起こし・・・。

 

―――――軟気功。

 

 手から気を当てて、癒し始めた。

 

 自然治癒力が活性化し、私の凍傷による傷が治り始めていく。

 

「うっ・・・うん。」

 

 なすがままになっているのには理由がある。

 

 それは白音の変身。

 

 白音は見事に鬼に変身していた。白音にふさわしい白い鬼。

 

 猫耳みたいな二本の角と二本の尻尾が生えている。

 

 ついに白音は鬼に至れたのだ。

 

 それも強力な鬼に。

 

 名をつけるならまさに白。

 

 総てを浄化し、癒す白い鬼。白鬼(ビャッキ)と呼ぶべきだ。

 

 でも、もっと驚くべき点がある。

 

「がっ・・・なんだ!?」

 

 それは白音の全身を驚くべき密度の気が覆っていたこと。

 

 凄まじい浄化の気。それを白音は常時纏っていたのだ。

 

 それに当てられあいつらが苦しみ・・・慌てて私から逃げる。

 

 私には何ともないのに?

 

「・・・変身したというのか?だが・・・今の速度。」

 

 北崎が驚いた様子を見せる。

 

 しかも、白音はたった一歩位、瞬き位の刹那の時間で私を助けていた。

 

「くそう・・・なにしやがる!!」

 

 キレたフェニックスが大剣を手に斬りかかってくる。

 

―――捷星魔光弾!!

 

「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 それを白音の掌から放った気の大砲に飲み込まれ、粉々になっていく。

 

 すごい・・・。

 

 普通なら便利な遠距離攻撃程度なのに。あまりに気が高まっているために強力な砲撃になっている。

 

 まるで某魔砲少女のあれみたいに・・・。

 

「・・・不死身でよかった。」

 

 瞬く間に再生するけど、その表情には冷や汗が伝っている。

 

「・・・だったら。」

 

 北崎はデルタに変身。

 

 そして、そのまま姿を消す。

 

 彼の高速行動。

 

「・・・・・・無駄。」

 

 でも、その北崎の死角からの攻撃を振り向きもせずただ手を無造作にあげるだけで止める。

 

「嘘・・・。」

 

 攻撃を見切られた北崎。

 

「このこのこのこのこのこのこのこの!!」

 

 続いて連続攻撃を仕掛ける。眼にも映らない速さの攻撃を白音は・・・。

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」

 

「なんで当たらない!?」

 

 平然と受け流していた。

 

「・・・手に取るようにわかる。だから無駄。」

 

 まるで剣崎さんが使っているあの力のように。

 

「へっ?」

 

 攻撃を捌き、白音は北崎の胴体に手をあてる。

 

「これはさっき、ぼこぼこにしてくれたお返し!!」

 

―――ゼロ・インパクト!!

 

「ごぶぁ!?」

 

 それだけで凄まじい衝撃と共に北崎は変身を解除させながら吹っ飛んだ。

 

 しかも・・・。

 

「がばゴッ・・うう・・・なっ・・・なんだ、この威力は・・・。」

 

 大ダメージを受け、立ち上がれないでいる。

 

「白音・・・。」

 

 間違いない。仙術を白音は完璧に使いこなしている。

 

 しかも気功技もつかっている。

 

 縮地による高速移動、気を読むことによる攻撃の先読み。そして、寸勁によるゼロ距離からの内部破壊。

 

 それを生かすために波動拳。

 

 今までの修行の成果が一気に花開いている。

 

「・・・ぐっ・・・グレモリ―眷属でお前だけは普通じゃなかったのか?」

 

 シャルバが唸るが・・・気付くのが遅れたみたいね。

 

「私の自慢の妹を侮ったわね?」

 

 あの眷属には私の妹を含めてだれ一人まともな奴はいない!!

 

 全員が規格外の化け物にゃ!!

 

 まあ、白音がそれに連なる存在に覚醒したのには色々と思う所はあるけど。

 

 リアス・・・覚悟しにゃさい。あんたらの眷属全員、レ―ディングゲームで大幅な制限がかかるのは確定だから。

 

「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ欲望が浄化される!!」

 

 それに真木という変態科学者が悲鳴をあげる。

 

「きつい・・・なんだ?」

 

「うう・・・僕も苦しい。」

 

 真木ほどじゃないけどフェニックスとグレムリンも苦しんでいる。

 

 いや、その場にいるヤミ―全員が苦しんでいる?

 

「何故・・・何故私の滅びの欲望が?」

 

「あなたの欲望が浄化しないといけない類だからです。」

 

 これは・・・グリードという欲望の怪物にとっては天敵だろうにゃ。

 

 欲望その物を浄化するだなんて・・・。特に邪なもの限定だろうけど。

 

「うう・・・そんな存在がいるなんて!!」

 

「ぐっ・・・だったらお前を!!」

 

 奴らからしたら脅威。

 

 ジャルバが手にした果実の錠前みたいな物を開くと、

 

 チャックみたいなものに空間が切り開かれ、インベスと呼ばれる怪物があらわれる。

 

「増えたか。」

 

 このまま守られっぱなしも癪にゃ。

 

 私も変身する。

 

「姉様大丈夫ですか?あまり無理は・・・。」

 

「問題にゃい。一応遠距離主体だし。それに無理は白音も・・・。」

 

「私なら・・・・・・ッ!!」

 

 白音の口から苦しそうな声が少しだけだけど漏れていた。

 

 やっぱりそうにゃ。

 

 白音は無理している。

 

 あれだけの怪我を負った状態での覚醒。それは身体にものすごい負荷をかけているにゃ。

 

「・・・もう許さん。」

 

「こっちも試作の幻魔を召喚させてもらいましょう。来い・・・足軽達。」

 

 真木という変態科学者が告げるとともに無数の戦国時代に現れた雑兵のような奴らが現れる。

 

「こいつら・・・何に?」

 

 そいつらから異様な気配が感じられる。

 

 私はその気配に気づく。

 

「あんた・・・人間を材料にしたわね。」

 

「・・・・・・。」

 

 それは人を改造した怪物。それを指摘して、驚く白音。

 

 一方真木という科学者は無表情でただ淡々と応える。

 

「しかたないでしょう。何しろ私もまたある存在と融合して生まれ変わったのですから。

 

 其の言葉にフェニックスとグレムリンの肩の上にいる変なクワガタとライオンが苦笑する。

 

「・・・あんたが一番無茶苦茶だ。なんだ?どうした幻魔と合体できて復活できる?」

 

「どうして、ガラともう二体とんでもない化け物を取り込んだのやら。」

 

「でもおかげで新しい研究ができる。そう・・・。」

 

 真木の姿が変わっていく。

 

 それは恐竜を模した人型。だが・・・その背後に禍々しい何かがいる。

 

 ガラって・・・聞いた事があるにゃ。

 

 古の錬金術師。それもグリード達の元となったコアメダルを生み出した存在の一人だと。

 

「さあ・・・古の錬金術師と高等幻魔の中でも最高峰の科学者も二体。そして・・・もう一つの要素を得た私を倒せるかな?」

 

「・・・幻魔!?」

 

 私はその単語を聞いてさらに驚きを隠せない。

 

「姉様知っているの?」

 

「知っているも何も・・・何で今更。あれは伝説の赤い鬼武者達が倒したはずじゃ・・・。」

 

 それはこの世界に侵攻してきた異世界の怪物達。

 

 それは赤い鬼武者と黒い鬼武者によって阻止された。

 

「ククク・・・私達の二つの神もまた復活しようとしているのですよ。私の研究でね。ああ・・・滅びという美しい終わりに先があっただなんて。」

 

 どこか恍惚したようすの真木。

 

「・・・狂っている。」

 

 何でこう敵組織にはロクでもないマッドサエティストがそろっているかにゃ!!

 

「そうですね。なら、この足軽達でその成果を見せてあげましょう。何しろ彼らの体内にはセルメダルが埋め込まれていましてね。クククク・・・それを発動させたら。」

 

 足軽達の全身が変わっていく。全身が包帯の様な物に覆われたのだ。

 

 そして現れたのは全身がメタル化した足軽達。

 

「改造時にそれぞれの欲望だけを残しておいたのです。私達に対する命令の服従と狩り、それにさらなるエッセンスを加えるために。ふはははは素晴らしい。亡霊のごとき欲望は狂ったように皆を強化させるぞ!!」

 

 まさにマッド。

 

 やることがえげつなすぎる。人間の体を材料にするだけに飽き足らず、その残留思念すら躊躇いなく利用するあたりがとくに・・・。

 

「さあ・・・終焉を初めようじゃ・・・。」

 

――――あらあら?無粋ですね。

 

 だが、そこに乱入者があらわれる。

 

―――――バインド

 

 無数のインベスや足軽達が動けなくなる。

 

 よく見るといきなり現れた細い糸に絡みつかれ動けなくなっているのだ。

 

「やっと見つけましたわ。」

 

 それはメイドのような格好をした仮面ライダ―。その隣には忍者のような姿をした奴もいるにゃ。

 

「・・・ちぃ。ナイトカーニバルにかぎつけられたか。」

 

 仮面ライダ―冥花の姿。その手には指輪と傘が握られていた。

 

「今度はやられねえぜ?」

 

 もう一体はたしか影牙。

 

 その二人が私達を護るようにやってきている。

 

「お待たせしました。あなた達を絶対に兄さんの所に連れて・・・。」

 

「・・・えっと、その声、もしかしてあんた・・・。」

 

 その声、そして発する気に心当たりがある。

 

「あっ・・・。」

 

「・・・もう仙術使いになにをやっているの。」

 

 どうして彼がここに?

 

 それにその姿・・・。

 

「ちぃ・・・生意気な!!」

 

――――エクスプロ―ド・ナウ!!

 

 声を荒げながらフェニックスファントムが爆破の魔法を発動。

 

 だが・・・。

 

「もうそれは効きません。」

 

―――――シェイクハンズ!!ディフェンド!!

 

 指輪を傘についている掌の形をした部分に当てると、傘が展開。

 

 爆発を完璧に防ぐ。

 

「げぇぇぇぇぇぇ・・・。」

 

「改良されたこの傘の性能は素晴らしいでしょう?それにこれは守るだけじゃないのです。」

 

 それと共に傘に付いている引き金を引く。

 

 すると先端から無数の弾丸が発射された!?

 

「がばばばばばばばば!?」

 

 それを受けて爆発と共に吹っ飛ぶフェニックス。

 

 なんなのあの傘?

 

 普通の傘に見えたけど、それならどうして強烈な爆発を防げるの?

 

 おまけに弾丸発射って・・・。

 

「それそれどんどんいきますわ。」

 

 傘の先端からまるで対空機関砲みたいに巨大な弾丸が連射されていく。それにインベス達や、足軽達が弾丸の雨にさらされ散っていく。

 

 まるでマフィア映画の抗争シーンを見ている気分にゃ。

 

 雑魚の群れが十秒で片付いた。

 

「どうですか?メイドの嗜み・・・。」

 

「いや!!それがメイドの嗜みって絶対に間違っている!!」

 

 グレムリンのツッコミも間違ってない。

 

「ぐおおらあぁぁ!よくもやりがったな!!」

 

 フェニックスが復活して剣で斬りつけてけど・・・。

 

「・・・ホントに氷の使い方がよりすごくなりましたわ。」

 

 それを突如出現した氷の壁が防いだのだ。

 

「この程度の氷の壁など俺の炎で!!」

 

 フェニックスの大剣から炎が吹き荒れ氷を溶かそうとする。

 

 だが・・・。

 

「ふふふ・・・温すぎますわ。」

 

 だが、氷は全く溶けない。

 

「一瞬で百枚分位は張れましたわ。あなたは氷山を剣で斬ろうとしているのと同じなのです。」

 

「ひょっ・・・氷山だと!?げえっ!?剣が!?」

 

 炎を噴き出していた剣が凍りつく。

 

「そして・・・あなたはもう終わっている。」

 

「へっ?」

 

 其の言葉と共にフェニックスの首が宙を舞う。

 

 いつの間にか背後に回り込んでいたにゃ。そして、不気味な音色を奏でる鎌を振るって・・・そうしたらいつの間にかフェニックスの首が・・・。

 

「・・・なんだ・・・そりゃ・・・不死身じゃなかったら終わっていた。」

 

 首だけであいつ生きているにゃ!?

 

「催眠術。あの音・・・催眠音波みたいなものになっているみたいだね。多芸だね。前の時とは明らかに違う。って・・・動けない!?」

 

「ええ。ついでにあなたを処刑しちゃいましょうか?」

 

 グレムリンの全身にいつの間にか糸が巻かれている。

 

「なっ・・・なんで身体が元に戻らない・・・って俺の身体がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 そして、フェニックスの身体は氷に包まれて封印されていた。

 

「・・・念のためにあなたの切り傷を凍らせました。体も氷結封印して復活は不可能です。」

 

「てっ・・・てめえぇぇぇぇぇ!!ごぶふぁ!?」

 

「お二人にパス!!」

 

 そのメイドライダーさんがフェニックスの頭を華麗に私達の方へと蹴りとばす。

 

 うん・・・シュートを決めやすい緩やかな山なりのパス。

 

 いい仕事にゃ。

 

 さすがメイドさん。

 

「おいっ馬鹿、止めろ。いややめてくださ・・・。」

 

 私と白音は視線を合わせて共にやる。

 

『シュゥゥゥゥゥゥトッ!!』

 

 頭だけのフェニックスを私と白音の二人の共同作業で一緒に蹴り飛ばす。

 

「おっ・・・俺の身体だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・!!」

 

 星になっていくフェニックス。・・・なんか不死身もこういう時、ほんの少し哀れにゃ。

 

 まあほんの少しだけだけにゃ。

 

「ちょっ、君達鬼か?!なんで惨いことを・・・。」

 

『私達は鬼ですが、それがどうした(にゃ)?』

 

 その返答にあいつは戦慄していう。

 

「・・・まさに・・・鬼!!」

 

 いや、実際私達は鬼だから。

 

「だが、こっちもいつまでもとらわれていてばかりだと思うな!!」

 

 閃光と共に糸をふっ飛ばし、姿を消すグレムリン。

 

 そいつが両手に鎌を持ち高速で冥花に向かっていくけど・・・。

 

 その鎌を影牙が手にしたトンファーブレードで受け止める。

 

 受け止めた後・・・別の影牙が現れグレムリンをふっ飛ばす。

 

「がっ!?なっ・・・なななななななななっ!?」

 

『今度は俺達の番だ。』

 

 それは分身の術。それも実体を持った。

 

 今影牙は・・・十人いる。

 

「何それ?」

 

―――――まるでヴヴァみたいなやつだな。

 

「おい・・・しっかりしろ!!身体は俺が取り戻す。」

 

「・・・悪い。」

 

 緑色のクワガタがいつの間にかフェニックスの身体にいる。

 

「・・・氷の封印が!?」

 

 氷の中で爆散するフェニックスの身体。それと共に戻ってきたフェニックスは首から下の身体が再生してく。

 

「・・・なあ、メイドって闘う存在なのか?あんなメイドとは二度と戦いたくないぞ。」

 

「案外冥界には多いかも・・・。本来は全く違うのにねえ。」

 

 フェニックスの問いに苦笑するグレムリン。

 

 たしかに・・・、グレイフィアさんという典型例がいるからにゃ・・・。

 

「なら今度は試作機を登場させましょうか?」

 

 真木が指を鳴らすとともに・・・。

 

「あああァァァァ!?おっ・・・俺の身体がが!?」

 

 ジャルバの身体に異変が起きる。内側からぼこぼこと膨れ上がり、身体が炎と共に燃えだしたのだ・

 

「おっ・・・お前、俺の身体に何を!?」

 

「何・・・瀕死のあなたを復活させるとき、普通では助けらなかったのです。ですから幻魔の血と共にあなたを蘇生させたのです。安心してください。理性のない下等とは違います。高等幻魔相当にあなたは仕上がりましたから。」

 

「きっ・・・貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ついでに試作のコアメダルも内蔵しています。あなたの中で膨れ上がる欲望を糧にそろそろ・・・。」

 

 それと共にそれは姿を現す。

 

 それは燃え上がる巨人。

 

「さて・・・そこにこのメモリを使うと・・・。」

 

――――仮面ライダ―。

 

 其の言葉と共に真木はあるUSBメモリみたいなものを投げ、その巨人に刺さる。

 

 そして現れたのは仮面ライダーのような頭部をもつ怪物。

 

「悪魔を素体にした人造幻魔と、ガラの錬金術、そして私のメダル技術。そこに試作のガイアメモリが加わった合作。いい作品でしょう?」

 

 冗談みたいな怪物があらわれたにゃ。そのでかさ・・・その身体に込められた怨念みたいな・・・。

 

「グオオオオォォォォ・・・チカラ、モットチカラヲ!!スベテヲ!!」

 

「何しろ彼は力を渇望していた。その願いを叶えてあげただけ。さあ・・・この二人を潰してその欲望をさらに満しなさい。」

 

「ォォォォォォォ!!!」

 

 まさに絶対絶命のピンチ・・・。

 

 そんな時だった。

 

 

 

『トリプルライダーバンチ!!』

 

 

 

 と言う雄叫びと共に凄まじい打撃音が轟いたにゃ。

 

「グオオオオォォォ!?」

 

 地面に倒れる仮面ライダーコア。

 

 それを背に三人が私達の前に降り立っていたにゃ。

 

 二人は今代の二天龍、イッセ―とヴァ―リ。

 

 そして、最期の一人は・・・。

 

「・・・無事のようだな。」

 

 それは一人の鬼。

 

 それは、私の夫。

 

「鋼ちん!!」

 

 鋼ちんがきてくれたにゃ。

 

「・・・無事でよかった。小猫、お前もおめでとう。ついに至ったか。」

 

「・・・鋼鬼義兄さんと先輩達がいるなら・・・大丈夫だね。」

 

 その言葉に安心したのか白音は倒れる。

 

「しっ・・・白音!!」

 

 慌てて私は元の姿にもどっていく白音を抱き起こす。

 

 あちこち怪我をしているでも・・・。

 

「・・・・・・・。」

 

 やりとげたと言いたげに満足げな顔をしている。

 

 必死になってくれた私の妹を抱き寄せて私は涙を流しながら言う。

 

 ありがとう・・・と。

 

 




 やらかしました。小猫もついに本当の意味でグレモリ―眷族入りです(オイ!!)


 そして何気に新しい幼馴染と原作キャラ登場。

 ツッコミ所は万歳だと思いますが・・・。

 もう一話投稿します。、
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