赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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 第二弾。完璧なオリジナル展開です、

 今回の投稿は此処までですが、この後はレ―ディングゲーム編となる予定です。

 ついにヴァ―リのバイク(?)も登場します。

 では・・・どうぞ!!


 登場。二人のアギトライダー

SIDR イッセ―

 

 

 俺達・・・相当ヤバい事になっている。

 

 変身もしない状態であのデカい奴を殴り飛ばしたからだ。

 

 無我夢中だった。

 

 突然現れた三体の謎の仮面ライダ―。彼らが小猫ちゃん達の居場所を見つけ、ここまで連れて来てくれたのだ。

 

「何とか・・・間に合った。」

 

 彼らはナイトカーニバル。

 

「時間稼ぎありがとう。助かった。」

 

 エイジ兄さんが信頼できると言ってくれたけど・・・本当に助かった。

 

 そうでないと・・・あのでかい奴にやられる事だったからだ。

 

 急いで駆けだし、三人で殴り飛ばす。

 

 その結果に流石に俺も驚いているぜ。俺達、神器を使わない素の状態でも大分強くなった。

 

 だが、その驚きはすぐに怒りに変わる。

 

 安堵して気を失った小猫ちゃん。

 

 変身を解いた姿はボロボロだった。

 

「ありがとう・・・ごめんね・・・ごめんね。」

 

 それを抱き寄せて泣いている黒歌。

 

「今回復させます。」

 

 メイドの姿をしたライダーが指輪を当てる。

 

―――ヒーリング。

 

 そして、彼らが黒歌と小猫ちゃんを護衛している。

 

「・・・イッセ―、白音の事を感謝する。」

 

「?」

 

「あいつの壁を取り払ったのはお前だろ?おかげであいつは至れた。そして、生き延びれた。そのことに先に礼を言っておく。」

 

「・・・・・・大したことはしてねえって。」

 

 ただ、指摘しただけだ。

 

 どう解決すべきか。

 

 答えその物は小猫ちゃんが見つけたんだしそんなに礼をいわれることじゃ・・・。

 

「・・・フッ・・・お前はそのままでいてくれ。」

 

「そうだな。その方が好ましい。」

 

 軽いやり取りはそこまでだった。

 

「それとお前達にも感謝したい。本当に・・・ありがとう。」

 

 鋼兄の感謝はナイトカーニバルの五人にも及ぶ。

 

「・・・幼き身でこれ以上無理はさせたくないが・・・このまま妻と義妹を頼む。」

 

『はい!!』

 

 これで憂いなく暴れられるな、

 

「・・・さて。貴様らには仕置きが必要だな。」

 

「久々にあいつの本気の怒りをみたな、」

 

 ヴァ―リの言うとおり、本気でブチ切れている鋼兄の姿。

 

 怒りだけで大気だけじゃなく、軽く地鳴りが起きている。

 

「鋼兄・・・俺達もいくぜ。」

 

「はあ・・・まあ、ね。」

 

 小猫ちゃんを酷い目にあわせたのだからな。 ヴァ―リはそこまで怒っていないが、やる気には変わりない。

 

「・・・んん?」

 

 ヴァ―リは足元に転がっているなにかを踏みつけている。

 

「・・・・・・酷い・・・。」

 

 それは北崎だった。

 

 どうやらヴァ―リが着地した時、おもっきり踏み抜いたらしい。

 

 そして、それは止めになっていた。

 

「そんな・・・認めない。この・・・この僕がこんな終わり方を!!」

 

 全身から青い炎を吹き出しながら立ち上がる北崎。

 

 そのまま最後の攻撃をしかけようとするが。

 

「・・・お前はその程度だった。それだけのことだ。」

 

 それに対して止めの拳を叩き込むヴァ―リ。

 

「そのままお前の罪を数えながら・・・果てろ!!」

 

「認めん・・・僕にはデルタがある。不死の魔王の力。これがある限り寿命以外で死ぬことは・・・。」

 

 腰に現れたデルタのベルト。

 

 だが・・・それが光を放つ。

 

 そして・・・。

 

「そんな・・・。」

 

 そのベルトがヴァ―リに装着されたのだ。

 

「・・・ギアが俺を選んだみたいだ。いいのか?別に俺自身はアギトの力の影響で死ぬことはないが・・・。」

 

「あっ・・・あああ・・・・あああ・・・。僕のデルタが・・・」

 

 そのデルタのベルトを装着し・・・。

 

―――check、

 

 ヴァ―リがデルタに変身してみせる。

 

「そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 それを見み、絶叫しながら北崎は果てた。灰となって・・・。

 

「・・・改めて巧がこうならなくて良かったと思うよ。」

 

 オルフェノクの最期を見てヴァ―リは呟く。

 

 俺もそう思うよ。でも・・・そう思うと哀れだな。

 

「デルタギアが白龍皇の元に・・・。」

 

「しかもルシファーの血を引く者が・・・か。因果だな。」

 

 俺達の傍に相棒はいない。故にあの姿にはなれない。

 

 だが・・・それでも今回は負ける気がしない。

 

「流石に分が悪いですね。でも・・・我々にかまっていいのかな?何しろ仮面ライダ―コアは「強さ」を求める欲望で動いている。そして・・・。」

 

 立ち上がった仮面ライダ―コア。その下半身がバイクの車輪のように変化。

 

「フハハハハハハハハハハハ!!さあ・・・冥界の滅びの一端、私の試作品で始めましょうか!!」

 

「貴様!!」

 

「実験の結果を高みの見物します。」

 

――――テレポート ナウ!!

 

 三人はそのままその場から転送されて姿を消し、仮面ライダ―コアの肩の上に転送。

 

「追いつけるものなら追いついてみなさい。」

 

 そして、そのまま仮面ライダーコアと共に爆発と共にその場から走り去って行った。

 

 行く先は・・・冥界の街。

 

 あいつ・・・街を襲撃するつもりか。

 

「そんな事させるか!!トルネ!!」

 

――――あいよ!!

 

 俺はトルネを召喚。早くあいつに追いつき止めないといけない。

 

「鋼兄乗れ!!」

 

「ああ!!」

 

 鋼兄を後ろに乗せる。

 

「ヴァ―リ!!先に行くぞ!!後で追いついてくれ!!」

 

「あっ・・・俺は・・・。」

 

 俺はヴァ―リの返事を聞く前に爆走を開始する。

 

 

 SIDE ヴァ―リ

 

 非常に困ったことがある。

 

 それは俺には・・・。

 

「追いつきたくても俺にはバイクがない・・・。」

 

 今だに解決していない重要な問題。

 

 それが俺のバイクが無い事。制作依頼を出してみたが・・・俺の満足できるスペックを言ってみると・・・。

 

―――――無理ゲ―いってんじゃねえ!!そんな化け物を作れるわけねえだろ!!

 

 と、アザゼルに滅茶苦茶怒られた。

 

・・・・最低でも一万馬力は欲しいと言っただけなのにな・・・。

 

 普通のバイクじゃ物足りない。

 

俺のバイク・・・もうすぐゲットできると予感はしていたのに・・・。

 

 アギトの勘も外れることがあるのか。

 

――――――あの・・・私でよければ使ってみませんか?

 

「んん?」

 

 其の言葉が俺の頭に聞こえて・・・。

 

「デルタのベルトか?」

 

――――今から言う番号を入力してください。

 

 其の言葉に従い、俺はベルトにそのコードを入力する。

 

 3821と。

 

 それと共にそれは召喚される。

 

「ずっと待っていました。あなたが・・・あなたが私のマスターですね!!」

 

「・・・おお・・・。」

 

 召喚されたそれを見て俺は確信した。

 

 これが俺の相棒だと・・・。

 

 だが後ろで黒歌が「それ・・・バイクにゃのか?」と茫然としていたが関係ない。

 

 歓迎する。俺のバイクよ!!

 

 

 

SIDE イッセ―

 

 俺達は今苦戦を強いられていた。

 

 仮面ライダ―コア。

 

 それは下半身をバイクの変形にさせ、高速で街に向かっていた。

 

 追いつくこと事態は簡単だ。

 

 だが、問題は追いついてからだった。

 

 あいつは走りながら胴体だけこっちに向けてきたのだ。

 

 そして火球で攻撃。

 

「ぐっ・・・厄介だぜ。」

 

 全く速度を落とさない状態での攻撃。

 

 だが俺達は遠距離攻撃手段はない上に相棒達とまだ合流できていない。

 

「・・・あいつらめ・・・。」

 

「止められるものならとめてみなさい!!」

 

 仮面ライダ―コアの身体からまるで炎の車輪に顔がくっついたような怪物が無数に現れる。

 

「造魔、それに無のメダルをたした試作機第二弾・・・火車のテストをさせてもらいましょう!!それにそれを応用させた足軽よ!!」

 

『!?』

 

 俺達の左右に現れたのは巨大なタイヤの様な乗り物の中心に乗っている足軽の姿。

 

 二体一組みで一つのタイヤに乗る、前の奴が両腕に円形の盾を装備した状態で操縦。後ろの奴が手にした火縄銃みたいな奴から光の弾を撃ってくる。

 

「あるロボットアニメでやっていた地球ローラ―作戦・・・それを参考にした最新アイテムなのだよ!!動力源はセルメダル。足軽自身の欲望で動くのだから面白い。」

 

 それはまさに走るタイヤ。上部にミサイルポットやキャノンみたいなものが付いているけど、タイヤがひとりでに走っているインパクトに比べたらだいぶ弱い。

 

 その内部に戦国時代にいるような足軽がいるのもカオスだし。

 

「トルネ・・・操縦頼むわ!!」

 

「あいよ!!」

 

 俺は遠距離攻撃が可能なフォーム・・・アクアフォームになる。

 

 その後ろで・・・鋼兄も手にしたアームド・クサナギを顔の前に出す。

 

 俺達は無防備に見えるタイヤの側面に回り込み、短剣を繰り出す。

 

 だが・・・。それを前の足軽が装備していた盾が発動させた小型の障壁が阻む。

 

 それはタイヤの両側面を覆う様に展開されている。

 

「だったらタイヤを・・・!!」

 

 タイヤに攻撃を仕掛けるが・・・そのタイヤが恐ろしいほど頑丈。

 

「・・・俺の斬撃を弾くか・・・。」

 

 鋼兄の斬撃が弾かれるって・・・どんだけ!?

 

 奇抜な見た目なのに関わらず、相当作りこまれている。

 

 思わぬ苦戦だが・・・。

 

「まあそれなら・・・。」

 

 俺も元のグランドフォームに戻る。

 

 結論は同じだ。

 

『防御の上から叩きつぶす!!』

 

 鋼兄はパンチ、それはキックをあの変なタイヤの側面に同時に叩き込む。

 

 防御?そんなことしても・・・俺達の一撃なら転倒は免れない。

 

 横に吹っ飛びながら転倒して離脱していくタイヤ。

 

「・・・まさに力技。」

 

 うっさいわ!!

 

 乗っている二人がすげえパワー系だからそうなるんだよ!!

 

 そう言っている間に他のタイヤと火車がやってくる。

 

 前方から一斉に無数の火車達が蒼い炎を纏わせて突進。

 

 左右に一体ずつ、そして後ろから二体のタイヤ達が銃を連射させながら迫ってくる。

 

「・・・鋼兄・・・前は頼むわ!!」

 

「ふっ・・・おう!!」

 

 他に突進してきた火車を前方に大きく飛びながら次々と切り払う鋼兄。そして、俺は宙返りしながら後部の荷台に両手から着地しつつ・・・両脇のタイヤ野郎を蹴り払う。

 

 そして、後ろのタイヤ野郎を蹴り飛ばしつつ荷台から運転席へと飛び乗り、前へ飛んだ鋼兄の足元まで加速。鋼兄は荷台の上に着地して、座り直す。

 

 その時間・・・僅か三秒。

 

『・・・・・・。』

 

 いや・・・新体操ってできるもんだ。

 

「・・・こっ・・・こいつらどういう運動神経してやがる?」

 

「本当に・・・。」

 

 フェニックスとグレムリンが目を丸くしているな。

 

「良い修行してきたみたいだな。」

 

「そっちも信じてくれてありがとうよ。」

 

 お互いに強くなった実感があるぜ。

 

 この程度なら全然問題ない。

 

 トルネもいるしな!!

 

「だが、彼を忘れてもらっては困るのだよ。」

 

 仮面ライダ―コアが拳を振り上げて襲いかかってくる。

 

 それを辛うじてかわすも・・・他の雑魚がジャマしてくる。

 

「・・・しかたねえ・・・。」

 

 修行で得た新たな力・・・それを使う時・・・か?

 

 だが、後ろから意外な援軍がやってきていた。

 

―――――――ここは俺達に任せてもらおうか!!

 

「へっ?」

 

 それは聞き覚えのある念話。

 

 その念話が飛んできた後ろの方を俺と鋼兄は揃って振り向くと・・・

 

 恐るべき何かがタイヤどもを次々と跳ね飛ばしながらやってきていた。

 

 それはタイヤの代わりに二つの球体みたいな奴を使っていた。

 

 背後にロケットブースターみたいなものがついていた。

 

 そして、その前面は極めて固いフードと装甲に覆われている。

 

 まさに二輪駆動のハイテク装甲車って感じがする。

 

「・・・何?これ・・・。」

 

 それにまたがって操縦していたのはヴァ―リだ。

 

 その表情はまさに歓喜。

 

「ふはははははははははっ!!見るがいいイッセ―!!これが俺の・・・バイクだ!!」」

 

『バイク!?』

 

 って・・・それバイクなの!?

 

―――――このたびヴァ―リ様の愛馬となりましたジェットスライガーと言います。以後、お見知りおきを。

 

『・・・・・・・。』

 

 しかもそれ・・・しゃべんのか!?

 

 すごくお淑やかなお姉さんの声だぞ?

 

――――はい。アギトの因子で私の体も変化したみたいで。

 

――――えっ?じゃあ、お姉さん、私と同類なの?

 

 トルネがおどいた様子でこっちを見る。

 

――――はい。製造年月日は・・・まあデルタギアと同じですのであなたよりも年上です。

 

「デルタギアと同じ?」

 

―――――私はデルタギアと対となるように生まれたものです。いままで私の力を使いこなす人がいなくて・・・誰も・・・誰も私を使ってくれなかったのです!!

 

「・・・・・・・。」

 

―――――すごく性能はいいのですよ?でも、それ故に私を召喚しても、みなかった事にして私をすぐに送り返しますし!!そのあと私の存在を忘れて・・・もう・・・。

 

 そんな化け物、誰が使うというのか?

 

「ふっ・・・だが、俺にはふさわしいと思うぞ。お前が。」

 

 あっ・・・いや、いたわ。ヴァ―リって言う馬鹿が。

 

 まあ、こいつが巧のファイズギアのあれと同じなのは分かった。だが・・・。

 

「なあ・・・それってバイクってカテゴリーで本当にいいのか?」

 

「何をいっている!!一定以上の排気量、まあ今回は馬力で言うが、その馬力をもって二輪で自走しているんだ。間違いなく自動二輪車、つまりバイクだろう!!」

 

『・・・・・・・・・。』

 

 間違ってはいないだろう。

 

 むしろそのごつさで、軽並の排気量しか無い方が驚きだわ!!

 

「・・・ちなみに馬力は?」

 

 鋼兄の質問に対して・・・

 

―――まだ正確にはわかりません。そちらの子と同じくアギトの因子の影響で十倍以上に出力が強化されまして。でも・・・五万馬力は余裕です。

 

『・・・・・・・。』

 

 うわ~オーバースペック。

 

 うん・・・俺達はバイクの定義で大切なことを見失っていた。

 

 一定以上なのは大切だよね?

 

 でも・・・どこまでがバイクと定義していいのか考えるべきだと思うんだ。

 

 何なの?そのオーバーすぎる馬力。

 

「そのパワーみせてもらうぞ!!」

 

―――お任せあれ!!

 

 そのまま仮面ライダーコアに突撃するジェットスライガー。

 

「ちょちょちょ!?」

 

 やってくる無数の火車達を・・・

 

―――邪魔しないでください。

 

 搭載されたミサイルで次々と撃墜。

 

「ぐおおおおおぉぉぉぉ!!」

 

 仮面ライダ―コアが火球を放つけど・・・。

 

 それを正面に搭載されたフォトンブラットの砲弾が相殺。

 

 その爆発を突っ切るように、ブースト全開で突進。

 

「これが本当のライダークラッシュだ!!」

 

 結果はまあ・・・最低でも五万馬力もあればおかしくもないことだった。

 

 仮面ライダ―コアが見事に跳ね飛ばされたのだ。

 

 きりもみ回転しながら宙を舞う巨体。

 

―――御主人様。私・・・あのお姉さんに火力と馬力、頑丈さで勝てる自信がないよ・・・。

 

「むしろ勝たないでくれ。」

 

「・・・そうだ。気にしたら駄目だ。」

 

 トルネの進化の方向性が可笑しくならないうちに言っておく。

 

 はっきり言って「五万馬力」はすごいが、すごすぎて最早「無駄」と言うレベルだ。

 

――――ただパワーがあるだけじゃありませんよ!それ!!

 

 ジェットスライガーはそのまま走行に使っているタイヤがわりの球体を横に回転させ、百八十度ターン。

 

 バイクって概念すでに破壊しとる。

 

「小回りもバッチリか。まさに化け物マシンだな。」

 

「はははははははは!!すばらしい!!これからもよろしく頼む!!」

 

―――ええ!!主様に立ちはだかる物は私がすべて跳ね飛ばしますのでご安心を!!

 

 うん.そいつなら山どころか海や隕石だってぶち抜けて走りそうだ。

 

「どうだイッセ―!!これが俺のバイクだ!!」

 

『・・・・・・。』

 

 俺はこれを見て思ったんだ。

 

 俺はそのジェットスライガーさんを絶対にバイクと認めてはいけないと。

 

 むしろ「二輪駆動の重突撃戦車」の方が適切じゃありませんか?

 

「落ちついたらツーリングでもしよう。」

 

『それだけは絶対にだめだ!!』

 

 ヴァ―リの提案に俺と鋼兄は即座に止める。

 

 あんなのが公道走ると、大騒ぎになる。絶対に・・・。

 

「・・・ぐぅ・・・。なんなんですか・・・あれ?」

 

「俺に分かるわけねえだろ!!」

 

 仮面ライダ―コアから振り落とされたフェニックスとグレムリンが呻く。

 

「・・・だが、舞台は整った。さあ、仮面ライダ―コアよ。我が作品達を暴れる時がきた!!」

 

 真木が指示を出す。それと共にコアが立ち上がり走りだす。

 

 その先には・・・街。

 

 それもコアが向う先は・・・学校!?

 

「さあ・・・楽しませてもらいますよ。街を蹂躙するその日を!!街中でさっきのような戦い・・・君たちにできますか?」

 

 あいつら・・・街で暴れるつもりか?

 

 俺達は追おうとするが・・・。

 

――――アクセル・・・ナウ!!

 

 グレムリンが加速魔法を発動。仮面ライダ―コアの姿が瞬時に消えたのだ。

 

―――――・・・私が振り切られるなんて・・・。

 

―――――時間操作系の力ですか。

 

 そっちがそう来るなら・・・。

 

「・・・ヴァ―リ。」

 

「・・・ふっ。仕方ないか。」

 

 俺達は揃って神器を発動させる。

 

 あの力の使い時がきた。

 

 目には目を・・・歯には歯を・・・。

 

 そして時間操作系能力には・・・同じ力を!!

 

 

SIDE 三人称

 

 

 それは突然だった。

 

 巨大な炎に包まれた怪物が学校のグランドに現れたのだ。

 

 その日は授業参観日。

 

 多くの子供達、そしてその親たちが学校に来ていたのだ。

 

「ぐおおおおおおぉぉぉぉぉ!!」

 

 仮面ライダーコア。

 

 その巨大な怪物はグランドで下半身を車輪のまま学校に向けて突進。。

 

「オマエタチ・・・ツブスゥゥゥゥゥ!!」

 

 その巨大な腕で校舎に殴りかかった。

 

 その時だった。

 

「グッ!?」

 

 赤と白の閃光が走り・・・仮面ライダーコアの横からふっ飛ばしたのだ。

 

――――――Accelerator  BOOST OVER!!

 

―――――Half Thme divide limit!!

 

 二つの音声と共にそれは現れる。

 

「ったく・・・危ないったらありゃしねえ。」

 

「ふう。だが俺がこんなことをするようになるとは。」

 

「俺からしたらおかしくもなんとねえと思うがな。」

 

「?」

 

 校舎を庇うように現れたのはバイクに乗った二人の青年。

 

「お前はなんだかんだ言ってすげえいい奴だ。俺が保証する。」

 

「ふっ・・・だったらお前はそれを超えるとんでもないお人好しだ。俺が保障してやる。」

 

「なんだそりゃ?」

 

「共に修行すればお互いそんなところを嫌でも分かるだろ?」

 

「ったく、そうだな。」

 

 二人はそんなやりとりをしながら仮面ライダーコアと対峙する。

 

「・・・追いついてきたか。しかもその力・・・。」

 

 真木が二人を見て驚く。

 

「ああ。時間操作系の能力。」

 

「イッセ―の師匠が使っていた能力をこっちの能力の応用で再現させてもらった。」

 

 無数の火球を弾丸のごとく高速で幾重にも放つ仮面ライダーコア。

 

 それはまさに火球の雨。

 

 その火球は後ろの学校にも多く向けられているが・・・。

 

「ふっ・・・。」

 

――――――half Thim divide!!

 

 その動きがすぐに遅くなる。

 

――――divide!!

 

 そして、それはだんだん遅くなっていき、止まっているように見える。

 

「空間ではなく周りの時間の流れを半減できる。進みを遅くさせた分・・・その速さを俺はとりこみさらに加速され・・・光を超える!!」

 

 白い翼を広げたヴァ―リの姿が消える。

 

―――divide!!

 

「もう、お前の攻撃は役に立たない。」

 

――――divide!!divide!!divide!!divide!!

 

 無数の火球達は瞬時に半減され、小さく弱く・・・最終的に火の粉なとなって消えていく。

 

「だったら、お前達!!」

 

 足元に無数の足軽達が現れるが・・・。

 

「対する俺の方は単純だ。ただ加速しているだけだからな。」

 

――――Accelerator BOOST!!

 

 もう片方の姿が消え、それと共にふっ飛ばされる足軽達。

 

 そのふっ飛ばされた足軽達の中に彼はいた。

 

「もっとも、俺はその速さを誰かに譲渡できる。こっちでの応用を色々と考えている最中なんだ。」

 

 その光景に驚く眼鏡の男・・・真木。

 

「・・・今代の二天龍。本当に異質ですね。新たな能力を会得しているとは・・・。」

 

 彼らは二天龍と呼んだ青年たちに畏怖の念を禁じえない様子だった。

 

「良い出会いだった。おかげで俺たちも時間と言う世界に足を踏み入れる事が出来たのだからな!!」

 

 片方の青年が凶暴な笑みを浮かべてその賛辞を受ける。

 

「さあて、とりあえずこいつを何とかしようや。」

 

「ふっ、本当にお前といると戦いに困らない。だが・・・今回は楽しむというより・・・。」

 

「そうだ・・・な。」

 

 二人は後ろを見る。

 

 そこには大勢の子供達。

 

 もし攻撃を一発でも通ったら、その子供達が危ない。

 

『絶対に。』

 

 だからこそ、二人は猛る。

 

『絶対に・・・・・・負けられねえよな!!!』

 

 守らないといけない存在がそこにいるから。

 

 二人の足元にアギトの紋章が浮かび上がる。

 

「・・・だが、パワーはこっちが上。それに仮面ライダーコア本体に半減をしかけて無駄ですよ?」

 

「・・・半減に抵抗できる敵・・・最近多くなってきたな。」

 

 銀髪の青年ヴァ―リ・ルシファーはそれに対してそこまで動揺していない。

 

 まるで半減が効かない程度、全然問題ないと言わんばかりに。

 

「でも、その程度なんだろ?俺からしたら関係ねえし。」

 

 黒髪の青年・・・兵藤一誠は軽く肩を回す。

 

「それに・・・ようやく相棒達が来てくれたからな。」

 

 其の言葉と共に・・・

 

「グオオオォォォ!?」

 

 仮面ライダ―コアに迫る赤紫の刃。

 

 それに斬りつけられ、下から銀色の何かが高速で突進。その二つを同時に受けてよろめいたところで・・・。

 

 赤い火球、黒い火球、毒液。その三つを同時にぶつけられ・・・。

 

 最後に赤と白のブレスによってふっ飛ばされた。

 

「・・・ったく遅いぞ!!」

 

「無理言うな。あんな常識外のスピードであちこち移動されて困っていたんだぞ。」

 

 赤いドラゴン—ドライグがイッセ―の言葉にうめく。

 

「・・・それがお前のバイク(?)なのか?」

 

 白いドラゴン――アルビオンはヴァ―リの傍にいるジェットスライガーを見て何故か疑問形。

 

―――――よろしくお願いします~。

 

「・・・なんというか・・・個性的な子がまた増えたわね。」

 

 紫色の巨大なコブラの様のような大蛇――ベノスネ―カ―は苦笑。

 

「ついに主殿がバイクを・・・。めでたいな。」

 

「だが・・・ある意味主様らしいバイクかもしれない・・・。」

 

 銀色の二足歩行のサイ――メタルゲラスと赤紫色のエイ――エビルダイバーも興味深々である。

 

「・・・トルネだけじゃないと思っていたけど、合流するのに苦労したわ。」

 

 紅の龍―――ドラグレッタ―ことクレアは少し疲れた様子。

 

「ホント。でも・・・これで全員集合。」

 

 それと対になる黒の龍――ドラグブラッカ―ことブランカの言葉に皆が頷く。

 

「さて・・・ここからは本気を出させてもらうぞ。」

 

「ああ。修行の成果・・・ここでみせよう。」

 

 イッセ―とヴァ―リは揃って相棒達を見る。

 

『応!!』

 

 そうして二人は変身する。

 

―――――Welsh Dragon ・・・・・・

 

―――Vanishing Dragon ・・・・・・

 

 子供たちの前で。

 

―――――over drive !!

 

 変身するその姿は・・・紅のアギトと白のアギト。

 

 

「・・・それが報告にあった二天龍の新たな姿。」

 

 真木がそれを見て息を飲む。

 

 二人は傍にドラゴン達を従え、学校を護るようにして仮面ライダ―コアと対峙。

 

「お前は俺達、龍の怒りを買った。」

 

 イッセ―が告げる。

 

「俺たちの逆鱗に触れたその罪、万死に値する。」

 

 ヴァ―リが告げる。

 

『さあ、ここからは逆鱗の時間だ!!二天龍の怒りを思い知れ!!』

 

 二人は仮面ライダ―コアを指差して同時に告げる。

 

 その光景を子供達が目を輝かせてみていることに二人はまだ気づいていない。

 

 こうして冥界に二人のヒーローが誕生する。

 

 ダブルドラゴン。

 

 ダブルアギト。

 

 そして、ダブルライダーと言う形で。

 

 

 

 

SIDE イッセ―

 

 いや~まさかこいつと名乗りを上げるなんて思いもしなかったぜ。

 

「・・・意外と癖になるな。」

 

「ああ。」

 

 だが、修行の成果がでている。

 

 今の姿に変身しても全然平気なのだ。

 

 今の姿のまま普通に暮らすことだってできる。

 

 それほどまでのレベルだ。

 

―――ホント・・・強くなったわねえ・・・。

 

―――流石に驚いたぞ。

 

 相棒達が驚いているが、まああれだけの荒行をすればなあ。

 

 仮面ライダ―コアが殴りかかってくるが・・・。

 

「さらに高みに登れた。もう神の領域かもな。」

 

 ヴァ―リが苦笑しながらこっちを見る。

 

 片手でコアの拳を軽く止めながら。

 

「かっ・・・片手!?」

 

「かもな!!」

 

 その隙に飛びあがり、仮面ライダ―コアの顔面を殴る。

 

「がぶっ!?」

 

 吹っ飛ぶ仮面ライダ―コア。

 

「・・・なん・・・だと?」

 

 その光景に真木も驚いている。

 

「改めてこの姿・・・すげえわ。」

 

「ああ。また手合わせ願いたいが・・・場所は選ぶか。」

 

 呑気に話しながら俺達は歩いて仮面ライダ―コアに向っていく。

 

「クルナ・・・。」

 

 立ち上がった仮面ライダ―コアは怯えている。

 

「クルナァァァァァァァ!!」

 

 コアは怯えた様子で巨大な火球を作り出し俺達にぶつけてくる。

 

 だが・・・。

 

「アッ・・・アアァァ・・・。」

 

 俺達はそれを異に返さずに炎の中を歩いていく。

 

 その火球は土やコンクリートすら飴のように溶かすどころか蒸発させるほど。

 

 それを受けて平気だった。

 

 全く倍化や半減も使っていないのに、素の防御力で耐えたのだ。

 

「そんな程度か?」

 

「温い炎だ。」

 

 俺達は走り出す。

 

「本当に熱い炎と言うのは・・・こういうのだ!!」

 

―――――メラゾーマ!!

 

 火炎呪文を手に纏わせながらヴァ―リはアッパ―を繰り出す。

 

「あっ・・・熱いィィィ!?」

 

 炎に覆われたはずの仮面ライダーコアはその炎のパンチを受けて熱さにもだえる。

 

「おいおい・・・それで終わるなよ。」

 

 浮いたそいつの足元で俺は腕を回す。

 

 その瞬間辺りに風が巻き起こる。

 

 それをさらに高めていき・・・

 

 俺は自力で竜巻を起こす。

 

 その竜巻に巻き込まれる仮面ライダ―コア。その巨体が浮き上がるほどの強さの竜巻を俺は自力で巻き起こしたのだ。

 

 これは一号先輩に教えてもらった技の一つ。

 

 その名も・・・きりもみシュート。

 

 その竜巻に空高く巻き上げられ、地面に叩きつけられる仮面ライダ―コア。

 

 圧倒もいい所だった。

 

 一対一でもおそらく楽に勝てるほどに俺達は強くなっていたのだ。

 

「ぐっ・・・くそぉぉぉぉ!!」

 

 それに怯えて逃げようとする仮面ライダ―コアだったが・・・。

 

「逃がすと思ったか?馬鹿者!!」

 

 それを殴りとばして止める男がいた。

 

 それは鋼兄。

 

「ようやく追いついたぞ。だが・・・お前達、本当に強くなった。力も、技も、そして心も・・・。」

 

 鋼兄が俺たちの成長を喜ぶ。

 

「なら兄貴分としても負けていられんな。」

 

 鋼兄もまた変身していた。

 

 鬼武者モードに。

 

 あっ・・・相変わらず凄まじい力だ。

 

「・・・・・・・。」

 

 仮面ライダーコアはその時点で悟っただろう。

 

 駄目だ・・・完全に積んだと。

 

「俺の妻とその妹が大変世話になったな。」

 

 怒りの鋼兄。

 

「止めいくか?」

 

「そうだな。」

 

 俺たちも足元にアギトの紋章を展開させる。

 

 そのエネルギーを集束させ、必殺キックを繰り出す。

 

「マダ・・・マダダァァァァァァ!!」

 

 だが、仮面ライダ―コアはしぶとい。

 

 発光したかと思えばいきなり身体の炎の勢いが強くなった。

 

 その炎が俺たちの攻撃を受け止めたのだ。

 

 それはまさに炎の鎧。

 

 それが俺たちのキックを受け止め・・・仮面ライダ―コアは俺達を跳ね飛ばす。

 

「・・・意外にやる。」

 

「ここに来て欲望による進化ですか・・・いいですね。」

 

「力・・・モット・・・モットチカラヲォォォォォ!!」

 

 仮面ライダ―コアが吠えるとともにさらに炎の勢いが増す。

 

 その炎の中らから大量に現れるのは炎に覆われた足軽達。

 

 その後ろからバケガニのごときでかさの巨大なカニやサソリ、ムカデなどの化け物が炎に包まれながら出現。

 

「己の欲望で足軽型のヤミ―や巨大なヤミ―達を・・・ほうほう。」

 

 真木は予想外の進化をしたそいつを見て何度か頷く。

 

 炎に包まれた足軽達は学校から避難しようとしていた子供達に向かって走り出す。

 

 だが・・・それを許す相棒達じゃない。

 

 足軽達を手足で薙ぎ払う。

 

 そのまま巨大な蠍やムカデ、カニなどの甲殻類のヤミ―と戦闘開始。

 

「・・・外道が。」

 

「相棒達の守りし者は我らの宝。それを狙うのは相応の覚悟があるとみていいな?」

 

 ドライクとアルビオン・・・格好いいな。

 

 流石ドラゴン。

 

 流石二天龍。

 

「だったら!!」

 

 フェニックスの奴がいつの間にか校舎に!?

 

「まとめて破壊しつくして・・・。」

 

 だが・・・。

 

「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 それを阻む奴がいた。

 

 それは白いイカみたいな姿。そして右手にオレンジ色のロケットを吹かせ、そのままフェニックスに突撃。

 

「ロケットライダ―ァァァァァパーァァァンチ!!」

 

「ごぶろっ!?」

 

 フェニックスがそのまま空中に巻き上げられ・・・。

 

 そいつはロケットの先端にフェニックスを引っかけたまま急降下。

 

 ロケットの推力で普通に落下するよりも早い速度で落ちていき。

 

「ぎゃふつ!!」

 

 フェニックスはそのまま地面に激突。

 

 そのまま爆発消滅する。。

 

「久しぶりだぜ・・・イッセ―!!」

 

 その姿を俺は見間違う事はない。

 

 俺の幼馴染の一人・・・

 

「弦太郎!!」

 

 紫道 弦太郎。

 

「私も忘れてもらっては困るわ!!」

 

―――――キック

 

―――――サンダ―

 

―――――マッハ

 

 三枚のカードを装填。

 

―――――ライトニングソニック!!

 

「へっ?ぐるぼら!?」

 

「何?がらば!?」

 

 雷を纏って高速で飛んできた何かがグレムリンと真木を跳ね飛ばす。

 

 そして、地面を高速で滑りながら着地したのはまた知った顔だった。

 

「久しぶり。イッセ―君。」

 

 イッ・・・イリナ。

 

 何で二人が冥界に?

 

「お前の幼馴染か?」

 

「あっ・・・ああ。」

 

 こんなところで再会できるなんて思いもしなかったが・・・。

 

「まあ、詳しい説明は後にしようぜ。」

 

「そうね・・・。私の新しいベルトも初披露よ!!」

 

 イリナの腰にはトランプのダイヤが描かれたベルト。

 

「そっ・・・それって剣崎さんの!?」

 

「これは過去に橘さんが作ったグレイブの進化系。天界に保管していたのよ。使うカードは・・・。」

 

―――ケルベロス。

 

 三首の獣が描かれたカード。

 

「変身。」

 

―――――オープンアップ!!

 

 現れたのはダイヤを模した仮面をかぶった金色の仮面ライダー。

 

 仮面ライダ―グレイブ。

 

 その手には剣、そして銃。

 

 イリナの新たな姿ですか・・・。あれ?でも・・・。

 

「メテオのスイッチは?」

 

 イリナってメテオに変身していたよな?

 

「二代目メテオの元に。」

 

 二代目のメテオですか!?

 

 一体誰だ?

 

「ぐっ・・・こんなところで援軍だと!?」

 

 復活したフェニックスが呻く。

 

「しかっも、あれって報告にあった教会サイドのイッセ―の幼馴染。このパターン・・・やばい!!」

 

 グレムリンは悟っただろう。

 

「撤退の準備だ。」

 

「どういうことです?」

 

「兵藤一誠の一番恐ろしさはその本人の強さだけじゃない。」

 

 グレムリンは断言しやがった。

 

「彼の周りにその力が次々と集まってくるということです。しかも幼馴染として。一人来たなら・・・瞬く間に十人二十人と・・・。」

 

 俺の恐ろしさってそこなの!?

 

「まさにゴキブリみたいな連中だ。しかも例外なく化け物ばかり。」

 

「・・・なあ。俺達、どうしてゴキブリ扱いされているんだ?」

 

「失礼しちゃうわ!!」

 

 あいつら俺の幼馴染を何だと思っている?

 

「いや~私達からしても大概な連中だと思うわよ?」

 

「あれだけの猛者・・・良く集まった者だなと。」

 

 あっ・・・相棒達まで・・・。

 

「他の連中が来る前に速攻でつぶすが吉。」

 

 俺たちの周りを無数の足軽達が囲む。

 

 雑魚ばかりがすごい数。軽く見て二百体はいるか。

 

「・・・タイマンできねえ。」

 

 弦太郎、今回もその名乗りは諦めろ。

 

 だが、その心配は杞憂に終わる。

 

 彼らの前に蒼い風が走る。

 

 それと共に、一気に足軽達が吹き飛ばされていく。

 

「・・・やっぱ、幻魔か。」

 

 現れたのは二本のクワガタの顎のような剣を手にした奴。

 

 歳は俺達と同じくらい。

 

 その目は右目だけ赤くなっていた。

 

「・・・ったく、あのでかいのも幻魔か?しかも凶悪なレベルの造魔ってところか。進化する造魔って聞いたことが無いが・・・。」

 

 手には・・・鬼の篭手!?

 

「お前・・・まさか俺と同じ・・・。」

 

「そう・・・鬼の末裔。まあ・・・人間である部分はな。」

 

突然現れたあいつは・・・俺を見る。

 

「・・・話には聞いていたけど、やっぱアギトなんだな。イッセ―。」

 

 んん?

 

 何で俺の名前を?

 

「すげえ久しぶりだな!!弦太郎もイリナも!!」

 

 弦太郎とイリナの名前も・・・。

 

「えっ・・・まさか、新!?」

 

 イリナが不意に名前を呼ぶ。

 

 新って・・・ええぇぇぇぇぇ!?

 

「おっ・・・お前あの新!?」

 

「そうそう・・・久しぶりだぜ!!」

 

『・・・・・・。』

 

 その光景を敵サイドは唖然と見ていた。

 

「・・・新たな幼馴染みの登場・・・だと・・・。」

 

「まさか冥界での再会になるなんてな。三勢力の神が死んだって発表には驚いたが、その後釜にお前の名前があったからもっとびっくりしたぜ!!」

 

「・・・えっ?」

 

「おっと・・・名乗るのが遅れたな。」

 

 新の手が飛んできた何かを掴む。

 

 それは・・・青いクワガタ!?

 

 ギャー助や天道師匠と同じ・・・ゼクターなのか?

 

「俺は北欧神話・・・アース神族が一人。新たな戦いの神、ガタックの名を持つ者!!名は加賀美 新!!」

 

『!!?』

 

 ガタックの名を聞いた他の皆が驚いている?

 

「あっ・・・あの北欧神話、最も新しい神!?オーディンの孫にして、光の神バルドルの忘れ形見・・・。」

 

 あっ・・・新?

 

 新だけに新しい神って?

 

 ヴァ―リも驚いているけど?

 

「へえ・・・イッセ―、君の幼馴染は本当にすごいね。まさか新しい神の一席までいたなんて。いつか手合せを願っていた神族の一人がいたなんて・・・。」

 

「・・・・・・・。」

 

 はい?

 

「新しい神。その名はガタック。北欧神話で戦いを司る神だ。あの神話勢力で戦いを司るってどれだけの事だと思う?」

 

 あいつが腰のベルトに蒼いクワガタを指し込み、変身。

 

 現れたのは銀色の鎧に覆われた異形の姿。

 

 両肩にはキャノンが搭載されている。

 

 多分あれって重装甲とパワーを兼ね備えたマスクドフォーム。

 

「新・・・そっちも事情を教えてくれ。引っ越した後、向うで何があった?」

 

 その問いに肩をすくめた新。

 

「色々と。本当に色々とあった。まあ、この後じっくりと語らおうぜ。」

 

「ああ!!あの時の連中が集まってきたな。」

 

 あの不思議なロボット達と宇宙からの友達と一緒に遊んだ連中が集まってきている。

 

「鉱太、誠、イリアは?」

 

 新もその連中の名前を覚えていたみたいだ。

 

「三人ともあの後半年位かけて引っ越した。でも・・・この様子だと、再会が近そう。」

 

『・・・・・・。』

 

 また会ってみたい。そんな願望も込めて俺は何となくそう思った。

 

「・・・イッセ―がそう言ったらきっと当たるよ。うん!!」

 

 イリナが元気一杯に頷く。

 

 しかし、俺がそう言って当たるわけじゃ・・・。

 

――――アナタ・・・自分がアギトってこと忘れているでしょ?今のはアギトの予言よ。

 

 クレアが呆れた様子でいう。

 

「・・・でも私たちの知らない幼馴染か。」

 

 そう言えば、あいつらってクレアと出会う前、そして相棒がまだ俺の中で眠っている間の奴らだったな。

 

 知らなくても無理ねえわ。

 

「ああ、リアス、覚悟しなさい。第二次幼馴染ラッシュが始まったわ。下手したらスーパー幼馴染大戦が起きるかも・・・。」

 

 スーパー幼馴染大戦?なんじゃそれ?

 

・・・・・・あれ?どうして「2015」にそれは起こると?

 

「おお・・・あっ・あんたが噂の紅の賢炎龍!?(クリムゾン ワイズマンズフレアドラゴン)」

 

 新がクレアを見て感激で声をあげる。

 

「へっ?それって私の事?いや~すごい二つ名が付いたわねえ。」

 

「その対となるのが漆黒の闇炎龍(ブラック ダークネスフレアドラゴン)」

 

「私も有名になった・・・。」

 

 ブランカの奴もまんざらでないみたいだ。

 

「堕天使の総督「アザセル」が命名したらしいぜ!!」

 

『・・・・・・。』

 

 その名を聞いた瞬間、2人は微妙な表情を浮かべていた。

 

 あっ・・・あの親馬鹿総督が名付けた二つ名か・・・。

 

「貴様ラァァァァァ!!」

 

 仮面ライダ―コアが突進してくるが・・・。

 

「どりゃぁぁぁぁぁ!!」

 

 黄金の輝きをした何かがそれを斬り飛ばす。

 

「・・・まさかこいつとまた戦う事になるなんて思いもしなかった。」

 

 やってきたのはエイジ兄さん?

 

 黄金のライオンみたいな形態でやってきた。

 

「そして久しぶりだな・・・真木博士!!」

 

「ええ。」

 

 エイジ兄さんと真木が対峙する。

 

「・・・ぐおおおおっ!!」

 

 立ち上がる仮面ライダ――コアを何処からともなく飛んできた砲弾が阻む。

 

「がぶ!?」

 

 その砲弾の破壊力は凄まじい。

 

 炎の防御で受け止めたのは見た。

 

 それでもダメージを軽減しきれなかったのだろう。

 

 コアが大きく吹っ飛びグランドの外に叩きつけられる。

 

――――こらぁぁぁぁ!!新!!クロックアップ全開で行くから捕捉に時間かかったわ!!

 

 俺たちのいる場に正体不明の声。

 

 女性の声みたいだけど・・・。

 

「げえぇぇぇぇえ!?姉ちゃん?」

 

――――やっと補足できたわ。まったくあの場所から三十キロも離れているじゃない・・・って・・・後ろをもっと気にしなさい。

 

「ごぶが!?」

 

 溜息と共にもう一発砲弾が飛んできて火球を放ちつつ起きあがろうとした仮面ライダーコアの顔面に命中。再び地面に押し倒す。

 

――――――破壊力はあえて落としているわ。

 

 コアが放った無数の火球をすべて打ち落とす砲弾。

 

「・・・呆れたわね。でもその砲弾ってまさか・・・。かっ・・・彼が来ているの?」

 

『・・・・・・・・。』

 

 その砲弾を見たクレア達が青ざめているけどどうした?

 

「・・・まっ・・・まさか彼が?一体誰と契約を!?」

 

「ベノ・・・どうしてお前が震えている?」

 

 ミラーモンスターズの様子が明らかに可笑しい。何か・・・とんでもない存在をかんじとったように。

 

「流石姉ちゃん・・・正確な砲撃。」

 

「・・・ガタックの姉・・・だと!?」

 

 その姉の言葉に敵サイドが大きく震えている。

 

「・・・北欧神話最強まで来ているのか。しかし、あれで手加減した砲撃とは・・・。」

 

 ヴァ―リの口からとんでもない単語が出てきましたけど!?

 

「あっ・・・歩くラグナロクが冥界に来ている!!?」

 

「まずい・・・にっ・・・にげ・・・はっ?」

 

 とっさにグレムリンがフェニックスの影に隠れる。

 

 それと共に砲撃が命中。

 

「・・・てめえ。俺が不死身だからって弾よけにするとはいい度胸じゃ・・・ばっ!?」

 

 何発の打ちこまれる砲弾。

 

 それをグレムリンはフェニックスを盾にしてかわすかわす。

 

―――――撤退をお勧めしますよ?でないとリミッター解除の本気をぶちこみますから。

 

 あれで本気じゃないのね。

 

「・・・姉ちゃん・・・どんだけ遠距離砲撃の精度を上げているの。」

 

「ぐっ・・・。」

 

 仮面ライダーコアが立ち上がるが・・・。

 

「ふん!!」

 

 だが、すぐに吹っ飛ぶ。

 

「・・・ヒナさん。」

 

 ヒナさんがいつの間にか現れたのだ。

 

「・・・化け物がまた来た。」

 

 グレムリンの嘆き。

 

 あれ?ヒナさんってあんなに力・・・。

 

「ナンダお前ェェェェ!?」

 

「えい!」

 

「がぶろ!?」

 

 地面に叩き伏せられた仮面ライダ―コア。その足を掴み・・・。

 

「!?!!!?!?!?!?!?」

 

 そのままジャイアントスイングをかます。

 

 竜巻が発生するほどのすごい速度で回ります。

 

『・・・・・・。』

 

 回しきって上空にほおり投げる。

 

 うわ・・・すごく小さく見える。

 

 そのまま巻き上げられ・・・。

 

 あっ・・・グランドに落下していく。

 

 落下する瞬間に飛びあがり、ヒナさんが共に落ちながらあいつの巨体を掴み・・・。

 

 そのまま顔面に叩きつけた!?

 

『・・・・・・。』

 

 結果・・・超巨大な犬神家が完成。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

 辺りに轟音の余韻が広がる。

 

「・・・・・・・・・・・・何が・・・起きたのです?」

 

 真木が目を丸くする。まるで何が起きたのか理解が追いつかないようで・・・。

 

「・・・・・・やめてくれ。不死身でも・・・不死身でも心は折れるんだ!!」

 

「おっ、落ちつけ!!」

 

 フェニックスに至っては軽く錯乱している。

 

「エイジ君も何も言わないから心配したんですよ?」

 

「あっ・・・ああ。」

 

 エイジさんが引きつらせるのも無理ない。これは流石に・・・・・・。

 

「仕方ないですから、私も一肌脱ぎます。せっかくこれも貰ったので。」

 

 ヒナさんの懐から・・・クルミの様な錠前。

 

 腰には黒に日本刀のような物が付いたベルト?

 

――――――クルミ

 

「・・・変身。」

 

 ヒナさんがそれをベルトにセットすると・・・。

 

 変身するとともに空中からチャックが開いて、そこから現れたのは・・・クルミですと!?

 

――――クルミアームズ・・・ミスタァ~ナックルマ~ン!!

 

 それを被って変身しました。

 

 ヒナさんが。

 

 両拳はでかくなっている。

 

 そして・・・。

 

「私も戦います。」

 

「いっ・・・いや、あの・・・。」

 

「安心してください。負ける気がしないので!!」

 

『・・・・・。』

 

 そう言いながら巨大なヤミ―を拳で殴るヒナさん。

 

 一撃で巨大なカニが粉々に吹っ飛んだ。

 

 そうだよね。変身前であれだけの事をして貸して、その上変身。

 負ける要素皆無だわ。

 

「・・・何度も聞くがお前、本当に人間か?」

 

「・・・・・・もう人間止めています。」

 

 エイジ兄さんから出てきたアンクの言葉。

 

「お前、完璧に開き直ったな。」

 

 ヒナさん、あんたは確かに人間止めていますわ。

 

「ひいいいいぃぃぃぃぃ!!マジで逃げる!!あいつが変身ってドッ、どんな悪夢なんだ!?」

 

 撤退を決意して逃げ回るフェニックス。

 

「ぐっ・・・本当に今代の赤龍帝は恐ろしい。一体どれだけの化け物を集めれば気が済む!?」

 

 グレムリンさん。

 

 そんなの俺の方が聞きたいわぁぁぁぁぁぁ!!

 

 まあ、それでもありがたい。

 

「これでこいつに専念できるわ。」

 

 やっと頭を地面から抜いた仮面ライダーコアを見て俺達は拳を鳴らす。

 

「こいつは俺達が倒す。新達は悪いが・・・。」

 

「いいぜ?露払いは任せろ。学校に一切傷つけさせはない。」

 

「おもっきりやって来い!!」

 

「任せて欲しいですわ。」

 

俺の幼馴染共は本当に頼りになる。

 

「やれやれ・・・なら真木とグレムリン、そしてフェニックスって奴らは俺が直々にもんでやる。」

 

「げっ?」

 

 鋼兄は肩を鳴らす。だがその目は本気でキレている。

 

「止めろ・・・もうこれ以上・・・いじめないでくれぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 フェニックス、一体お前に何があった?

 

 あれ?俺達が最初にやったことだろって聞こえたが・・・、まあそんなこと気にしない。

 

「ぐぐぐ・・。ぐおおおぉぉ!!」

 

 仮面ライダ―コアが起きあがり、キックを繰り出してくる。

 

「遅い!!」

 

 それを紙一重でかわしつつ俺はその脚を蹴りあげる。炎の防御も流石に出来ねえタイミングだぜ?

 

 体制が崩れたところを・・・ヴァ―リが高速で地面をすべりながらスライディング。

 

 空に跳ね飛ばされた仮面ライダ―コアの元に俺は駆けより・・・。

 

 そのまま相手の身を翻らせながら地面に叩きつけえる。

 

 その名も・・・ライダーがえし!!

 

「ぐう・・・この程度ォォォォォ!!」

 

 立ち上がる仮面ライダ―コア。

 

燃え上がった炎で防御しているだけにダメージは小さい。

 

 仮面ライダ―コアが雄叫びと共に巨大な火球を無数作りだす。

 

 そのでかさは直系だけでも三階建ての校舎位の大きさがある。一発で校舎が粉々に吹き飛ぶのは確実。それを一度に無数。

 

 あいつの力がどんどん上がっているのは分かる。

 

 でも・・・その程度だ。

 

「ヴァ―リ。」

 

「ああ。」

 

 それだけで十分。

 

 放たれた無数のでかい火球に対してヴァ―リが立ちはだかる。

 

――――Reflect!!

 

 そして、そのまま反射の力を発動。

 

 すべての火球をまとめて跳ね返す。

 

「ぐおおぉぉぉぉぉ!?」

 

 しかも反射具合を上手くコントロールしているのかすべて仮面ライダ―コアに直撃。

 

 炎によりダメージはそこまでないだろうが何より相手の動揺が大きい。

 

 その隙に俺は仮面ライダ―コアの目の前まで接近し、拳を繰り出す。

 

 普通なら炎の防御で無効化されるだろうな。

 

 だが・・・俺にはこれがある。

 

――――Penetrate!!

 

「がっ!?」

 

 防御を貫通した一撃を受けた仮面ライダ―コアがよろめく。

 

 俺の透過の力はそんな防御は一切無力にする!!

 

 俺は透過の力を発動させもう一発殴る。

 

 怯む仮面ライダ―コアを前にヴァ―リは告げる。

 

「俺もやらせてくれないかい?」

 

「おう。」

 

 俺は仮面ライダーコアを蹴り飛ばしつつ、ヴァ―リに向かって・・・。

 

――――Transfer!!Transfer!!Transfer!!

 

 三回譲渡をする。瞬間に力を幾重に分けて事も出来た。

 

 そして、譲渡したのは倍化させた力じゃない。

 

「ぐう!?」

 

「うおおおぉぉぉぉぉ!!」

 

 透過の力だ。

 

 ヴァ―リの前蹴りが腹に刺り、前かがみになる。

 

 そこをヴァ―リの右拳で打ち上げ・・・

 

 浮かんだ所を二人で蹴り飛ばす。

 

「ガッバッ・・・馬鹿ナ・・・防御ガ・・・。」

 

 防御を貫通され、ダメージを受けた仮面ライダ―コア。

 

「参った。まさか生前の力を発揮するだけでなく、譲渡までするとは。」

 

「・・・あんな闘い方、歴代の使い手たちもしてこなかったぞ。」

 

 相棒の呆れた声にアルビオンもうなづく。

 

「力・・・何故?コレダケノ力ヲ得テ、ドウシテ圧倒!?」

 

 仮面ライダ―コアは立ち上がる。だが、その動きは明らかに弱っている。

 

 あれだけぼこぼこにされたらそうなるわな。

 

「ウガァァァァァァァァァ!!」

 

 それでも奴は叫び、さらに全身の炎を猛けさせる。

 

そこに俺達は揃って並び立つ。

 

「・・・とりあえず止め行くか?」

 

「そうだな。」

 

―――――FINAL VENT!!

 

 俺達はそれぞれクレアとベノのファイナルベントを発動。

 

――――Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!

 

 俺達は同時に瞬時の倍化をし、破壊力を高めていく。

 

 破壊力の倍化は・・・十六倍位。

 

 今回はこれくらいの破壊力で勘弁してやるよ。前のあれは流石に自重しないといけないし。

 

 俺達は揃って飛び上がり、その前にクレアのベノが待機。

 

 飛び上がった先にそれぞれアギトの紋章が出現。

 

 俺達はそれぞれクレアの炎のブレスとベノの毒液を受けた状態でアギトの紋章を突きぬける。

 

 発生する爆発的な加速。

 

「その程度ォォォォォォ!!」

 

 それを炎の防御で受け止める仮面ライダ―コアだったが・・・甘かったな。

 

――――Divide!!

 

「なっ!?」

 

 その声と共に炎の防御が四分の一になる。

 

――――Divide!!Divide!!Divide!!Divide!!

 

 それは半減の力。

 

 俺達はキックのインパクトの瞬間に防御力を半減させるべく発動した力。

 

 しかも、ただ半減させるだけじゃない。

 

 半減させた分、その力を奪い破壊力に転嫁させる。

 

 透過させるまでもない。

 

「ソンナ・・・反則・・・。」

 

『ウオオオオォォォォォ!!』

 

 そこにさらに俺達は身体をひねることでの回転を加え、さらに破壊力を上げる。

 

 二号ライダーから受け継いだ必殺キック。

 

 その名も・・・・

 

『ライダァァァァダブル卍(マンジ)キックゥゥゥゥ!!』

 

 その必殺キックを放った俺達は仮面ライダーコアの身体をぶち抜いて地面に着地する。

 

「・・・・・・認メナイ・・・。」

 

「・・・これでも全然最大破壊力じゃないから怖いよ。」

 

ヴァ―リの問いは分かる。

 

 あの時からさらに力の制御を行い、破壊力をより効率的に発揮するだけの技量も獲得した。

 

 その結果、単独のファイナルベントで倒せた。

 

「コンナ程度デ・・・私ガ・・・。」

 

 仮面ライダ―コアを。

 

「グソォォォォォォォォォォ!!」

 

 身体に大穴をあけた仮面ライダーコアは絶叫と共に爆発。

 

「・・・まさに戦神。いや・・・龍神の化身といえますね。」

 

 爆発し、メダルをまき散らす光景を見ながら真木は感心すらしている。

 

「おいおい!!感心している場合か!」

 

「・・・追い詰められた。」

 

 フェニックス達が悲鳴をあげて真木の傍にやってくる。

 

「やれやれ・・・。もう大物は終わったのね。」

 

 やってきたのは、部長!?

 

「仕方ありませんわね?」

 

「イッセ―君達かっこよかったよ。今度はこっちの番かな?」

 

 朱乃さんとユウナの奴まで・・・。

 

 次々と集まってくる。

 

「・・・やべえ・・・。」

 

「不味いですね・・・。」

 

「まさかお前まで復活しているとは思いもしなかったぞ。」

 

 エイジさんが真木を睨みつける。

 

 知り合いのようだ。それも一度倒した類の。

 

「・・・今度こそ終末を実現する。それだけです。」

 

「イッセ―君。あいつだけは倒して。でないと・・・。」

 

 エイジさんは汗を伝いながら告げる。

 

「世界が危ない。」

 

 その真木と言う男が危険だと。

 

「・・・こうなったら起死回生の一手!!」

 

 グレムリンが何かを決意した様子。

 

 フェニックスからメダルを三枚取り出したのだ。

 

「セルメダルを少し貰う。そして・・・。」

 

―――ゲ―ト・・・ナウ!!

 

 指輪の魔法でゲートを開いて、そのメダル、数にして三つほど入れた。このパターンどこかでみたような・・・?

 

「しっ・・・しまった!?」

 

 ハルが何かに気付き声をあげる。

 

 あれ?身体の中に何か入れられた?

 

「さあ、皆、活目するがいい。」

 

―――トランスポート・・・ナウ!!

 

 そして、あら割れたのは巨大な昆虫。

 

 まるで下半身をハチ。上半身をカマキリにしたような巨大な奴だった。

 

 その周りには無数の小さなカマを持ったハチ達が群れを作って飛びまわっている。

 

『・・・・・・・。』

 

 その現象に俺以外の皆が固まっている。

 

 それはどうしてか?

 

 その答えは一つ。

 

「おっぱいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 

 その巨大なハチがおっぱいと叫びやがったからだ。

 

 しかも羽音までおっぱいと聞こえてくる。

 

 っておいおいおいおいおいおいおい!?

 

「また・・・君のヤミ―か。」

 

 ヴァ―リですらうんざりとしている。

 

「そして、今回はまだいるぞ!!」

 

 続いて現れたのは重装甲に身を包んだ巨大なヘラクレスオオカブトにクワガタ蟲の顎をくっつけたキメラ。

 

「最後に・・・でてこい!!おっぱいアゲハ!!」

 

 最後には巨大な目玉がついた巨大な芋虫みたいな奴が・・・。

 

 今回は無駄に豪華だ。

 

 三体もいやがる。

 

「まずいわ。これはさっきの奴らよりも遥かに強敵よ!!」

 

「またあいつのヤミ―かよ・・・。それも三体。」

 

 俺の幼馴染共が戦慄している。

 

「あっ・・・あいつら最悪の無差別テロを・・・。」

 

 ネロの言葉に皆が頷く。

 

 最悪のテロか・・・。

 

 俺のヤミ―ってそんな扱い!?

 

「フハハハハハ!!逝くがいい!!おっぱいインセクトたちよ!!」

 

 やけくそ気味にグレムリンが叫ぶ。

 

『おっぱいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!』

 

 その雄叫びに応えるようにあいつらが「おっぱい」といながら俺達に襲いかかってきた。

 

 

 

 そのあとのカオスは凄まじい物だった。

 

 何しろそのおっぱいインセクト共は強い上にやたらしぶとい。

 

 高速で飛びまわるカマキリバチ。その周りにいる小型の個体が一斉に針を乱射。

 

 雨のように降ってくる針の一本一本が・・・「洋服破壊」の効果。

 

 小型の奴らは羽から発生させた超震動波を使ってバリヤ―として使ってくる。

 

 本体は巨大な銛のごとき針と震動波による範囲攻撃、そして両手の鎌で応戦。

 

 もう一体のカブトクワガタなんて電撃を発し、その電撃を浴びた瞬間動きが固まると言う最悪のコンボだ。

 

 しかもやたら固く、パワーもあった。ヒナさんと鋼兄の同時パンチに素で耐えるレベルの。

 

 何とか重力増大で動きを止めたけど。

 

 もう一体のおっぱいアゲハは幼虫でよかったと思ったらそうでもない。

 

 だが、ヘンなフェロモンを出して、俺達の欲望(主に性欲)を刺激する様にしてきたり、糸を吐いて、相手を縛りプレイ状態にさせる。目玉みたいな模様から光を出したりして催眠状態にするなど地味にいやらしい事をばかりしてきやがった。

 

 体も無駄に弾力があって、下手な攻撃ははじき返されるし。

 

 何とか俺達が女性陣の服と鋼兄の鼻血を犠牲にしながらもカマキリバチとカブトクワガタ、アゲハ倒したと思ったら、幼虫体のアゲハが倒す寸前にさなぎになり、それで攻撃をしのぎやがった。

 

倒れた二体の欲望を吸収。

 

 一瞬で羽化したからな!!

 

 その姿は倒したおっぱいカマキリバチとカブトクワガタを融合させ、巨大な蝶の羽を生やした姿。

 

 周りには無数のビットみたいな蟲共がいてさらに厄介。

 

 ある意味昆虫キメラとなったおっぱいアゲハ。

 

 最後に最大の強敵、そして同志だった。

 

 倒すのに皆が総力を結集したほどだ。

 

 その高速で飛びまわりながら男女無差別に「洋服破壊」する大変危険な燐粉が街中にばらまかれ甚大な被害が出た。

 

 あいつら?

 

 もちろん、そのどさくさにまぎれて逃げましたよ。

 

 まったく、仮面ライダ―コアよりもよっぽど厄介だったね。

 

 あれ?佑斗さん?

 

 どうして爽やかな笑みで俺の肩に手を置いているのですか?

 

 他のみなさんも大変素敵な笑みでこっちをみていますよ?

 

 あの・・・あれって俺のせいではないですよ?

 

 グレムリンに怒ってくれよ!!あんなことをしでかしたのは・・・。

 

 えっ?俺の欲望だからとりあえずお前は殴られろ?

 

 皆お怒りのようで?

 

 そっ・・・そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 ここからが俺のステージらしい。

 

 グレムリンの奴!!今度会ったら覚えておけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

 

 




 今回の投稿はここまでです。

 いやーおっぱいヤミーシリーズは安定したオチになります。

 では今年もまたよろしくお願いします。

 
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