赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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 大変お待たせしました。

 一話だけですが、更新です!!

 予告もしませんでしたけど小説版仮面ライダーウィザードを踏まえて、ある方が電撃参戦です。


 


第六章 体育館裏のホーリー編
始まりはいつも突然に


SIDE イッセ―

 

新学期が始まり・・・。

 

「覚悟はしていたぜ。」

 

「もう驚くことはない。」

 

と、元浜と松田の言葉にクラス中が頷きやがった!!

 

『どうせまたイッセ―関連だろ!?この転校生は!!』

 

 やってきた三人の転校生。

 

 それはイリナ、弦太郎 そして新だ。

 

 当然・・・俺の幼馴染。

 

「むしろ二学期スタートで転校生ネタが無い方が可笑しいと思う。」

 

 まっ・・・まあ・・・な。

 

 皆全然驚いていない。

 

 むしろ当たり前とすら思っていやがる。

 

「このクラスは面白そうだぜ!!」

 

「ええ・・・。」

 

「はあ・・・こりゃまた濃い所に転校してきたもんだ。」

 

 俺のクラスに三人はすぐになじみそうだ。

 

「だが・・・流石に想定外があったのは・・・黒歌のことだ!!」

 

「妊娠ってまじかよ・・・。」

 

「にゃははははは・・・。」

 

 だが、さすがに黒歌の妊娠は想定外だったらしい。

 

「でも、きちんと学校は卒業させる。子持ちになるが・・・。」

 

「・・・鋼鬼さん・・・あんたすげえよ。」

 

「もう子供の事を受け入れ、育てるつもりでいるし・・・。」

 

 俺の悪友共は尊敬を隠せない。ある意味エロの先にある事をだからな。

 

 黒歌はちょうど三学期の終わり、三月頃に出産する予定らしい。

 

 学校はギリギリまで通う。それは決定している。

 

 先生達の説得は・・・まあ、この学校のオーナー達のおかげで何とかなった。

 

 ただもう一つ問題が・・・。

 

「あともう一人、すごい用務員さんが入ったね。」

 

 二学期になると同時に2人目の用務員さんがやってきた。

 

 その名はゆーすけ兄さん。

 

 そう・・・。

 

「しかも私の実の兄ちゃんです~。」

 

 アーシアの実の兄と言うとんでもない事実が発覚した俺の幼馴染です。

 

 

 

 

 冥界から帰還した後、俺達はゆーすけ兄さんから話を聞いていた。

 

 両親と妹が飛行機事故で亡くなったが、アーシアだけ実は奇跡的に無傷だったということ。

 

 それを知ったのはつい最近で、ずっと探していたことをだ。

 

 その頃のアーシアは赤ん坊だったのでゆーすけ兄さんのことははっきりと覚えていないのだが・・・。

 

 アーシア曰く。

 

――――間違いなく・・・私と血を分けたお兄ちゃんです。

 

 とのこと。

 

 アーシアのアギトとしての直感。そしてそこからのDNA検査もあり・・・確定した。

 

 2人が兄妹だと。

 

 クウガ。こちら側の世界でも勇者として有名な存在。

 

 その正体を僕達は知っている。

 

 そして・・・。

 

「・・・ハハハハハハ・・・アーハハハハ・・・。」

 

 ウチの部長が壊れた。

 

 いや、もう何度壊れたのか数えきれないくらい。

 

 この壊れた笑いですら日常になっている。

 

「なんでうちの眷属はどいつもこいつもイッセ―繋がりなの・・・。」

 

 俺の幼馴染関連ばかりのグレモリ―眷属達。

 

 みなが一斉に部室に集まる。

 

「久しぶりだぜ!!」

 

「弦太郎君も大きくなって・・・イリナちゃん、新君も・・・。」

 

 転校してきた三人とも交流。

 

「・・・世間ってどうしてこんなに狭いのかしらね。」

 

「あらあら・・・。」

 

「イッセ―よお。」

 

 そこでネロが確認をしてくる。

 

「確認が正しければ・・・少なくともあと三人いるよな?」

 

 ネロには弦太郎達以外の幼馴染の事は話してある。

 

 鉱太に誠・・・最後にイリヤか。

 

「安心して・・・誠君ことはすでに調べは付いたから。」

 

 情報通の渡の奴がすごく憂鬱そうな顔で話し始める。

 

「結論から言うと・・・・彼は一般人だよ。」

 

『へっ?』

 

 むしろみなの期待を大きく裏切るような調査結果。

 

「一般人?嘘でしょ?」

 

 俺の幼馴染初の普通の人間。その事実に部長が特に信じられない様子だ。

 

「えぅ?だって、イッセ―の幼馴染は全員人外じゃないとおかしいわ!!」

 

 だから!!なんでそんな法則に・・・・・・ってごめん。

 

 俺から見ても確かにそうだわ。

 

―――アナタ、自分の事は棚にあげているでしょ?

 

 俺自身・・・まあ普通じゃないが。

 

「ただ・・・彼はあのインドラが保護者になっているけど。」

 

『・・・・・・・。』

 

 案の定、普通であるようで全然普通ではなかったりするのだが・・・。

 

 なんですか?なんでインド神話に関わっている。

 

「・・・ある意味安心したわ。そう・・・。でもイッセ―の幼馴染ってことはまだ他の要素があるはずよね?でないとあのインドラが保護者をやっているわけないもの。」

 

「・・・流石に鋭い。えっと・・・誠君はね。」

 

 誠の奴。自分でも気づいていない状態で変なことになっているな。

 

「三国志の劉備の子孫だって。」

 

『・・・・・・・・・。』

 

 へっ?三国志の劉備って・・・あの劉備!?

 

 その名を聞いたみなが驚いているぞ。

 

「なんでさっきの授業で出てきた奴が・・・。」

 

 しかも、歴史の授業で三国志のことをやったばかりだけにインパクトでか!!

 

 おかげで歴史に疎かったはずのネロまですごい衝撃を受けているぞ!!

 

 もちろん俺も弦太郎やイリナ、新も唖然としている。

 

 あいつも・・・とは思っていたけど。

 

「ああ・・・そうか。今度はそっちの方面できたのね。一般人って言葉にだまされたわ。ある意味安心も納得もしたけど!!」

 

 部長はため息をついている。想定外にも程があるからだ。

 

 英雄の子孫。

 

 三国志で数々の漫画の主人公になっているあの劉備の子孫?

 

 あの誠が?

 

「どんな力を秘めているのかは不明。でも、幸いだけど裏のことは一切知らない。その点は安心して。神器ももっていないし。」

 

「そうか・・・あいつは平穏に暮らしているのか。」

 

「うっ・・・うん。」

 

 渡は冷や汗を流してはいた。

 

 そのファイルに何やらとんでもない内容か書かれていそうだけど・・・。

 

「ちょっと見せて。」

 

「あっ・・・。」

 

 渡の隙をついて拝借。いや~相手の不意を突く動き。アギトの本能に感謝・・・。

 

 俺はそのファイルを見て・・・静かに閉じた。

 

「・・・・・・・・・。」

 

 俺は・・・見てはいけない物を見た気がする。

 

 黙って渡を見た。

 

「出来れば黙っていてあげて。」

 

「おっ・・・おう。」

 

 まっ・・・誠・・・。

 

 ファイルに書かれていたことはすごい涙目の特記事項だった。

 

 それは・・・。

 

 重度のトラブル巻き込まれ体質。

 

 一日一回は何かしらの重大事件に巻き込まれているという。

 

 裏の事は知らないか・・・。

 

 知らなくてもあいつ、すごく刺激的な毎日を送っているよな!!?絶対に!!

 

 ちなみに現在は・・・。

 

「・・・・・・。」

 

 テレビをつけるとある銀行に武装した男達が立てこもったとの速報が・・・。

 

 それに現在進行形で誠は・・・巻き込まれている!!

 

 人質の中に誠がいるというのだ!!そのファイルに其れが書かれている。

 

「知っているのなら、助けてやれよ!!」

 

 むしろそんな最新すぎる情報をファイルしている渡の情報網が恐ろしいわ!!

 

「そうしたかったけど・・・。迂闊に介入できなかった。それに介入する必要もないし。」

 

 ファイルに書かれた特記事項。その追記を見る。

 

 追記にはこう書かれている。

 

 あまりにトラブルに巻き込まれすぎて、そのトラブルの対処になれていると。

 

 しかも、その友達にある刑事が・・・。

 

「統計データによるなら平均三十分後には終わらせるから。誠君とその友達のある刑事がね・・・。」

 

 渡の予言通り・・・三十分後、

 

 犯人達は涙ながらに武装解除し、自首してきたという。

 

 ある少年に説得されたと。

 

 その少年は・・・。

 

――――ちょっとお前らの黒幕、ぶん殴ってくる。

 

 と言って銀行から姿を消したと言う。

 

 一時間後・・・ある少年の通報で黒幕が発見され逮捕。

 

 その黒幕は強烈なストレートを受けて伸びていたという。

 

 刑事達脱帽のスピード解決だった。

 

 誠・・・お前が刑事になるのは天職だと思うぜ?

 

 だが、あえて俺はこれを皆に言う事はしなかった。

 

 だって、あいつと再会するとき、ほぼ確実に何かしらの事件がらみってことになる。

 

「・・・この先も荒れそうだね。」

 

「そうだな。」

 

 アギトの予言で、あの時の幼馴染は近く集まる。

 

 だが、すごくドタバタ騒ぎの中の再会になりそうでならない。誠・・・お前どんだけたくましくなっているの?

 

「ただ・・・ごめん。イリヤさんと鉱太さんだけは分からなかった。」

 

 渡の情報網でも二人の事は途中までしか分からなかった。

 

 イリヤは十年前から行方不明ということ。

 

 謎の組織による拉致。そして・・・。

 

「改造手術・・・か。」

 

 それはネオ生命体と言う存在を作り出すためのプロトタイプとしてイリヤは拉致されたというのだ。

 

 改造後脱走・・・。雷に打たれ、そのまま姿を消したという。

 

 ほう・・・。そうかい。

 

 あいつがそれほど酷い目に・・・。

 

――――相棒・・・落ちつけ。

 

―――気持ちは分かるけど・・・。

 

――――でも放置していいわけでもない。

 

 ブランカの言うとおりだ。

 

その組織。そのままにしておけんな。

 

「渡・・・・・・。」

 

 その組織の事を教えてもらおうとしたけど・・・。

 

「安心して。その組織はもう潰しておいたから。」

 

 と渡が笑顔で言ってくる。

 

 えっと・・・もう潰した?

 

「調査の過程で、危険と分かったからね、巧君とネロ君にも協力してもらって三人でササッと片づけた。」

 

 ササッと・・・って。

 

「それが俺の仕事だ。」

 

「トライアル無双とだけいっておく。」

 

 なんだよ・・・。まあ、お前らがやってくれたのなら安心するぜ。

 

「だが・・・完成したと思われるネオ生命体はすでにいなかった。」

 

「うん。そしてイリヤさんの行方もね。」

 

「・・・・・・・・。」

 

 そう思うとどうしても心が暗くなる。

 

「鉱太さんは・・・あの街にいたよ。」

 

 それは二年前の大事件。

 

「よりによって・・・あの沢芽市にいたなんて・・・。そこから行方不明。」

 

 それは謎の植物による浸食。

 

 それにまきこまれた・・・か。でも生きているのならあいつはいったい・・・。

 

 俺の予言・・・本当に当たるのかしんじられなくなってきたぜ。

 

 

 SIDE 渡

 

「・・・・・。」

 

落ち込むイッセ―君。でも僕はあえて黙っていることがいくつもあった。

 

 その一つが鉱太君のことである。

 

鉱太君がその大事件の中心人物だったなんて・・・。

 

 浸食してきた植物・・・ヘルヘイムの森。その正体もユグドラシルに残っていたデータより僕はつかんでいた。

 

 その森による浸食。

 

 そして、新たな進化のための戦い。

 

 その戦いで彼は、森に選ばれた。

 

 進化の鍵である黄金の果実を食する資格を得ていたのだ。

 

それを食し、オーバーロードとなった彼は別の星にて、巫女となった少女と一緒に暮らしているところまでは掴んだよ・・・。

 

 うん・・・これは流石に彼の姉である椿姫副会長にも言えない。

 

 不毛の星で新たな命を育む、アダムとイブになっている状態って辺りが特に!!

 

「・・・・・・。」

 

―――渡さん。あの・・・すごいですね。

 

 テレパシーでアーシアちゃんが純粋に驚いている。

 

君に知られることはもう覚悟の上だよ。最近どんどん情報網を開拓出来て来て困っているくらいだ。

 

インド神話の裏事情位、十分もあれば分かるほどに。

 

 その情報で分かってしまった。

 

 他の連中がどうなっているのか。

 

 はっきり言ってみなまともな状態と考えられない。

 

 イリヤちゃんも改造後に脱走し、そのあと宇宙船らしきものと遭遇。そのまま拉致され、宇宙に連れてかれたという情報も掴んでいる。

 

 二人とも生きている可能性は極めて高いのだ。

 

 とんでもない人外として。

 

 止めは誠君。彼は彼で恐ろしい事がもう一つ判明している。

 

 彼はある刑事と歳の離れた親友。よくある事件に巻き込まれ、その事件解決に一役買っているらしい。

 

 その刑事の名前は・・・

 

「泊 進之助。」

 

 僕が刑事で、仮面ライダ―である事を掴んでいないわけがない!!

 

 すでに誠には専用のシフトカ―が開発されていることも。

 

 しかもあの泊さん・・・イッセ―君とも関わりがあることも判明している。

 

 そして、これは未確認の情報。

 

 いや、僕の予測だ。

 

 それが正しければあの人は転生者の可能性が高い。

 

 その理由は、彼の情報をイッセ―父こと翔一さんに見られた事があった時の反応だ。

 

 それはアザゼルさんの人造神器とファイズギアの知識、ハルト君の指輪やドライバー、フィリップさんのガイアメモリ―関連、そこにポルム君のあらゆる世界の技術の総力を結集させて再現してみようとしていたのだ。天界からもアストロスイッチにアンデットカードと呼ばれる技術まで提供。

 

 それを結集させた神器を超える新たな戦闘システムを作る初めての三勢力合同プロジェクト。その名は・・・G3プロジェクト。

 

 Gはギア。そして3は三勢力の3から取ったらしい。

 

 その名と計画のコンセプトに驚いた翔一さんがアザゼルさんに色々と聞いていた時に、僕がファイルを落としてしまい、それを見てしまったのだ。

 

「・・・・・・。」

 

 茫然自失。間抜けなまでに驚き、呆けていた翔一さん。

 

 あの最強のアギトが唖然としていたのだ。

 

「ヒッ・・・氷川・・・さん?」

 

 その言葉だけで大体察したよ。

 

「G3といい・・・これは運命なのかな?」

 

ふふふ・・・僕の情報網が段々恐ろしくなってきた。リアスさんが知るより前に、総て分かってしまったのだから。

 

 別の意味で僕は頭を抱えたい。

 

 こんな連中がもうすぐ全員集合なんだよ!?

 

 絶対何かしら大事件が起きているよね!?

 

「はあ・・・なら問題ないだろ。」

 

 いつの間にか会話に参加していた弦太郎君がいう。

 

「だって、イッセ―。お前がもう直ぐ、皆集結すると予言したんだぜ?ならあいつもどこかに生きて、そしてこっちに向かっていると言う事だろ?」

 

 そう・・・だったんね。

 

 二人とも生きているのは間違いない。でも宇宙から来る可能性が極めて高い。

 

「あいつのことだ。たくましく生きているはずだぜ?」

 

「うん・・・。」

 

 こういう時の弦太郎君には心が救われる。

 

 でも、問題が無い?

 

 御免だけどそこだけは否定させてもらう。

 

 問題・・・おおありだ!!あり過ぎて頭が痛いよ!!

 

 この問題だらけすぎる情報・・・出来れば隠しておきたい。

 

 あまり意味が無い事は分かっていても。

 

 

 

 SIDE イッセ―

 

 皆との再会を楽しみにしながら俺は家路についていた。

 

 新や弦太郎、イリナも一緒だ。

 

 その理由?

 

 ・・・一緒に住む事になったからに決まってんだろ!!

 

 他にも北欧神話と天界からそれぞれスタッフとしてやってくるみたいだ。

 

「元人間。ガブリエル様のエースよ!!」

 

 一人は転生天使。しかもイリナと同じエースらしい。

 

「しかも、自力で絶望から立ち直って指輪の魔法使いになった人よ!!」

 

「だから、天界からの指輪と武具の制作依頼ってわけか。こっちも忙しいよ。」

 

 ハルトは最近魔法使い達のために色々と作っており、G3プロジェクトも重なって、かなり忙しそうだ。

 

「その人は刑事でもあり、エクソシストでもあったのよ。まあ・・・ゲートとは想定外だったわ。絶望させたのは同僚の刑事に化けていたミノタウロスのファントムって話。逃げたけど。」

 

「・・・ミノタウロス?刑事?」

 

 ハルトの奴がそれを聞いて考え込む。

 

「・・・なんか聞いたことがあるような・・・。」

 

「・・・?」

 

 すごく考え込んでいるぞ?

 

「こっちは向うの幼馴染がな。」

 

 新のほうは友達がお目付け役としてくるらしい。

 

「ちなみに新人のヴァルキリ―だ。もう一人の姉でもある。妹分付きで。」

 

「戦い方は・・・うん。とにかく銃たくさん。リボンもあったし。」

 

 それって本当にヴァルキリ―なの!?

 

「なんっていうか・・・まあ、あこがれの人でもあるわけだ////。」

 

 ほう・・・これは面白い。

 

 新のあこがれの人か~。

 

 皆期待を込めて見ている。

 

 天使がもう一人に・・・戦乙女まで・・・。

 

 俺の家・・・どんどん人外魔境に・・・。

 

 だって剣崎さんもいるし、しまいには・・・ゆーすけ兄さんも住むことになったんだよ?

 

「・・・フッ・・・この家ならむしろ納得だわ。あの二人の懐の深さがよくわかるってもんよ!!」

 

 部長がなにやら悟りきった目で人外魔境となっていく我が家を見ている。

 

 どうして納得しているのさ!!

 

「だってねえ・・・このために増築したようなものだし。アーシアに感謝だわ。」

 

 アーシアの予言か・・・。

 

「!!!!」

 

 その家の前ではある人物がふっ飛ばされ転がってきている。

 

「ぐうう・・・。」

 

「アーシア様の心に決めた人はイッセ―殿ただ一人!!」

 

「早々に立ち去れ!!」

 

「オノレ・・・。」

 

 それはおそらくあのディオドラがつかわした男だろう。

 

 でも・・・。

 

 ゼ―ベス星人達がそれを門前払い。

 

「立ち去らぬなら・・・。」

 

「こっちにも考えがあるぞ!!」

 

 本来の姿に戻って激しく威嚇。

 

 その後ろからは・・・アーシアの契約していた子までいるぞ。

 

 あのメトロイドって呼ばれる謎生物が!!

 

―――アーシア母様に変なことするなら、お前らをミイラにしてやる。

 

「ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 それが止めとなり、使いの奴は逃げて行った。

 

 確かにゼ―ベス星人さん達の本来の姿ってちょっとしたホラーだ。

 

 メトロイドもそうだ。

 

 ちなみにあの子はテレパシーを身に付け、皆と話せるようになっていた。

 

 見た目によらずかなり高い知性を持っているみたいだ。

 

「あっ・・・アーシア様!!御帰りになりましたか。」

 

「皆様も御帰りなさい。」

 

―――みんな御帰り~。

 

「あっ・・・ああ・・・。」

 

 見た目、人間とは程遠いホラー的な姿をした宇宙人に愛想よく「御帰り」と言ってもらえる光景。

 

 それって、俺の家くらいだよね?

 

 すっかり日常になってしまった自分が怖くなってきた。

 

「本当にいい仕事しているわね。あなた達。」

 

 部長がゼ―ベス星人達を労おうとしていた時。

 

「うおお・・・おおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 弦太郎が感激してその手を取っていた。

 

「ついに・・・ついに宇宙人と出会えたぜぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「本当だわ!!」

 

 あっ・・・そういえば・・・。

 

 あの二人にとっては念願の異星人とのファーストコンタクトだった!!

 

「あっ・・・あのアーシア様?この方達は・・・今日からここに住む人達ですよね?」

 

「はい♪」

 

 あまりの勢いに戸惑うゼ―ベス星人。確か・・・ガブさんでしたよね?

 

 意外とお淑やかな女性の声だったよね?

 

そういった感じで、沢山いるゼ―ベス星人達の個々の違いが分かるようになってきたぜ。

 

「頼みがある!!俺と友達になってくれ!!」

 

「ども・・・だち?」

 

 その言葉に目を丸くするガブさん。その片方はミカさんでしたよね?

 

「えっと・・・済まないが我々は今までそう言った概念はなかったのだ。いきなり言われても・・・。」

 

「あの・・・。」

 

 でもミカさんとは違いガブさんは積極的だった。

 

「教えてください。友達と言う物を!!」

 

 それは科学者として・・・。

 

「私は・・・私達はこの星で持っていなかった事がたくさんあるのを知りました。特に「友達」というのは・・・。」

 

 それは自分達の変化を求めるための行動。

 

「いいぜ?ならなぞなぞだ。」

 

「えっ?」

 

 弦太郎が無邪気な笑みで言う。

 

「俺達は何時友達になれるのか?って奴だぜ!!」

 

「えっ?それってどういう意味?」

 

「一緒に居れば分かるってものだ。」

 

 意外なやり取りである。

 

 だが、それを見て弦太郎の意図を皆は察したらしい。

 

「興味深い。私もいいかい?」

 

 ミカさんも参加するようだ。

 

「おう!!」

 

――――友達ってなんだろ?

 

「・・・そうか。これが異星異種間の交流ってやつなのね。うん・・・。」

 

「ほほえましいですわ。」

 

 ほっこりする。ようやくまともな交流になってきたと思う。

 

 ドS魔女達がやらかした、SMとは違う。

 

「まあ、それよりも問題が・・・なあ。」

 

 みなは家に入って、送られてきた大量のプレゼントにため息をついている。

 

「参りましたね。手荒なまねはしたくないのに・・・。」

 

 苦笑するアーシア。

 

「そもそも、この子はこの世界を支える女神となる子よ?トレードしようにも・・・。」

 

 アーシアはすでに部長の眷属以上の存在になっている。部長に眷属でありながら、この世界の大切な支え。そんなのトレードできるわけがないし・・・。

 

「それ以前に私にとって、大切な妹分だもの。」

 

「そうそう。」

 

 それ以前に、この家にいる皆がアーシアを大切にしている。それはもう友達と言うより家族のレベルで。

 

「アーシアには返し切れない恩がある。」

 

 巧に至っては命の恩人。

 

「右に同じく。」

 

 それはハルトからしてもそうだ。

 

 当然・・・。

 

「俺からしても・・・な。」

 

 アザゼル先生からしてもだ。

 

「私にとってはもう・・・妹も同然です!!」

 

 キリエさんもアーシアのことをもう・・・溺愛しているくらいだ。

 

「はははは・・・まあ、おれからしても・・な。」

 

 ネロもなんだかんだいってアーシアのフォローをしている場面がおおい。

 

 それに父さんや母さんも実の娘のように可愛がっている。

 

 アーシアの事を大切に思っていない連中は誰もいない。

 

 ドライグ達ですらそう思っている。

 

 その上でクウガであり、アーシアと再会した実の兄・・・ゆーすけ兄さんがいるのだ。

 

 はっきり言おう。

 

 アーシアを狙うなら、覚悟しやがれ。

 

 俺達の家族、仲間、幼馴染連中全員が相手になると!!

 

 

 

 

 SIDE ???

 

 ちくちょう・・・。

 

 僕はあまりの状況に歯がみするしかなかった。

 

 あのアーシアを手に入れたいと思っていた。

 

 でも、まさかアギト。しかも、この世界を支える神の後継の一人となっているなどと。

 

 これだと家の力を使っても無理やり手に入る可能性は無しに近い。

 

 だが、強引に奪おうとしても・・・。

 

 あの汚らしいドラゴンの力を得た最悪のアギトを初め、化け物達があっちにはいる。

 

 いくら力を得たとはいえ・・・。

 

 忌々しい・・・。もっと力を・・・。

 

「なら・・・お前がそれ使うが良い。」

 

 そんな僕の元に黒い壁が現れる。

 

「ほう・・・。」

 

 それは四枚のキング。

 

「いよいよ始めるのですか?」

 

「五人目のジョーカーもいる。やるなら今だろう。」

 

 あらわれるのは井坂。

 

 そしてアルビノジョーカー。

 

 後もう一人、ジョーカーがこちらの手札として残っている。

 

「そう・・・バトルファイトの時間だ。生贄として・・・あの娘を使わせてもらう。」

 

 ついに究極の力を得られるのか・・・。

 

 13という力を!!

 

「ふはははははははは!!」

 

「さあ・・・バトルファイトの開始だ。ジョーカーの洗脳準備を・・・。」

 

 モノリスがそう言いかけた時だった。

 

「緊急事態です!!ジョーカーが・・・脱走しました!!」

 

「・・・・・・ことはうまく運ばないか。」

 

「ならそのジョーカーの捜索はこちらでやらせてもらおう。」

 

 異世界にいたジョーカーの脱走。

 

「仕方ない・・・ミノタウロス君!!」

 

「はっ・・・。急ぎ・・・。」

 

 ファントムのミノタウロス君にジョーカーの捕獲を依頼する。

 

 だが、彼・・・ミノタウロスを見たのはこれが最後だった。

 

 

 

SIDE ???

 

 はあ~疲れた。でもやっと到着よ!!

 

 私は長旅を終え、すごく久しぶりに日本に帰ってきた。

 

 まあ・・・人間止めましたけど。

 

「志願した甲斐があるわ~、」

 

 私はこの三大勢力の協力体制となり、そのためのスタッフに志願した。

 

 その理由は・・・堕天使勢力の幹部リストにある名前を見つけたからだ。

 

「この指輪の制作者の名前が・・・ねえ。」

 

 操真晴人。

 

 その名前を私が間違えるわけがない。

 

 みなに明かした事が無いけど、私・・・前世の記憶がある。それはもうはっきりと。

 

 いわゆる転生者と言う存在だ。

 

 ファントムやゲート、サバトなど、色々あった前世だけど、まあ~この世界も大概なものだとおもう。

 

 その世界で再びファントムのミノタウロスに絶望させられるなんて誰が思ったか。

 

 何でそんな所だけ前世と同じなの!!

 

 まあ・・・前世ならともかく、今の私を舐めないでほしいわ!!

 

 その絶望・・・自力で乗り越えたさせてもらったから!!

 

 驚いたあいつの顔ったら今でも思い出してしまう。

 

 これもハルト君のおかげ。前世でも色々あった。

 

 そんな中であなたから貰った希望のおかげです。

 

 おかげで私・・・現世ではなれちゃいました。

 

 指輪の魔法使いに。

 

 密かに憧れていたから密かに嬉しかったりする。

 

 そして、それを四大天使の一人・・・ガブリエル様に見初められて、天使になっちゃったりして・・・。

 

 うん・・・前世もそうだけど、人生ってほんとわからないわ~。

 

 刑事でエクソシストな私が魔法使いになり・・・そして天使になるなんてねえ。

 

 そして・・・私は再び日本に。

 

 この駒王町に彼はいる。

 

 確かめないといけない。

 

 グレゴリ幹部・・・そして、「指輪の魔法使い」じゃなく、それより色々な意味でグレードアップした「指輪の大魔王」と呼ばれるハルト君に。

 

 グレゴリの幹部っていうのもそうだけど、その前に魔王ってなんなの!?悪魔陣営の魔王達を差し置いて「指輪の大魔王」って何!?「大」までついているし

 

 もし彼は本当にハルト君なら・・・この世界で何やらかしているの!?

 

 すごく心配で、こうして志願したわけです。

 

 やっと到着した駒王町。

 

 裏の事情知る人達からは「この世界最新にして最強の人外魔境。」と呼ばれている町だわ!!

 

 三勢力の和平の地にして、噂の神の後継となったアギトに二天龍を初めとしたドラゴン達も暮らしているのだから驚きだわ。日本神話、ファンガイア勢力も深く関わっている上に宇宙人を初めとする未知の生命体もたくさんいると。

 

そんな色々とカオスな情報ばかりのこの町の境に今足を踏み入れようとして・・・。・

 

「う・・・うう・・・。」

 

 踏み入れたと共に、私は第一町人(?)と遭遇。

 

 顔はなかなかイケメンだ。うん・・・ハルト君が居なかったら惚れていたかもしれないくらいに。

 

 全身ボロボロであちこち怪我をしている。でも・・・その血の色が・・・。

 

「緑色の血?」

 

 人間のそれとは明らかに違っていた。

 

「大丈夫ですか!?」

 

 流石駒王町。第一町人(?)が人外とは・・・。

 

「ぐっ・・・にっ・・・にげろ・・・。」

 

 その人は苦しそうにしながら、私に逃げるように言ってきます。

 

 その後ろから灰色のゴキブリみたいな連中がやってくるけど。

 

 そいつらを蹴り飛ばしてその人を助け起こす。

 

「・・・うん。なら助けます。」

 

 それで私は決めました。

 

 この人を助けると。

 

「なんで・・・だ?おれがこわくない・・・のか?」

 

 その人の姿が変わります。

 

 黒に緑の・・・まるでカミキリムシなどの昆虫を思わせる怪物へと。

 

「そんなにボロボロなのに私を見て。逃げろと案じてくれる人に悪い人はいません。」

 

 私の見立てだと、悪い人じゃない。むしろ良い人だ。

 

 人外でも、それとこれとは話は別だし。

 

 我ながら前世の常識が色々と壊れているわ。

 

「だが・・・。」

 

 そんな私達の周りに現れたのは・・・ゴキブリ達と見覚えのある異形・・・グ―ルの姿。

 

「そう・・・そっち絡みってわけか。」

 

 私は手に指輪を装着。

 

――――コネクト・・・プリーズ!!

 

 魔法陣からソードガンを取り出し、ガンモードで撃つ。

 

 これでも射撃の腕はちょっと自信がある。あえてホーミングさせないでも無造作に銃を振りながら相手すべてに命中ことくらいはできる。

 

 これで出てきたグ―ルやゴキブリ達を一斉に銃で撃ち抜く。

 

「チィ・・・まさかここでお前に会うなんて・・・。」

 

 そこで現れるのは前世でも、現世でも因縁深いファントム。

 

「ええ・・・。」

 

 ミノタウロスだった。

 

「ちょうどよかったわ。あなたにお礼がしたいと思っていたの。あなたのおかげで魔法使いになれたのよ?」

 

 私はしてやったりと言わんばかりに背中に力を込める。

 

「おまけに天使にもなったし。」

 

 背中から現れる三対の白い翼。私は転生したらいきなり上級天使相当の力を得ることになってしまっていた。

 

「まっ・・・まじかよ。もう指輪を・・・。おまけに天使になっただと!?」

 

 ミノタウロスのうろたえは酷い。

 

「ぐっ・・・前回とは違いすぎる。絶望させれなかったつけが・・・。だが、そこにいるジョーカーは大切な切り札なのでな。諦めるわけにはいかねえ。」

 

「ジョーカー?」

 

 ミノタウロスの狙いは後ろのこの男の人のこと?

 

「そう言う事だ!!ワーム共!!」

 

 現れたのはグ―ルじゃなく、緑のまるでさなぎの様な怪物達。

 

「・・・なんなの・・・こいつら。」

 

 私は変身のための指輪を準備。

 

――――ドライバーオン!!

 

「でもまあ、倒すしかないか。」

 

 私は変身しようとした時だった。

 

 そのワームと呼ばれた怪物の中の一体の色が茶色になり、外皮がボロボロになって崩れて行った。

 

 現れたのは、赤と黒のまだら模様の蜘蛛の怪物。

 

 その姿がぶれるように消え・・・。

 

 私の目の前に銃撃を受けて吹っ飛ばされたのだ。

 

「気をつけなさい。ワームは脱皮するとクロックアップと言う高速行動をやってくるから。」

 

 後ろから現れたのは金髪にロールをした私よりも歳下の少女。

 

 歳は・・・十代半ばくらいかな?

 

「しかし、流石は駒王町ね。足を踏み入れた途端に人外達のバトルに遭遇するのだから。」

 

 その少女の初めてこの町に足を踏み入れた所だったのだろう。

 

 なんか遠い目をしてこっちを見ている。

 

 って・・・こっちが同類にされている!?

 

 そりゃまあ・・・人間は止めましたけど。

 

「いやいやいや、好きで私だって戦っているわけじゃないって!!後ろの人の・・・。」

 

「・・・うん。助けようとしたわけだ。」

 

 彼女は私の隣に並んで言う。

 

「私の名前はマミ。新人の戦乙女よ。」

 

 なんと・・・北欧神話の戦乙女!?しかし新人ですか。

 

「私は凛子。こっちも新人天使よ。」

 

「そっちも新人なんだ。」

 

「元人間で、最近になって天使に転生したのよ。」

 

 私達は軽く話を交わしつつ。

 

「詳しい話はあいつらを片づけてからでいいかな?」

 

「ええ。美味しい紅茶でも御馳走するわ。お茶受けは・・・。」

 

「実はフランス土産の焼き菓子が・・・。」

 

 いつでもコネクトでとりだせるわよ?かなりお土産もってきたし。

 

 ハルト君が良く使っていたけどあれって便利だわ~。バイクや車ですら取り出せるし。

 

「なら決まりね。そうね・・・今日はどの子にしようかな?」

 

 マミさんの傍に現れるのは機械仕掛けの昆虫達。

 

 一匹はトンボ。

 

 二匹目はハチ。

 

 三匹目は蝶のような姿。

 

「なっ・・・ゼクターだと!?それも・・・三体も・・・。」

 

「この子達は私の友達よ?あともう一人いるけど・・・。あの子は気紛れだから。」

 

 マミさんはクスクス笑いながら左腕の時計みたいな部分にハチをセット。

 

 いつの間にか手にしていたグリップにはトンボが止まる。

 

 そして腰にあったベルトには蝶が羽を休めるように装着。

 

「どうも三人ともヤル気満々みたいね。ならみんな一緒にいこうか!!」

 

 っていうより、この子達っていつもヤル気満々なんじゃ・・・。

 

「あら?わかっちゃった?」

 

「うん。すごく仲良さそうだし。」

 

 息の合った彼らを見たらねえ。喋ることは無くても、仕草でわかる。

 

「・・・ええい。だったら助っ人を呼ぶまで!!」

 

「まっ・・・そういうことだわな。」

 

 ミノタウロスの後ろに・・・。

 

「まさか、ウィザードの野郎に続いてお前まで転生していたか・・・。」

 

 これもまた私にとってちょっとした因縁のあるファントムが現れた。

 

 赤と金の身体を持つそのファントムの名前は・・・。

 

「ユーゴ・・・いえ、フェニックス。」

 

 フェニックスファントム。

 

「ハルト君に続いて・・・ねえ。」

 

 そしてグレムリンまで・・・。

 

「やっぱりこの町にハルト君がいるのね!!」

 

『・・・・・・。』

 

 ハルト君の名を出したら何故かファントム達沈黙。

 

「・・・今のあいつとは戦いたくねえ。」

 

「みっ・・・右に同じく。出来ればこの町に足を踏み入れたくなかったくらいだ。」

 

 フェニックスとグレムリンの怯えが尋常じゃない。

 

「・・・えっと・・・。」

 

 あの二人って前世のあの二人よね?特にユーゴ君って呼べばいいのかフェニックスと呼べばいいのかわからないけど、特に君ってハルト君に太陽にふっ飛ばされて無限の死と再生を繰り返す羽目になったと・・・。

 

「・・・今のあいつに戦いを挑むと死よりもおぞましい地獄を見る。」

 

 あのフェニックスが断言したの?不死身で戦闘狂のあなたが戦いを拒否!?

 

 衝撃的だわ~。

 

「・・・私はそのハルト君に会いにわざわざ来たのよ。」

 

「・・・あわせるわけにはいかねえな。」

 

「当然。」

 

「はあ・・・。」

 

「おい!!ミノタウロス!!お前だって他人事じゃねえだろ!!お前はあいつを絶望させようとして、その一歩手前まで追い込んだろ?そのことを今のあいつがしったら・・・。」

 

「はっ!?ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ。」

 

 あれ?ミノタウロスが震えている。

 

「ブ~~~~~~~~~~~~~~~~ン!!」

 

 震えすぎて・・・携帯やスマホのバイブレーションみたいになっている!?

 

「いっ・・・いやだ・・・。処刑なんて・・・。処刑なんていやだぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 狂ったように斧を手にして、私に襲いかかってきたわ!?

 

 って・・・どんだけハルト君の事を恐れているの!?

 

「・・・あなた・・・あの指輪の大魔王の知り合い?」

 

 マミさんまであのってつくぐらい有名人みたいね。

 

「それを確かめたくて・・・。」

 

 ・・・ホント、一体何があったの!?

 

 私達は戸惑いながらも変身しようとして・・・。

 

―――――ダブルライダ~~~~~・・・・・・。

 

 その耳に何やら爆音が聞こえてくることに気付く。

 

――――キ―――ック!!

 

 そして何やらすさまじい速度でメイドさんと執事さんが後ろからそれぞれフェニックスとグレムリンにとび蹴りをかました!?

 

「がっ?」

 

「うぐ!?」

 

 顔面から地面にダイブする二人。

 

 しかも、それを踏み台にしつつ二人はさらに飛び上がり・・・。

 

―――――もう一発だぁぁぁぁぁあ!!

 

「がぶず!!?」

 

 それがミノタウロスの後頭部を踏みつけるように命中。

 

 ミノタウロスもまた顔面から地面にダイブ。

 

 そして、そのまま私達の前に着地する。

 

「ふい~何とか間に合ったよ。」

 

「要救助者・・・一名ってところ?」

 

 やってきたメイドさんは金髪ツインテールで蒼い瞳をした十代前半位に娘。

 

 見た目は・・・そう・・・初音ミクっていうボ―カロイドに似ている。

 

 かなり可憐だ。

 

 もう一人は緑色の髪と紅い瞳をした十代前半の少年。

 

 生意気そうな外見。髪をポニーテイルに括った野性児的な感じがする。

 

「ぐっ・・・なんだてめえらは!!」

 

「いきなりとび蹴りって、すごく痛かったけど!?」

 

 立ち上がり怒鳴り散らすフェニックス。

 

「こっちは買い物の途中だったんだい!!」

 

 よく見れば二人の手には買い物バック。

 

「まったく・・・ゴウリュウさんの楽しみにしていた特性のニンジン見つけたのに・・・。」

 

「こっちはオートバジンさんが喜びそうなメンテ用のオイルを見つけたんだい!!」

 

「き~さ~ま~ら~・・・。」

 

 怒り狂いながら立ち上がってくるのはミノタウロスだった。

 

 斧を手にし、そこに魔力を集中させ・・・。

 

 それを投げつけてきたのだ。

 

「ああっ!?」

 

 地面に突き刺さり私達の前で大爆発する斧。その爆発に二人が巻き込まれるが・・・。

 

「あつ~い。」

 

「・・・少し焦げちゃった。」

 

 その爆発から出てきたのは二台のバイク。

 

「・・・なっ・・・なに!?」

 

 それを見たクレムリンが驚く。

 

「まっ・・・まずい。あれは・・・。」

 

「お姉さん達大丈夫?」

 

「えっ?」

 

「まさか・・・さっきの子達なの!?」

 

 さっきのメイド少女と執事少年が・・・バイクになった?

 

「いえいえこっちが本来の姿だよ。」

 

「・・・この子達まさか・・・。」

 

 マミさんもこの子達が誰か思い至ったらしい。

 

「まっ・・・まずい。この子達・・・あのアギトの使い魔だってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

「えっ?あの化け物バイクが・・・ってぁぁぁぁ!!」

 

 その後ろからさらに巨大なでかいバイク(?)が登場!?

 

 グレムリンがそれに気づいて急いで逃げるけど。

 

 フェニックスがブチって踏みつぶされた!?

 

「あなた達なにやっているのですか!?寄り道なんかしちゃって・・・。」

 

「いや~ライカ姉。怪我人がいたもんで。」

 

「それに戦闘中。」

 

「・・・・・・はあ。なら主様達に伝えればいいでしょう。」

 

 その化け物バイクもまた喋っているだと!?

 

「・・・白龍皇の使い魔だ・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

 この街にはアギトが四人いるときいている。そのうち二人はあの二天龍。

 

 その片割れの使い魔まで・・・。

 

「まったくもう・・・あなた達。主様達の街で騒動を起こすなんていい度胸ですね。」

 

 その化け物バイクもまた姿を変える。白に黒の混じった二十代前後の妙齢のストレートヘアの女性がいた。

 

 髪の色は何故か桃色。

 

 服は・・・当然のようにメイド服。

 

 あの子もボーカロイドでみたことがあるような・・・。

 

「しかたありません。戦闘開始しましょう。」

 

『あいよ!!』

 

―――――トランスフォーム!!

 

 女性のメイドの方も一度バイクに戻ってから変形した!?

 

 それも人型に!?

 

『・・・・・・・・。』

 

 女性の方は・・・両肩に巨大な球体の様なタイヤを装着。

 

 髪のボリュームみたいに多くのパーツが後ろに移動しているけど、それでもあの子達より大きい。

 

 三メートル位はあるよね?

 

「では・・・私、マシントルネイダ―ことトルネと!!」

 

 金色の子が名乗りを上げる。

 

「俺・・・ギルスレイダ―ごとレイダ―!!」

 

 その次に緑の少年だったバイク。

 

「そして私、ジェットストライカーことライカ・・・。」

 

 最後に元巨大なバイクの女性。

 

『が・・・あいてになります!!』

 

「まっ・・・まずい。こんな怪物どもに見つかるなんて。」

 

「・・・・ああもう!!自爆して脱出なんて俺のキャラじゃねえぜ!!」

 

 フェニックス、一度爆発して死んでから再生することでライカさんの踏みつけから脱出。

 

 終始踏みつけられっぱなしだったし。

 

 なんかこの世界でフェニックス・・・あんた不死身だからって不憫な立場いるじゃない?

 

「おいおい・・・お前らだけだと心配だろうが・・・。」

 

 そこにさらに黒い鎧を纏った一本角の馬に・・・。

 

 ホバー飛行する変なロボットまで!?

 

「・・・どんどんあつまってきやがる。」

 

 フェニックスが悲鳴を上げる。

 

「一応あいつらの兄貴分なのでな。」

 

「・・・竜の騎士の愛馬・・・轟竜・・・。それにオートバジンまで・・・。」

 

 あの世界一速い名馬?そして、紅の救世主の相棒まで?

 

「なにやっているの?って・・・敵か・・・。」

 

 止めになんか黒い龍が影から登場したのですけど!?

 

『ひぇぇぇぇぇぇぇぇ!!ドラグブラッカ―まで!!』

 

 あっ・・・あれって、この町に住んでいるドラゴンの一体よね?

 

 天龍クラスの。

 

「流石、駒王町ってところですかね。」

 

 マミさんの苦笑もわかるよ。

 

 私、この町に足を踏み入れたからまだ・・・まともな人間とあっていない!!

 

 本当にすごい魔境よ!!

 

 流石、最新にして最強の人外魔境と呼ばれるだけのことはあるわ。

 

「まったくやかましいな~、って・・・・・・。」

 

 そして、すごく懐かしい声と共に彼はその場に唐突にやってきていた。

 

「あっ、ハルト君。」

 

 それは私が知る彼とは若干歳が若いけど、ちゃんとしたハルト君の姿だった。

 

 

 

 

 SIDE ハルト

 

 駒王町に張った結界に反応があった。ついでにライカさんからの連絡。

 

 ブランカちゃんが影から転送してくれると言うのでそれでいち早く駈けつけると。

 

 全く予想もしなかった人と遭遇してしまった。

 

「なっ・・・なんで凛子ちゃんが?」

 

「その呼び方・・・よかった~やっぱり私の知っているハルト君だ!!」

 

 背中から天使の翼を三対だしている凛子ちゃん。

 

 俺の事を知っていると言う事は・・・。

 

「まさか・・・この世界に転生してきたのか?」

 

「そういうこと。この世界ってすごいわね~、」

 

 その手には・・・。

 

「なんで凛子ちゃんが俺の作った指輪を持っているの?って・・・まさか魔法使いって・・・。」

 

「ははは・・・その通り。」

 

 なんてことだ・・・。

 

この世界で凛子ちゃんが指輪の魔法使いに。

 

「あのミノタウロスに再び絶望させられてね。前世の経験が無ければあぶなか・・・。」

 

「ちょっ!?」

 

 ミノタウロスの奴が慌てて止めようとするが・・・もう遅い。

 

「ほう・・・。」

 

 俺はミノタウロスを見る。

 

 俺を知っていると言う事は前世でも凛子ちゃんを絶望させた奴だな。

 

 へえ・・・この世界でも同じことをやったんだ。

 

 前世でしっかり反省しなかったということか。

 

 なら今反省してもらわないとな。

 

「ひっ・・・ひぃ!?」

 

「・・・・・・凛子ちゃんが世話になったみたいだね。」

 

 色々と本当に御世話になったようだな。

 

「戦術的撤退!!」

 

 ミノタウロスが尻尾巻いて逃げようとするところを・・・。

 

―――――コネクト・・・プリーズ!!

 

 目の前に現れた魔法陣に手を突っ込み、ミノタウロスの、目の前に現れた魔法陣から手を伸ばして捕獲!!

 

「なっ!?」

 

「逃がすわけないだろ?」

 

 そのまま魔法陣へと引きずり込んでコッチの傍まで転送っと・・・。

 

 敵を取り寄せるなんて面白い発想だろ?

 

「ひいいいいいいいいいい!!」

 

「凛子ちゃん。再会の挨拶はあとにしようか。まずこいつに・・・。」

 

 ミシミシミシ・・・。

 

「ギャアアアアアァァァァァあっ・・・頭が割れる!!!?」

 

 そのまま掴んだまま持ち上げる。

 

 怪力を誇るわりに軟弱だね。この程度で悲鳴を上げるなんて。

 

 アザゼルをもっと見習いたまえ。

 

 彼の方がもっと打たれ強いから。

 

「じっくりと挨拶しないといけないみたいだね。もうそれりゃ・・・じっくりと。」

 

「・・・ちょっとまて!!変身しないでお前は俺を倒そうというのか?前世以上の屈辱・・・ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 屈辱か・・・丁度いい。

 

「お前らも逃げるなよ?色々とやらかしてくれた事に対する礼を返せていな・・・。」

 

「ごめんミノタウロス!!お前の犠牲は無駄にしねえから!!」

 

「君のことは決して・・・わすれない!!!」

 

 って二人共そそくさと逃げたか。

 

 ふふふ・・・いいだろう、楽しみは後でとっておくことにしよう。

 

「って・・・見捨てないでくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 悲鳴を上げるミノタウロス。

 

「・・・とりあえず今はお前の罪をじっくりと問う事にしようか。凛子ちゃんに一体なのをしたのか・・・ねえ。」

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいだから・・・だから命だけはぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

 

「いいだろ。命だけは助けてやる。でも・・・。」

 

 罪を洗いざらいはいてもらって・・・。

 

「しばらくは生き地獄を味わうと思ってくれ。ああ・・・楽しい時間が始まる。」

 

 せっかくだし姉上と一緒に色々と試していいかも。

 

 最近はユウナ共こういった事を一緒に楽しむようになってきたし・・・。

 

「やっぱ人思いに殺してくれぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「そんな楽な道に逃がすわけないでしょ?」

 

「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!誰か助けぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 このまま総督殺しをかけ続けて・・・落とすか。

 

 情報も色々と持っているだろうし。

 

 凛子ちゃんにした時と同じように軽く絶望させる程度でいいだろう。

 

 でもファントムが絶望したらどうなるのだろうか?

 

 その実験もいいかもしれない。

 

「えっと・・・ハルト君?」

 

「色々と詳しい話はイッセ―の家でしようか。捕虜もできたし。」

 

「捕虜ねえ・・・。」

 

「これが大魔王と言われるゆえんか・・・。」

 

 俺はミノタウロスの顔面を掴みあげたまま、凛子ちゃん達を家まで案内する。

 

「ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!放せ!!放してくれええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 いい加減やかましいな。

 

「気が変わった。一回・・・死んでみる?」

 

「いやああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ死にたくねええぇぇぇぇぇっぇぇぇ!!ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・ガク。」

 

 苦痛と恐怖を処理しきれずに落ちたか。これでやっと静かになる。

 

「・・・本当にハルト君、何があったの?すっごいドSになっているわ。」

 

 俺に対して遠慮なく言うあたり・・・うん前世のパートナーだけのことはある。

 

 すごくやりやすいし・・・信用も信頼もできる。

 

「・・・はあ、攻介にも最初に聞かれた事だよ。それも含めて教えるよ。凛子ちゃんにも教えておかないといけないことだし。少し特殊な家に生まれちゃったから性格が・・・。」

 

 本当に血って魂よりも濃いって思うよ。

 

 なんでこんなドSの家に生まれたのやら。おかげで毎日が・・・。

 

 うん、楽しくて仕方ない。血筋って最高だね!!

 

「って、仁藤君までいるの!?」

 

 この世界・・・なんでもありだなとつくづく思った。

 




 スタートから全開でいきます。

 熱さで疲れ気味ですがここからまたがんばっていきます。

 今後もよrしくです!!
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