大変おくれてもうしわけありません。
今回は三話投稿します。
一話のサブタイトルは・・・ポルムの罪というべきでしょうか?
SIDE イッセ―
ただいま家に怪我人が一人担ぎ込まれていた。
ハルトの奴がテレポートで関係者全員をまとめてこっちに呼んだせいだ。
「アーシアちゃん。彼の治療を頼む。」
「はい・・・って・・・酷い・・・。」
アーシアが手を当てるだけでその怪我の状態が分かる。
「この人・・・始さんじゃなかったらとっくに死んでいました。」
始さん?
そう言えばこの緑の血って・・・剣崎さんと同じ・・・。
「この人はアンデット。それも・・・ジョーカーです。そして、剣崎さんの・・・。」
アーシアの力はさらに上がっている。
それはおそらくサイコメトリ―の類。
相手にふれるだけで相手が知らない情報まで読み取るまでに。
そこで部屋のドアが開け放たれる。
そこには息を切らした剣崎さんの姿。
「・・・・・・なんで・・・。」
俺達の最強用務員一号の剣崎さん。
「なんで・・・始が・・・。」
その反応だけで十分だった。
ああ・・・この二人は知り合いなどを超えた関係なのだと。
「やっと・・・あえたな・・・。」
始さんが息も絶え絶えに剣崎さんに微笑みかける。
「会えたじゃないって!!何でお前がここにいる!?」
「ずっと探していたぞ・・・。何百年・・・いや、何千年・・・いや・・・万すら超えていたか。」
涙目になりながら彼・・・始さんは微笑む。
「やっと・・・やっと・・・・・・お前に会えた・・・。」
そこで始さんは力尽きる。
「始!!」
「落ちついてください。体力の限界で休眠状態に入っただけです。」
アーシアが剣崎さんに落ちつくようにいう。
剣崎さんの肩に手を置いたのは後から駈けつけてくれたゆーすけ兄さんだ。
俺達の最強用務員二号でもある。
「怪我はもう直しました。体力も一時間もすれば回復するはずです。気力の消耗もありますから目覚めるのに三時間と一分三十五秒程かかります。」
「そっ、そうか・・・。」
剣崎さんも分かっているのだろう。始って人の状態が落ちついたことに。
「ありがとう。でもすごく具体的だね。具体的過ぎて逆に恐ろしいよ。」
あまりに具体的過ぎて表情がひきつっている。
アーシア・・・本当にすごい。
「剣崎さん・・・この人は?」
俺達の質問に剣崎さんは涙目でいう。
「二度と会えないと思っていた・・・友達だ。この世界だからこそ、やっと会えたといえるかもしれない。」
「?」
剣崎さんはそう言って始さんに話しかける。
「本当に長かった。」
「・・・・・・・。」
剣崎さんとこの人はおそらく同じだ。同じ・・・アンデットと呼ばれる存在。
でも、剣崎さんの魂は人のそれだ。
この人は違う・・・。
アーシアの方に視線をやると・・・。
「・・・・・・。」
泣いていた。
「アーシア!?どうしたの!?」
「ウエッ!?あっ・・・そうか・・・すまない。泣かせてしまったね。」
突然泣き出したアーシアに驚くゆーすけ兄さん。一方剣崎さんはアーシアの力を知っている故に謝る。
「いえ・・・いいんです。あのような事情があったなんて・・・。剣崎さんあなた・・・。」
『????』
後に俺達は剣崎さんと始さんの事情を知って揃って涙することになる。
「・・・・・・へっ?」
「あら・・・。」
マミさんが後から来た母さんと互いに固まった状態で見つめあっていたのは不思議だったけど。
SIDE ポルム
「君に事情は聞いていたけど・・・。」
私は今・・・ハルトをめぐるちょっとした修羅場に苦笑いしている。
「フカ~~~!!」
「あらら・・・うん。やっぱり前世と同じだ。」
ハルトの左腕に抱きついて猫みたいに威嚇するレイナ―レ。
右腕に抱きつきながら苦笑する凛子さん。
「本当に・・・そうなのね。見た目は変わっているけど・・・。」
「へっ?」
凛子さんがほほ笑みながらレイナ―レを抱きしめる。
「へっ?ちょっと突然何を・・・。」
「・・・・・・・うん。」
涙目の凛子さん
「この世界では必ずあなたを助ける。ハルト君。私も協力するから!!」
レイナ―レちゃんの事情。それはこっちと少し似ている。
「ハルトぉぉぉぉぉ!!」
そこに攻介の奴もやってくる。
「あっ・・・仁藤君!!」
「・・・マジであんたなのか・・・。」
魔法使いがどんどん増えていく。
「ハルト君・・・責任はとってあげなよ。」
この世界で再び巡りあったのも縁だから。
「ほう・・・。」
あれ?ハルト君が何やら意地悪な笑みを・・・。
「前に君があちこち色々な世界を巡ったと言う話は聞いていたよ。でもね。そこで・・・。」
ハルト君とは色々な話をしている。
こっちの前世を知られているからこそ、気兼ねない関係になれる。
どうしてハルト君が知っているかって?
自力で気付かれたからだ。
まったく、指輪の魔法使いも侮れないものだ・・・・
「気のせいだと思っていたけど、少なくとも五人の女性の名前があったよね・・・。」
「・・・・・・・。」
えっと・・・五人って・・・あの五人のことでしょうか・・・。
「一人は宇宙最強のバウンディーハンター。」
グサ!!
「一人は自在に変身できる女暗殺者。」
ブスッ!!
「一人は天然すぎる眼鏡ッ子女暗殺者。」
がばっ!!
「一人は風の国の王女。」
ドス!!
「最後の一人は・・・幼馴染の勇者・・・。」
「すんませんでした!!」
私はすぐに土下座しました。
えっ?大魔王のプライド?
そんなものくしゃくしゃにまるめてゴミ箱に棄ててくれるわ!!
「お前も罪だね。その子達から好意を持たれているのに逃げてしまったのだから・・・。」
『・・・・・・・。』
ちょっと!!それを何で凛子さんとレイちゃん、仁藤君のいるところでいうのかな!?
さっ・・・三人からの視線がすごく痛い!!
「少し話をしない?女として今の発言は見過ごせないけど。」
「気があったわね。私も一言・・・。」
「てめえ・・・まさか・・・リア充だったのか!!?」
まずい・・・。このことは同志イッセ―にも秘密にしていたのに・・・。
サイガの件でわかったのだが、この世界での私達の身内、特に女子はヤバい奴らが多すぎる。
絶対に漏らしたくない。
「・・・だが、お前はこの世界に行くためにあえて不意にしてきたってわけか?」
「・・・言い返す事もできないよ。」
皆にはさわしい生き方がそれぞれの世界にある。
「この世界は危険だ。こっちがかなり彼女達に力を貸していたとしても・・・。」
こっちはあの世界ではもう不要の存在。あの世界の新たな脅威になりかねない存在はその世界から去った方がいい。
それにそのうち二人はもう・・・この世にはいない。
逆にこの世界はこっちが永住するには極めて都合がいい。何しろ厖大な力を持つ存在が沢山いる。こっちもうまく制御していけば、目立つ事もない。
それに生まれ故郷だし。
「その世界でどれだけ暴れたの?」
「訪れた世界を少なくとも一度は救ったくらいには。」
本当に力を抑えながら四苦八苦させてもらった。良い経験にもなったよ。
「ついでにキレて世界を滅ぼしかけた事もあったよ。ははははははは・・・。」
厖大な力も不便なものだ。
「・・・なっ・・・なあ。あんたってどれだけの力を秘めている?」
仁藤君がおそるおそる聞いてくる。
「さてね。ただ、こちらは普段はテクニックタイプをやっている事だけは本当だよ。」
無駄に力を披露するつもりもない。
世界を滅ぼせるほどの力など・・・普通の戦いでは無用だから。
其れを存分に生かすためのテクニックを磨かないと。
「まさか・・・相当強いの?」
「多分・・・。それで自分から消えて行ったってところか?」
レイちゃんと凛子さんがひそひそと話しこんでいる。
どうでもいいが、会話の内容は丸聞こえだ。
しかも・・・痛いところをついてくる。
「なら女として一つだけ言わせもらうわ。」
凛子さんは意地の悪い笑みで言う。
「あなたが逃げたのなら、その子達・・・絶対に追いかけてくるわよ?」
とんでもない予言だ。
「追いかけるって・・・無理だよ。向うには異なる世界を渡る術が・・・。死んじゃったやつだっている。」
本当は助けたかったのに・・・。
世界を救えても、一人の女の子を救えないこともある。
「でも、ポルム君は幾つも世界を渡り歩きながら旅をしてきたんだよね?」
「・・・・・・・。」
そう言えばそうだった。
だが・・・単独で何とかなる様な物は渡していない。
だから無理なはず・・・だよね?
それにアーシアちゃんからの予言もないから大丈夫なはずだ。
彼女の予言だけはシャレにならない。まじで・・・。大魔王すら脱帽する。
死すら覆しかねないとんでもないものだから。
でも、この時すでにアーシアちゃんは予言していた。
――――ポルムさんを追いかけて五人の女の子が世界を渡って旅をしています。夢幻の竜の導きと共にこの世界にやってきます。死の運命、世界の壁すら超えた者達です。
でも、会えて秘密にしていたらしい。
しかも、五人ってなに!?
・・・勘弁してほしい。
何で私は女性関係で苦労せないといけない?前世でもこんなのなかったよ・・・。
SIDE ???
「・・・今度はどんな世界なんだ?」
星を渡る船に私達は乗っていた。
それを操っているのはボディーラインがはっきりと出る不思議な服を着た金髪の女性。
星の海の世界からやってきた賞金稼ぎらしい。
「サムス、今度はどの世界に?」
その名はサムス。話し方はぶっきらぼうだけど、かなり愛情深い正確をしている。
「それはこのコンパスに聞いてくれ。一応目的の世界へと続いているはずだから。」
「楽しみ。今度はどんな世界なんだろうね。」
私達は世界を旅していた。
しかも、それはポルムが旅した世界だ。その痕跡があちこちにある。
その旅の中で私達は出会った。
きっかけは私とサムスの出会い。
「あいつがこのスターシップを改造してくれたおかげだ。変なログに合わせて向ってそっちの世界に着いた。」
スターシップ。サムスの世界は広大で、移動するために必要な星を渡る船。
それを改造していたおかげで、サムスは事故みたいな形で私の世界にやってきた。
本来なら寄生体Xにやられて、結果として破壊されたのに、あいつはあらかじめ自己修復を仕込んでいたみたいで研究所の脱出の際に新しいスターシップと融合する形で復活。
その際にXやメトロイドすら取り込むという離れ業まで・・・。
――――私としてもこのオーバーテクノロジーの塊を言える船に興味があるよ。
おまけにサムスのスーツにも何か仕込んでいる。
ポルムは離れた後でも彼女の助けとなるように色々とやっていたのだ。
でもその際にうっかり、コッチの世界のログをスターシップに残してしまった。
そこで私の持っていたコンパスが合わさった。方向音痴な私のために無駄に高性能なコンパスを作ってくれたのだ。
目的地を言えばその方向を指し示してくれるコンパス。
あまりに無駄に高性能なそれはポルムの居場所まで指示してくれたのだ。
其れが道しるべとなり、私とサムスで世界を巡る旅が始まった。
途中、世界の破壊者と呼ばれる人たちにも会いながら旅を続け・・・。
あいつの罪を三つ見つけた。
一人はヘッドホンと言う物を被ったウエーブの髪の女性。
名前はチェルシー。元暗殺者。
あっちの世界ではポルムはある国の革命を手伝ったらしく、その際に出会ったらしい。
「ふふふふふふ、さあて、今度はどんな世界なのやら。」
特技・・・帝具による変装と暗殺。一度死んだ身らしいけど・・・。
「私の身体の責任・・・取ってもらわなきゃ。」
ポルムの奴がそれを生き返らせた。
何故かをチェルシーにあらかじめ仕込んでいたらしい。
「おかげで私、不老不死だし。」
首の切断?コロの餌になった身体?力の覚醒と共にすぐに再生したとのこと。
首だけの状態から復活にも驚いたけど・・・。
一か月以上の時間は掛かったのも驚いた。
復活のきっかけとなったのはある存在とリンクしてしまったからだ。
いままでは不意をついての暗殺専門だったのに、人外になってからは将軍クラスなら素手で倒せるまでになっている。
復活した後、研究所で静かに、なおかつ大暴れして、逃げだしたらしいし。
「コウモリみたいは怪物になる上に、いつの間にかこいつが私の相方になっていたけど?」
「イエェェェス!!」
傍には変な蝙蝠の羽が付いた黒い龍が飛んでいる。
後ろ脚には宝玉がついている。
声はかなり陽気な奴。
「お嬢さん。失われし始まりの王の鎧を相棒にしたのはあなたが初めてですよ?ファンガイアの王族の誰もがなしえなかった偉業なのですよ!!もっと喜んで下さい!!」
「だって、見た目が・・・気色悪い。ヘビみたい。」
「が~~~~ん!!」
その言葉に相方の変な蛇ドラゴン・・・私達はクロちゃんと読んでいるけど、この子が落ち込む。
「ヘビみたいで気色悪いって・・・これでも誇り高きドラゴンなんだぞ。そりゃ鎧となるために色々と改造を受けたけどさ・・・。それでもこの姿で龍王クラスの力はあるんだぞ。そりゃ本来の姿はでかいけど、そっちの方は格好いいんだい!!それなのに・・・それなのに・・・。」
結構繊細なのよね。この子・・・。そこが可愛いけどね、
「ってもう・・・。こんなことで落ち込まないでよ。」
この子はそのままチェルシーの鎧となる。月光幻帝――オリジン・キバと呼ばれている。どうもどこかの世界で王の鎧のプロトタイプとして作り出されたけど、厖大な力に耐えきれず王が消滅。
王の鎧のクロちゃんだけが異世界に飛ばされ・・・チェルシーと出会った。
復活のために何かが足りなかったチェルシー。それとクロちゃんが出会ったことである力が足りない要素を補うこととなり、二つの存在が深く結びついてしまった。
そうしてチェルシーは復活。
その鎧を着こなす主となって。
その力は帝具扱いとしても破格であった。
複数の奥の手を持っている時点でもう反則だろう。
その上・・・。
「はあ・・・それにしても、なんであなたが私を纏えるのか不思議で・・・。皇魔力相性抜群ですし。体もファンガイア化しています。しかもキングとして。」
「それはポルムに聞きなさい。ったく、私の身体に何したのやら・・・。」
頬にステンドグラスのような文様が走るチェルシー。あれがファンガイア化の証らしい。
「はあ・・・。それは私もですかね~。」
同じ世界でもう一人の罪・・・シェーレもいう。
彼女の場合はあるアイテムをポルムから貰ったために死の運命から逃れたらしい。
その名はリバースドール。
持ち主が死んだあと、身代わりとなって壊れた後に所有者を蘇生させるアイテム。
其れを作り出して、試作として渡していたのだ。
試作故に失敗したとポルムも思っていただろう。
だが・・・。
「・・・聞こえます。スターシップの上に前の世界の砂がこぼれていたみたいです。」
彼女にもまた想定外の事故があった。
それは復活の際に、ある科学者が行った研究成果・・・強化人間の全ての成果を一緒に取り込んでしまったのだ。
それもまた復活の際に足りない物を補おうとした結果だ。
彼女の場合は身体を食われて失ったので、新しい身体を作る必要があった。
あちこちの実験体を人形が吸収。そのまま復活。
おかげで純粋な身体能力はサムスに匹敵・・・いや、耐久力とパワー、五感ならダントツで最強である。その上・・・その力を解放させる変身と言う奥の手まである。
その力・・・その世界に存在している危険種でいうなら確実にS級。
素手でそのレベル。
そして、手にしている巨大なハサミのような愛用の帝具――万物両断エクスタスはその姿を変えてしまった。
本来ならその素材に使われた金属があまりにも硬いのでそんな事が起こるはずなどないはずだった。だが・・・。
まず分離して、それぞれが単独の剣として使用可能になってしまった。何故か大きさも短剣サイズから大剣サイズまで自在に変化。
そこから、さらに複数の形態に変化する。
この変化はおそらくポルムの奴が仕込んだのだろう。あの世界の兵器をよくもまあ・・・ここまで魔改造したもんだ。
それは彼女の腰に埋め込まれた不思議な石のせいだと本人は言う。復活の際に欠損した部分を補わせるためにある石をつかったらしい。
アマダムっていったかしら?
チェルシーとシェーレの二人はそうした復活を経て、元々いた暗殺組織、ナイトレイドを影で支援していた。
黒い翼と白い獣として。
お互いに面識がなく、ぞれぞれ単独で動いていたので出会った当初、激しい戦闘になった。
そこに私達がやってきて戦いを止めるのに四苦八苦したわ。
あれはまさに人外同士の戦いだったから。
彼女達の手伝いをし、帝国での革命を成功させたのを見届けたあと、その二人も連れになった。
そして、ある世界で最後の一人と出会った。
「ポルムさんにはあとで説教です。」
それは何とその世界の一国の王女様。
その名はリース。槍を手に、その世界の危機を救った姫様でもある。
「国は弟に任せることができます。アマゾネス隊も立派な後釜もいます。そのおかげで私も・・・。」
彼女は弟に国を任せることができるように半年で色々と頑張った。
どうも風が、教えてくれたことらしい。
「世界を救うだけ救って勝手にいなくなりました。」
世界を救って勝手にいなくなったポルム。
リース達その世界の六人の勇者と共にその導き手としてポルムは色々と動いていたらしい。
もちろん力はあえて押さえていた状態だったらしい。
皆ポルムが最期の最後で本気を出して驚いたらしい。
三体も現れた最強の神獣を圧倒するほどのパワーを秘めていたなどと・・・。
彼がやらかした所業・・・それは皆が自在にクラスチェンジできると言う事。
クラスと言うのは職業みたいな物。私たちもそれぞれ該当するクラスがあるらしい。
そして、彼のせいで・・・六人の勇者は光と闇、それぞれの極みといえるクラス4、そしてその集大成と言えるクラス5までクラスチェンジしちゃったということ。
おかげでそれぞれ六人は二人だけで因縁の最強の神獣と戦い勝利。
その三体の融合した最後の敵も皆で勝利。
それと共にポルムは姿を消したのだ。
この世界での役目は終わったといい残して・・・。
「・・・あの世界は他の五人がいれば問題ありません。」
でもクラスチェンジしたためにリースは風を読む形で未来予知的な力を得ていた。
必ず、同じ境遇の者達がやってくると。
だから諦めずに自分が何時旅立っても問題ないように入念な準備をしていた。
そして・・・彼女達四人と出会ったのだ。
「あいつは世界を救ったり、滅亡の危機に陥れたり忙しいな。」
サムスの世界。ポルムは通りすがりの観光客を装い、世界を旅していた。神出鬼没で行く場所行く場所に現れサムスも顔を覚えたのがきっかけ。
あの時はまさか瞬間移動をやらかしているなどサムスは想像もしていなかったらしい。
その世界でポルムは戦いにも参加。
その中で・・・本気で怒ってしまった。
銀河連邦のある方々の企みを三度も見てしまったがゆえに。
一度目は警告程度にしたが・・・三度も見てついにキレた。
サムス曰く・・・終末の大魔王が降臨したらしい。
いろいろな意味ですべての力を解放させたポルム。
それは魔神の降臨。
たった一日で銀河連邦が崩壊寸前。銀河、最大の危機と言えるほどまでに追い詰めていた。
そのためにサムスはポルムの本当の力と恐ろしさをよく知っている。
「倒さないといけない。そう思ったけど、勝てる気が一切しなかったよ。戦いたくもなかったけど・・・。」
彼が本気になったら世界を滅ぼすことさえできる。
其れが証明された出来事だった。
流石あの大魔王の生まれ変わり。
むしろ前世よりも色々な面がパワーアップしている気がしてならない。
「だからと言って私が悩みに悩み、決死の覚悟で戦いを挑んだら・・・あいつめ・・・。私にやられた振りして別世界へ逃げやがったし・・・。私じゃなかったら気付かなかったぞ。」
サムスが挑んでくることを見越したのだろう。
サムスがまたその世界を救う流れを落とし所にしてポルムは去ったのだ。
「銀河連邦も綺麗になった。あいつは私達の世界の大掃除をするだけやって、あとは私に押し付けたってわけだ!!あいつは私のために怒ってくれたのに・・・こんな栄誉なんていらない!!だから旅に出たというわけだ。」
心底悔しそうなサムス。
「・・・ったく、無茶ばかりして・・・。」
私はため息をつく。
ポルムとは一応幼馴染になるから。一緒に修行した仲だし・・・その・・・。
「あなたがすべての始まり・・・か。おかげでポルムがどんな奴が良く分かった。あいつはたった一つの目的のためにあちこちの世界を回っていた。寄り道ついでに世界を救いながら・・・。」
ポルムは異世界出身。私の父さん母さんの仲間だった二人の子供。
えっ?私?
そう言えば自己紹介がまだだったか。
私の名前はヒュミナ。
まあ、有名すぎる父さんと、ある国の賢者をやっていた母さんの間に生まれた一人娘ってところかな?
職業は・・・賢者であり剣士。あと武闘家かな?二つ組み合わせるとバトルマスターになるし。あっ・・・賢者だから魔法使いでもあり僧侶でもあったわ。
何故か皆からは勇者って言われるけど・・・ねえ。私そんな気質じゃないし。
いくらアバン先生を初め、色々な人から師事を受け、色々な事ができるようになったっからって・・・。
髪は父さんと同じ色。
顔立ちも父さんに似ていると言われる。
でも性格は父さん曰く、母さん似だと言われるわ。
闘志だけはまさに父さんの娘と他のみんなから一斉に言われるけど?
そんなに闘志あったかな?
父さんなんかそれを聞いて複雑そうな表情していたし。
『・・・・・・・。』
なんか船に乗っている他の皆が私を見ているわ。
何言ってんだこいつ?ってみたいな目をしているし。
「あなたは闘志とド根性の化身!!史上最強の負けず嫌い!!戦士の中の戦士!!まさにあんたは勇者!!将軍クラスは確実なんだから!!一度エスデスと戦わしてみたいわ!!」
チェルシーが私にツッコミを入れる。
「案外自分は普通だと思っているタイプなのでしょうね。だからこそ己の凄さが分からないと。」
シェーレ。それをあんただけには言われたくなかった。
「デュランと互角に斬り合い、剣友になるなんて初めて見ました。男と女すら超えたいい戦いでしたね。」
えっと・・・リースさん。それってあなたの世界に来た時ですよね?
流石に猛者って感じがあって戦いましたよ?
すごく楽しかったって思いましたよ?
それでどうして闘志なのさ!!?
一応私は闘志と勇気、二つを司ると言われていますけど。
「・・・敵の大群に単機で突っ込む馬鹿はお前が初めてだ。それで圧倒し、蹂躙して、勝利をつかみ取るから・・・まさに勇者だな。」
「・・・ああもう・・・私は勇者じゃないって!!」
何故か皆は私を勇者と呼ぶ。でもライディンやギガデインを使えるのは幼い頃、生死の境をさまよった時にマザードラゴンの血を受けたからで・・・。
あの世界で残ったもう一つのあれを受け継いじゃったけど。
行く先々で勇者って言われるし。どうして?
「くくくく・・・魔王の幼馴染が勇者って面白いじゃない。」
「ありそうでないですからね。」
「幼馴染って・・・。」
まあ、ポルムが私の世界にやってきた時・・・最初に彼を見つけたのは私だ。
覚えたてのホイミを使いまくったわ。
隠しきれなかった角と額の眼もバッチリとみましたよ。秘密にしてあげたけど。
そして、私はポルムと父さんやアバン先生達に合わせた。
そこで私は、ポルムの素性を知ったのだ。
父さん達の仲間出会った人達の一人息子。遺児であったことを。
でも彼には強い決意があった。
目的がある。助けたい人達がいると。
そこからあいつはすごかったわ。
呪文に関する才は・・・皆が脱帽しても仕方ないレベル。
武術も凄まじい。私よりもすごい怪力だったするし。
ただ・・・一瞬で三つの事を同時にやらかすのにはビビったけど。
それに、マトリフのおじいちゃんと一緒に破廉恥なことをすることも多いし。
でも、ポルムはむしろ呪文の数々よりも、アバン先生をじっと見て、見極めようとしていたような気がする。
いままで自分の知らない何かを見極めようとしているような・・・。
そして、その理由は彼が旅立つ夜に明らかになった。
あとで分かった事だけど。密かにアバン先生には話をいていたようだ。
―――――ようやく答えがわかった。だからこそ・・・私は行くよ。
彼は私に自身の本当の正体を明かしてくれた。
彼はあの・・・。
―――今ならよく分かるよ。どうしてあの時、勝てなかったのか。だからこそ・・・ごめん。巻き込むわけにはいかないから。
彼は私に別れを告げて世界から旅立った。
異世界にいる同志達を助けるために。
そして私は気付いてしまった。
彼の事を・・・どうしようもなく好きになっていることに。
しばらく泣いていたわ。
「そんな時に、サムスが来たってわけだ。」
「最初は泣き虫かと思ったが・・・本性がねえ・・・。」
私はサムスとの出会いで決意した。
あいつを追いかけると!!
そして、再会したら全力でぶん殴ってやる。
ヒム兄直伝の闘気拳(オーラナックル)で!!
まあ、破壊力は本家には流石に劣るから。
オリハルコン製のナックル使うだけだし。
「おっ・・・お願い。あんたのその左拳だけは勘弁して。」
「かっ・・・神の左・・・。」
確かチェルシーとシューレを止めたのも私の拳だったか。
でも神の左って大げさだよ。
ヒム兄からもそう言われたけどそんな大した拳じゃないわよ。
私の左は大魔王ですら殴り飛ばすって・・・まあポルムをちょくちょく殴りとばしてはいました。
アイツ最強のカウンター技?あれすらもぶちやぶった。
ポルムが「まさか単独の技で余の奥義がやぶられるとは・・・。」茫然としていたのを初めて見たわ。
でもそれとこれは絶対に違う・・・はず。
そう言えば旅立つ前にやった左拳のカウンターを見たら父さん、ヒム兄、驚いてわね。でも、そこにラ―ハルトおじ様やアバン先生すら目を点にしていたわ。
あれってそんなにすごいの?
アバン流の奥義って何?
先生はもう・・・武術と心構えで教えることは何もないって太鼓判をもらったし。
剣は右だけど、拳は左なんだよねえ。
そう言ったら何それ?怖い・・・。
ってみんな言うたびに引いていたけど。
確かに右手の剣で色々と斬って、左拳でぶん殴ってきたわよ?
私の装備って、右のバスタードソードと左腕の篭手のような小型の盾。そして、左拳のナックル。
二つともポルムが残してくれた私だけの武器。どうも鎧の魔剣と鎧の魔拳を参考にしたらしい。
滅茶苦茶重いと思ったら、二つともオリハルコン製だからびっくりした。
私専用として作ってくれたらしい。
えっ?今はどうかって?
・・・もう体の一部だよ。はははは・・・あいつのせいで私、怪力少女になったわ。
ははははははは・・・うん。
私・・・この剣とナックルがオリハルコンだと知ってから決意したことがあるわ。
プレゼントしてくれたこのナックルで絶対に殴り飛ばす!!
何が悲しくて力だけならこのメンバーの中でナンバー2にならないといけないの。
おまけにもう一つ切り札も習得しましたし。
父さんのあれ・・・やばいわ。
今の私があれをやっちゃうと・・・うん。
もう一つの切り札も合わせるとヤバいわ。
「人外ばかりの旅だわ~さあ・・・次は・・・。」
私達はポルムを追いかけて旅を続ける。
出てきたのは変な空間。色々な残骸が散乱している世界。
そして、私達は遭遇してしまう。
「・・・・・・うわ・・・。」
それは巨大な紅いドラゴン。
でかいだけじゃない。
その身にとてつもない力を感じる。それこそ神すらも軽くしのぐような・・・。
同じドラゴンの血を引くと、わかっちゃうわね。
どうする・・・それでもこのメンツなら退かす事くらいはできるけど?
「あの方、私達を見て警戒しています。」
リースが解説を入れてくれる。
あんたのドラゴンマスターとしての能力を使っているのね。
「どうも最近変な連中が沢山やってくるのにうんざりしているようで。」
こういう時すごく便利だわ。
「・・・事情を話そうか。どうやらこの空間の主みたいだし。話は分かるのよね?」
「ええ。かなり気が立っているのですが、唄で静めます。」
「頼むわ。いらない争いはしたくないし。それにやってきた変な連中の事も聞きたいし。変な連中の退治も手伝ってもいいし。」
私達はそのドラゴンがグレートレッドを呼ばれる偉大な存在であることをまだ知らない。
新キャラ登場にしてポルムの罪を公開です。。
彼は別の意味で色々とやらかしているのですWW
そして、彼女たちがどうやってこの世界に来るのかもこれで確定です。