新たなB.O.W. ネオ   作:Kurokodai

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対面

ある一人の男がいた。

彼は警察の初勤務の前日に、恋人と喧嘩別れしヤケ酒をしてしまい、そのまま夢の中へ。

 

結局、朝に勤務するはずが夕方からの勤務という遅刻のレベルを超えてしまう。

彼は急いで、警察署に向かおうとしたが、外に出た瞬間眼に映る光景に困惑してしまった。

 

目の前に写っていたのは、賑やかな街の雰囲気ではなく、至る所で火災が起き、ゴーストタウンの様な光景であった。

そして、その中をふらつくように歩く人のようなもの。

 

そんな状況を見た彼は、後に「生存者の一人」「英雄」となることをまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

レオン「くそっ!一体どうなっているんだ!」バンッバンッ

 

警察官……レオン・S・ケネディは逃げながら、追いかけて来るゾンビに向かって発砲を続けた。

彼にとってまさか初勤務日にこんな災害に見舞われるとは思っていなかっただろう。

しかし、人間の本能なのか……彼は迫ってくる人の姿をした化け物を容赦なく射殺していく。

たとえ人の姿をしたものを殺しても、これはあくまで正当防衛……時折、人がその化け物に襲われているところを見てしまい、このままでは自分もやられてしまうと思ったのだろう。

そして今もなお、化け物を葬っていると、少し先に10代後半と思われる一人の美しい女性が化け物におそわれていたのを見つけた。

彼は、すぐさま彼女の前にいる化け物二匹を射殺した。

 

レオン「伏せろ!!」

 

女性は彼の言葉に従い、伏せた。

そして、発砲された弾は、炎に包まれた一匹の化け物を射殺した。

勢いよく迫ってきた為、女性は化け物に潰されようとした。

しかし、女性は化け物の腕を掴むとそのまま背負い投げのごとく地面に叩きつけた。

 

女性「どいて!!」

 

その言葉を吐いた途端、女性はナイフを取り出し、彼に向かって投げた。

レオンはそのまま避けると、後ろにいた化け物に刺さり、絶命した。

見た目とは裏腹に、戦闘ができる女性にレオンは言葉を発した。

 

レオン「やるね」

女性「兄さんの教えが役に立ったわ」

 

レオンは、女性の台詞を聞きながら、化け物に刺さっているナイフを抜き取った。

そのナイフを見たレオンは、そのナイフに書かれた言葉を読み取った。

 

レオン「"S.T.A.R.S."……特殊部隊の支給品か」

女性「兄の者よ。兄を探しに来たの……私はクレア」

レオン「俺はレオン・ケネディ」

 

レオンはそのまま、ナイフを女性……"クレア"に返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、千紘は襲ってくるゾンビを二丁拳銃で撃退しながら、逃げ惑っていた。

しかし、まだ街からの脱出は、考えていない。

千紘の目的は、レオンとクレアに出会い…3人でアンブレラ研究所に潜入し、そこで自分が自我を失わない事実を見つけることであった。

 

千紘(ゲームの流れからしたら、確かアンブレラ研究所に行くには、警察署の下水道から進む必要があるな……)

 

他にも自分が出た工場から入ってもいいかもしれないが、恐らくあのルートは今は危険だと思う。

恐らくだが、あのルートにはアンブレラ保安警察「U.S.S.」がいる可能性は高い。

そんな奴らがいるところに行けば、俺は恐らく殺処分か確保されるだろう。

 

千紘「さて、警察署に行くとするか」

 

千紘は、警察署に向けて再び歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして警察署前では・・・

 

レオン「一息つこう。長い夜になりそうだからね」

 

警察署に着いたレオンとクレアは、そのまま警察署の中に入る。

この警察署は、元々美術館だったものを市が買い取り、そのまま警察署に改修した為、美術館の名残だったものが数多くある。

そしてその一つである女神像の前に一人の男が倒れていた。

 

レオン「おい 大丈夫か?」

 

レオンは近づき、安否を確認する。

 

???「誰だ・・・」

 

すると、その人物は突如銃をレオンたちに向けた。

 

レオン「撃つな!人間だ!」

???「新人か。せっかくの歓迎会がとんだサプライズパーティーになったよ・・・」

 

男は、レオンたちを見て安心したのか銃を下ろし、そう吐いた。

 

レオン「あんたは?」

マービン「マービン・ブラナー。おまえの上司になるはずだった男さ」

クレア「手当てしないと」

 

クレアの言葉の通り、男…マービンの腹には抉られたような傷跡があり、その命は消えかかっている灯火の様だった。

すると、マービンは

 

マービン「俺のことより他の生き残りを助けてくれ」

クレア「でも……」

マービン「行くんだ!」

 

自分のことよりも、他の人を助ける様に言うマービンはまさに警察の鑑だった。

その姿を見たレオンは…

 

レオン「分かった だが必ず戻る!」

 

そう言い、クレアと共に左奥にある扉の方へと向かっていった。

 

マービン「無事に……この街…から……脱…出し…ろ……よ…………」

 

その姿を見たマービンは、そう吐き、そのまま瞼を静かに閉じていった。

 

 

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