不燃性物質 作:不燃性物質
菅野彰彦
Lv1
力:25
耐久:12
器用:20
敏捷:23
魔力:70
《魔法》
【ヒーローズフォール】
・弱体化魔法
・複数選択可
【詠唱】«その希望はまやかし、その絶望は虚像、全て無になり平和が訪れる»
【】
【】
《スキル》
【
・選択者の敏捷を
・対価なし
4日間潜り続けた成果だ。コキュートスで足を封じてから倒しているので、殆ど経験と呼べるものをしていない。それに伴って大してステータスは上がっていないのが悩みの種だ。それに経験値ブースト系無いし。
ヒーローズフォールを使ってみて分かったことは、よく分からないというものだ。いや、多少は分かっている。
使うと、
完全にデメリットしかない。モンスターの動きには陰りが見えないのに対し、自分は明らかに弱くなるのだ。安全の為にコキュートスを発動しようとするも、不発。何故かスキルも使えない。目の前のゴブリンを苦戦しつつ倒し、出口に向かって走った。身体が重く、風邪にでもかかったかのようだった・・・
そんな感じで、よく分からない魔法だったので使っていない。でも魔力が無駄になるので精神疲弊寸前まで空打ちして気絶するように眠る事を繰り返し、魔力のステータスはなかなかの上がり方だ。ちなみに効果時間は10分くらい?だった。
所持金面では、貯金が6000ヴァリスになった。まぁ順調だ。
人間関係、どうやら俺はクラネル君に苦手にされているらしい。多分俺が周りにいないタイプの人間だからやりにくいんだろう。ついでに、自分もあんまり好きじゃないしな、主人公キャラは。
それと、クラネル君は
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クラネル君に食事に誘われた。苦手にはされているが、嫌われてはいないようだ、それに、優しい子だからファミリアのメンバーをほっとけないんだろう。
道ずれにする為という可能性もあるが・・・
「あ、あの、スガノさん。ダンジョン探索の調子はどうですか?」
「ああ、順調だよ、そっちは?」
そう言うと、クラネル君は言いづらそうに俯いて、
「ぼ、僕は、あんまり・・・」
と口に出す。変な所で自信が無いんだよな、まぁ、今後ステータスが上がって来てミノタウロスを倒せたら、マシになってたけど。
向かう場所は【豊穣の女主人】クラネル君が怪しい店員に引っ掛けられて散財の約束を取り付けられた店だ。近隣にはないお高めな食事処で、店員がみな美人な事もあって人気が高く、飯そのものも美味いそう。パスタが数百ヴァリスするんだったかな、自分にとってもちょっとした冒険だ。
「ベルさん!、と、こちらの方は・・・?」
シル・ろー?なんだっけ、風呂?んー、まぁいいか。シル某がジロジロと見てくる。何かを探るような目、やっぱ怪しいと思うんだよな、俺。
「俺はクラネル君と同じヘスティアファミリアの菅野彰彦です、今晩はクラネル君に誘われてやって来ました」
「ああ、そう言う事でしたか、ごゆっくりしていってくださいね」
ヒラヒラ手を振って去っていくシル某、邪魔して悪かったな。
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パスタ300ヴァリスに打ちひしがれているクラネル君を放置して、適当に肉料理を頼む。まぁ肉なら間違いはないだろ。ファミレスで言う肉盛りプレート的な詰め合わせだ。1150ヴァリス
ドン!と目の前に置かれた大盛り料理、・・・クソめんどくせー。勝手に持ってくんなよな、ホントに。口には出さないけども。
お互い話すことも無いので、一緒に来たにも関わらずほぼ無言。腹に食品を詰め込んでいく、味は美味いな。
「そうだ、アイズ!お前のあの話を聞かせてやれよ!」
ああ、いつの間にか来てたロキファミリアの面々、ベートがクラネル君の醜態をバラしてしまうイベントか。面倒だな、ベートは弱い弱いと悪態をつくが、その実過去に自分が弱かったせいで取り返しのつかない事になってしまった経験を持つ。まぁそれで自分を追い込むならまだしも、周りに当たり散らすらへん、自分とは合わない。
クラネル君は、逃げた。ミノタウロスに蹴散らされたトマト野郎の汚名と、憧れのアイズ・ヴァレンシュタインに相応しくない自分に負けて。熱いなぁ、俺にはとても真似出来ない。いやまぁ、怒りはするよ、感情的に動けない、その間に確実に思考が入る。とりあえずクラネル君の分も会計をして、追い掛ける。助かる筈だけど、一応ね。