東方心神領域   作:aetos

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かなり短いうえに戦闘も無いです。
すみません。


ではどうぞ...


第10話 正体の行方 《前編》

そこは永遠に太陽の日や自然の風、あらゆる生物が関わる事を拒み続けられた地である。

しかし、とある変が解決されるとその地の存在が郷全体に広まり、多少の交流を始め、かつてあった蟠りなどに気を置いている者は多くなく、地下と地上を行き来している変わり者もいた様だ。

 

そう、俺は地底のとある大通りの端に佇んでいる。

何故こんな所に居るかと言うと、永遠亭でドッペルゲンガーについて聞いて周った時、妖怪兎の因幡 てゐに「地底に入って無事に戻って来れた兎が一匹居るよ。」と言われ、その兎の話をてゐを通じて聞いたのだ。

その兎の話はてゐによると、地底の商店街の少し離れて空を仰ぐと宙に黒い靄がふよふよと飛んでいた?らしいのだ。

 

と言うわけで俺は商店街の端っこで例の妖怪の登場を待っているのだ。

だが、半々刻首を長くして上を見つめていても一向に焦茶色や漆黒の混じった暗い景色が変わらずそこにあるだけである。

なので、俺はとある場所へ向かうために踵を返そうとした時、・・・目の端に何かの"船"が映る。

横を向いた顔を元の方向に向けると、そこには"船"が飛んでいた。

如何にも、その"船"とは聖輦船である。

それの乗客を思い浮かべた時、とある仮説が浮かんだ。

某兎の話の黒い靄とは正体不明の妖怪ではないか?という物である。

 

その説を確かめるべく、俺は聖輦船に向けて飛翔し高く飛び上がり、船を通過すると急停止し、様子を見る。

どうやら小屋の様な建物か、または、誰も居ないかのどちらかだろう。

そう考えた俺は甲板に降り立ち小屋に入ろうとした時、後ろから不意に普通には気付けないであろう微かな気配が感じられたので、咄嗟に振り返る。

 

その船首には黄色の洋服と緑のスカートでフリルがあしらわれている服装をしている少女―古明地 こいしがいた。

 

「貴方は私が視えるの?」

「まぁな。気まぐれに気配を感じれただけだがな。」

「凄いねー。無意識を操る私を視れるなんて。」

「生憎と俺は普通じゃないからな。」

「うふふ、私も普通じゃないよー。そんな事より貴方は何で此処にいるの?」

「ちょっとこの船が気になってな。」

「この船?それなら、大量の赤い泥を持って来てあげるよー?」

 

熱い赤い泥の池はとある妖怪が溺れる、という記述が原作にあった様な。と思い出して碌な事じゃないと思い、一先ず断っておく。

 

「いや、いらん。やるなら自分でやってくれ。」

「だって私がやっても面白くないからー。」

「そうかい。じゃあ俺は行くから。」

「じゃあまた後でねー。」

 

俺は別れの言葉を言いながら小屋の戸を開くために手を掛けた時、先程の言葉が気になったので後ろを僅かに見たがそこにはもうあの少女の姿は無かった。

 

 

 

小屋の中...

 

 

 

 

部屋の中に戸が開く音が響く。

 

「あれ、誰ですか?」

「こんな宝も何もない所にくる変わり者が居るとは。」

 

その戸の音に反応する村紗 水蜜とナズーリン。

その二人と他の5人と一人?―封獣 ぬえ、多々良 小傘、雲居 一輪、寅丸 星、聖 白蓮、雲山―の前に一人の男が立つ。

 

「貴方は誰?」

「君は誰だ?」

「お前は誰だ?」

 

と言う、計7人同時の驚きの問に答えるのは、

 

「俺は鷹宮 昴流だ。ちょっとそこの正体不明妖怪に用事がある。」

「えっ!?私?・・・私が何かした?」

 

「もしかして、ぬえちゃんがこの企画を発案したのがばれたのかしら?」

「姐さん?!それは絶対無いですよ!仮にそんな事知られても何にもなりませんから!」

 

と、ぬえの後ろで白蓮の言葉にツッコんだ一輪を発端に騒ぎ出す6人。

俺は気になったのでぬえの隣を通り過ぎ、騒いでいる者の中で一際落ち着いている白蓮に問う。

 

「その企画って言うのは何なんだ?」

「はい、ぬえちゃんが地底に行きたいと言いましたので、・・・私は地底の方達に以前助けて頂いた節があったので、何か役に立ちたいと思って同行させて貰いました。」

「ふむ、そうか。して、ぬえよ。その理由とは?」

「まぁ良いけどさぁ。私はこいしちゃんに会いに来た。・・・これで良い?!」

「そうか、ならさっき見たぞ。・・・この船で。」

「えっ、本当?それじゃー、行って来まーす。」

 

俺の言葉に先程とは違いテンションが上がった様だ。

小屋から飛び出て行ったぬえを見送り、他6名に向き直る。

 

「じゃあ俺も此処から出てくよ。」

「あ、ちょっと待ってください。」

 

俺が出て行こうとすると、村紗に止められる。

 

「結局、貴方はぬえにだけ用事があったんですか?」

「まぁそうかな。別に危害を与える心算は無いからな。」

「・・・本当ですか?」

 

そして俺の頷きに安堵の息を吐く妖怪達。

それを見て、小屋から出た俺は真下にある洋館―地霊殿へと降下する。

そこで気付く。

こいしの言うとおり、近い内にまた会う事になるという事に・・・。

 

まだ分からない筈なのだが、何故なのかが分からない―もう一度、対面するという事が必然であるかの様に感じられた・・・。




次回は戦闘です。

文章打つのが遅くなってきたorz
どうすれば...

熱い赤い泥の池は"赤湯泉"―現在の大分県にある血の池地獄です。
それに溺れるのは船幽霊の村紗 水蜜です。
キャプテンムラサも赤い熱泥の池の前では形無しですねwww

出来るだけ頑張るので次回もお願いします。
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