魔神少女が親友です   作:夢幻月

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魔神少女の二次創作をこのサイトで探しても見つからなかったのが書いた切欠。


原作開始……だと思うじゃん?

 私の名前はグレイ。一般的家庭の下に産まれた一般的少女である。

 他の人とちょっと違うことと言えば、転生者であることと……

 

「お邪魔しまーす」

 

 今我が家にやってきた魔神と、親友であることかな?

 

 __________

 

 

 ジズー・オリンピア。

 

 それは、この世界ビータスを創った魔神の名前であり、私の親友の名前でもある。

 

 そんな彼女であるが、性格は至って普通の少女であり、お姉さん大好きっ子のシスコンである。

 

「なんか失礼なこと考えたでしょ」

「いやいやまさか」

 

 そう、私はそんな彼女と友達なのである。

 

「で、今日は何の用?それにその服……」

「服はラーニングしたらこうなった。

 それで用事なんだけど、最近オールド諸島のシェガーが無くなっててさ、誰が持ち去って何処に保管してるのか知りたいわけ」

「成程ね……」

 

 ジズーの言葉は、私にある事を考えさせられるものだった。

 

 

 

 魔神少女。

 3DSが初出のゲームで、外伝作品合わせて(私の知ってる限り)5つの作品が世に出ている。

 

 そのゲームは、云わばハイファンタジーものの世界観と、独特なゲームシステム、そして少女たちが織り成すドラマによって、プレイヤーを魅力に閉じ込めた作品だ。

 

 その魔神少女の世界に、私は転生した。

 死因や方法はどうでもいいだろうから省くけど、大事なのは、魔神少女という作品の世界に転生したということ。

 

 それが意味するのは、つまり死ぬ危険性が低いということ。元日本人としては、それはとっても素晴らしいことなのだ。

 

 そんなわけであるが、実はこの世界、割と頻繁に危機に陥りかけたりする。

 まぁそれを事前に防ぐのがジズーなわけだけど……

 

「まぁそれなら、私の知り合いに3人ほどそういうのに詳しい子が居るよ」

「おっ。やっぱり最初にグレイの所に当たって正解だった」

 

 ジズーに私の知り合い。クリンスィー、ソラ、ブラッドの事を教える。

 

 クリンスィーは、天園図書館という世界でも最大規模の図書館の司書長をしている。その情報量でもってジズーの助けになるはず。

 

 ソラは親が高名な研究者であり、そしてその娘であるソラ自身も研究者気質の性格をしている。シェガーの使い道なんかに心当たりがありそう。

 

 ブラッドは情報屋をしており、誰も気に留めないような情報を持っていたりする。そのちょっと一風変わった価値ある物は、きっと彼女の下に集まる。

 

「事前に伝法は送っておくけど、あまりいい返事は期待しないこと。ただでさえ貴女はトラブル体質なんだから」

「分かってるって」

「絶対分かってない」

「そんな事ないのにー」

「はいはい。

 まぁ、私に出来るのはこれくらい。後は自分で何とかしてね」

「おっけー、この私に任せておきなさい」

 

 そう言ってジズーはワープし、まるで最初から居なかったかのように消えた。

 

「あ、ワープしたら伝法が先に届かないじゃない。やっぱりジズーって、どこか抜けてる」

 

 私はため息を吐きながらも、そんな親友に苦笑するのだった。


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