ラブライブクロニクル   作:リドリアス

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ウルトラマンルーブ、遂に始まりましたね!
毎年新作が見れるとはとても嬉しいです!

そしてサンシャインの映画の特報も配信されたということでテンション上がっております!



フュージョンライズ

時は遡り、沼津の市街地に赤と黒と銀の体色の巨人が怪獣と相対するように出現する少し前…

 

今朝梨子がみかん色の髪の少女とあった旅館、『十千万』の中では、一階にあるテレビでは沼津に怪獣出現の速報が流れ画面に住民が釘付けになっていた。

だが、『十千万』で住み込みでのバイトをしている『朝倉陸』という名の一人の少年は自分の部屋にこもり、彼宛てに届けられた差出人不明のダンボールから出てきた握力計のような形をした赤色のアイテムと二つの円形の穴が空いている黒色のアイテム、二人のウルトラマンがそれぞれガッツポーズをとっている2種のカプセル、それと同種と思われるいかつかの空のカプセル、カプセルを収納するための容器、そしてそれぞれの名称と使用法と思われる物が記された手紙を確認していた。

 

陸は物心ついた頃からヒーローというものが大好きであった。それは陸が17歳となった今でも変わらない。陸がバイトで稼いだ金の大部分はヒーローのグッズなどに消えてしまう。それほどまでに陸はヒーローが大好きであり、ヒーローに憧れを持っている。特に陸が好きなヒーローは、幼少期から再放送などで見続けている『爆裂戦記ドンシャイン』。そして、数年前東京に突如出現し、猛威を振るった魔王獣と呼ばれる怪獣達から地球や、地球に住む者達を守り抜いたウルトラマンオーブや、その他のウルトラ戦士達である。

 

そんな彼に荷物の送り主は、手紙の中でこの街に間もなく怪獣が頻繁に現れるであろうこと。陸がウルトラマンの遺伝子を継ぐものであること。渡したアイテムを使えば陸自身がウルトラマンになることができ、この街や世界を、多くの人々を救えるであろうと書いていたのである。

 

「僕に、本当にこの街や世界や、皆を守れる力があるなら…!」

 

陸は送られてきたアイテム一式を身につけると、部屋から飛び出し、そのまま『十千万』から外に駆け出していった。

 

見知らぬ人からこのような手紙を受け取っても、ほとんどの人はこのようなことを信じないだろう。だが、陸は昔から彼の常人離れした身体能力を見た幼なじみの少女達や、一緒に育てられたとある姉妹たち(主に姉の方)から常識というものを叩き込まれていたので、自分が普通の人とは少し違うということにうすうす気がついていたのだった。

 

「ジーっとしてても、ドーにもならねぇ!」

 

陸は怪獣のいる沼津の街の方向へ、口癖の一つである言葉を叫ぶとカプセルの起動、そしてウルトラマンへの開始した。

 

「融合!」

 

陸は掛け声と共に初代ウルトラマンのカプセルが起動させ、黒のアイテム、装填ナックルにセットした。

 

「アイ、ゴー!」

 

続いてウルトラマンベリアルのカプセルが起動し、これも装填ナックルへとセットした。

 

「ヒアー、ウィー、ゴー!」

 

ドンシャインの使う掛け声を言いながら、赤色のアイテム、スキャナで装填ナックルにセットした二つのカプセルを読み込んだ。

 

「決めるぜ、覚悟!」

 

「ジィーーーード!」

 

胸の前に中心部にで赤と青の光がクロスしながら発光しているスキャナを持っていき、彼の口癖を叫びながらスイッチを入れると彼自身の本来の姿へと変わっていった。そのまま巨大化し沼津の街に出現した怪獣の目の前に紫の光とともに降り立った。

 

 

「僕、ウルトラマンになれたのか…?」

 

陸が目を開けると、普段とても大きな街の建物が自分の目の高さと同じぐらいになっており、目線をしたに向けると数年前に東京で活躍したウルトラ戦士たちにも存在していた青く光る発光体、カラータイマーが自らの胸のあたりに光っていた。

 

『キュアァァァ』

 

「行くぞ! ハァァァァァ」

 

怪獣は唸っているような鳴き声とともに、陸に向かって前進しはじめ、それに対するように陸も気合を入れるために叫びながら怪獣に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沼津中の人々が突如出現した未知の巨大な怪獣と、誰もまだ見たことのなかった新たなウルトラマンとの戦闘が行われている場所から必死に逃げたり、不安げな表情で彼らの戦闘を見守っていた。その中には、新たなウルトラマンに対して不安げな視線を送っている人達もいた。なぜなら、新たなウルトラマンの見た目が、登場当初圧倒的かつ暴力的なまでの力で怪獣を倒す際に街を瓦礫と火の海へと変えてしまったウルトラマンオーブ サンダーブレスターに似てしまっていたからだ。

 

 

そんな中、1組の男女だけは遠くに逃げることも、恐怖に駆られたりもせず怪獣と新たなウルトラマンとの戦いを間近で見つめていた。ジャグラーと、梨子の2人である。

 

「かなり押されてるわね」

 

梨子は目を細めながら彼らの戦いを観察しつつ、冷静に分析を行っていた。実際に怪獣と新たなウルトラマンとの戦いは怪獣の恵まれた体から生み出される怪力によって新たなウルトラマンは先程から何度も突き飛ばされたりしていたが、一方で新たなウルトラマンのタックルや蹴りなどの攻撃はいまいち怪獣に効いていないようであった。

 

「だが梨子、最初のお前よりはましだぞ」

 

「うるさいわね… それより、あのウルトラマンは何者なの?」

 

「よくぞ聞いてくれた、梨子。やつの父親はベリアル、ウルトラマンベリアルだ。やつのあの見た目もあのワイルドな戦い方も、闇の力を使うお前のあの姿に似ていて実に素晴らしいと思わないか?惚れてしま… フン!」

 

ジャグラーは会話の最中に飛んできた大きなコンクリートの塊を一瞬で魔神体に変身し、彼の必殺の蛇心剣でいともたやすく切り裂いた。

 

「でだな、梨子… っておい!なんでまた勝手に消えてんだよ!」

 

「ごめんなさーい!また今度ねー!」

 

ジャグラーが話の続きをしようと隣を見ると梨子は忽然と消えており、ジャグラーの叫びに応えるように上空から梨子の叫び声が聞こえてきた。

 

「なんでだよ梨子!何なんだよ!最後まで話聞けよコノヤロォォォ――ー!!」

 

怪獣や新たなウルトラマンの戦闘の音などがある中でも、ジャグラーの叫びは辺り一面に響き渡ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピコン ピコン ピコン

 

「う… あ… なんて破壊力なんだ…」

 

カラータイマーが赤く点滅し警告音も鳴り響く中、陸はダウンを強いられていた。陸は怪獣の背中に飛び乗りそこから打撃を与えていたが、あっという間に振り落とされ体勢を立て直す前に逆に怪獣の得意技、『スカル振動波』の直撃を受け吹き飛ばされ、そのダメージから立てなくなっていたのだった。

 

そんな時…

 

『きやぁぁぁぁーーー!』

 

『もう大丈夫よ、ちゃんと掴まっててね』

 

『そうこの堕天使ヨハネなら… って無理に決まってるじゃない!っていうかあんたはなんでそんな平然としてるのよ!』

 

『えーっと、少し落ち着いてくれると嬉しいかな』

 

陸が若い二人の女性の声が微かに聞こえる方に目を向けると、赤髪の少女が浦の星女学院の制服を着たお団子頭の少女を抱き抱えながら遥か上空から悠然と降下していた。

 

「そこの寝っ転がってるウルトラマン!」

 

陸が未だに立ち上がれずにいると、お団子頭の方の少女の叫び声が陸に届いた。

 

「あんたいつまでお昼寝してるのよ!もう時間が無いんじゃないの!?」

 

そう、善子の言う通り陸にはもうウルトラマンとして活動できる時間のタイムリミットが迫っていたのだ。

 

「いまなんとかしないと…!」

 

陸は力を振り絞り立ち上がる。

 

陸の頭の中に出てくるのはオーブ達ウルトラ戦士が怪獣を倒すのに使う必殺光線。

 

だが、使い方が分からない…

 

そんな時、陸は優しく励ますような少女の声を聞いた気がした。

 

『光線の出し方をあなたはもう分かると思うわよ』

 

「何を言って… いや頭に浮かんだ!」

 

彼女の言ってる意味が最初は分からなかった陸だったが、直ぐに理解することができた。

 

陸は怪獣に向かい合うと構えをとる。それを見て怪獣も陸を先程ダウンするまで追い込んだ技のチャージをしながら突撃を開始した。

 

陸が両手首をクロスをさせると禍々しい赤黒いエネルギーが生み出される。

 

「ハァァァァァァ」

 

陸はそのまま腕を上げた後、唸り声をあげ一気に腕を広げ余波だけで周囲の物体を巻き上げてしまうほどのエネルギーを全身に高めていく。

 

「デュア」

 

そして、エネルギーが最高潮に達し、陸は掛け声とともにウルトラマンオーブ サンダーブレスターの必殺光線《ゼットシウム光線》によく似た青白い光に禍々しい赤黒い光を纏わせた光線を発射し、大爆発とともに怪獣を撃破した。

 

 

「ありがとう、ウルトラマン。私のウルトラリトルデーモン2号にしてあげる!」

 

「おめでとう… なのかな?」

 

陸の怪獣撃破とほぼ同時に地上に舞い戻った少女達(1人はノリノリでもう1人は若干引いているようだが)から声をかけられつつ、陸の変身は紫の光とともに解かれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…くん」

 

ゆさゆさと体を揺らしながら、誰かが自分を呼んでいる…

 

「もう少し、もう少しだけ…」

 

「りっくん、起きて」

 

「うわっ」

 

「うわって何!りっくんの大好きなウルトラマンがここに来たんだよ!奇跡だよ!」

 

「おはヨーソロー!」

 

ウルトラマンへの変身というものは体力の消耗が半端ないってことを陸は身をもって体験し、『十千万』に帰ってから客がいないことを良いことにベッドにダイブしていたのだった。

 

そんな陸の部屋に陸の幼なじみの二人、『十千万』を経営する高海家の三姉妹の末っ子にしてみかん大好き、髪の毛もみかん色である高海千歌と、グレーの髪をボブカットにしている渡辺曜の2人が陸を起こしに乗り込んできていたのだった。

 

「ねぇ、りっくん!今日来てくれたウルトラマン見たよね!?」

 

「あ、う、うん…」

 

「ならさ、りっくん。あのウルトラマンの名前って知ってる?」

 

「名前?」

 

「そうだよ!名前だよ名前!オーブや他のウルトラマン達の名前、りっくんいっつも調べて私達に教えてくれたよね!」

 

「えっと… ジード…」

 

「え?」

 

「ジード。ウルトラマンジード!それがあのウルトラマンの名前だ!」

 

 

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