転生者が仮面ライダーになってヴィランしてるからちょっと殺してくる 作:日本人
────俺がオールマイトにぶっ飛ばされ、他の転生者達の存在を知ってから2年。俺は来年に受験を控えた中学3年生になった。いきなり時間が飛んだのでこれまでの事をいくつか説明しようと思う。
第1に、俺は原作で緑谷出久と爆豪勝己が通っていた市立折寺中学に入学している。家から近かったのもあるが早めに原作勢と合流しておきたかったのもある。クラスが同じだったのもあり緑谷────いや、出久とは『無個性』同士仲良くしている。反対に爆豪とは仲が悪い。俺が『無個性』で、緑谷とつるんでいるのが気に入らないらしく何かと突っかかって来るのだ。まぁ1回ボコボコにしてやったんだけど。オルフェノクになったおかげで素のスペックも多少上昇してるらしい。割と瞬殺だった。ついでに言えばこの世界他にもオルフェノクが居るらしい。大体がオールマイトに叩き潰されているらしいけど。扱いとしては異形化個性の集まりで「こいつら
「────ねぇねぇ木場くん?」
「ん?どしたアリア」
「何かボーッとしてるみたいだったからね。どうかしたの?」
「ん、悪い。ちょっと考え事をな」
第2に俺に話しかけてきたこの金髪の⋯⋯⋯早い話がアルトリア顔。こいつはアリア・ペンドラゴン。俺と同じ転生者である。こいつは俺と違って転生する際に神に会っているらしく、その際に色々と転生特典を貰ったらしい。確かアルトリアの肉体と『個性』として発現した『召喚』だったか。個性名からわかる通り、英霊やその他色々なもんを召喚出来るらしい。が、召喚したモノのスペックは本人の技量に左右される様で、英霊で言えば現時点で本来の10%位しか力を発揮できないらしい。それでも俺程度なら瞬殺だけど。
このアリア。1年の頃に留学という形でこの学校に来たのだが1発で転生者とわかった。だってアルトリア顔なんてリアルにいるわけねぇじゃん。すぐ様人気のない場所に呼び出して敵対の意思が無いかの確認、ついでに協力体制を取り付けた。俺がこれから他の転生者達を始末する際に他の転生者に邪魔されたら困る。ならば協力者を作ればいいという事でこいつの存在はまさにうってつけだった。今では中々友好な関係を築けていると思う。
で、第3なのだが⋯⋯これは後で説明しよう。丁度今、第1話のあのシーンが始まる所だ。
「えー、君たちも3年、受験生という事でだ!そろそろ本格的に進路を考えて行く時期なんだが────」
先生はそこで言葉を区切って持っていた進路希望調査の紙を投げ捨てる。
「ま、皆大体ヒーロー科志望だよね」
教師の言葉と共に一斉に個性を発動させながら手を挙げる他の生徒一同。生徒の視点から見るとあっちこっちがしっちゃかめっちゃかしていて中々面白い。俺?だって無個性だし。オルフェノク化はそもそも個性じゃないし。アリアは個性使用に色々制約があるから発動していないがしっかりと手を挙げている。出久は原作通り縮こまりながらも手を挙げている。
「おーいい個性だなみんな!でも原則個性は使用禁止だから取り敢えず止めようか!」
「せんせー!俺をこんな『没個性』共と一緒にすんなよ!」
あー来たよめんどいのが。ご丁寧に机に足乗っけて不良アピール付きのツンツン頭────爆豪が声を上げる。
「俺はこんな底辺共と仲良く行ったりしねーっての」
「おいおいそりゃねーぞカツキ!!」
「うっせーモブ共黙ってろ!」
うるせぇ⋯⋯⋯。精神年齢30越えの俺としてはこんなガキ臭い騒ぎなんぞめんどくさいだけだ。悪いとは言わないがもう少し静かにしてほしい。
「そういや爆豪は雄英志望だったな」
教師のその一言でざわっ、とクラス内にざわめきが広がる。まだ続くのかこの騒ぎ。
「雄英!?偏差値79のあの!?」
「倍率もとんでもないんだろ!?」
「ハッ!テメェらモブ共と一緒にすんな!!俺はオールマイトを超えてトップヒーローになんだからな!!」
「あ、そういや緑谷と木場、ペンドラゴンも雄英志望だったか?」
オイコラ余計な事言ってんじゃねーよクソ教師ィ!頭の毛全部むしり取ってやろうかァ!?
教師の言葉に固まったクラスメイト達。次の瞬間一斉に吹き出した。
「はぁ!?ペンドラゴンさんはともかく『無個性』の緑谷と木場だぁ!?」
「無理に決まってんじゃん!勉強だけでヒーロー科入れるほど甘くねーぞー!」
「ッ!」
出久が立ち上がって反論しようとするが、
「オイコラデクゥ!」
「とわっ!?」
爆豪の『個性』で机ごと吹っ飛ばされた。てか破片がこっちまで来てんだけど。
「『無個性』のテメェがヒーロー科?夢見てんじゃねぇぞコラ!」
「ま、待ってよかっちゃん。別にそんなつもりは⋯⋯」
「本気だってか?尚悪いわアホ!」
口悪いなぁホント。さすが糞を下水で煮込んだような性格。
「テメェもだぞ馬野郎!!」
「木場だっつってんだろーがボンバーマン!!」
「大して変わんねぇよタコ!!」
「大違いだクソボケ!!」
「あァ!?やんのかコラァ!」
「殺れるもんならやってみろや!!無個性の俺にボコられたクセして随分と自信満々だなぁオイ!?」
「昔の話だろうが!!蒸し返すんじゃねぇ!!」
⋯⋯⋯まぁこの通り俺と爆豪の中はクソみたいに悪い。初めてボコった時の「ププッ、個性持ちってこの程度なの?ワロスワロスwwwwwwwww」が不味かったのかもしれない。悔しがる爆豪の姿が死ぬ程面白かったから後悔はしていないけど。
「ハッ、どうせ無個性のお前らがヒーロー科なんかに入れるワケ「何勘違いしてんだ」あ?」
「俺はヒーロー科じゃなくて『サポート科』志望だアホ。俺が研究者なのはテメェも知ってんだろが」
勘違いを指摘すると周りから納得したような声が聞こえてきた。
「あーーそういやなんか色々と作ってたな」
「昼休みとかよくヒーロー向けのサポートアイテム取り扱ってる会社について調べてたもんな」
「サポート科なら納得だな」
え?なんでヒーロー科じゃないのかって?だってサポート科の方がギアの整備費用とか安くすみそうじゃん?色々とあってそこそこ稼いでる俺だが⋯⋯この事については後で説明しよう。ま、とにかく費用削減できるなら出来るだけしときたいからな。卒業した後ヴィジランテにでもなりゃイイさ。
「⋯⋯⋯チッ」
爆豪は周りの反応に舌打ちを1つ、イラついた様子で緑谷に向かってゆく。あ、これは不味い。
「将来の為のヒーロー分析⋯⋯ねぇ」
出久の代名詞とも言えるヒーローノートを手に取り、有無を言わせず爆破する。
「なっ!?何するんだよかっちゃん!」
「うるせぇぞクソナード!テメェみたいな奴がヒーローになれるワケねーんだよ!さっさと諦めろ糞が!」
「そ、そんなのやってみないと」
「わからないってか?『無個性』で!大して強い訳でもないお前に!何が出来るってんだ!あァ!?」
オイオイ、一応原作だとノート爆破は放課後のはずだったんだが⋯⋯⋯俺が居るせいで色々とズレてんのか?
出久は完全に萎縮してしまっている。まぁ爆豪が言ってることはある意味正論だ。『力』が無いのに『力』を必要とするヒーローになりたいだなんて馬鹿げている。正直俺もそう思う。が、
「爆豪」
「あ?なんだ馬野郎」
「木場っちゃん⋯⋯?」
こいつは大前提からして間違ってんだよ。
「ヒーローになる為の条件って、なんだと思う?」
「あ?そんなもんヒーロー免許に決まって⋯」
「はい不正解」
「あァ!?テメェ何が言いてぇんだ!」
「『ヒーロー』の何たるかを知らねぇテメェが『ヒーロー』語ってんじゃねぇっつってんだカスが」
毎度毎度胸糞悪い。高々14のガキが『ヒーロー』を、
「テメェ⋯⋯」
爆豪の掌が爆ぜる。ほぉ、個性使ってやろうってか?
「いいぜ、相手してやるよ⋯」
バキリと拳を鳴らし臨戦態勢をとる。丁度いい此処でテメェには退場して、
「そこまでだ!爆豪!個性の使用は校内では禁止!木場も!爆豪を煽るんじゃない!」
「チッ⋯」
「へいへい了解っと」
ま、今はこれで良しとしますか。
あ、そうそうここ数年で起こった事の続きがまだだったな。
第3にスマートブレイン、設立しちゃいました。いや、社長社員含め俺一人なんだけどね?とあるヒーロー専門のサポートアイテムを、取り扱ってる会社⋯⋯MAXIMUM・SUPPORT・COMPANYことMSCだったっけ?そこに自作のサポートアイテム売り込んだら1発採用されちゃってな?今じゃ会社の株を7割ほど持ってるし『開発主任:スマートブレイン様』って感じになってるし。ぶっちゃけ俺の発言力が社長よりも上になってんだよね。ま、当然だけど俺は素顔は晒してない。ボイスチェンジャーを使って電話越しにMSCの人達とは話してる。名前は村上峡児を使ってる。だってスマートブレインつったら村上社長じゃん?少なくとも今社会に顔を晒すつもりは無いしな。晒すならもっとデカい機会⋯⋯雄英体育祭辺りが狙い目だと思ってる。
え?そもそも受かるのかって?舐めんな。1度した勉強は余裕だしあとは高校の応用だけだ。モーマンタイだぜ。
で、ラスト第4。ライダーズギア製作についての事。端的に言えば⋯⋯出来ちゃったよ。カイザギアとファイズギア。ぶっちゃけデルタギアがあったからそこまでの苦労は無かった。2つ合わせて1年かからなかった位だ。気になるスペックの方だが3つとも大体オリジナルの7、8割程。初期の頃が4割ちょいだったので充分な進歩だろう。オートバジンやサイドバッシャーも完成してるしほぼ再現出来たと言っていい。気になるのがフォトンブラッドの毒性だが、これについても何とか改善した。
いや〜大変だったよ。出力落とさずに毒性のみを抑制するって。それでも多少スペックは落ちてしまった。完成度が7、8割と言うのもここが原因らしい。流石に寿命には代えられないからしゃあないけど。
今現在は帝王のベルトことサイガギアとオーガギアの製作に取り掛かっているが、完成はまだまだ先になりそうだ。
さて、一段落着いたところで今の俺について説明しよう。現在、俺はサイドバッシャーにアリアを乗っけて街中を疾駆している。何故かって?例のヘドロ
「⋯⋯!⋯⋯⋯⋯!?」
「風でなんて言ってるか聞こえねぇ!もっと大きな声で喋れ!!」
「免許!!持ってないのに!!バイク乗って!平気なの!」
「こいつはバイクじゃねぇ!サポートロボだ!!」
『マスター。流石に無理があるかと』
「うっせぇ黙ってろサディー!!」
今喋ったのは俺がサイドバッシャーに搭載したAI通称『サディー』。どうせなら喋れたらなーとか思いながら作ってたらたまたまサディーが出来たから搭載してみたんだけどコイツ、中々めんどいのだ。一応俺はサイドバッシャーだけでなくオートバジンの方──当然だけどこちらもAI搭載──にも乗るんだけどこいつは俺が他のバイクに乗ると『浮気者。私とは遊びだったんですね』とか言って臍を曲げやがるから機嫌をとるのが大変なのだ。ホント、どうしてこうなったのやら⋯⋯。
「っと、そうこう言ってるうちに着いたみたいだぞ」
キキィッと音を立てながらバッシャーを停める。
おーやってるやってるヘドロ
おーおーいい感じに苦しんでやがるな。普段の行いの結果だヴァカめ。まぁ辛抱してな。もう少しでオールマイトに助けてもらえるから。
「放っておいていいの?助けた方が⋯」
「今出てったら余計面倒になるだけだ。出久とオールマイトに任せときゃ良いんだよ」
『流石マスター。相変わらずのゲスっぷりですね』
「だから黙ってろつってんだろサディー」
あまり介入して出久のワンフォーオール継承に支障をきたしたくないんだよ。こういうのは見てるのが一番さ。
「お、出久が来たぞ」
「あ、ホントだ」
出久は制止するヒーロー達の言葉も聞かずにヘドロ
「クソ⋯ナード!何で⋯⋯⋯テメェが!」
「わかんないよ!!けど!」
「君が!救けを求める顔をしてたから!」
「来た!」
「あの名シーン⋯⋯!」
おう、流石アニオタアリア。こいつ俺でも知らないようなマニアックなアニメとか網羅してんだよな。当然ヒロアカも読み込んでてこういうのは大好物だそうだ。
当然俺もこのシーンは大好きだ。チート無双系では見る事の出来ない、自らが傷つく事を厭わないヒーローらしい行動。誰かの為に命を懸けて戦えるなんてカッコよすぎるぜ。
ま、
さて、あとはオールマイトを待つばかりだな。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ん?
「あれ?」
「来ない⋯⋯⋯だと?」
待て待て待て待て待て待て。オイオールマイト何してんの?早くしねぇと出久が⋯⋯!?
「邪魔なんだよクソガキィ!!」
「っやべぇ⋯!」
ヘドロ
「死⋯⋯!」
「っチィ!」
アリアが不吉な1文字を呟いた瞬間に俺はバッシャーに駆け寄っていた。サイドカー内に入れて置いたアタッシュケースを開き、中のカイザギアを腰に装着する。
「アリア!お前はここにいろ!俺が行く!」
「え!?で、でも!」
「お前の『個性』じゃ時間が掛かりすぎる!リスクはでけぇが出久が死ぬよりマシだ!サディーは待機!何かあったらすぐに駆けつけれるようにしとけ!」
『Yes,Master』
アリアに叫び、サディーに命令し、出久達の元へ走りながら変身コードを入力する。
『913 Enter』
『standingby』
「変身!」
『complete』
デルタとは違い重低音な機会音声が響き、俺の体をフォトンストリームと黄色の光が覆う。俺は野次馬とヒーロー達を飛び越えてヘドロ
「お、おいアレ!」
「か、仮面ライダーだ!」
「ちくしょう!?なんだってこんな時に!?」
後ろでゴチャゴチャ言ってるがそんな暇なんぞねぇんだ口閉じてろ!腰のカイザブレイガンにミッションメモリを挿入。ブレイガンをソードモードへ変更する。
「悪いがさっさとケリをつける!」
『Exceedcharge』
フォトンストリームを光点が伝い、右腕からブレイガンにフォトンブラッドを供給する。撃鉄を引き、拘束弾をヘドロ
「がぁっ!?う、動けっ⋯!?」
「出久!どけぇぇぇえええええ!!!」
「え、うわぁああああああああ!!!!?」
走ってくる俺の姿にパニックになってヘドロ
んじゃま、そのまま大人しくしてろよ爆豪ォ!
「カイザ────スラァァァァァッシュ!!」
高速でX字にヘドロ
「え⋯⋯は⋯⋯?」
「な、何が⋯⋯」
ぶっつけ本番だけどなんとか成功か。いやー
「無事か?」
「あ、ああ⋯⋯」
「な、なんとか⋯⋯」
爆豪がやけに大人しい!?明日は槍でも降るのか⋯⋯。いやいい事なんだけどね?違和感が凄いというか⋯。てかなんか周りが騒がしいな⋯って。
「「「⋯⋯⋯⋯」」」
oh......プロヒーロー達がジリジリ近寄ってきてやがる。倒せなくはないけどやったらやったで面倒なんだよなぁ⋯。よし、こういう時はコミュニケーションの基本!対話でなんとか⋯⋯なるといいなぁ。
「何のつもりだ、ヒーロー」
「なんのつもりだと?
「然り。この場で捕えさせて貰うぞ邪悪の権化よ」
確か⋯⋯デステゴロとシンリンカムイだったか?この状況でよくそんなこと言えるなオイ?
「邪悪?俺がしたのは
「フン、貴様の仲間達がしでかした事を忘れたか?悲しみを振りまき、罪無き一般市民を多く殺めた事を知らぬとでも?」
「仲間⋯⋯⋯?」
はははは⋯⋯⋯知らねぇとはいえ流石に許容出来ねぇぞそりゃ。
「あのゴミクズ共と俺を一緒にするな不快極まりない。『仮面ライダー』の名の重みを知らん愚者なんぞと仲間?ふざけるなよ阿呆が」
転生者共への怒りが殺気となって溢れ出し周囲に充満する。ヒーロー達は後ずさり、野次馬の中には失禁したり気絶したりする奴らも居るくらいだ。それ程までに俺は怒っていた。
「────まて!そこまでにしてもおうか!!」
「⋯⋯随分と遅い登場だなオールマイト」
「お、オールマイト!」
「もう大丈夫!私が来た!!」
「来た!じゃねぇんだよこの筋肉ダルマァ!」
一々その台詞をほざく目の前のクソゴリラに腹が立つ。居るんならさっさと爆豪助けろってんだボケが。
オールマイトは俺の罵倒に反応を返すことなく構えをとる。問答無用って訳かい?思ったよりつまらん男だな。期待外れもいいとこだ。
「相変わらず人の話を聞かない奴だな。おかげでいい迷惑だ」
「⋯?以前会った事があるのかい?生憎と初めてみるタイプだけどね」
「2年前、テメェがぶっ飛ばした黒い仮面ライダーを覚えているか?」
「あぁ、勿論⋯⋯まさか!?」
「そうだよ。アレが俺だ。ったく、
ヤレヤレと愚痴る俺の反応に汗をかき始めるオールマイト。そして恐る恐る口を開く。
「⋯⋯⋯⋯えっと、もしかして私の早とちり?」
「そうだっつってんだろバカ。脳味噌まで筋肉で出来てんのかゴリラーマン」
「流石にあそこまでタラコ唇じゃ無いよ!?」
「知ってんのかよ⋯⋯」
意外⋯⋯じゃなくて、だ。
「つー訳で今回も似たようなもんだ。たまたま見かけて、ヒーロー共が何も出来ないでいたから救けた。何か問題でもあるか?」
「いやしかし⋯⋯個性の不正使用は⋯」
「こいつは個性なんてちゃちなもんじゃねーよ。その気になりゃ誰でも造れる機械みたいなもんだ」
「そんなものが⋯⋯⋯⋯君は、一体⋯⋯?」
俺はその問に答えずに無言で背を向ける。ぶっちゃけこれ以上いたらボロが出そうだからさっさと退散したいんだよ。
「待ってくれ!君は何者なんだ!?」
「⋯⋯仮面ライダーさ────彼らの名を汚す紛い物共を始末する為に俺は居る」
「紛い物⋯⋯?どういう事だ?仮面ライダーとは
「仮面ライダーは真の意味で『ヒーロー』だよ。そこいらの世俗にまみれた紛い物と違ってな」
それだけ言って俺は彼らの元を去る。少し言いすぎたかも知れないが必要経費だ。いずれ俺の正体がバレるのは避けられない。それまでに少しでも仮面ライダーに対する印象を良くしておく必要がある。その為に必要な布石を⋯⋯予想外だったとは言え打っておけたのは僥倖だろう。
⋯⋯それにしてもオールマイトは何故遅れた?アレ程のヒーローが遅れるなんぞ考えにくいが⋯⋯。
「⋯考えても仕方ないか」
路地裏に入ったところで変身解除。ついでにバッシャーを呼び寄せる。サイドカーには相変わらずアリアが乗っていた。
「木場くん大丈夫?バレちゃったんじゃ⋯⋯」
「ま、いずれバレる事さ。気にしても仕方ないよ。それより送ってくよ。家、ここから遠いだろ?」
「うん、ありがと。でも気をつけてね?いっつも無茶するんだから⋯」
「姉貴にも散々言われてるよ」
そのままバッシャーのエンジンを吹かし、ヘルメットを被って発進する。
さて、10ヶ月後の雄英入試まで、俺も仕上げますかねぇ。
オリキャラステータス
木場勇治
容姿:555本編の木場さんが一回り若くなった感じ。本人の性格もありややワイルドな雰囲気。
性格:転生者達への怒りやかっちゃんの影響もあり荒っぽい。が、その実困っている人を放っておけない自覚無し系お人好し。要するに『優しいヤンキー』。
個性:無し
備考
・唐突にヒロアカ世界に転生した少年。
チートなんぞ無いが執念とも言える努力の結果、
ライダーズギアを製作するレベルの技術を有するまでに達した。
13歳の時に
現代の俗物的なヒーローを余り快く思っておらず、仮面ライダーや紅い弓兵、オールマイトなどの対価を求めないヒーローに憧れを抱いている。
一方で、「彼らは狂人だったからこそあの様になれた」と思っており、彼らの生き様を危険視している節がある。最も、憧れの方が強いので滅多に表に考えを出さないが。
ややオタク気質。
好きな特撮は仮面ライダー555。
好きなロボットはアラバキ。
アリア・ペンドラゴン
容姿:まんまアルトリア。
性格:現代のよくいる少女、といった風。木場とはオタク同士気が合うらしい。
個性:召喚。様々なモノを喚び出せる八百万百の上位互換個性。が、喚び出すモノが強大であればある程本人の負担が増すので英霊クラスの同時召喚は(サーヴァントの格にもよるが)2体が限度。
備考
・木場が遭遇した初めての転生者。木場が中学一年の頃に市立折寺中学に転校してきた。
本人に敵対意志は無く、寧ろ協力を申し出たこともあり木場と一緒に行動することが多い。
普段は英霊を呼び出して木場と共に稽古をつけてもらっている。
身体能力は高く、魔力放出も可能だが致命的に運動センスが無い。
結構ガチめなオタク。
好きなロボットはグレンラガン。
最近の目標はベディヴィエールに光竜滅牙槍を習得してもらうこと。
追記
・彼らがヒロアカ世界に転生した理由は好き勝手する他の転生者達の排除の為。転生者達を危険視した神が丁度いい人材を探していた所、『木場勇治』となる前の
が、うっかり転生特典を渡しそびれてしまったので急遽サポート役としてアリア・ペンドラゴンをヒロアカ世界にチートを持たせて転生させた。
尚、神は某あかいあくま並にうっかり者である。