夢を目指す少女達と神童と謳われた少年   作:レムりん

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おっすおらレムりんだぞ…失礼しました
大変お待たせして申し訳ございません、許してつかあさい
言い訳は後書きでするんでとりあえず本編をどうぞ
タイトルでわかる通り今回は沙綾編でございます
頑張り屋の少女は響也の前でどういう風になるのか
ではお楽しみください


第10話 パン屋の娘はご乱心!?

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気温もすっかり下がり寒さ感じる季節になりました、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

どうも響也です

え?回りくどい話は要らないって?分かりましたよ

こんな話もしたくなるもんですよ、まぁいつも通りの山吹ベーカリーの道が少し暇に感じただけなんですけどね

そうこうしてる間に着きましたわ

 

カランカラン

 

「いらっしゃいませー…って響也先輩じゃないですか!いつもありがとうございます」

 

「いやね、毎日とは言わないけど2日に1度は食べないと気がすまなくてね」

 

そう言うと沙綾は苦笑しながら言う

 

「そんなうちのパンを薬かなんかみたいに…でもそう言って貰えて嬉しいです

あ!そう言えばクロワッサン今焼けたばかりなんですよ如何ですか?」

 

「…頂こう」

 

そんな魅惑的な誘いを受けたら買うしかなくなってしまう

 

「はい!今日は奥で食べていきますか?」

 

「そうさせてもらおうかな」

 

前に沙綾の家を手伝って以来たまにご馳走になっている

そのせいか沙綾の家族とも仲良くしてもらっている

 

「あーきょーにーちゃんだー」

 

「お?沙南ちゃんじゃん、今日も元気だな」

 

沙南ちゃんは沙綾の妹だ

最初は全く話さなかったが一緒にご飯を食べたり遊んだりするうちに懐かれてしまった

 

ギュッ

 

「えへへー」

 

あー天使がいるもうお持ち帰りしてもふ…

 

ジーッ

 

「響也先輩絶対変なこと考えてるでしょ?」

 

「そ、そんなことないよ」

 

女子の感は鋭いってよく分かるね

 

「きょーにーちゃん今日ご飯食べてくの?」

 

「そうそういま買ったところだよ」

 

「わーい、おねーちゃん沙南も食べるー」

 

すると沙綾は苦笑しながら言った

 

「はいはい、奥で待ってて」

 

「はーい」

 

ドタドタ

 

「元気だないつも」

 

「ほんとですね、響也先輩も奥へどうぞ」

 

パンを渡しながら沙綾が言う

 

「ありがとう頂きます」

 

俺は奥へ向かった

 

 

 

 

「ご馳走様でした」

 

いやーいつも思うけどこれ以上のパンは無いね

特にクロワッサンなんて極上だよ

 

コトッ

 

「先輩お茶です」

 

「ありがとう」

 

なんか新婚みたいな?やり取りをして俺はふと時間を見るためスマホを取り出す…あれ?

 

「やっべー今日新作の発売日じゃん忘れてた」

 

「なんのですか?」

 

「ゲーム、シリーズ物なんだけど結構発売引っ張られてね

すまんけど買いに行くわ」

 

そうすると沙綾は少し考え事をした後ふと手を挙げた

 

「あの、先輩私もついて行っていいですか?」

 

「いいけど特に面白いこともないと思うぞ?」

 

「大丈夫です…先輩と出かけられるだけで私は…

 

やっぱり聞き取れない

 

「ならいいんだけど」

 

「私用意してきますね外で待っててください」

 

勢いよく飛び出してく沙綾

 

「まあいいか」

 

俺は外に向かった

…てか店はいいのかよ?

 

 

 

 

「先輩お待たせしました」

 

「お、おう…」

 

俺ゲーム買いに行くって言ってたよな?

どこに行くんだ?っていうくらいのおめかしをした沙綾が出てきた

 

「…先輩どうしたんですか?」

 

「い、いやなんでもない」

 

沙綾がジト目になった

 

「先輩の変態」

 

「いやいやいや」

 

「あはは、冗談ですよ」

 

「心臓に悪いことすんな」

 

「ごめんなさーい」

 

はぁ…まあいいか

 

「いこうぜ、」

 

俺は後ろを向いて歩き出す

 

「あ!待ってくださいよー」

 

正直見とれてたのは内緒

 

 

 

 

 

「へぇーすごい色んな種類があるんですね」

 

俺達は街のゲームショップに来ていた

 

「まあ家庭用機からPC,今ではスマホもゲーム機として機能してるくらいゲーム人口がいるからね」

 

「そうなんですね」

 

「沙綾はゲームとかしたことないのか?」

 

ふと聞くと沙綾は少し考える

 

「うーん…小さい頃はやってた記憶があるんですけど最近はというか中学上がってから今までは全くやってませんね」

 

「まあ家の手伝いから学校行ってるし忙しいわな」

 

「そうなんですよね、自分の時間といえば香澄達と練習とかライブする時しかないですかね」

 

「あんまり無理して体調崩すなよ?

…っとあったあった」

 

俺はお目当てのソフトを見つける

 

「それが言ってたやつなんですね」

 

「そうそうDIVAQuest《ディーバクエスト》略してディークエ

簡単に言えば歌姫達を仲間にして魔王を倒すっていう王道のRPGなんだよ、

でも戦闘の時のスキル使う時とかに音ゲー成分があるから単調に成りにくくて飽きずに進めていけるのがこのシリーズの特徴なんだよねそれにキャラが皆個性的でしかも有名所の声優さんが声当ててるフルボイスだから耳も幸せだしね

今作では新キャラも増えててスキルやモンスター、それにダンジョンの裏や着せ替え、あ、あと主人公のグラフィックもいじれたりするからほんとに自分が中に入って物語に係わってるみたいな所が俺的に心揺さぶられるんだよねしか「先輩!!」おうっ!?」

 

見るとジト目の沙綾が

 

「…少し落ち着いてくださいみんな見てますから」

 

周りを見ると少し注目の的になっていた

 

「…すまん、つい」

 

「私はあこや燐子先輩みたいにそこまで知らないですから…」

 

「まああいつらはむしろ知りすぎてる所もあるから…」

 

趣味のことになると我を忘れるの頑張って治さないとな

 

「ところでそのゲームって一人用なんですか?」

 

「いやある程度進めたらマルチプレイできるけど」

 

「マルチプレイ?」

 

沙綾が首を傾げる

 

「あぁごめんごめん、1人でやるのがソロ、2人以上でやるのがマルチって言うんだ」

 

「なるほど、それじゃ私もやってみようかな?」

 

「…え?」

 

「え?ダメなんですか?」

 

「いやいいけど新しく始めるとしたらハードも買わんといけないから結構金かかるぞ?

あ、ハードって言うのは本体のこと、P○4とか○witchとかのやつ

まあこれはvit○だけど」

 

「ちょっと待っててください」

 

そう言うと沙綾は外に走っていった

数分後帰ってくると

 

「んじゃ先輩1式買いますんでどれか教えてください」

 

「ふぁ!?いやいやいやいきなりすぎてついていけん」

 

「さっきお母さんに電話してきたんですよ、そしたらいいよって言ってくれたんで」

 

千紘さん、そこは止めないといけないだろ(笑)

…まあ本人が良いって言ってるから俺に止める資格はないし

 

「りょーかい、てかお金は大丈夫なのか?」

 

「大丈夫ですお金は使う時間が無くて溜まる一方だったので」

 

そう言いながら耳打ちで金額を伝えてくる

 

いやー女子高生が持ってる金額ではないね

 

 

 

色々必要なものを教えて買った俺達は家に帰る道のりを歩いている

横を見るとルンルンな沙綾がいた

 

「そんなに嬉しいのか?」

 

「いやー何年ぶりになるんだろって言うゲームなんでウキウキしてますよ」

 

「まあお前がそれでいいなら俺は何も言わんけどな」

 

そうこうしてる間に沙綾の家に着く

 

「そしたら俺は帰るから」

 

「え?帰るんですか?」

 

「そのつもりだけど」

 

「上がっていってくださいよ、やり方も教えてもらわないといけないですし」

 

「えーでも俺ハード持ってきてないし」

 

「うーん、分かりました少し待っててください」

 

そう言って家に入る沙綾、しかし数秒後すぐに戻ってくる

 

「そしたら行きましょうか」

 

「いやいやどこに?」

 

「どこって先輩の家ですよ」

 

「薄々気づいてたけどさ、店番は?」

 

「お父さんに聞いたら行ってきなって言ってくれたんで」

 

……今度は父親の方かよ!!

はぁ…

 

「まあ仕方ないか、いくぞ」

 

「はい!」

 

沙綾から目線を外して前を向く

その刹那沙綾が歪な笑みを浮かべていたような気がしたが気づくことも無く俺は歩みを進めた

 

 

 

 

 

ガチャ

 

「ただいまー」「お邪魔します」

 

ドタドタ

 

「お兄ちゃん!私のプリン食べたでしょ!…あれ?沙綾?」

 

「こんにちは詩歌」

 

「珍しいねどうしたの?」

 

「先輩にゲーム教わろうかと思って」

 

それを聞いた詩歌は俺の方をギロりと向き

 

「お兄ちゃん…沙綾まで悪の道に引きずり込むんだね?」

 

いやいや失礼すぎやしないかね我が妹よ

 

「大丈夫、私からやりたいって言ったやつだから」

 

「ふーん、ならいいけどさー

お兄ちゃん今から出かけてくるから沙綾に変なことしちゃダメだよー

いってきまーす」

 

「いやしねーから、おい!しい「ガチャ」…はぁ」

 

全く台風かよあいつは

少し呆れながら沙綾の方を向く

 

「沙綾とりあえずリビングに向かっておいてくれ

部屋に行って色々持ってくるから」

 

「わかりました」

 

 

 

 

 

 

「とりあえずこれで大体説明は終わりかな

そしたら今から自分が操作するキャラでも作ってみ」

 

あの後自分のゲーム機を持ってきて、お菓子や飲み物を用意した俺は少し説明をして今に至る

 

「了解ですやってみますね」

 

そう言って沙綾は画面に集中し始めた

俺は自分の分を始めることにした

 

『それではこれから操作するキャラを作ってみましょう』

 

俺は何も考えずに自分に似たキャラを作る

いつも色んなゲームのアバターを作る時のようにほぼ無心で、

 

「先輩!キャラ作りましたよ」

 

「そしたらゲームの案内通りに進めてきゃいい」

 

「わかりましたしばらくやってみます」

 

その言葉を聞き俺も自分のに集中し始めた

前作よりグラフィックが良くなり、個人的には満足いくキャラデザである

最初は某有名RPGのスライムさん達をボコるだけのお仕事なんで用意したお菓子や飲み物を胃に入れながら進める

 

 

 

それから2時間ほどお互いにステレオ音声なのかなと思うくらい独り言で話しながらゲームを進め、時刻は17時を過ぎた辺りになっていた

 

「よし!先輩今日は帰りますね」

 

いきなり立ち上がった沙綾は帰りを告げる一言を放った

 

「お、おう」

 

「次にやる時は一緒にやってくださいね?じゃあさよなら!」

 

ガチャ

 

「……」

 

俺は理解することを辞めた

 

 

 

 

週末俺はPoppin’Partyの練習を見る約束のために有咲の家に向かっていた

もうコートに手袋とマフラー無しでは外を出歩けないくらいに冷え切った空気を肺に仕方なく入れながらも蔵の前に着いたのであった

 

「…って一人語りしてて虚しくなってくるな」

 

コンコン

 

「お邪魔しますよーっと」

 

ドタドタドタドタ

 

「せんぱぁぁぁぁぁいぃぃぃぃ」

 

ドスッ

 

「ぐぅぇ?!」

 

俺は扉を開けた途端に突っ込んできた香澄のタックルをモロにくらい情けない声を上げながら後ろに吹っ飛ばされた

 

「っつぅ、何すんだよおい!!」

 

「先輩先輩大変なんですよ!!」

 

「俺の身体の方が大変なんだが?」

 

「沙綾が、沙綾が」

 

「っ!?沙綾がどうかしたのか?」

 

「とりあえず来てください」

 

俺は引っ張られ下に向かった

 

 

 

 

「あれ見てくださいよ」

 

「ん?」

 

香澄が指さした先を見ると

 

「ってなんだ沙綾がゲームしてるだけじゃねえか」

 

「それはそうなんですけど私達が話しかけても一切受け答えが無くて…」

 

「それにこんなの沙綾じゃねえから、さっさと治してくれよ先輩」

 

「有咲…」

 

少し不安そうにしながら有咲が目の前に来てそう言ってきた

 

「どうせ先輩が進めたんだろ?あのゲーム」

 

「間違っちゃいないけどあってもないんだよなぁ」

 

『沙綾パン食べたい』『沙綾ちゃんチョココロネ食べる?』

 

沙綾の近くではたえとりみが説得?を試みているようだが沙綾は一切画面から顔を上げようとしない

 

「まあ俺のせいでもあるからとりあえず何とかはしてみるさ」

 

俺はそう言いながら沙綾に近づく

 

「おい沙綾いくらなんでもハマりすぎだわ」

 

ギロり

 

「っ!?」

 

「…あら先輩じゃないですか?見てくださいよ私大分強くなりましたよ!」

 

…こちらを光の無い目で見つめてきた沙綾はゲーム画面をこちらに見せそう言う

 

「先輩の手助けと思って色々スキルも覚えましたそれに色々素材も集めたんで後で渡しますね」

 

画面を見ると俺でもまだストーリークリアすらしてないのにクリア後の裏ボスすらボコれそうなレベルに達していた

てか装備的にはもうボコってそうだった

 

「沙綾お前それは嬉しいけどいくらなんでも香澄た「…先輩」っ!?」

 

「今私と話してるんですよね?それなのに他の女の名前出すんですね?せっかく先輩のためを思って進めてたのにそうかまだ一緒にしたことないですもんねさあはやくしましょういくらでもお手伝いしますよボスなんて楽勝ですからさぁ先輩先輩先輩先輩センパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイセンパイ…」

 

はぁ…全くまるでアニメに出てくるヤンデレみたいな感じになってるな

こういう時は主人公はあれしてたよなよし

 

「沙綾」

 

ギュッ

 

「ぴぃっ!?せ、先輩何してるんですか!?みんな見てますから」

 

パシ

 

「おっとっと、元に戻ったな」

 

「さあやぁぁぁぁ」

 

「香澄ぃ?急に抱きつかないでよってか有咲やおたえにりみりんまで?ってくすぐったいよあはははは」

 

揉みくちゃになってる沙綾を見て俺は一段落着いたのを確認して

 

「よし、時間が惜しいから練習始めるぞ!」

 

「「「「「はーい!」」」」」

 

ゲームは時として人を変える…

ふふ全く面白いもんだ

 

「先輩きもいです」

 

「きもい言うな」

 

沙綾は飛びっきりの笑顔だった

…やっぱり笑顔が一番だよ女の子は

 

 

 

 

 

ふふふふ、先輩!!

 

 

 

 

 

ツギハイッショニシテモライマスヨ?

 

ワタシタチノ『遊技』ヲネ?

 

 




沙綾回いかがでしたでしょうか?

今回投稿遅れたのはリアルで少しトラブルがありましてとてもこの話を書いてる余裕が無くってここまで期間が空いてしまいました
無事に解決したんでまたのんびり執筆していこうと思ってます
さて次回ですが以前…と言ってもだいぶ前ですが貰っていたリクエストを参考にまた特別編という形で考えています
お楽しみにしていてください
ではまた見てくれよな!!
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