夢を目指す少女達と神童と謳われた少年   作:レムりん

19 / 33

どうもレムりんですの
いやーほんとにこの話ムズいですわ
え?早く見せろって?
はいはい分かりました

本編をどうぞ!



第14話 Smile is the number one

_____________________________________________________

 

 

決して晴れているとは言い難い灰色の雲に覆われた空、吹き荒ぶ風は身を凍えさせんとばかりに通過してゆく。

 

「うぅー寒い…さすがにマフラー外すのは早かったかなぁ…」

 

あ、どーもリサです

聞いてくださいよ!

今登校中なんですけど少し嬉しいことがありまして

響也今日からまた通えることになったんですよね!…記憶はそのまま治ってはないんですけど

あの後退院まであたし達は色々と治るように試して見たんですが成果がなくてやっぱり音楽しかないのかなぁ…?

…でも正直音楽だと友希那達ボーカル組の印象が強くてそれでもし治ったら嬉しい反面少し複雑な気持ちになります

果たしてあたしがやる意味はあるのかと…

まあでも今そんなこと気にしてても意味が無いので響也と一緒にいれる生活を楽しみたいと思います

 

「あ、ちなみに友希那はやりたいことがあるとか言って先に行ってしまったんで1人で登校しています」

 

…ってこんなこと言う必要ないか

寒いしさっさと学校に行こうっと

 

「あ!リサちー!」

 

あたしを呼ぶ声に振り向いたら水色のショートカットをたなびかせて見知った顔が走ってきた

…てか呼び方的に1人しか居ないけど

 

「おはー!日菜にしては珍しく遅いじゃん」

 

「え?あたしはいつも通りだよ?リサちーが早いんじゃん」

 

そう言われてあたしはスマホで時間を確認する…あれ?

 

「ほんとだ…」

 

「…リサちー響也くんに会いたくて無意識に早く出てきたんじゃなーい?」

 

すごいニヤニヤしながら日菜はあたしをおちょくってくる

 

「べ、別にそういう訳じゃないけど…」

 

「嘘下手だねぇ、顔真っ赤だよ?」

 

そこまで間違ってないから反論できない…

 

「リサ先輩!」

 

「お!ひまりじゃん!それに蘭達も」

 

「おはようございます」

 

「どおしたんですかー?リサさーん顔赤いですよー?」

 

モカにまでいじられるか…

 

「別になんでもないよ」

 

「そーですかー?それならいいんですけどー」

 

蘭が気になったのか質問をなげかけてくる

 

「リサさんが響也と登校してないの珍しいですよね、確か今日から復帰じゃなかったでしたっけ?」

 

「そうなんだけど響也先に病院で少し検査してから来るらしいから早くても2時間目とかになるんじゃない?」

 

「なるほど」

 

すると巴があたしに耳打ちしてくる

 

「…蘭のやつ響也先輩に会えるって昨日からうるさかったんですよねこう見えて」

 

「へぇーなるほどねぇ」

 

「巴とリサさん何話してるの…?」

 

やばすぐ後ろに蘭がいる

あたしは誤魔化そうとする

 

「い、いやなんでもないよ?」「そ、そうだよ」

 

「…怪しい」

 

「ら、蘭ちゃん、今日の放課後なんだけどさ」

 

「ち、ちょっとつぐ!」

 

つぐみが強制的に蘭を連れてった

あたしはため息にも似たものを出す

 

「蘭は昔から妙に鋭いところありますから焦りましたね」

 

「そうだねー」

 

「とりあえず行きませんか?」

 

「あ、そうだね。いこっか」

 

あたし達は学校に向かった

 

 

 

 

 

遅い…何かあったのかな…?

3時間目が終わってなお響也が来ない

検査は30分程度で終わるからって言ってたからそこから来たらもう着いてるはず

 

ガララッ

 

「リサちー!響也くん来たー?」

 

日菜が飛び込んできた

 

「いやまだ来てないよー」

 

「そうなの?遅いねー」

 

「何かあったのでなければいいけど」

 

「さすがに何も無いでしょ、リサちーは心配症だなぁ」

 

ガララッ

 

不意に教室の扉が開かれる

中に入ってきたのは見慣れた…いやいつもの優しい彼だった

 

「みんなおはよう、遅くなっちゃった」

 

「響也くーん!こっちこっちー席こっちだよー」

 

「日菜落ち着いて、ほら響也!こっちだよ」

 

日菜がテンション上がって腕をブンブン振りながら響也を呼ぶ中であたしもつい声を出して呼ぶ

こんなに喜んであたしもなんかな

 

「リサさんに日菜さんおはよう、ごめんね遅くなって」

 

っ!さん付けされたことに少し距離が離れた感じがして胸が痛くなったが記憶がないことを思い出しあたしは無理に作った笑顔で答える

 

「いいのいいの、まぁ何かあったんじゃないかって2人で心配してたんだけどね」

 

「そうだよー響也くん何してたの?」

 

「いや、筆箱忘れてたことに気づいちゃって家まで取りに帰ってたのさ」

 

「よく迷わなかったね」

 

「そうなんだよねなんか自分でも驚くほどにすいすい歩いてたから下手したら覚えてたのではないかなと」

 

喋り方に少し違和感を感じつつもしっかり耳に入れようと集中するあたし

 

「でも不思議だねー、物事ほとんど忘れてるのに街の道覚えてるなんて」

 

「多分だけど体が勝手に動いてるだけかもね…あ、そういえば響也今日から放課後みんなとバンドごとに過ごしてもらう感じなんだけど大丈夫そう?」

 

「あ、うん詩歌から聞いてるよちゃんと空けてる」

 

「それなら大丈夫そうだね…ってあれ?日菜、今日誰とだっけ?」

 

スケジュールを確認したはずだったんだけどなぁなんで忘れたんだろ

 

「んもう、リサちー忘れたの?こころちゃん達でしょ?」

 

「あぁーたしかこころが1番にやりたいとか言ってたんだっけ?」

 

「そうそう、張り切ってたなーこころちゃん」

 

キーンコーンカーンコーン

 

「やば、教室戻らなきゃ!響也くんリサちーまた後でねー!」

 

バタバタバタ

 

「相変わらず嵐みたいな子だね日菜さん」

 

「むしろそれが取り柄なのかも」

 

ガララッ

 

「おらー授業始めるぞー!席つけよー」

 

「はーい」

 

あたしはお昼のために4時間目に集中することにした

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

「よし授業終わり、ちゃんと復習しとけよー」

 

ガララッ

 

「んーー、はあー、よし響也お昼食べに行こうか?」

 

「え?教室じゃないの?」

 

「いつもは違う場所で食べてるんだよ、さ!いこ!」

 

「ち、ちょっと待ってリサさん!」

 

いざ屋上へ

 

 

 

「へー、屋上入っていいんだね」

 

「普通はダメなんだけどね理事長に頼んだらなんかおっけーくれたんだ」

 

「…それは凄いね」

 

キィー

 

「なかなか広いものだね」

 

「いい天気になったからだけどお昼は暖かくてここは居心地いいんだ」

 

あたしと響也は話しながら奥にいる人に近づいていく

 

「リサ遅いじゃない?」

 

「ごめんね友希那ー」

 

「…まあいいわ」

 

「友希那さんこんにちは」

 

すると友希那は表情を少し影らせる

 

「…響也こんにちは、やっぱりさん付けは違和感あるわね」

 

「ごめん…」

 

「いいのよ響也は悪くないから」

 

タタタタッ

 

「リサちー!!お待たせー!」

 

日菜も来たみたいだ

 

「あたしもうお腹ぺこぺこだよー!早く食べよ!」

 

「そうだね食べよっか?」

 

「それじゃせーの!」

 

「「「「いただきます」」」」

 

あたし達はお昼を食べ始めた

 

「リサちーやっぱり美味しそうなもの毎回持ってくるよねーねぇー!玉子焼き頂戴!」

 

日菜が顔をずいっと近づけてきてそう言った

 

「あははーありがと!はいどうぞ」

 

「やりー!あむっ…むぐむぐ、おいしー!」

 

「喜んでくれて何よりだよ…響也も食べる?」

 

ふとこっちを見ていた響也にあたしは提案する

 

「え?いいの?」

 

「うん」

 

「あ、ありがとう貰うねそしたら」

 

「ちょっと待って!」

 

響也は箸を伸ばしてきたのであたしはそれを止める

 

「はいあーん」

 

「え?」

 

「「え!?」」

 

あたしは箸で玉子焼きを掴むと響也に向かって手を伸ばした

 

それを見た日菜と友希那は驚愕した顔をしていた

 

「あ、あーん」

 

戸惑いながらも響也は玉子焼きに口を近づける

 

パクッ

 

「んぐんぐ…あ、美味しい」

 

それを聞いたあたしはほっとする良かった気に入ってくれたみたいだ

 

「響也くん!あたしの玉子焼きもどうぞ!」

 

日菜が負けじとあーんをしている

お互い顔真っ赤にしながら響也がそれを食べる

うわー傍から見たらあたしもあんな感じだったのか恥ずかしー

 

「日菜さんも料理上手だね美味しいよ」

 

「へへーん!あたしだもん」

 

「…私も料理出来るようになった方がいいわね」

 

「友希那今度教えてあげるよ?」

 

「リサ…ありがと」

 

友希那が珍しく音楽以外でやる気を見せたので教師を買って出ることにした

ライバルは増やしたくないけど同じ土俵に立たせて勝たないと嬉しくないからね

 

「ふむ…これは僕も料理出来た方がいい感じなのかな?」

 

「「「響也(くん)は料理出来なくていいよ!!」」」

 

「…は、はい」

 

さすがにあの歴史を繰り返してはならない

あたしと詩歌みたいな被害者を増やしてはいけないんだ…

あたしは響也に料理させないことをもう一度深く決意した

 

 

 

 

 

放課後になりあたしは響也を連れて校門まで連れていく

こころが待ってるらしく少し急ぎ足になりながら

 

「あの車かな?こころー!」

 

「あら!リサに響也来たわね!今日はあたし達ハローハッピーワールドの演奏を聴いてもらうわよ!」

 

「こころごめんねーあたしもう少しでバイトだから響也任せちゃって」

 

「いいのよ!さぁ響也乗って乗って!」

 

こころは車から降りてきて響也の手を掴み車の中に誘導する

 

「んじゃリサさんまた明日ね」

 

「う、うんまたね!こころも」

 

「ええ!」

 

あたしは走り去る車を消えるまで見つめていた

 

 

 

 

「さてと、響也!もう一度自己紹介しとくわ、あたしの名前は弦巻こころ、あなたからはこころってよばれてたわ!」

 

僕はリサさんと別れたあとこころさんの車に乗せてもらって移動している

しかし話に聞いた通りお嬢様なんだなー車大きいし付き人?黒服を着た人もいるし

 

「こころさんね2回目になるとは思うけどよろしくね」

 

「…こころ」

 

「え?」

 

「さんは要らない、呼び捨てして欲しいわ」

 

「は、はい、…こころ」

 

有無を言わさない笑顔で言われた僕はただただ従うしかなかった

 

「はいよく出来ました」

 

でもそのあとの笑顔はとても綺麗だった

 

 

 

 

「ここがこころの家か」

 

僕は車から降りるとこころに連れられて家を案内してもらっていた

 

「そうよ?さぁこっちよ響也」

 

手を引かれてひとつの部屋まで連れてかれる

 

ガチャッ

 

「もう遅いよこころん」

 

「みんな集まってるみたいね」

 

そう言うとこころは僕の方に振り返る

 

「もう一度紹介するわ!あたし達が<ハローハッピーワールド>よ!」

 

「えっと…、確か花音さんに、はぐみさん、薫さん、美咲さんであってますっけ?」

 

僕がそういうとみんながパァーっと笑顔になる

 

「響也が覚えていてくれるなんてなんて光栄なんだ…あぁ儚い」

 

「はぐみも嬉しいよ!」

 

「わ、わたしも嬉しいかな…」

 

「あ、あたしも」

 

「響也いつの間に覚えていたのかしら?」

 

「いやね、僕のせいでみんなを振り回しているからせめて名前だけでもとりあえずは覚えないとと思って入院中必死に覚えてたんだ、あはは」

 

「流石だね、その勤勉さは響也らしい」

 

「こころー、とりあえず演奏聞いて貰ったら?」

 

「そうね!響也はそこの席に座って、みんないくわよ!」

 

僕は言われたように座る

 

「すぅー、ふぅー、よし!

ハッピー!ラッキー!スマイルイェイ!

えがおのオーケストラ!」

 

 

 

 

 

 

「…響也どうだったかしら?」

 

演奏を終えてこころが感想を求めてくる

 

「凄くいいものを聞いたよ、バンドのイメージ通りみんなを笑顔にするような曲だった」

 

「………」

 

「ん?どうしたのみんな」

 

みんなの表情が曇る

 

「いやあのーですね、今の感想があまりにも1番最初に聞いてもらった時に酷似してると言いますかなんと言いますか…」

 

「1番最初?…っ!?」

 

僕が少し思い出そうとすると急激な頭痛に襲われて頭を抱えて倒れ込んでしまう

 

「「「「「響也(先輩)(くん)!?」」」」」

 

みんなが駆け寄ってくる

 

「…だ、大丈夫」

 

僕はそう答え、椅子に掴まりながらなんとか立ち上がる

 

「ごめん…みんなの演奏聞いても何も思い出せなかったよ…」

 

「いいのよ!響也は何も悪くないわ」

 

でも今の頭痛はなんだったのだろうか、まるで記憶が帰りたくないと言っているかのようにいきなり痛みが走った

 

「また、聞かせてもらってもいい?」

 

「もちろん!響也のためならあたし達は笑顔で届けるわ!」

 

僕は恵まれてる…そう実感できる1日だった

 

 

 

 

 

…やっぱり響也はあたしのものにしなきゃ気が済まない

でもどうやって?

あ!そっかあたしに出来ないことなんてないわ!

 

 

歪な笑顔をうかべる少女の姿がそこにはあった

 

 

 





はい、いかがでしたか?ハロハピ編…と言うよりリサ編?(笑)
リサがヒロインぽいことしてるのには触れないでくださいリサに喋らせるのが1番書きやすかっただけです(笑)
この後もどう続かせるかは決まってませんぶっつけ本番ですわ

次回もこんな感じで1バンド出そうかなと
それかバンドリ2周年記念としてなにか特別編でも書こうかな
とりあえずゆっくりお待ちください(笑)

では次回も見てくれよな!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。