お待たせしましたレムりんです
とりあえずの一区切りが完成しましたので自分の中では満足してるんですけどお気に召すかは分かりません(笑)
前置きはこの辺にしておいて
本編をどうぞ!
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カタカタカタ…カタ…カタカタカタカタカタカタ
『ねぇーりんりーん、今日はどのクエスト行くー?』
「どうしよっか?…あ、そういえば巨龍討伐クエストって明日までじゃなかったっけ?私まだ角取れてないからあこちゃんに手伝って欲しいな」
『いいよー!そしたら少し装備と持ち物変えてくるから少し待っててねー!』
そう言ってあこちゃんは一旦マルチエリアから退出していった
あ、こんばんは…白金燐子です…
今は練習が終わって家に帰ってきて…色々済ませたあと部屋で少し考え事をしていたら、あこちゃんに誘われたのでNFOをしています
もう1人本当は一緒にいつもやってた人がいたんですけど
「はぁ…響也くん…早く治らないかなぁ」
結局美竹さん達と戸山さん達の演奏でもダメでみんなが途方に暮れてました
でも何かうっすらと違和感を感じるんです何かは分かりませんがなんだろうこの感じ…
『りんりーんおまたせー!』
「あ、おかえりあこちゃん」
あこちゃんがマルチエリアに戻ってきてたらしくボイチャから元気な声が聞こえてきました
『それじゃ始めよ!…あ、でもこの役職久しぶりに使うから負けたらごめんね!』
「大丈夫だよ?あこちゃんそう言いながら負けたことないから…」
『いつもギリギリだよー、それにりんりんがちゃんとサポートしてくれるおかげ!あこ1人じゃ多分どれも無理だと思うよ?』
「そんなことないよ、私もいつも助けて貰ってるし…」
『えへへー、とりあえず始めよっか!』
「うん」
『りんりん!とりあえず下がって回復して!』
「う、うん」
あこちゃんからの指示が飛んできて私は即座に中ボスのサラマンダーから距離を摂る
アイテムは仲間にも使えるから温存して自分のMPを消費しHPを回復する
思ったより難易度高いなここでこの強さならボスはどうなってるんだろ
あこちゃんも慣れてない職業で奮闘しているが正直何時まで持つかわからない
「あこちゃんお待たせ、とりあえず効くか分からないけどスタンさせるから少し距離取って」
『わかった!』
あこちゃんのアバターは離れ際に2回ほど切りつけて離れる
私はその間に呪文の詠唱を始めていた
…と言ってもゲーム内のアバターがですけどね
「死への鎖ーデッドチェーンー」
私(アバター)が最後に呪文名を叫ぶとサラマンダーの足元、地面から無数の鎖が出てきて足と腕に絡みつくように伸びる
数秒後完全に手足が固まったのかサラマンダーは顔と体を必死に動かし抜けようと足掻き始めた
あ、ちなみに見た目的には縛ってますけど状態異常的にはスタン(硬直)状態なので
「とりあえず少しは足止めできそうだからその間に回復してダメ与えよっか」
『そうだね、職業違うせいか思ったより手こずってるよー
メインなら直ぐにドカーンなんだけどねー』
「…それはあこちゃんの職業の攻撃力がおかしいだけだと思うよ?」
ちなみにあこちゃんのメインは死神、…役職と言っていいのか分かりませんけどね
防御は紙同然なんですがそれを霞ませるほどの高い攻撃力そして死神特有の特殊スキル<ソウルイーター(攻撃がヒットする事に回復)>と<忍び寄る者(一定時間姿を消せる)>でトリッキーに戦うことも出来る
まあその分扱いがすごく難しいんですけどね、下手したら序盤の敵ですら倒される可能性があるくらい耐久出来ませんし…つまり当たったら負けです(笑)
え?私ですか?私は魔術師と言って遠距離主体の攻撃、回復をこなせる役職です
ただ今回のボスが先に額にある宝石を斬属性の武器で壊してからでないと魔法が一切効かないといった特殊仕様になっているのであこちゃんに頼んで剣持ってきてもらいました
…それなら死神でも良かったんじゃないかって?
死神って射程範囲短くて届かないんですよね頭に…
『りんりん、とりあえず多分あともう少しだろうから一気に畳み掛けるよ!』
「う、うんわかった」
そう言ってあこちゃんは剣を構えて突進して行った
私も魔法の詠唱を始める
しかし耐久が切れたのかサラマンダーの手足が自由になり口を大きく開いて火の玉を形成し始めた
…あれを食らったら2人とも吹き飛んでしまう
「あ、あこちゃん!避けて」
ただ私は詠唱中のため動けない
それに気づいたのかあこちゃんが私とサラマンダーの間、つまり射線内に入ってきた
私は咄嗟に魔法詠唱を強制中断させあこちゃんの盾になるべく走る
間に合うかわからない
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、
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、
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ーその時後ろからものすごく速さで何かが飛び出してきた
それを見た私は操作をやめ目で追ってしまう
そして追いついた瞬間にポリゴンが散る音、サラマンダーが撃破された事実が目に飛び込んできた
私の頭には色んなことが過ぎる
ー特殊な条件下にある時に発生する勝利イベント?いやそんなのこのゲームにはない、そしたら誰かほかのユーザーさんが入ってきた?いやこのクエストはフレンドにしか公開していないためあこちゃんともう1人しか入れないはず
『あ、あわ、き、きょ、響也くん、なんでこのゲーム、てかなんでここに!?』
あこちゃんの声が耳に入り、私は飛び込んできた物体…いやアバターの名前の所に視線を移動させる
そこに書かれてたのは<kyouya>
いつも響也くんが使っていた名前がそこにあった
そしたら操作しているのは響也くん本人!?いや記憶がないのになぜゲームが出来るのだろうか
私はボイチャを個人からグループに切り替え響也くんにもかけた
そうすると直ぐに繋がり向こうの音が耳に入ってくる
少し焦りながらも声をかける
「き、響也くん…ですよね?」
静かすぎて自分の心臓の音がうるさく感じる
少しばかりの静寂の末耳に入ってきたのは聞き慣れた声だった
『そうですよ?、あ、燐子さんとあこちゃん大丈夫だった?間に合ってよかった』
声を聞いた瞬間安堵してしまう私はダメですね
…記憶が無くなってるのには変わりなさそうですけど
『で、でも響也くんどうして?』
あこちゃんが響也くんに問う
『何となく何もすることなくて自分のことを知ろうと色々触ってたらパソコンの中にNFOを見つけてそのあとは指が勝手に…』
…記憶がなくてもできるんですね、人間ってホント不思議です
「あ、それじゃ響也くん、この後のボスも手伝ってもらっていい?」
『別にいいけどやり方を理解してる訳じゃないから役に立たないかもしれないよ?』
『大丈夫!あこもサポートするから!』
「うん…私も」
『…わかったよ、よろしくね2人とも』
その後は道中たまに出てくる雑魚達を何故か動けている響也くんが薙ぎ倒すくらいしか見所がないくらいな道のりでありまして
『ここだね』
何回か来たことがあるあこちゃんがそう言うと目の前には大きな扉があった
「あこちゃん…ボスの特徴は?」
『うーんとね、まず一番厄介なのがりんりんも知ってる通り頭にある宝石を割らないとダメージが通らない点
あとは残りHPが少なくなってくると虚無撃ってくるからバフをあまりかけて戦えないことかな
って言ってもHP結構あるし硬いからそこまで気にしなくてもいいとは思うけどね!』
なるほど、そうしたら私のいつも使ってる戦術は使えないのか
私の使ってる職業、魔術師は自分にバフをかけて戦うのが一般的でそれが無くなると途端に弱くなってしまうんです
『まありんりんそういう調整得意だし大丈夫だよ!』
「ありがと…あこちゃん」
『さてと、行きますか?2人とも』
「はい」『うん!』
私たちは大きな扉を開きました
『あこちゃんと燐子さん!少し下がって回復』
『わかった!』「はい」
エリアボスのファフニールは思ってた10倍は強く、ダメージすらまともに与えられてません
でもやっぱり何故か立ち回り完璧な響也くんが早々と頭の宝石を割ってくれたおかげか私も少しは役に立てそうな場面が巡ってきます
…大体はファフニールのブレスを打ち消すのがやっとなんですけどね
あこちゃんよくこのクエスト周回してたね…
『うーん、やっぱりあれ使うしかないかなぁ』
『響也くんあれって?』
『あんまり人には見せたくないんだけどあこちゃん、燐子さん少し時間稼いでもらっていい?』
「…?わかりました」『わかったよ!』
響也くんは一旦後ろに下がった
私たちは響也くんにヘイトが行かないよう少し攻撃の圧力を上げました
10数秒後響也くんがこちらに近づいてきました
『あこちゃん、燐子さん、全速力で壁に逃げて!!』
『え?わ、わかった』「う、うん」
その声に戸惑いながらあこちゃんと2人退避する
…一体何をする気なんだろ
『…スゥ…ハァ
…せめて安らかに眠れ』
そう言いながら響也くんのアバターがゆっくりと剣を振り下ろす
切りつけられたファフニールは何事も無かったかのように響也くんに向かって腕を振り下ろす
「危ない!」
私は咄嗟にかばいに行く
だが目に飛び込んできたのはファフニールの姿が消えポリゴン化してる状況だった
『…へ?』
あこちゃんも驚いた声を出す
『…よし討伐完了』
『い、いやいやいや、響也くんさすがにチートはダメだよ!』
『え?チートじゃないよ?一応これスキルのひとつ
と言ってもレアスキルなんだけどね』
まさか…このスキル…
「龍殺しの一太刀(ドラゴンスレイヤー)…だよねそれ」
『…知ってたみたいだね』
『りんりんなにそれ』
「このゲームで1人しか使えない対龍スキル
ふつうのキャラには全く使えないんだけど龍カテゴリの敵には一撃必殺レベルのダメージを与える」
『す、すごーい!響也くんそんなに凄いプレイヤーだったんだね!!』
『そんなことは無いよ、たまたま手に入っただけ』
たまたまなどと言っているがこのゲーム内でのイベントスコアランキングの殿堂入りを果たさないと貰えないスキルだったはず…
ゲームですら天才を発揮するんですね…
『とりあえずドロップ拾わないと消えちゃうよ?』
『あ、』「え?」
あこちゃんと私は急いでドロップ品を拾いに向かった
◇◆◇◆◇◆◇
「っていう事がありまして」
次の日のお昼休み、私は一緒にご飯を食べている氷川さんに伝えた
「なるほど確かに不思議ですね」
「記憶が無くなってるのかもはや分からなくなりました」
そうすると氷川さんは難しい顔をしてこう呟く
「そもそも響也さんはほんとに記憶が無くなってるのでしょうか?」
「え?…でも記憶が無くなってないと響也くんの反応はおかしくないですか?」
「確かにそうなんでしょうけど、何か引っかかるんですよね」
でも確かに色々おかしな点はある
パスパレの皆さんの演奏の時に起こった事もそうですしあと昨日のこと
そして記憶喪失にしてはおかしな断片的に残る記憶
「燐子ちゃん、大丈夫?だいぶ難しい顔してるけど」
「あ、松原さん、大丈夫…です、ありがとうございます」
心配してくれたのか松原さんが顔をのぞかせてました
「とりあえず私たちの演奏を聞いてもらってからもう一度この話を考えましょうか?」
「そうですね」
私は考えるのをやめ、3口くらいしか手をつけてなかったお弁当に箸を伸ばした
◇◆◇◆◇◆◇
放課後、友希那さんに用事が出来たらしく練習は自己練習になり今はそれを終え家にいます
急にどうしたんでしょうか
『りんりーん、起きてるー?』
「あ、起きてるよあこちゃん」
部屋でぼーっとしてたらあこちゃんからボイチャが来ました
『今日もやる?』
「あ、そうだねいいよ」
『わーい、あこねー行きたいとこあるんだ』
「どこかな?」
『えっとね』
〜〜♪♪
ん?電話だ
「あこちゃんごめん、ちょっと電話に出るね」
『うん!』
ディスプレイには今井リサと出ていた
今井さん?どうしたんだろ
「…もしもし」
『あ!燐子ーあのさ聞きたいことあって』
「なんでしょうか?」
『友希那今日どこに行くとか聞いてた?実はまだ帰ってきてなくて』
え?今はもう21時を過ぎている
さすがに行き先を家族に伝えず帰ってきていないのはおかしい
「いえ、聞いてないですね」
『そっか…』
そうするとボイチャからあこちゃんが答えてきました
『友希那さんならこころのとこに行くって言ってたよー!』
「そうなの?、あ、今井さん友希那さんは弦巻さんの所に行ったらしいですよ」
『え?ほんとに?わかったこころに聞いてみるよ!ありがとねー』
そう言って今井さんは電話を切った
〜〜♪♪
またすぐに電話がかかってきた
今井さんかと思ったけどディスプレイには松原さんの文字
珍しいな
「もしもし、松原さんどうしたんですか?」
『燐子ちゃん!今すぐCiRCLEに来れる?』
普段の彼女からは想像できない切羽詰まった様子の声色に私は向かう用意をしながらあこちゃんに聞こえるようにスピーカーにして、返す
「向かえますが何があったんですか?」
『みんなも呼んでるんだ!とりあえずこっちに来たら話すね』
「分かりましたすぐに向かいます」
そう言って電話を切るとあこちゃんに話しかける
「あこちゃん聞こえてた?CiRCLEだって」
『うん、今おねーちゃんが来て話聞いてた、あこも向かうよ』
「うん、それじゃまた後で」
急いで向かわなくちゃ
◇◆◇◆◇◆◇
CiRCLEに到着するとみんなが勢ぞろいしてました
「お待たせしました」
「燐子!待ってたよ」
「今井さん」
「皆さん夜遅くにお集まり頂きありがとうございます」
私が着席すると奥沢さんが声を出す
「風紀的にはこんな時間に外に出てるのはダメなのでしょうけど」
「おねーちゃん、花音ちゃんが呼び出してるんだからよっぽどの事なんだよ、今日は抑えて抑えて」
「いいですか?花音さん、あとお願いします」
「ふぇ?…ふぇぇぇ!?み、美咲ちゃんが説明してくれるんじゃないの!?」
「いや、花音さんが呼んでおいてあたしが話すのはおかしいかなって」
「そ、それはそうだけど…」
「かのちゃん先輩がんばれー!」
「はぐみちゃん…うん
み、皆さん
こころちゃんを止めて欲しいんです!!」
シーンとなる会議室
弦巻さんが何かやったのだろうか
「このままだと響也くんが…、響也くんが!」
響也くんの名前が出た瞬間みんなの空気に緊張が走る
困惑した顔でみんなが見合わせる中氷川さんが質問を投げかける
「響也さんが一体どうしたんですか?」
「実は今日ハロハピの練習があったんですけどその後でこころちゃんに友希那ちゃんが訪ねてきて
そして気になって聞いちゃったんですよ2人の話
そしたら響也くんがこころちゃんに薬を飲まされて今の不安定な記憶になってるらしくて
それ以上そこに居たら黒服さん達に見つかると思って逃げてきちゃったんですけどよく考えて美咲ちゃんに連絡したんです」
「あたしも最初は花音さん疲れてるのかなって思ったんですけど聞いてるうちにさすがに信じるしかなくなってきて皆さんを呼ぶように花音さんに言いました」
「…でもあたしたちを呼んでも意味無くない?こういうのは警察とかに「らんー」…なに?モカ」
「きっとそうしなかった理由があるんだよー」
「そうなの?花音」
「うん、千聖ちゃん
やっぱりこころちゃんは不思議なところとか色々あるかもしれないけどそれでも私に勇気を与えてくれた恩人だから
…今度は私が助けないと」
「そういうことなら私も協力するわ」
「花音ちゃん、私にも手伝わせて!」
わたしも!あこも!あたしも、モカちゃんもー…
「みんな…ありがとう」
涙を溢れさす松原さんにハンカチを差し出しながら私はこう呟く
「けどどうやって弦巻さんを止めるんですか?」
「あまり得策ではないと思ってるんですけど今からこころの家に突撃しようかと思ってます」
「さすがに危険では…」
「1人2人だとやばいと思いますけどこれだけ大人数で押しかけたらさすがに黒服さん達も手は出せないはずです」
「いいね!るんって来たよ」
「いや、日菜ちゃんそれ言いたいだけでしょ…」
「日菜少し落ち着きなさい」
「はーい…」
「それでは月島さん」
氷川さんが月島さんを呼ぶ
予想してなかったのか少し飛び上がってた
「え?、私!?何かな」
「今から弦巻さんの家に向かうのでバスの手配をお願いします」
「いやいやいや、私バス運転出来ないよ!?」
「あら、そうなのですか?てっきりなんでも出来るので免許も持ってるのかと」
「私をなんだと思ってるのー!」
あははー
「それでは冗談も置いておいて皆さん行きましょうか」
「それじゃみんな行くよー!えい、えい、」
「「「「おー!」」」」
………
「はぐ、香澄、あこちゃんありがと…」
「なんか久々に乗ってる人見た気がするな」
「トモちんそれは言わないお約束ー」
「あ、ごめんごめん」
◇◆◇◆◇◆◇
やっぱり弦巻さんの家は大きいな…
今はCiRCLEから移動して門の前にみんなでいます
ていうかこんな夜遅くに人の家の前に20人以上とかいたら色々まずいような気が…
「それじゃインターホン押しますよー」
ピンポーン
数秒間の沈黙の後インターホンから人の声が聞こえてきました
『はい、どちら様ですか?』
「美咲です、こころにすこし聞きたいことがあって」
『美咲様でしたか、申し訳ございませんがお嬢様は少々お取り込み中ですのでお帰りください』
「佐々木さん、こころが犯罪に手を染めようとしてるのは分かってるんですよね?」
奥沢さんが黒服さんの名前?を呼んで語りかける
『っ!?…はて私めにはなんの事か分かりかねます』
「あくまでシラを切るつもりなんですね、分かりました
あんまり使いたくはなかったけど
…タンスの下から二段目の段の引き出し、その右奥の隠し底の下に一体何があるんですかねぇ?」
『え、あ、え?え!?美咲様なぜその存在を…!
』
「いやー佐々木さんがあんなものを持ってたなんて」
「みーくんあんなものって?」
『わ、分かりました今迎えにあがりますからその事だけはご内密に』
「早めでお願いしまーす」
門が開き遠くから猛スピードの車が走ってきた
キキィ
「皆様、お迎えに上がりましたお乗り下さい」
「美咲ちゃん…一体どんな弱みを握ったの?」
「花音さんは心配しなくても大丈夫ですよ
さあ皆さんあともう少しです
…あと佐々木さんひとつ頼みたいことが」
ボソボソ
「…え?そんなこと私には出来ません、お嬢様を裏切って「ベットの下の奥の方にある小さなダン」ヒィッ、か、かしこまりましたっ!」
奥沢さんは敵に回すとやばい
この思考が他のみんなの頭に過ったという
「…お嬢様はここにいらっしゃいます」
「ありがとうございます」
案内されたのはひとつの扉の前でした
ハロハピの皆さんは見慣れているのか特に不思議そうな顔はしてませんがそれ以外の人達は(私も含めて)まるでアニメの世界に迷い込んだのか?と言いたいぐらいの部屋の扉だった
「…すぐに用意しておきます」
「頼みましたよ、もしものために」
佐々木さんが姿を消す
this is 忍者
「いきますよ」
コンコン
『佐々木?空いてるわよ入ってちょうだい』
ガチャッ
「こころ、あんたを止めに来たよ」
「み、…美咲?それに」
「私達もいるよ、こころちゃん」
「なんで、どうして?佐々木達が見張ってたはずなのに」
「その佐々木さんに通してもらったんだ…そんなことよりあんた、私たちに黙ってることがあるんじゃない?」
「……やっぱりバレちゃったか」
「ねえ、こころ…友希那は無事?」
「…ええ、隣の部屋で寝てもらってるわ」
「こころん、どうしてこんなことを…?」
「香澄…」
「それはね香澄、こうでもしないとあなた達にはあたしは勝てないと思ったの」
「え?こころちゃんは充分ライバル…というか私では勝てないと思ってるんだけど…」
「彩ちゃん…」
「彩はとっても魅力的よ?…大丈夫あたしなんかよりずっと、それにみんなも」
「こころ」
「かお…る?」
「大丈夫、こころは良い子だ、私が男だったらすぐにでも告白するくらいにはね」
「…うぅ、グスッ…ごめ、あ、たし」
「少しの間ここを使うといいよ」
「うわぁぁぁん、ひう、ケホッ…」
「みんな、子猫ちゃんが泣き止むまで少し待ってはくれないかな」
数分後目を真っ赤に晴らしながらも落ち着いたのか弦巻さんは瀬田さんから離れてこっちを見た
「…みんな、ゴメンなさい、あたしが間違ってたわ」
「こころーん!!」
ギュツ
北沢さんが抱きつきに行ったのをきっかけにみんなが駆け寄る
みんながみんな目に少し涙を見せながら
…あれ?何か忘れてるような
あ、
「つ、弦巻さん!」
「燐子、何かしら?」
「響也くんはどうなるのでしょうか?」
ポクポクポクチーン
「「「「「あーっ!!!」」」」」
「そうだよこころ!響也先輩は!?」
「そ、それがね?あ、あたしは薬の効果がもう少しで切れることが分かってるから解毒剤を作ることを頼んでないの…」
「ど、どうしよー、有咲ぁ、」
「だぁっ、くっつくな香澄ぃ、そんなこと言ったってどうしようもないだろぉ」
「…こうなったらキョウヤさんを叩いて」
「イヴさん、さすがに昔のテレビじゃないんだからそんなことしても治りませんよ…」
ガチャッ
「…何をそんなに騒いでるの?」
「友希那!?」「湊さん!?」「友希那ちゃん!?」
扉を開けて入って来たのは友希那さんだった
「大丈夫?どこか痛いとこない?」
「リサ…大丈夫よ、心配しないでいいわ
…そんなことより」
弦巻さんの方に目を向ける
「さぁ弦巻さん、もう逃げられないわよ」
シーン
友希那さんもう1回この話始める気ですか!?
「えっと、あの、その、」
弦巻さんもしどろもどろしちゃってるし
「弦巻さん!!響也を元にも「俺がなんだって?友希那」…え?」
皆の目線が扉の方に集まる
私も目線をそちらに向けた
中に入ってきたのは待ち焦がれてた人
「どうした?みんなそんな鳩がアサルトライフル喰らったみたいな顔して?」
「「「「「「「き、響也くん(さん)!?」」」」」」」
「…?俺が入ってきてそんなに驚くことか?」
「そ、そりゃそうじゃん、ていうか響也記憶戻ってる!?」
「まあこころに変な薬打たれたあたりから記憶自体は戻ってるしな」
「よかった…よかったよぉ」
うわぁぁぁん
「いや、ちょっとまって、みんなしてそんな号泣されると俺どうすればいいかわからん」
「とりあえず1人ずつ抱きしめて撫でてくれればいいわ」
「ちょっ、友希那それはさすがに…ってお前らここはアトラクションの並ぶ列じゃ…わかった、分かったからそんな顔すんな罪悪感生まれるわ」
わーいモカちゃんいちばーん、ちょっモカずるい私もー!
あこもあこもー、………
そのあと10分くらいみんなの響也くん成分補給会が続きました
「ところで響也さんどうして元通りに?」
なんか全員撫でさせられたあとこころに連れられて俺たちは大きい広間に通された
「実はな「それはわたくしからご説明させていただきます」」
「佐々木!?」
「お嬢様に薬の製造を頼まれた際もしものことがあった場合のために解毒剤を同時に制作していたんです
美咲様に頼まれたあと響也様をお迎えに上がり、投与させていただきました」
「なるほどーだから響也くん普通に入ってきたんだねー
…でもさーそしたらどうしてあたし達の演奏の時に響也くん普通に話せてたの?」
「それは結局よく分かってない
俺もなんでかとずっと考えてはいたんだけどね」
「なるほどねー、まあいっか響也くんが元通りになったからそれであたしは満足だしね」
「心配かけたな日菜」
「あら心配したのは日菜ちゃんだけじゃないわよ?」
「千聖もだよな、それにここにいる全員」
「…別にあたしは」
「蘭は素直じゃないからー」
「うっさいモカ…でも少しは喜んでるから」
顔を赤くして背けてしまった
「ねーねー響也くん!そっち行っていいー?」
「ん?いいけどこっちに来てもイスねえぞ?あこ」
トテトテトテ
「だいじょーぶ!ほら響也くん少し椅子引いて」
「わかった」
俺は言われた通りに椅子を引く
「よいしょっと」
ボスッ
「…へ?」
「「「「「「「…は?」」」」」」」
あこは少しできた空間に体を滑り込ませて膝の上に座ってきた
「えへへー、ほら響也くん撫でてよー」
「わ、わかった」
久しぶりに味わう冷えきった…いや何十もの漆黒の眼差しだった
「…あこつぎあたしね!」
「わかった次リサ姉ね」
「いやいや待てリサさすがにお前は「…へぇ」」
「あこはできてあたしは出来ないんだー、ふーん」
「喜んでさせてもらいます」
「分かればいいんだよ分かれば」
断っていたらせっかく戻った人格がまた埋められるところだった危ない危ない
「えー!ずるいリサちーあたしもー」
「こら日菜、殿方の膝に座るなど破廉恥です」
いいぞ紗夜そのままこの流れを終わらせてくれ…
「えーでもおねーちゃんこの前机の引き出しの中にある写「響也さん!今井さんの次は日菜でお願いします」」
「…はい拒否権はないんですねわかりました」
まあ元通りになったからだろう、多少の願いは聞き入れるとするか
あ、そうだそうだひとつ言わなきゃいけないことがあった
「こころ」
「何かしら響也?」
「お前も充分に魅力的だからな?こんなことしなくてもお前のことちゃんと見てるから」
「…っ!?うん!」
「えーモカちゃんにはその言葉はないのー?」「そうそう私にも欲しいな」「わ、私だって負けないよ」「響也?…わかってるわよね?」
「あーもう分かってるよお前ら1回しか言わないからよーく聞いておけよ!」
「「「「「「「「うん!(はい!)」」」」」」」」
スゥ…ハァ…
「ただいま!俺は帰ってきたぞ!」
おかえりなさい!!響也くん(さん)(先輩)!!
いかがでしたか?
なんと1万文字を超えてしまいました初めてです(笑)
でも何とか丸く収まりました
無理やりな所も多々ありましたがどうにか記憶喪失編を終わらせられました
次回からはまた普通の日常、病みだったり恋だったりそんなものを書かせて頂こうと思ってます
次誰にしようかな(笑)決まってないや
あ、リクエストは随時お待ちしておりますのでぜひぜひ!
ではまた次回お会いしましょう
また見てくれよな!!