夢を目指す少女達と神童と謳われた少年   作:レムりん

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どもどもレムりんです
いやー遅くなって申し訳ない
今回りみりんなんですが…はっきりいって今までの中で書きづらさNo.1でした
途中で昔のこと入れなきゃ持たないくらいむずかった
まあでも自分で納得出来るやつができたんで投稿した次第でありんす
ではどぞ!



第23話 白黒付けられないちょこれいと

 

朝いつも学校に行く前に大体俺がやることがある

 

「うん今日も美味しそう」

 

「ほんとに先輩ってうちのパン好きですよね」

 

「なんか最近ここのパンじゃないと物足りなさまで感じてきてて」

 

「もういっその事ここに住んじゃえばいいじゃないですか?」

 

「非常に魅力的な提案だが俺は作るのには興味無いからなぁ」

 

「それは残念です」

 

「「あはははは」」

 

「ねぇ」

 

「ん?どうしたリサ、それに友希那もなんか渋い顔して」

 

「あなた達…付き合ってるの?」

 

「え?付き合ってないけど」

 

なんか友希那が変なこと言い出した

俺が答えると2人は目に見えて安堵のため息をはく

 

「いやさ、あまりにも息ピッタリだったから少し気になっただけ」

 

「あ、なるほどー

これほとんど毎朝やってますからね」

 

「…響也暇なの?」

 

「失礼だな」

 

カランカラン

 

「あ〜、きょーやくんにリサさん、湊さんもいる〜」

 

「モカじゃん!昨日ぶり」

 

店の扉を開けて入ってきたのは俺の知ってるパン狂の1人モカだった

 

「昨日ぶりです〜

ねぇさーや今日のおすすめは〜?」

 

「今日はあんぱんと焼きそばパンかな」

 

「お〜」

 

チラッ

 

「きょーやくんは今日もクロワッサンなんだね」

 

「そうそう最近はメロンパンよりクロワッサンが多いかな」

 

「さーや残念だね〜」

 

「大丈夫もうやってるから」

 

「お〜、さすがさーや」

 

よく分からない会話をする2人

するとモカがこっちを見てニヤニヤしてきてる

 

「なんだ?」

 

「んーん、なんもないよ〜」

 

「そうか」

 

絶対何かあっただろうけど俺はめんどくさくなって考えるのを辞めることにする

 

カランカラン

 

「いらっしゃいませー!

あ、りみ、おはよ」

 

「お、おはよう沙綾ちゃん

それに響也先輩達おはようございます」

 

店の入り口から入ってきたのはりみだった

 

「あ、沙綾ちゃん!いつものある?」

 

「大丈夫、ちゃんと取り置きしてあるよ」

 

そう言いながら沙綾はひとつの紙袋を取り出す

 

「はい!」

 

「いつもありがとね沙綾ちゃん」

 

「聞かなくても中身わかるけど多分それコロネだよな」

 

そう聞くとりみは驚いた顔をする

 

「えぇ!?どうして中身わかったの響也先輩!?」

 

「「いや誰にでもわかるから」」

 

「おお〜息ピッタリ〜」

 

沙綾と同時につっこんでしまった

 

「だって沙綾ちゃん家のチョココロネ美味しいんだもん…」

 

「それはわかる」

 

「わたしも〜」

 

「ありがと〜、でも褒めてもパンしか出ないよ私からは」

 

「「「ありがたやー」」」

 

「…ねぇリサ、私達はこの茶番をいつまで見てればいいのかしら」

 

「…あ、あははー」

 

「まあいいわ

それよりあなた達、時間的に大丈夫なのかしら?」

 

「…あ、ほんとだ

おい沙綾も用意しろ」

 

「そうだね、遅刻したら大変」

 

「先、外に出てるわ」

 

そう言って友希那は外に出る

リサとモカもそれに続いて店を出た

 

「俺らも出とくかりみ」

 

「はい、

あ、そうだ響也先輩」

 

「ん?どした」

 

「放課後空いてますか?」

 

「今日は厳しいな」

 

「そうですか

あ、じゃあ明後日とか」

 

「明後日なら大丈夫そうだけどなんかあったか?」

 

「少し付き合って欲しいところがありまして」

 

「うん、断る理由もないし了解したよ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

りみはにこやかに微笑んで店を出る

うーむ、どこにつれてかれるんだろ

俺は手帳の明後日の部分に予定を書き加えると店の扉に手をかけた

 

 

 

 

そして2日後、約束通りりみと出かける為俺は駅前の時計の下にいた

 

「10時に駅に来てって言われただけで何処に行くとか聞いてないんだよなぁ」

 

俺はスマホを確認してまだ9時半を示す時計を見る

早く来すぎた気はするが人を待たせるのは嫌いなため普段からこんな風に待つことが多い

 

「でもりみとは練習見る時に話す程度だから今日色々と知れたらいいかな…ん?」

 

俺はふと誰かに見られてる気がして目を向ける

すると近くの木の影からこちらを覗いてる人の影…てかもはや1人しか居ない

その1人…牛込りみがジーッとこっちを見ていた

俺は無言で近づくとりみの頭に手刀を加える

もちろん最小限の力でだ

 

「何してんだ?」

 

「おはようございます響也先輩

実は声をかけるタイミングを見失っちゃって…」

 

「まあいいか

ところで今日は何処に行くんだ?」

 

するとりみは目をキラキラさせながら言う

 

「いっつも沙綾ちゃん家のパンなんでたまには他のパン屋をと思って響也先輩を誘いました

多分1番は沙綾ちゃん家のパンなんでしょうけど」

 

「…ほんとにパン好きだね」

 

「それは響也先輩も同じかと思いますよ?」

 

「否定はできない」

 

「とりあえず行きましょう」

 

「あ、ちょ」

 

りみは俺を引きずるように歩き始める

こんなに積極的なのを見るのは新鮮なのでなすがままにされることにした

 

 

 

 

「うん、ここのチョココロネも美味しぃ」

 

「あ、あのさりみ」

 

俺はどうしても気になったことを聞こうとする

 

「?

なんですか?」

 

「それ全部食うつもりなの?」

 

りみの手には大量の紙袋が抱えられている

…もちろん中身はチョココロネである

色々なパン屋を巡って買ったものだ

 

「もちろんですよ!!

食べ物を粗末にするとば「わかった俺が悪かった」

…そうですか」

 

俺は自分の紙袋からパンを取り出して口に運ぶ

もちろんクロワッサンである

 

「…美味いな」

 

「おいひぃ〜」

 

隣では爆速で無くなってくチョココロネの山

 

「…響也先輩も食べますか?」

 

ジーッと見てたのがバレてたみたいだ

 

「ああ、じゃあ「はい、あーんしてください」っ!?」

 

りみがチョココロネを持った腕を伸ばしてくる

断るのはそれこそ申し訳ないと思い俺は素直にかぶりつく

 

「美味しいな」

 

「ですよね!

まあ沙綾ちゃんのチョココロネには敵いませんけど」

 

「それはわかる気がするよ

俺もこれ食べててなんか違うなって思っちゃってるから」

 

「さてと残りは後で食べようかな」

 

残りというほど残ってないのですがそれは

 

「響也先輩この後行きたいところとかありますか?」

 

「うーん、いきなり言われてもパッと思いつかないな」

 

「それなら新しい弦欲しいのでついてきて欲しいです」

 

「おっけー」

 

俺らは歩き始めた

 

 

 

「案外気付かれないものだね有咲」

 

「シーっ

声がデカいぞ香澄」

 

「しかしりみも隅に置けないね」

 

「おたえ意味わかって言ってる?」

 

「あー!移動し始めたよー!」

 

「だから静かにしろってばかすみ」

 

「馬鹿じゃないもん」

 

「香澄は馬鹿だったの?」

 

「…ねぇ、私だけでも先に行っていいかな?」

 

「沙綾ちょっと待てって

ほらお前らも行くぞ」

 

「はーい」「わかった」

 

 

 

 

「…ん?」

 

今なにか視線を感じた様な気が

 

「どうかしましたか?」

 

「んにゃなんでもない」

 

「そうですか、あ、ここですここ」

 

どうやら目的地に着いたようだ

 

「来たことないな」

 

「わたしも数える程なんですけど結構品揃え良いんですよね」

 

中に入ると…って言っても特に変わりない普通の楽器店にしか見えない

まあリィさんのところが不思議なだけか

 

「それじゃ私は少し自分のを見てきます」

 

「あいよー」

 

しっかしこうやって俺がまたこんな場所に足を運ぶことになるとは思いもしなかったよな

完全に音楽から遠のいてたしまあ仕方ない事だけど

…うへぇ先生のところでおもちゃみたいにしてたギター値段7桁もするし怖

さすがにピアノは置いてないがどれもこれもなかなかいい値段するし正直楽器毎の種類に関して疎い俺でも名前知ってるやつも置いてある

ここは相当こだわりをもってる店だな

てゆーかこれとかどっ「おいボウズ」っ!?

 

「ウチの商品見てニヤニヤしてたら変質者と勘違いして通報しちまうかもしれんぞ?響也」

 

「うげぇっ、せ、先生どうしてここに」

 

「うげぇとは失礼だな」

 

「ほ、本日はお日柄もよく「思ってないことは言わんでいいぞ?」」

 

背後から現れたのは昔俺に音楽を教えてくれていたおじさん「あぁ?」…お兄さん、桐原慶次さん

 

「てかどうしてここに」

 

「それはここが俺の店だからだが?」

 

「は?」

 

俺は急いで店を出て看板を見る

桐原楽器店

…ほんとだ

 

「んで?音楽を辞めたお前さんがなんでこんなとこに?」

 

「人の付き添いです」

 

「人って後ろにいるかわい子ちゃん?」

 

後ろを見るとりみが俺に隠れて先生を威嚇するように見ていた

…何故睨んでおられる

 

「りみ、この人は俺の元先生様だ」

 

「え?あ、そうだったんですか」

 

「どうも初めましてって訳では無いか何回かお嬢ちゃん買いに来てるし

桐原でっすよろしく牛込りみちゃん」

 

「「え?」」

 

なんでこの人はりみのこと知ってるんだ?

 

「なんで知ってるんだ?って顔してるな

Poppin’Partyのベース担当で花咲川女子学園2年生」

 

「…先生まさかストーカー?」

 

そう茶化して聞くと鼻で笑われる

 

「んなわけよ

ガールズバンドの情報は楽器屋してると嫌という程耳に入ってくるだけさ

まさかお前が5バンドも面倒見てるとは最近まで気付きもしなかったけど

…それで?悩みは払拭出来たのか?」

 

「それは…」

 

俺は言葉に詰まってしまう

 

「まあ俺がとやかく言える役目は無くなっちまったがお前が悩むことはもう無いと思うんだけどな」

 

「…先生、この事は」

 

「わかってるよ」

 

「あ、あの」

 

「ん?どうした?牛込ちゃん」

 

するとりみは入口の方を指さす

 

「響也先輩!今日こそ昔話してもらいますよ!」

 

「おいばかすみ見つかっちまっただろ」

 

「あ、あはは」

 

「りみ、こんにちは」

 

入口には見慣れた4人がいた

 

「お前ら…つけてきてたのか」

 

「ひ、酷いよみんな」

 

「え〜だってぇりみりんと響也先輩どんなデートするか気になるじゃん」

 

「あとその話聞いた沙綾が修羅と化してたしな」

 

「有咲何か言った?」

 

「…いやなんでもねぇ」

 

「沙綾怖いよ?」

 

「おたえおやつ抜きね」

 

「なにとぞおじひを〜」

 

「お、おたえちゃん…お店で土下座はやめた方がいいよ…」

 

「響也、こんな子達教えてて自分だけ悩みで前に進めてないのは俺は違うと思うぜ?」

 

「分かってはいるつもりです」

 

「そんなことより響也先輩!」

 

「香澄、すまないがもう少しこの話をするのは待ってくれ

皆も

ちゃんと話す時を作るから」

 

みんなが頷いてくれた

 

「いい子達じゃないか」

 

「本当にそうです」

 

すると先生は俺にだけ聴こえる声でこう話してくる

 

「んで?お前はどの子が好みなんだ?」

 

「んぶっ!!ゲホッゴホ」

 

いきなり何言い出すんだこのオッサン

 

「そんなんじゃないですって」

 

「響也先輩次から先輩の分のパンありませんから」

 

「なんでさ!?」

 

なんかいきなりご立腹になられた

 

「そ、そうだよ沙綾ちゃんずるい

私だって響也先輩のこと…す、すきだもん…

 

「りみ、コロネ1週間分で」

 

「へぇ!?

…いやこの気持ちは沙綾ちゃんにも譲れないよ」

 

「そう?わかったこれからはライバルだね」

 

「おーい、お前ら他のみんな忘れてないかー?」

 

「大丈夫有咲以外は覚えてるよ」

 

「よーし沙綾表出ろー!」

 

「香澄こっちにカッコイイギターあるよ」

 

「ほんとだー」

 

「収集がつかねぇ」

 

この後暫くは店の中に笑い声が絶えなかった

 

 

 

 

「響也先輩、今日はありがとうございます」

 

「いや、こっちも久しぶりに先生に会えたし」

 

「まさかでしたよね」

 

「全くだ」

 

皆と駅で別れたあと俺はりみを家まで送ってる

なんか4人でこのあと用事があるらしい

 

「あ、あの」

 

りみが前に来る

 

「響也先輩ってまだ誰とも付き合ってないですよね」

 

「…りみはそれを聞いてどうするんだ?」

 

「どうもしませんよ?

…でも」

 

空気が重くなる

 

「もし居たりなんてしたら私ナニスルカワカリマセン」

 

うん、逃げたくなるほど怖いよね

 

「まあとりあえず安心しました

では私はここなので」

 

そう言って家に入ろうとするりみ

が、直前で振り向く

 

「あ、そうそう響也先輩が色んな人から告白されて保留してるのも全部知ってますから」

 

「っ!?

どこから」

 

「私なんでも知ってるんです

響也先輩の事なら…なんでも」

 

背筋が凍る

 

「まあそれでどうこうするつもりはないんで安心してください

今日はありがとうございました

また明日」

 

扉の向こうに消えていった

…なんだろうりみであってりみでない

いやあれは間違いなくりみなのであろう

俺は渦巻く黒い考えを払拭するかのように歩みを早めた

 

 

 

 

今日はクロワッサン、明日はメロンパン、明後日は…

 

「えへへ、いつチョココロネの日が来るのかな

楽しみ〜」

 

 





『筆者のあとがきのこぉなぁぁぁぁぁ』

「どもども司会のレムりんでありんす
さて今回のゲストはこの人」

「こんにちは、Pastel*Palettesドラム担当の大和麻弥です」

「ようこそいらっしゃいましたどうぞお座り下さい」

「いやなんで面接みたいな感じになってるんですか」

「なんとなくです」

「な、なるほど
それより本編響也さんの昔に関わる人物が出てきましたね」

「あの人は今後も関わらせて行くつもりだから皆さん覚えてくださいね」

「桐原さん…でしたっけ?
1度お会いしてお話してみたいです」

「麻弥ちゃんの今の頭の9割はあの店にあった楽器の事だと予想する」

「…黙秘権を行使します」

「わかりやす!?
まあいいか後でアポ取っておきますよ」

「ほ、ほんとですか!
フヘヘ、嬉しいっす」

「はい麻弥ちゃーん、カメラ回ってるよー?」

「あ、そうでした」

「では次回のお話でもしましょうか」

「次回誰かは決まってるんですか?」

「うん一応」

「それなら今回みたいに長引かなさそうですね」

「……
では次回お会いしましょう」

「ち、ちょスルーはずる」
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