ども、レムりんですよー
今回はafterglowより蘭ちゃんです
そして響也の過去にも少し触れる話があります
苦手な方はご注意を
ではどうぞ!
「とりあえず明日のアフロの練習用メニューも出来たしおっけーかな?」
俺はそう独り言を呟きデータをタブレットに転送する
なんかこの作業も生活の1部になっちまったな
前まではこんな事やるとは思ってもみなかった
…てゆーか1高校生がこんなことしてて皆ちゃんとよく着いてきてくれてるよな
結局ほぼ独学の知識しかないし偏ってもいるから…アイドルのことなんてさっぱりだしなうん
バンドも組んだことないし個人個人の技術力向上にしか役になってない気が…
「…いやこういう思考は止めておこう
俺は俺だ」
皆は真剣に音楽と向き合ってるんだ
俺も目的を合わせないと
気持ちを入れ替えるために俺は手帳に挟んでる1枚の写真を取り出す
「…未玖こんな俺でごめんな」
〜〜♪♪
スマホが着信音を鳴らす
夜遅いとまではいかないがこんな時間に誰だろう
「蘭か」
ディスプレイには『蘭』と表示されていた
俺はそっと切る方を選択する
数秒後もう一度鳴り出す
仕方が無いので出る選択肢を取った
「も『どうして切ったの!!』」
どうやら激おこらしかった
「すまん、少し遊んだ」
『次やったら許さないから』
「ごめんって、んでどうしたんだ?」
『明日練習の後…と言うより夕方から夜にかけて予定とかあったりする?』
「いやその時間なら無いけど」
『父さ…父が私がいつも響也にお世話になってるから1回話してみたいって食事に誘えと』
「わかった、空けておくよ」
『ありがと
それだけだから、おやすみ』
そう言って電話は切られた
「まあ、蘭らしいっちゃ蘭らしいな」
俺はスマホを置くとベッドにダイブする
今は頭の中をただただ真っ白にして眠りにつきたかった
……
「…ん?ここは」
目が覚めた俺は何も無い真っ白な世界にいた
俺はちゃんとベッドにいたはずだからこれは夢なんだろうな
いや夢にしてはハッキリしてるよななんだこれ
「とりあえず目を瞑ってれば元に戻るだろう」
俺は
『嘘つき』
っ!?
「だ、誰だ!」
『響也の嘘つき』
「まさか…未玖なのか?」
『そうやってずっと私の事バカにしてきたんでしょ!!』
『馬鹿になんかしてない』
目を開けるとそこには昔、コンクールが終わった後の出来事が映っていた
俺と未玖の会話だ
『私、必死で頑張ってきた、今日の為に
なのに響也は…響也は』
『…今回のことはほんとに済まないと思っている』
『謝られても私どうしたらいいか分からないよ』
『俺はこういう奴なんだよ
言い方は悪くなるが普通の奴のことなんて理解できない
俺には出来て当たり前の事を出来ないのもそうだ
多分一生かかってもお前が俺を超えることは出来ない』
『だからって手を抜かれてもうれしくもなんともないよ!!
実力では天と地の差があるのは分かってる!
それでも本気でやって欲しかった…』
『本気でやっても評価は変わらない
ずっとそうだった、ずっと手加減してきた
そして2つ前のコンクールは先生が見に来るからって本気でやってくれって言われた時俺は仕方なく本気を出した
それでどうなったかはお前が1番よく知ってるだろ未玖!』
『わかってるよ!!
何人も音楽の道を辞めた、コンクールに出ていたみんなの半分近くは心をへし折られてね
私も折れかけたよ
天才って近づくことすら許されないのかって
でも私それから頑張って少しでも、ほんの少しでも響也に近づこうと必死で練習した、本気の響也に最高の演奏を聞かせるために
響也の心を変えるために』
『っ!?
…お前に俺の何がわかるんだよ!!』
『分からないよ!!
分からないけど分からないなりに理解しようと頑張ったんだよ?』
『うるさい!!
もう帰ってくれ!!』
『響也!?
ここをあけて響也!』
『……』
『…また明日来るね』
『………』
その後少し精神的に落ち着いた俺はスマホに来ていた未玖からのメッセージを見て家から飛び出すんだよな
謝ろうとして、そして大事な話も一緒にしようと
そしたら近くの交差点で未玖は帰らぬ人になっていたよ
…スピードを出したトラックの信号無視によって
その日を境に俺は音楽を辞めた
耐えられなくなった
何もかも
何も
……ゃん
…お兄ちゃん!!
「お兄ちゃんっ!!」
俺は強制的に起こされたみたいだ
「未、…詩歌か」
「…っ!?お兄ちゃん魘されてたんだよ」
「ああ、…ごめん」
「また未玖姉の夢見てたの?」
「そうみたいだな」
ギュッ
ナデナデ
「大丈夫、あれはお兄ちゃんが悪いんじゃないよ
トラックの運転手が全部悪い」
「うん」
「未玖姉のこと大好きだったのもわかる
その心の傷が原因で音楽に真剣になることが出来ないのもわかる
でも前に進まないと
…私は音楽をやって笑顔で演奏していたお兄ちゃんが大好きなんだよ?」
「…うん」
「今すぐ治るものでも無いのはわかってるよ
今は皆がいるから少しずつ少しずつやっていこ?」
「…し、いか、ごめ、おれ」
「ちょっとは弱い所を見せてもいいよ
大丈夫泣いても誰にも言わないし」
俺は数分の間妹の腕の中で涙を流していた
「ありがとな」
「いいってことよー
たまにはお兄ちゃん孝行しないとね」
「お兄ちゃん孝行ってなんだよ」
「ま、気にしない気にしない
さてとお兄ちゃんそろそろご飯食べないと蘭ちゃん達に怒られるんじゃない?」
「お前蘭たちも仲良くなってたのか」
「うん、普通に遊んだりするけど」
我が妹ながら怖いくらいの交友関係である
「…まあいいか
着替えて降りてくわ」
「はーい、待ってるよー」
……もう少しだけ待っててくれ未玖
俺は強くなるよ
「よしそしたら一旦休憩にしよっか?」
そう俺が一言言うとスタジオに張り詰めてた空気が暖かいものになり皆が脱力する
「あーもう疲れたよー、響也さんスパルタすぎるー」
「…ひまりだけ筋トレ追加してもいいんだぞ?」
「響也さん、今日もお優しくて大好き!!」
「あは、あははー」
「おい、つぐが遠い目でひまりを見てるぞ」
「ひーちゃんおもしろーい」
「ひまり…」
約半分が白い目で見てるのも見てると面白いな
「とりあえずほい」
俺は飲み物をみんなに配る
「ありがと」「ありがと〜」「「「ありがとうございます」」」
「しっかし響也さん流石と言うべきかアタシ達のスタミナを完全に分かってて休憩タイミングもバッチリだよな」
「まあ、結構見てるしな」
「わ〜きょーやくん大胆〜」
「…モカ、スクワット50回」
「ひぃ〜つぐたすけて〜」
「モカちゃん…自業自得だと思うよ…」
「ぶ〜」
不貞腐れながらも律儀にスクワットを始める
数分後やり終えたモカは床に突っ伏しこう言う
「きょーやくーん疲れたからマッサージしてよ〜」
「…は?」
こいつは何を言い出すのだろうか
「ちょっ、モカ何言ってんの」
「そ、そうだよモカちゃん!
そんな羨…大変なこと響也さんに頼むなんて」
「つぐ…本音漏れかけてるぞ?」
「ほらモカ立って」
ひまりに引っ張りあげられて立つモカ
「ひーちゃんいたいよ〜」
正直マッサージしてみたいと思ってしまった俺がいた
男だからなうん
「…響也なんか変なこと考えてない?」
「…何も」
「ならいいけど」
蘭の感の良さどうにかならんのかね
「きょーやくんこのパン食べていいの〜?」
「ほんとお前のパンレーダーは感度おかしいよな」
「む〜それって褒めてる〜?」
「褒めてる褒めてる」
「響也さん、ここのフレーズなんですけど」
「…ああ、そこは」
「らーん、どうしたの?」
「…いやなんでもない」
そんなに気になるなら蘭もきょーやくんにアピールすればいいのに
そんな不器用な所も
「かわい〜なぁ」
「ん?モカなんかいった?」
「んーんなんでもないよ〜」
「…そっか」
「よーし、それじゃ休憩終わりにして続きするぞー」
「「「「「はーい」」」」」
「よしそしたら今日は終わろうか」
響也の一言であたし達は手を止める
ほんとにあたし達のスタミナを把握してて完璧なタイミングだ
ほんとその観察眼を別のものにも向けてくれたらいいのに…
「響也さんこの後なにか予定あります?」
「この後は1回家に帰ってその後に蘭の家に行く予定だな」
「「「「…えっ?」」」」「ちょ、響也!」
「らーん、詳しく教えて欲しいなぁ〜」
「蘭ちゃん私にもね」
「ねぇ巴、モカとつぐの目が怖いんだけど」
「それあたしも言おうとしてた」
「父さんが響也を晩御飯に誘えって言ってきたからしょうがなくなんだけど」
「しょうがなくの割に蘭ニヤニヤしてるよ〜?」
「はぁ?そんなわけ」
「蘭ちゃん顔真っ赤だよ?」
「…っ!?…響也のバカ」
「だからなんで俺なんだいつも」
鈍感なのが悪い
「え〜帰りにきょーやくんと沙綾の所に寄ろうかと思ってたのに〜」
「え?別に行けるだろ?」
「響也さん、多分モカは夜蘭のところで飯食うから心配してるんだと思う」
「モカちゃん、私の所でお茶してく?」
「つぐ〜大好き〜」
「何これ」
あたしはいきなり始まった茶番に驚きを隠せなかった
というか呆れの方が大きい
「んじゃ俺先に帰るから蘭後でなー」
そう言ってスタジオから出ていく響也
みんなの目が鋭く光るのとスタジオの扉が閉じるのが同時だった
「蘭も隅に置けないよね〜」
「だからあたしの意思じゃないって」
「それじゃ私もお邪魔していい?」
つぐが真面目な顔でそう言ってくる
「それは…」
「ほらモカもつぐも蘭困ってるよー」
「それにたまには蘭も響也さんと水入らずで話したいだろうしさ」
「べ、別にそんなことは…」
響也と一緒の部屋とか恥ずかしくて考えられない
「蘭何想像してるのか知らないけど顔真っ赤だよ?」
「…別になんでもない」
この後あたしは帰るギリギリまで質問攻めにあうのであった
「お邪魔します」
俺はあの後時間まで家に居てついさっき蘭の家に着いた
ついて早々蘭から冷たい目線が送られてきたのだが俺にはなんの事だか分からないためスルーである
「いらっしゃいよく来てくれたね」
「はい、今日はお招き頂きありがとうございます」
蘭の父親でありここの家主直々のお迎えである
空気が張り詰めて息苦しいぜ!
「とんでもない、いつも蘭がお世話になってるからね一度話してみたかったのさ
さあ上がってくれ」
そう言って踵を返す
俺はその言葉を聞いてから靴を脱ぎ後ろを着いていく
大きな広間に通されると蘭が先に座っていた
「響也、さっきぶり」
「おう」
「蘭少し手伝ってー」
「わかった」
奥から女性の声が聞こえ蘭は声の元へ
俺は蘭の父と2人きりになってしまった
「…」
「…」
無言が続く
てかさっき会ったばかりの人といきなり話すとか俺には重たい…
とりあえ「ところで響也くん」「は、はい」
いきなり声をかけられて裏返ってしまった
恥ずかしい
「蘭は普段どんな様子で練習に励んでるのかね?」
「蘭…さんはいつも音楽に真摯に向き合って自分としても見習いたいくらいです」
「無理にさん付けする必要はないよ気楽にしてくれ」
「分かりました」
「そうか…
いや最近妙に機嫌よく君のことを蘭が話すから「ちょっ、父さん!!」」
タイミング良く?蘭が料理のお皿を持って部屋に入ってきた
「蘭、もっと静かに入ってきなさい」
「そんなことどうでもいい!響也に何言ってたの!?」
蘭がものすごい顔で父親に問い詰めている
「まぁまぁ蘭、少し落ち着きなさい」
「母さんからもなんとか言ってよ!」
「あなたも少しからかいすぎよ?」
「…すまんつい」
「響也さん、お見苦しい所をお見せしました
蘭の母です」
「菅谷響也です」
めちゃくちゃ美人な人だな
「蘭から毎日お話を伺ってます
いつもお世話になってて」
「おまえもからかってるではないか」
「あら?まぁ、ふふふ」
「…っ!
いいからご飯にしようよ!」
「はいはい」
この後蘭が落ち着かない様子で俺を睨みながらの食事会であった
あ、とても美味しかったです
「今日は誘ってくれてありがとな」
「だからあたしじゃないってば」
「…そういうことにしておいてやるよ」
「響也のバカ」
「だからなぜそうなる」
玄関の先まで送って貰ってる蘭に俺はそう言う
「…響也」
「どした?」
目を伏せ蘭が声をだす
「……」
「蘭?」
チュッ
「っ!?」
「…あたし響也が好き
モカやつぐが響也とくっ付いててずっと心がモヤモヤズキズキしてた
恋愛なんてしたことないからあたしはよく分からなかった
でも何となくだけどこれが好きって感情なのが理解出来た」
…蘭もか
「その気持ちはとても嬉しい
…け「大丈夫」」
「今は答えは聞かない
響也も色々悩んでるみたいだからその答えが出てからでいい」
「…すまん」
「謝らないでよ、あたしフラれたみたいじゃん」
「そういう意味じゃないんだけどな」
「それじゃあたし家に戻る」
「おう、またな」
「うん」
蘭は家に入っていった
俺はどうすればいいんだ?
そう悩みながらの帰宅だった
「きょーやくん〜」
「だぁモカひっつくなぁ!」
「モカちゃん引っ付きすぎだよ」
あたしはもうこの状況を見てもなんとも思わない
むしろ
「モカ…次あたしね」
「「「「え、…えぇ!?」」」」
久しぶりに幼なじみ4人の驚愕する顔を見ることが出来たあたしは満足気に響也に近づいた
響也、好きだよ
『筆者のあとがきのこぉなぁぁぁぁぁ』
「さて今回も始まりました後書きのコーナー
司会のレムりんです
今回のゲストはこの方」
「ブシドー!
若宮イヴです!」
「Pastel*Palettesのキーボード担当として活躍されているイヴさんにお越し頂きました
今日はよろしくお願いします」
「お願いします」
「いやー響也くんの過去が少し明らかになりましたね」
「そうですね
キョーヤさん、こんなに壮絶な過去を背負っていたなんて…」
「前にあった交差点で女の子が轢かれそうになってた時の響也くんきっとこの過去があったこともあっての行動だったのかも知れませんね
…まああまり触れない方がいいかもしれませんが」
「キョーヤさんは優しいですから」
「イヴさんも響也に夢中ですね」
「そそそ、そんなことありません!」
「そういうことにしておきましょう
さて次回はハロハピから1人を予定しています」
「楽しみです!」
「ではまたお会いしましょう」
「皆さんもレッツブシドー!」