夢を目指す少女達と神童と謳われた少年   作:レムりん

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本編
第1話 出会いの風


 

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「……流石神童、菅谷響也君だおめでとう!」

 

スポットライトに照らされた壇上で俺、菅谷響也は少し偉そうな恰幅のいい男性の前に立ってる。

まあ言わゆる表彰式というやつだ、それも全日本の音楽コンクールという大舞台の表彰だ。

 

「ありがとうございます」

 

俺は賞状を貰うと一礼し、壇上を後にした。正直人が沢山いるのが苦手なのでこういう表彰式などというものも出たくはないんだがお世話になってる先生の顔を立てるためにも仕方なく出ている。

 

 

俺は両親が二人とも音楽に関する仕事に就いていたので小さい頃から色々な楽器を習ってきた。

ピアノから始まり弦、管問わず色々なものに関わっていた、生まれつきの才能なのか絶対音感と共に1度触った楽器は直ぐに弾けるようになった。

そして今中学一年でピアノの全日本コンクールの表彰をされていたという話だ。

 

_______________

 

……いち…、お兄ちゃ…、ねぇっ、お兄ちゃんてば

 

「…んっ?」

 

なんだ夢か…、あんまり見ても面白くない夢なんだけどな。

 

「…もうお兄ちゃんってば早く起きないと転校初日で遅刻するよ?」

 

「あ、ああごめんごめん」

 

俺に跨り揺すっていた妹に話しかける

 

「おはよう詩歌、お前が起こしてくれなかったら遅刻してたな」

 

「おはようお兄ちゃん!まったくお兄ちゃんってば私がいないとダメだね」

 

妹の名前は詩歌(しいか)

一つ下の高校一年生、今年から花咲川女子学園に通っている。

メガネをかけていて見た目からしたら大人しめな印象だが、活発で明るく何よりコミュ力が化け物じみているおかげで歩いてるだけでいろんな人に話しかけられるくらいに顔が広い。

…正直敵に回したくない人第1位である。

 

「…お兄ちゃんさっきから明後日の方向見てブツブツ何喋ってるの?」

 

「いや、独り言だから気にしなくていいよ」

 

「まあいいや、ご飯出来てるから早く着替えて降りてきてね」

 

ガチャ…バタン、ドタドタドタ…

 

まったく朝から元気の塊だな…

 

「そういえば今日から行く学校の事何一つ知らないんだけど…パンフレットどこにあったかな?」

 

…ガサガサ…おっ!あったあった…どれどれ?………って!?

 

「うぉぇぇぇぇぇ!?!?!?!?」

 

ドタドタドタ、ガチャ

 

「お兄ちゃんどうしたの!?」

 

「…詩歌、お前羽丘女子学園って知ってるか?」

 

「そりゃ知ってるけどそれがどうしたの?…ってなんでお兄ちゃん羽丘のパンフレットなんて持ってるの?」

 

「親父から次お前転校する所のパンフ送っておいたからって言われててその存在を忘れてて今思い出したから探し出したらこれがでてきた…」

 

「いやいやいやいや!!お兄ちゃんそこ女学だからね、女の子しか行けないからね?」

 

俺はスマホを取り出しとある人に電話をかける、

…プルルル…プル、ガチャ

 

『おう?どうした響也、なんだ?愛しのお父様の声が聞…』

 

「おいクソ親父、転校先どうなってるんだよ!女子校じゃねぇか!!」

 

『あ、あはははは…すまんすまん、実はな羽丘女子学園の理事長が俺の親友でさ、この前久しぶりに酒飲みに行った時に、息子の転校先で悩んでる事を話したら、「だったらうちに来たら?実は共学にする案が出てて試しに男子生徒を1人取りたかったんだよ、お前のとこの響也君なら喜んで」っていう話になったんだよ』

 

…頭が痛くなってきた、

 

「…まあそういうことにしといてやるか、クソ親父今度帰ってきたら覚えてろよ?」

 

ピッ…

少しドスの聞かせた声で話し、電話を切った

 

「…お兄ちゃんほんとに羽丘に通うの?」

 

詩歌が心配そうな顔でこっちを見てくる

 

「らしい、…まあ決まったものは仕方ないから受け入れるよ」

 

「お兄ちゃんのその対応力には恐れ入るよ…とりあえずご飯食べちゃお?せっかく起きたのに遅刻しちゃうよ?」

 

「そうだね」

 

_______________

 

時が変わり今は羽丘への通学中

妹とは道が違うため早々に別れて今は1人で歩いてる。

しかし…

 

「流石と言いたいくらいの女子の多さだな、完全に浮いてるってかさっきから色んな目線を感じる…」

 

チラチラと見られているようだ…そんなに見なくても後でまた見るハメになるぞお前ら

 

そこから5分後、

…ここが羽丘女子学園か、

歩いて20分くらいの道のりを経て辿り着いた学校。

さぁ、怖気付いてても仕方ないから学園に入って理事長室でも目指すかな

 

「…ねぇねぇあれって転校生?まさかの男子?」

 

「そうなのかな?でも結構カッコよくない?私好みかも」

 

女子のひそひそ話を耳に入れながら校舎に入った俺

でも場所が分からない…仕方ないから近くにいる女子生徒にでも聞きますか、お?2人組の女子はっけーん

 

「あのすいません理事長室に向かいたいんですけどどこにあるか教えてもらってもいいですか?」

 

すると少しギャルっぽい見た目の女子が答える

 

「あー君が噂の転校生?そりゃ初めての場所じゃ迷うよね、おっけーあたしが案内してあげるよちょっと待ってね…ねえ友希那先に行っててくれない?」

 

そうすると

 

「わかったわ」

 

大人しそうな女子がそう返答するとトコトコと歩いていった

 

「よし!じゃあいこっか?」

 

「お願いします」

 

 

 

「ところで君の名前は?」

 

「俺の名前は菅谷響也といいます、あなたは?」

 

「あたしは今井リサ、よろしくね!…はい着いたよここが理事長室」

 

「ありがとうございます、助かりました、

なにかお礼を…」

 

「いいって、あたしが好きでやってるだけだからねー、…んじゃまた会うだろうからその時はよろしくね~」フリフリ

 

今井さんは俺を送るとそのまま階段を登って行った

なんか妹と同じくらいコミュ力化け物な気がするな今井さん(笑)

俺は今井さんの進んだ方向に一礼した後理事長室のドアの前に立った

…コンコン

 

「…はい?」

 

…ん?女性の声か?親父よ…親友って女性かよ、母さんにバレたらボコられるぞ

 

「今日からお世話になる菅谷響也です」

 

「ああ、響也君か、入って入って~」

 

ガチャ、

 

「失礼します」

 

ドアを開けて中に入ると1人の女性が座っていた、あれ?若くね?

 

「ああ響也君お久しぶり、…って覚えてないかな?響也君が小さい頃よく会ってたんだけどね

私はここの理事長をしている篠崎亜里朱です、君のお父さんとは中学高校と一緒でね、よく遊んでたんだよ

急に女子高なんて戸惑う事が色々あるけど私の為に協力してね?」

 

ふふ、と微笑みながら理事長は頭を下げる

 

「わかりました、俺も腹をくくります」

 

「ありがとう、何か必要なものがあれば言ってね?できるだけ用意はするから」

 

コンコン、黒崎です

 

「ああ、入っていいわよ」

 

「失礼します、君が菅谷響也くん?私は君の担任を任された黒崎ですよろしくね」

 

入ってきたのは20代前半くらいに見える若い女性

 

「菅谷響也です、よろしくお願いします」

 

「では黒崎先生、後はよろしくね」

 

「わかりました、さて菅谷君行きましょうか?」

 

 

今は教室の扉の前でスタンバイさせられてる、転校後の紹介を想像してもらえたら状況がよく分かるかと

 

はいそれでは、菅谷君はいってきて

お声がかかった。

ガラガラ…

 

うぉっ?すごい好奇の目でみんなが見てくる…まあそうだろうな

 

「転校してきてここでお世話になることになりました菅谷響也です

みんなよろしく」

 

………あれ?反応がない、なんか不味ったか?

 

「き…」

 

「「「「「きゃぁぁぁぁぁ~カッコいい~」」」」」

 

ビクゥ、いきなり耳が壊れるかと思った

 

「皆さんお静かに後でいくらでも話しかけてくださいね

では菅谷君は後ろの空いてる席に座ってください

授業始めますよ」

 

「はい、わかりました」

 

後ろに歩いていくと気付けとばかりに手を振ってる今井さんの姿が

 

「また会ったね~響也、なんだ隣じゃんよろしくね」

 

「いきなり名前で呼びますか?普通、まあよろしくお願いします今井さん」

 

そうすると今井さんはすこしムスッとしながら

 

「リサ」

 

「へ?」

 

「リサって呼んで、なんか今井さんって呼ばれるとむず痒い」

 

「いやいきなり名前で呼べるわ…」

 

「名前で呼ばないと無視するから」

 

…なんかめんどくさいというか照れくさいけどまあ仕方ない

 

「んじゃリサさん」

 

そう言うと微笑みながら

 

「まあ及第点だけど仕方ない許してあげよう」

 

「はは…ありがたき幸せ」

 

笑顔に少しドキッとしたのは内緒

 

 

時は移り今は休み時間

 

「ねぇねぇ、菅谷くんって普段どんなことして過ごしてるの?」

 

クラスのみんなの質問攻めにあっている、てかクラス以外からも押し寄せてどっかのテーマパークのアトラクション待ち見たくなってる…人に酔いそう、うっぷ…

 

「普段は空いてる時間は本を読んでるかな」

 

「へぇーそうなんだぁ、あ、私も本大好きだよ、よく読むんだぁ」

 

「…そ、そうなんだね」

 

みんなの目が怖いまるでライオンの群れの中に閉じ込められたシマウマの気分だ…なったことないからわからないけど

 

でも読書っていう答えがあまり気に入らなかった子が会話に入ってきた

 

「読書かぁ、なんか在り来りであたしとしてはるんっ!てこないなぁ」

 

水色のショートカットの子がそう言った、ってめっちゃ可愛いな

 

「…るんっ!が何かはよくわからないけどそれ以外に主にしてることないから答えようがないかな?」

 

そう答えると隣にいたリサさんも入ってきた

 

「そうだよヒナ、響也困らせたら可哀そうだよ?」

 

ひなと呼ばれた少女はリサさんの言葉に引っかかったらしくちょっと目を輝かせながら

 

「あれれ?リサちーってばもう名前呼び?もしかしてそういう関係なの?」

 

そう言うとリサさんは少し頬を赤く染めて焦りだした

 

「ち、違うよヒナ…もう変なこと言わないでよ」

 

「うんあたしも響也くんのこと興味が湧いてきた

あたしの名前は氷川日菜、日菜って呼んでね」

 

「いやいきなり名前で呼ぶのはちょっ…」

 

「日菜!」

 

ここの女子はみんなこんな感じなのか?…俺は色々と諦めた

 

「んじゃ日菜さん」

 

「まあそれでいいや、よろしくね!

んじゃリサちーと響也くんまったねー」

 

満足したらしく教室を去っていった日菜さん…まるで台風みたいな子だな

 

「ヒナはいつもこんな感じだから響也も気にしたらあれだよ?」

 

「なんとなく予想できたよ…」

 

 

キーンコーンカーンコーン

…ふぅとりあえずお昼休みになったな、さて弁当を、

 

「響也、お昼一緒に食べない?」

 

リサさんが提案してきた、まあ1人で食うのは何かと寂しいので賛同しておこう

 

「うん、いいよ」

 

「おっけー、そしたら屋上にでも行こうか、あ、いっつも一緒に食べてる子がいるんだけど一緒でもいい?」

 

「いいよ?」

 

「ありがと」

 

 

「リサ?この方は一体…?」

 

今朝リサさんと一緒にいた子だった…まるで人形みたいに美しい子だな

 

「友希那ってば朝のこと覚えてないの?話しかけてきたじゃん」

 

「俺の名前は菅谷響也っていいます、転校してきて今日からここに通うことになったんです、よろしく」

 

そう言うと友希那と呼ばれた少女は物珍しそうな目で見てきた

 

「そうなのね、私は湊友希那、よろしく」

 

「よろしく湊さん」

 

湊さんはご飯を食べる行為に戻ってしまう…なんかクールな子だな

 

「友希那って興味無いことはとことん興味ないからねいっつもこんな感じなんだ」

 

リサさんが耳打ちでそう教えてくれた

 

「…リサ?」

 

「なんでもないよー」

 

さてご飯食べちゃおっと、お!今日も美味そうだ

 

「響也の弁当美味しそうだね?お母さんの手づくり?」

 

「いや妹が作ってくれたのさ」

 

「へぇ、響也って妹いたんだね」

 

「一つ下のね、花咲川に通ってるよ」

 

リサさんと何気ない会話をしているとふと目線に気づき目を向ける、湊さんがこっちをじーっと見てきてた

 

「み、湊さん…なにか?」

 

「菅谷響也、…どこかで聞いたことある気がするのよね

あなた、昔音楽関係で賞貰ってなかった?」

 

俺はドキリとした、知ってる人がいたとは

 

「昔ピアノをやっててその時に貰ったことはあるよ」

 

「やっぱりね…ねぇ少し頼みたいことがあるんだけど」

 

…なんか嫌な予感がする

 

「何かな湊さん」

 

そう言うと湊さんは

 

「あなたに私たちの演奏を聞いて欲しいの」

 

と言ってきた。

 

_______________

 

時は移り放課後、俺は湊さんとリサさんに連れられて(強制連行)とある場所にいた

 

「CiRCLE?」

 

「そうライブハウスなんだここ、あたし達はいつもここで練習してるの」

 

中に入ると一人の女性が話しかけてきた

 

「いらっしゃいませ、あ、友希那ちゃんにリサちゃんいつもの練習?…と後ろの子は?」

 

「初めまして菅谷響也といいます、なんか2人に演奏を見てほしいって言われて着いてきました」

 

「あ、そうなんだね、私は月島まりな、ここのスタッフなんだよろしくね!

何かあれば呼んでね」

 

そう言うと裏に入っていった

 

「さあ響也、ついてきて」

 

湊さん…あなたもいきなり名前で呼ぶんですか

 

「わかりました」

 

 

ガチャ、

 

「ごめんなさい、少し遅れたわ」

 

中に入ると女子が3人待っていた

気の強そうな子がこっちに近づいてきてこう答える

 

「今井さんはともかく湊さんまで遅れるのは珍しいですねいった…その方は?」

 

「俺は菅谷響也っていいます、湊さんに演奏を聞いてほしいって言われてついてきました」

 

「なるほどわかりました、私は氷川紗夜といいます」

 

ん?氷川?まさかとは思うが

 

「氷川ってまさか日菜さんの姉妹ですか?」

 

「日菜を知ってるんですね、妹です」

 

「そうなんですね」

 

「日菜がなにか迷惑をかけてな「ふふふっ」」

 

いきなりツインテの子が割り込んできた

 

「我が絶対なる領域に足を踏み入れるとは、命知らずなものだ」

 

シーン……

 

「あこちゃん…、いきなりだと誰だって困惑しちゃうよ?」

 

黒髪の子がフォローに入る

 

「りんりーん…、なんかあこ変な事言ったかなぁ?」

 

リサさんが耳打ちしてきた

 

「あこ、普段からこういう言葉遣いだから気にしなくていいよ?なんか中二病とか言うんだっけ?これ」

 

あーなるほど…そしたら俺も乗ってみようかな

 

「フフフ…フハハハハ、この俺に侵入されるとは貴様も落ちぶれたものだな…

我が浄化の光を喰らって朽ち果てるがよい」

 

シーン………

あれ?やらかした?

みんな微妙な顔してるし

あこと呼ばれた子もなんか肩震わせてるし

 

「か…」

 

か?

 

「かっこいい!なんかこう…バーンってしてズドーンっ的な感じがすごいかっこいい!!!

あ、あこは宇田川あこっていうんだ、あこってよんでね菅谷さん!」

 

すごい目をキラキラさせながら手を握りブンブンと振ってそういうあこちゃん…お気に召して何よりだ

 

「よろしくあこちゃん」

 

「うん!」

 

すると黒髪の子も近寄ってきて

 

「わ、私は白金燐子っていいます、よろしくお願いします菅谷さん」

 

すこしオドオドしながら名乗る白金さん

 

「こちらこそよろしくお願いします、白金さん」

 

「…自己紹介は終わったかしら?そろそろ練習したいのだけれど」

 

湊さんがこういってきた

 

「すいませんそれじゃ練習見させてもらいますね」

 

 

一言でいうとすごい、素人レベルをはるかに超えている

よっぽど厳しい練習積んできたんだな

 

「響也、どうかしら?私たちの音楽は」

 

「はっきり言うとすごい、プロも顔負けレベルだよ」

 

その言葉にみんな個々に喜びを表現してる

だが氷川さんは少し疑問に思ったのかこう質問する

 

「しかしなぜ菅谷さんに聞かせようと思ったのですか?湊さん」

 

「彼は日本1のピアニストだからよ」

 

…っ!?何故それを

 

「「えぇぇぇ!?」」「「えっ!?」」

 

みんなが驚きを表現してる

 

「湊さん…なぜそれを知って」

 

「菅谷響也、幼い頃から神童と呼ばれ中学一年までコンクールの賞を総なめする程の実力を持ちながら中学二年から忽然と姿を消した孤高の天才、…なにか間違いでもあるかしら?」

 

「…あってる、でもあんまりいい思い出じゃないから掘り下げないで貰えると助かる」

 

「わかったわ」

 

それ以上誰も追求してこなかった

 

「そしたらさ響也、なにか1曲引いてみてよ演奏聞いてみたい」

 

リサさんが呟いた

 

「…まあいいけど、ピアノでいいの?」

 

「え?他にできんの?」

 

「楽器ならなんでも」

 

「とりあえずピアノが聞きたいかなせっかくだし」

 

「わかった、…白金さんゴメンだけどキーボード貸してもらってもいいですか?」

 

「う、うんいいよ…あと同い年みたいだから敬語じゃなくても大丈夫だよ」

 

「わかった…んでなに弾けばいいの?」

 

「響也にまかせるわ」

 

湊さんにそういわれる…まかせられるのはちとめんどくさいな

 

「白金さんそのまま楽譜使ってもいい?」

 

「いいけど…」

 

「菅谷さん、まさか練習なしで私たちの曲を…?」

 

「白金さん自信無くさないでね…これは俺の才能だから…んじゃ弾きますね」

 

………

 

「んじゃ今日はありがとうございました、また呼んでください」

 

そう言いながら響也はスタジオを後にした

 

「ひとつ言えることはどんだけ練習しても響也には一生追いつけない

多分ピアノだけじゃない、どんな楽器だとしても」

 

あたしはそう呟いた

 

「今井さんの言う通りですね…天才との格の違いを見せつけられてしまいました」

 

「りんりん大丈夫だよ、りんりんも上手だから」

 

「あこちゃん…ありがとう」

 

「…ねえ?みんなに相談があるんだけど」

 

友希那が口を開いた

 

 

「やりすぎちまったかな…」

 

俺は1人で帰りながら反省していた

 

「はぁ…まあやっちまったもんは仕方ないし気持ち切り替えよう」

 

ピロン、

メールアプリの通知がきた、誰だろ

 

「リサさん?どうしたんだろ」

 

相手はリサさん、昼間に連絡先を交換したんだった

 

『明日放課後もう一度CiRCLEへ来てほしいんだよね

頼みたいことがあるんだ』

 

…なんだろう激しく嫌な予感が、

まあ行くっていう選択肢しかないんだろうけども

 

「まあとりあえず明日になったらわかるか」

 

俺は夕焼けが綺麗な空を眺めてそう呟いた…




なんか無理やりだけど何とかRoseliaの面々と絡ませられたかな…(笑)
とりあえず次回はポピパあたりと絡ませつつRoseliaをデレされれればいいな

というわけで次回もみてくれよな!
なんかすいませんでしたm(_ _)m

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