「悪魔を殺して平気なの?」「天使と堕天使も殺したい」   作:サイキライカ

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木場君の愉悦までカウントダウン開始

そして勿論聖剣もテコ入れします。


知らないって、見てると笑えるな

「最近暇だなぁ…」

 

 はぐれ悪魔を探して夜の駒王を闊歩してみるが、シトリーは意外と真面目にやってるらしく一月近くも音沙汰なしの平和な日々だった。

 別段金に困ってるわけでもないし、暫くすれば禍の団とかいうテロ組織も動くだろうから余暇でしかねえだろうけど。

 と、そんな事を思っていたわけだが、まあ噂をすれば影というか、血の匂いが微かに香る。

 

「チンピラの某だったらタマ(・・)を潰してやろうかね?」

 

 寒いジョークをかましつつ血の匂いを辿っていけば、そこにいたの知己の気狂いと幾許かの死体だった。

 

「おやおやおぉやぁ?

 どこの誰かと思ったらソウルフレンドのアサシン君じゃあーりませんか?

 まだこっちにいらしたので?」

「そっちこそケツ捲るって言ってたじゃねえかフリード(ブラザー)

 

 互いに微塵も思っていない台詞を吐き、何時でも殺れるよう間合いを測る。

 

「ああ、そうそう。

 ここに居る悪魔なんだが、その中の白いちびっこ。

 あいつ、日本神話が買ったから手ぇ出すと日本で仕事が出来なくなるぜ?」

 

 別にどうなろうと関係ないが、死なせるとうーちゃんに泣かれると思えば釘差しぐらいはしておく。

 

「それマ?」

「超マジ」

「うそぉん」

 

 がっかりと肩を落とすフリード。

 

「あ、そうそう。

 見て見て、最近雇い主になった奴から貰ったチョーかっちょいい剣」

 

 そうやって見せびらかしたのは昔見た剣だった。

 

「名前はなんとあの有名なエクスカリバーどぅえす!!」

 

 それも二本!と両手に一振りづつ握って見せびらかすフリード。

 ……アホ臭。

 

「……あれれぇ?

 なんでテンション下がってござんす?」

「だってよぅ、違う剣振り回してエクスカリバーとか言ってんの、見てて寒くなんねえ?」

「え? もしかしてパチモンだったりしますかこれ?」

 

 そうあわてふためいたかと思えばフリードはおちゃらけたバカ面を晒す。

 

「なぁんて、ボクちん剣はよく切れればなんでもいいんで偽物でもオールオッケーでーす!!」

 

 相変わらず愉快な野郎だ。

 

「ほんとは叩き切りの実験台にしてあげるつもりでしたけど、いいこと聞いちゃったから特別見逃してあげまぁーす

 じゃねばーい!!」

 

 そうケタケタ笑いながら前回より高く飛んで逃げるフリード。

 ……って、

 

「あの野郎、死体押し付けやがったな?」

 

 糞面倒臭い事させやがって。

 一応俺も裏社会の人間なので表に騒がれないよう事後処理をするしかなく、変に時間を無駄にさせられたのだった。

 

 

~~~~

 

 

 そして翌日。

 事後処理のために特に問題は無いが完徹をさせられた腹いせにつまらない授業を全部寝て過ごすことにしてたら生徒会から呼び出された。

 

「パス。

 勝手にやってろよ」

 

 仲良し小好しなんて間柄でもねえんだしとバックレようとするが、呼び出しに来たチンピラはイラついた様子で言う。

 

「此方だって呼びたかねえよ!?

 だが日本神話勢はてめえしか居ねえから仕方なくだな」

「塔城でいいだろうが。

 フリーランスの俺と違ってあいつはがっちり日本神話の所属だろ」

「は?

 なんでグレモリーの眷属が悪魔を裏切ってんだよ!?」

「姉妹仲良くするためらしいぞ」

「そう……なのか……?」

「詳しく知りたきゃ本人に聞け」

 

 と言うわけで俺は帰る。

 

「後は勝手にどうぞ」

「って、そんな訳に行くか!?」

 

 ぶっ飛ばしても良かったが、途中で面倒臭くなり付き合うだけ付き合うことにした。

 面倒臭い覚えしかない生徒会室に入ってみると、いつもの面子に知らないのが二つ。

 

「なんか面倒臭そうだから帰っていいか?」

「開口一番それかよ!?」

 

 チンピラは意外と突っ込みの才能あるな。

 まあ、どうでもいいけど。

 

「舞沢さんこっち」

 

 シトリーと新顔との中間ぐらいでぽつんと座っていた白音が俺を見るなり腕を引っ張ってくる。

 

「小猫ちゃん……」

 

 グレモリー眷属のヒステリーが人を殺せそうな視線を向けてくるが一切関わらず白音の好きにさせる。

 ……タケさん、面倒臭い仕事は懲り懲りだぜ。

 

「そちらの二人は?」

「日本神話の関係者です。

 本件に関して知っておく義務があると呼びました」

 

 俺は単なる雇われだぞ?

 どういう理屈で日本神話の所属になったんだ?

 

「それで、そこ二人はなんぞ?

 見た感じ、『マトモじゃない』人間みたいだけど」

「は?」

 

 俺の軽いジャブに髪の長い方が露骨に反応する。

 

「悪い悪い。

 言い方が悪かったな。

 カタギの人間には見えねえって言ったつもりで間違えたよ」

 

 まあ、本当にマトモじゃ無さそうだがな。

 訂正に長髪は露骨に舌を打つ。

 

「イリナ。

 主の使いとして礼節を忘れるな」

「……わかってるわよ」

 

 どうやら、よっぽど愉しいことがあったみたいだな?

 知り合いでも消されたか?

 特に気にも留めず、始まった短髪の女の話を買いつまんで聞き流す。

 なんでも、教会で管理していたエクスカリバーのうち三本が盗まれて日本に持ち込まれたらしい。

 で、犯人は堕天使の過激派コカビエル。

 二人は残るエクスカリバーを持たされ奪還しに来たと。

 

「捨て駒か」

 

 氣を見るまでもなくこいつらじゃ束になってもフリードの足元にも及ばねえ。

 大方、コカビエルの供物にさせて日本への再侵攻の足掛かりにでもするつもりなんだろ。

 ったく、本当に天使(ドバト)は変わらねえなぁ。

 

「舞沢さん、氣が乱れてます」

「ん?」

 

 いかんいかん。

 天使への怒りのせいで白音に気づかれるほど練りが甘くなってたらしい。

 

「君達の先輩さ」

 

 気が付いたら木場が殺気だってた。

 ……なんかあったのか?




何気でフリードは強化

作中最強人間ランキング
一位ミルたん
二位李書文(邪仙化して存命)
三位ストラーダ
四位フリード、主人公
二百位ゼノヴィア、イリナ 

ただし、同率多数につきあくまで目安
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