「悪魔を殺して平気なの?」「天使と堕天使も殺したい」   作:サイキライカ

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どうしても先に書きたかったので投稿します。

今回は食前酒とサラダから出していきます。

それと、今作での日本の神様のスタンスは世界の滅亡でもない限り基本的に『自分達でどうにかなる限り絶対に助けない。助けるにしても全てを擲つ覚悟で動いた者の背中を押すだけ』です。

そして『日本』は大好きなモノが邪魔されるのは流石に物申すらしい。


Another IF『英雄派』【で】遊ぼう(4)

 訳が分からない。

 舞沢の奴、なんでそんな事を言うんだ?

 正直、舞沢の事は嫌いだ。

 イケメンで、俺が元浜達とおっぱいを見ようと覗きにいくのを邪魔して、小猫ちゃんだけじゃ無く小猫ちゃんの姉にも好かれてて、だけど小猫ちゃんが部長が見たことないってぐらい満面の笑顔を浮かべながら懐いているから、嫌いだけど悪い奴じゃないとそう思ってた。

 なのに、今の舞沢はそんな事が嘘のように俺達に敵意をむき出しにしている。

 正直、()()と思った。

 タンニーンのオッサンやヴァーリ、サイラオーグやフェンリルなんかの今まで戦ってきた奴らと比べたらずっと弱い筈なのに、どうしてだろう()()()()()()()()()()()()()()()と、そうとしか思えなかった。

 舞沢は武器を持っている訳でも得意の武術の構えをしている訳でもないのに、舞沢が作った線を踏み越えた瞬間、『禁手化』していたとしても次の瞬間には地面に倒れていると、そんな予感が頭から離れてくれない。

 

『気をつけろよ相棒』

 

 突然ドライグが俺だけに言った。

 

『奴からは久しく感じていなかった『人間の怖さ』を感じる。

 ああなった人間は、時としてドラゴンさえ喰い千切るぞ』

 

 人間の怖さ…?

 それって、なんだよ…?

 それにドライグの声はまるでヴァーリと戦っている時みたいにすごく愉しそうだ。

 

「その辺りにしておいてくれないか?」

 

 ドライグの警告が本当みたいにアザゼル先生さえ舞沢に言葉を言えなくなっていたら、突然舞沢の後ろからそんな声が割って入ってきた。

 

「ただでさえ地脈があちこち弄られているのに、これで更に乱されたら、直す手間が掛かって困る」

 

 そう言ったのは、白い着物に縦に長い三角の帽子を被った女の人みたいに凄い()()()男だった。

 

「お前は…」

「京都守護役『陰陽寮』の総領を務める『陰陽頭』の者だ。

 名は『加茂晴明(かものはるあき)』という」

 

 本当に男なのかと疑いたくなるぐらい綺麗な赤い唇で、男はそう名乗った。

 

「…くくっ、()()()()ね?」

 

 舞沢はなんでか面白いものを見たというふうに笑うと、急に威圧感を消した。

 

「それで、注言だけに態々出向いたのか?」

「ああ。

 まあ、序に()()()()()()()()()()()()()()()

 

 そう言うと、晴明の横から十歳ぐらいの和服を着た女の子がやって来て、舞沢に小さな瓢箪を渡した。

 

「それをやろう。

 何れ式にでもしようと持っていたが、お前のほうが良さそうだ」

「これは?」

「悪魔に呑まれた女だ」

 

 なんだってっ!!??

 あんな小さな瓢箪に女の人が!?

 

「何処ぞで言う『はぐれ悪魔』と言うやつでな。

 気を患って暴れていたのを封じておいたのよ」

 

 滅茶苦茶な事を言う晴明に、舞沢は悪い顔で笑うと瓢箪を受け取って「名は?」と尋ねた。

 

「まだつけておらんよ。

 蛇に変じていたが良い『呪』を思いつかなくてな」

「そうかい」

 

 舞沢は瓢箪をポケットに入れると背中を向けた。

 

「って、待てよ話は」

「無粋はやめて頂こう『アザゼル』」

 

 アザゼル先生が声を掛けようとすると、晴明が邪魔をした。

 

「仇討ちに余人が割って入るのは如何なものか?」

「……」

 

 そう言って少しだけ晴明が笑うと、アザゼル先生はおかしなぐらいたじろいた。

 

「先生?」

 

 晴明がなにかした様子は無い。

 なのに、アザゼル先生はフェンリルとロキが並んでいる時より警戒している。

 

「お前、何者だ?」

「言っただろう?

 加茂晴明。ただの陰陽師だ」

 

 そう言う晴明にアザゼル先生は怪しんでいると、今度は晴明がアザゼル先生に訊ねた。

 

「時に『アザゼル』。

 お前は探求を趣としていると聞き及んでいるのだが間違いないか?」

「……ああ」

「それは良い。

 俺は『ある事』について余人と語らい、その本質となんぞやと思い馳せるのが趣味でな。

 外の者の意見も是非聞いてみたいのだ」

 

 そうどう受け取っていいのか分からない笑みで晴明は先生に訊ねた。

 

「『アザゼル』。

 お前は『呪』とはなんだと思う?」

 

 しゅ?

 

「悪いが問答に付き合っている暇はねえんだ」

「そうか。残念だ」

 

 アザゼル先生がそう言うと晴明は少しだけ眉を下げた。

 クソッ、イケメンは何をやってもかっこよく見えるからズルい!!

 

「居た!!」

 

 すぐに舞沢を追おうとしたアザゼル先生は、だけど大声を上げて駆け寄ってきたロスヴァイセ先生に引き留められてしまった。

 

「どうしたロスヴァイセ?」

「どうしたもこうしたもありませんよ!!

 予約していたホテルが使用禁止になっていて、先生方総出で生徒の宿泊先を探しているんです!!」

「ホテルが使用禁止ぃ!!??」

 

 すごい剣幕でそう叫ぶロスヴァイセ先生に俺達も耳を疑う。

 俺達が泊まるホテルって、サーゼクス様が経営してるあのデッカイやつだよな…?

 

「何があった!?」

「役人の人たちの話だと、提出されたホテルの見積もりと建設期間が合わないことから、耐震設備の手抜き工事の懸念があると急遽抜き打ち検査を実施したとか」

「よりにもよって今日にかよ…」

「それと、京都の建設法にも抵触していたらしく、セラフォルーホテルも同様に使用禁止の処置が…」

「マジかよ…」

 

 ええっと…

 

「先生、それって…?」

「舞沢に構っている暇は無くなったってことだよ。

 とにかく今は宿泊先を探すのが先だ。

 いいか、他の奴らと一緒に大人しくしていろ」

 

 なんだよそれ!?

 だったら俺達だけでもと言う前にアザゼル先生はそう言ってロスヴァイセ先生と何処かへ走って行ってしまった。

 

「留まっていても仕方ないようだし、俺も帰らせてもらおう」

 

 そう言って晴明は勝手にどっかに行ってしまった。

 そうして何が何だか分からないうちに置いてけぼりにされたような気持ちになった。

 

「どうなっちゃうんでしょう私達の修学旅行…」

 

 アーシアの不安そうな呟きに俺は何も答えられず、モヤモヤした気持ちのまま俺達は先生の言う通り立ち続けた。

 

 

〜〜〜〜

 

 

 芳赤の骸の処理を済ませ『陰陽寮』経由で集めた装備を手に占いの結果に従って二条城を目指しながら、暇潰しに昔の事を振り返る。

 その頃は室町幕府がまだまともに機能している頃で、聖書陣営を滅ぼすための手段を探していた俺は、その一環で『裏京都』に足を向けたことがあった。

 大妖『玉藻の前』を斃すのに貢献した安倍晴明が作り出した『裏京都』に、聖書陣営を滅ぼすための参考になる何らかがあるかもしれないと思ったからだ。

 最も当てにした『裏京都』の口は堅く、目的は完全な空振りに終わったが。

 だからすぐに『裏京都』を去ろうとしたのだが、その時世話役をしていた狼の妖怪の女に、なんでか残って夫婦になってくれと縋り付かれてしまったのだ。

 その時には既に俺の性欲なんてものが形だけしか残っていなかったのに加え、その妖怪に対しても見目は良いが特に惚れた腫れたの類は髪の毛ほどもなかったからそれを拒否したのだが、そうしたら妖怪はならばせめてやや子だけでも残してくれまいかとそう言い出した。

 あんまりにもしつこいから、苛立ちを込めてこれ以上付き纏うなら退治するぞと脅してみるも、妖怪は「この胸の苦しさを抱えたまま生きるぐらいなら、そなたに退治されるほうが本望だ」と言われ、どうしたものかと頭を抱えさせられた。

 今ならば後腐れなど無いようさっくり始末していただろうが、当時は今程に冷徹には成りきれずに居た頃だったせいで、どうにか穏便にと半端を続け終いには何事かと興味本位で成り行きを眺める外野を巻き込むほどの大騒ぎにまで発展させてしまった。

 そうした中で、当時総大将を任じていた五月がある提案を持ち掛けたのだ。

 

「そやつに子を仕込んでくれまいか?

 代わりに『裏京都』の秘をそなたに包み隠さず教えよう」

 

 その提案に俺は耳を疑った。

 正味、渡りに船どころかこちらが払うものなど無いに等しい条件に、当時それが罠とさえ思った。

 しかしそんな懸念を五月は笑いながら否定した。

 

「何、同じおなごとして手の一つも貸したいと思い立っただけぞ」

 

 そうからからと笑う五月に、拒否しても何も良いことはないと思った俺は、その提案を了解して妖怪に子を仕込み、一年後に無事に子供が産まれたのを見届けてから『裏京都』を立ち去った。

 だからどうしたという事はない。

 五月も、妖怪の女も、その子も皆居なくなった。

 もう思い返す必要も理由もなくなったから、一度ぐらいはきちんと振り返っておこうと、そう思っただけだ。

 八坂の『氣』を追って二条城の奥、本丸御殿へと続く櫓門を抜けると櫓門に仕掛けられていた薄い霧の結界により寸分違わぬよう意識したらしい紛い物の世界へと移動させられた。

 

「やっぱり『絶霧』か」

 

 予想通りの状況に、さしたる関心も抱く事もなく肩に背負っていたザックを壁際に放り捨て、槍を一柄のみを手に歩く。

 日が落ちた夜闇の中、日本家屋が並ぶ先の庭園に八坂と一人の男が待っていた。

 

「お前がそいつをかっ攫った首謀者か?」

 

 青年の一歩手前ぐらいの漢服の男は、俺の問に「そうだ」と応えた。

 

「俺は『曹操』。

 『禍の団』(カオス・ブリゲード)の一派、『英雄派』を率いている者だ」

 

 ……あー、はいはい。

 ここでいつもの聖書陣営の自業自得に繋がる予定だったのね。

 というかさ、いい加減マッチポンプ以外でシナリオ書けないの『茶番劇』さん?

 と言っても聖書陣営のやらかしの範囲が広すぎて、何をやってもマッチポンプになっちまうんだろうけどな。

 ホント、聖書陣営は今すぐ滅んでくんねえかな?

 『茶番劇』が終わるまで無理だろうけどさ。

 

「んで、テロリストらしくサーゼクスの影響力が高い京都に白羽の矢を立てたと?」

「いや、そうじゃ無い」

「あん?」

「俺達『英雄派』の目的は京都にグレード・レッドを召喚する事だ」

 

 頭を切り替え目的を尋ねると、これまた意外過ぎることをほざきやがった。

 

「……なんの為にだ?」

「悪魔や堕天使共と違って、俺達は義理堅いんだよ。

 クライアントの要望を叶えようって意思ぐらいは見せておかないとな」

 

 そうあっさりとその目論見を白状する自称曹操。

 確か『禍の団』の首魁は『無限』(オーフィス)だったな。

 オーフィスの目的は『次元の狭間』への帰還。

 『裏京都』の要である総大将を起点とし京都を召喚陣に見立てればグレード・レッドの召喚ぐらいは出来るはず。

 グレード・レッドをどうこう出来るかどうかはさっ引いて、言っている事の筋道そのものは可笑しくは無い。

 いずれ打倒するにしてもグレード・レッドを『次元の狭間』から引きずり出すアテがないなら何をしようが絵に書いた餅。

 そうしない為に先じてグレード・レッドの召喚手段を確実なものにしておこうって魂胆か。

 だが、あんまりにも大言壮語過ぎる。

 ざっと『氣』で探った限り隠れている『英雄派』の構成員らしい人間の気配が20以上。

 有象無象とまでは言わないが、しかしその多くは悪魔相手にさえ役者不足としか…いや、『氣』の混じりからして『神器』持ちか。

 しかしそれでも、仮に全員が『禁手化』していようが魔王一人にさえどれだけ抗えるやらという具合止まり。

 まさか今までのはブラフか?

 …いや、そういう雰囲気じゃねえな。

 もうちょい情報が欲しいな。が

 

「しかしまあ、グレード・レッドとは随分大物を持ち出してくるな?」

「当然さ。

 英雄を目指そうってならそれぐらい出来ないとな」

()()ねぇ?」

 

 正直、今すぐ腹抱えて笑い転げたいとこだが、まだ引き出さなきゃならない話があるから今は耐えておく。

 

「にしても曹操なんて、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の名前は自前か?」

「俺は魏の曹操の子孫なんだよ。

 英雄を目指すにあたって、先祖の名を借りているのさ。

 だが、いずれ本物の英雄になった暁には俺こそが『曹操』だと知らしめてやるさ」

 

 顔が引きつってやがるしえらく早口でまくし立てるあたり色々自覚はあったらしいが、まあスルーしておいてやろう。

 

「そうかい。

 それで、態々俺を招いた理由は?」

 

 

 『場』を整えるためにも、もうちょい時間稼ぎが欲しいな。

 

「結論から言おう。

 俺達と共に来ないか?」

「あん?」

「『神器』をばら撒いて俺達から普通の生き方を奪った聖書の神とその下僕。

 人間を家畜のように虐げる悪魔。

 人を管理していると嘯きながら実質悪魔と何ら変わらない堕天使。

 そんな奴らが蔓延っている世界なんて間違っているだろう?

 俺達は3大陣営の廃絶を成して先祖と同じ英雄となる。

 同じ志を持つからこそ、お前も『英雄』になる資格がある」

 

 ……ちょい待ち。今、マジで笑い死にしかけた。

 さも当然とばかりにそう手を差し出す曹操に対して笑いを堪えるため、小周天とチャクラを3つ回転させて得た『氣』を全身に回す苦行の痛みで平静を保ちながら俺は言ってやる。

 

「面白い話だな?

 先祖は凡夫の俺如き二流の()()()()()が英雄だぁ?」

「産まれを卑下する必要はない。

 少なくとも、お前以上に悪魔を殺した人間を俺は知らない」

 

 そう言い、曹操はどこで調べたのか人の戦歴を挙げ連ね始めた。

 

「アフリカ、オーストラリア、メキシコ、サウジアラビア、ソマリア、ミャンマー、スロベニア…

 数多の内戦地域で暗躍する悪魔達を片端から刈り取る闇の暗殺者『アサシン』。

 どれも殺害方法が違う事から複数人からなる集団だと思われているが、実際は立った一人でその全てを行っていた事を俺達は突き止めている」

「……へぇぇ?」

 

 これには正直感心した。

 身元を悟られぬよう常に顔を隠し、信憑性の高い欺瞞情報をばら撒く事で真実を徹底してひた隠しにしておいたってのに、本当にその事実に辿り着いた奴が仲間内に居るらしい。

 因みに日本以外の活動に紛争地域が多かったのは、単純に身分を詐称しやすかったからってのと、他に比べて仕事がしやすい間抜けな悪魔がその辺りに集中していたからだったりする。

 改めて()()()()()()()()が増えた事を嗤いつつ、俺は「参った」と言いつつ槍を放り捨て両手を上げる。

 

「流石にそれに気づかれちゃあ逆らえないな。

 いいぜ。()()()()()()()()()()()()()()()()

「お前ならそう言ってくれると信じていたよ」

 

 流石に態度だけだろうが、俺の言葉を曹操はあっさり信じるとまるで雲蚊のように隠れていた連中が姿を見せる。

 

「これで全員か?」

 

 中にはジュニアスクールに通っているぐらいの子供まで混じっていた事に少しだけ驚きつつそう尋ねると、曹操は「いや」と否定した。

 

「だが、今回の作戦に参加しているほぼ全員がここにいる」

「そうかい」

 

 ざっと見渡し、()()()()を付けながらそう答えつつ、俺は訊う。

 

「仲間になるのは良いとしてだ。

 さっき気になったんだが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「え?」

 

 すると、何故か曹操は意外とでも言う様に間の抜けた声を漏らした。

 

「え? じゃねえよ。

 寄生虫一種を絶滅させるのだって十数年掛かるんだぞ?

 いくら聖書陣営が鳥頭だろうが、知性を持った怪物を滅ぼそうってなら数百年は覚悟してるんだろうな?」

 

 因みに俺の計画では『茶番劇』さえ起きなければ科学技術の進歩もあって後700年程度で聖書陣営の絶滅は完遂できるはずだった。

 少しばかり曹操に向ける視線を鋭くすると、どうしてか曹操は狼狽えた様子を見せ始めた。

 

「どうした?

 真逆『神器』とオーフィスの力があれば数年も要らないだろうなんて、そんな丼勘定で活動してた訳じゃあるまい?」

「勿論だとも」

 

 ………マジで丼勘定だったらしい。

 

「それについては後で話し合うとして、先ずは自己紹介でもしておこうじゃないか」

 

 滅茶苦茶強引に話を変えた曹操は、時間稼ぎするように隣の男を促した。

 

「…幹部のゲオルグだ。

 神滅具『絶霧』を所有している。

 ゲオルグ・ファウストは知っているか?」

「火薬の生成中に爆発事故でおっ死んだ錬金術師のならな」

「……その錬金術師の子孫だ」

 

 ファウストは独身だった筈なんだが…放浪期間中に仕込んだ種かなんかなのだろう。

 

「ジークフリードだ。

 シグルド機関の成功例として、『魔帝剣グラム』他魔剣を所持している」

「どうやってそんなに剣を振り回すんだ?」

「足りない分は俺の神器『龍の手』で補っている」

「竜殺しの剣を『龍の手』で持つって、自爆してるじゃねえか」

 

 中々苦労しているよと苦笑しているが、マジレスは慣れていないのか肩を落としている。

 

「ジャンヌよ。

 『聖剣製造』を「待てや」」

 

 思わず曹操に視線をくれてしまう。

 

「さっき英雄の子孫だって言ったよな?

 なんで『性乙女』(ラ・ピュセル)の子孫がいるんだよ?」

 

 投獄中に強姦されてたから死ぬまで処女じゃ無かったが、しかしそこで妊娠してたとしても出産なんてする間もなく火炙りで死んでんだぞ?

 

「私はそのジャンヌ・ダルクの生まれ変わりよ」

「……ああ、そういう」

 

 自慢げなその台詞に回転させるチャクラを2つ程追加させ更なる激痛を受けることで嗤うのを全力で回避する。

 

「最後は俺だ!

 俺の名はヘラクレス!」

 

 トリを飾るためか無駄に筋肉を強調させた筋肉達磨が意気揚々と名乗りをあげる。

 

「ああ、『ヘラクレスの子供たち』(ヘラクレイダイ)の末裔か」

 

 メジャーだが、さっきのジャンヌに比べて個人的にインパクトが低かったからそう言うと、ヘラクレスは「違う!!」と否定した。

 

「俺もまたジャンヌと同じくヘラクレスの魂を受け継ぐ者だ!!」

「…………」

 

 自信満々に歯を剝いて笑うヘラクレスに、俺は無言で背中を向ける。

 

「?」

 

 そうして数歩離れ、もう少しだけ離れようとする前にとうとう痛みでも制御出来なくなった感情が遂に吹き出してしまった。

 

 




 原作では両ホテルの高さに明言はされて無かったですが、描写からして間違いなく京都の建築条例無視してるよね?
 おまけに工期が異常に短くて建築に携わったのが非登録企業による商業施設の短期間建設なんて憲法が許すはずがないよね?

 そんな感じでホテルは閉鎖してやりました。(暗黒微笑)

 そしてアザゼルの選択ミスにより『茶番劇』が一時停止しました。
 正解は晴明の問答に付き合う事。
 そうしたら一誠が独断専行して絡めたのに残念無念。(暗黒微笑)

 なんでか? それは秘密です。

 次回は自身が本気で原作に物申したい点から始まります。

 あ、最後にもう出番は無いのでオリキャラの簡単なプロフィール載せときます。

加茂晴明(かものはるあき):自称『陰陽寮』の『陰陽頭』。
              野村萬斎似のイケメン。
              一緒に居た幼女は式神で名は『蜜虫』。
 

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