聖闘士星矢【魔を滅する転生星Ω】   作:月乃杜

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 珍しく連投……





第3話:VS鷲星座(アクィラ)のユナ

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「止まりなさい!」

 

 ユートがパライストラに向かい歩いていると、森の向こうから少女が現れて、恫喝をしてくる。

 

 その少女がパライストラの関係者なのはすぐ解り、ポリポリと頭を掻いた。

 

 彼女をパライストラ関係の人間だと断じた理由は、顔を覆う隈取りの描かれた銀色の仮面にある。

 

 聖闘士の世界はアテナを除けば女人禁制、それでも女性が聖闘士になる為には仮面を着け、女である事を捨てなければならない。

 

 これは聖域の掟の一つ、万が一にも仮面の下の素顔を異性に晒してしまえば、見た相手を殺すか、若しくは愛するしか無いと云う。

 

 無論、敵に視られたならソッコー始末するのだ。

 

 まあ、根本的に女を捨てるなど不可能な訳だから、ユート的には無意味な掟と思っている。

 

 とはいえ、神代の時代に作られた黴臭い掟だろうと掟は掟、故にパライストラの聖闘士候補生や仮免扱いの青銅聖闘士は、目の前の少女みたいに仮面を身に付けて素顔を隠していた。

 

「僕は敵じゃない。今日からパライストラに通う生徒として、聖域よりやって来たんだ!」

 

「……名前は?」

 

「麒麟星座(カメロパルダリス)の優斗」

 

「確かに聖域から二人……聖闘士の仮免を得た人達が来ると聞いたわ。でもね、貴方が本当にそうだと限らないわよ……ねっ!」

 

「うおっ!」

 

 行き成り回し蹴りを放ってくる少女、ユートはそれを驚きつつも危なげ無く躱すと文句を言う。

 

「何をする!?」

 

「貴方のその闇の小宇宙、私には隠せないわ!」

 

 

「まるで闇を悪いモノみたいに言うな! 確かに闇に呑まれれば危険だろうが、闇そのものは悪じゃない。そうやって闇に偏見を持つ莫迦が居るから、マルスの乱は起きたんだろうが!」

 

「な、何を言って!?」

 

 【マルスの乱】は仮免や候補生であってもある程度は知っており、強大なる力を持つ火星の闘神マルスが一九九九年に、世界へ宣戦を布告した。

 

 今から一三年前の事で、候補生や仮免生の年齢では生まれていないか、或いは生まれて間もないかいずれかであり、直接的に闘いを見てすらいないが……

 

 とはいえ、そんな一三年前の【マルスの乱】が齎らした混乱は酷く、目の前の少女も女だてらに闘いを選んだ辺り、その影響を受けた一人であろう。

 

 ルードヴィクが救済措置を執ってはいても、行き渡らない事は多々あるのだ。

 

「兎に角だ、疑って襲って来るなら容赦はしない! 麒麟星座(カメロパルダリス)……フルセット!」

 

 右腕を掲げると銀の腕輪が光を反射し煌めき、闇翠(ダークエメラルド)の宝玉が輝きを放つと、ユートの頭上には中国の吉兆の象徴たる瑞獣、麒麟の姿を象るオブジェが顕現した。

 

 青銅聖衣の筈なのだが、えらく荘厳な雰囲気を漂わせるオブジェに、少女の顔は驚愕に染まる。

 

「麒麟星座(カメロパルダリス)の青銅聖衣!?」

 

 少女はこの聖衣を資料で見た覚えがあった。

 

 聖衣はその形状や階級を資料に纏め、本にして保管をしてあるから少女も聖衣の形状を知っている。

 

 【聖衣名鑑】を纏めたのは双子座の黄金聖闘士だと聞くが、写真付きで青銅の階級から黄金の階級まで、それこそ初代鋼鉄聖衣とか精霊聖衣に至るまで、全てを網羅していたものだ。

 

 カシャーン! 軽快な音を鳴り響かせると分解し、オブジェ形態から聖衣装着形態となり、ユートの肉体へと鎧っていく。

 

 ものの数秒足らずで完全武装を終えて立つユート、その姿は仮免生とはとても思えないくらい、様になっていたと云う。

 

 しかも不可思議な事は、聖衣の輝きだろうか?

 

 吸い込まれる様な美しい闇翠の聖衣は、青銅の域を越える神秘の煌めきを少女の瞳に魅せていた。

 

「青銅聖闘士・麒麟星座(カメロパルダリス)の優斗……さあ、聖衣を纏う時間くらいはくれてやる。門番紛いの事をやってるなら、聖衣を与えられた仮免生なのだろう?」

 

「くっ! 鷲星座聖衣(アクィラ・クロス)!」

 

 右腕の聖衣石(クロストーン)を掲げ、少女も聖衣を招喚する。

 

 尚、原作となる【聖闘士星矢Ω】を詳しくは知らないユートは、新しく聖衣の構築をした時には聖衣石(クロストーン)の概念こそ採り入れたが、どんな形状かは知らなかったが故に、自分の普段使う聖衣石(ク ロストーン)に聖衣を封印しておいた。

 

 故に少女の聖衣石(クロストーン)は、ユートの物と酷似している。

 

 具体的には聖衣石の色は聖衣と同じ、銀色の腕輪に宝玉として填まっていた。

 

 ユートの麒麟星座(カメロパルダリス)の聖衣色は闇翠(ダークエメラルド)、だから聖衣石(クロストーン)の色も闇翠。

 

 白銀聖衣や黄金聖衣は、聖衣石(クロストーン)色が名前と同じだから、各々が銀色と金色で統一されているのだが、青銅聖衣の場合は色が様々故に、聖衣石の色も様々に存在している。

 

 鷲星座聖衣(アクィラ・クロス)の色はミントグリーンで、当然ながら聖衣石の色もミントグリーンだ。

 

 少女の小宇宙の属性は風らしく、聖衣は風を纏って頭上に顕現すると、軽快な音を響かせて分解されて、少女の細身な肢体を鎧う。

 

「私の名前はユナ。鷲星座(アクィラ)の青銅聖闘士」

 

 お互いに名乗ったのは良いのだが、ユナと名乗った少女は困惑をしていた。

 

 パライストラは基本的に聖闘士か元聖闘士の教師、それ以外には聖闘士候補生と聖闘士仮免生しか居ないのだが、一応は食堂なんかにはおばちゃんが居たり、雑兵が詰めていたりくらいはする。

 

 だから聖闘士仮免生が、持ち回りで巡回任務を与えられており、今回はユナがその当番だった。

 

 それは良いとして、強い闇の小宇宙の持ち主が近付いて来て敵だと思ったら、普通に今日来る予定だった麒麟星座(カメロパルダリス)の聖闘士だと云う。

 

 間違いなく麒麟星座だとしたら、自分が今から闘う意味は全く無いし、何故か感じられる小宇宙に反比例して勝てるイメージが湧いてはこなかった。

 

 そう、小宇宙自体は大したものとも思えない。

 

 これなら下手をしたら、仮免生前の候補生の方が強く大きいくらいである。

 

 構えも碌に執らないし、隙だらけにも見えた。

 

 そのくせ、勝てないと思わせるナニかを感じる。

 

 だが、此方から話を聞こうともしないで喧嘩を売った手前では、ヤル気になった相手に『やっぱりやめよう』とは言い辛かった。

 

 ユナとてよもや【闇】の小宇宙の持ち主が然も平気で聖闘士をしているとは思わず、平素から闇を悪しきモノと考えられる土壌から仕方がなかったとはいえ、もう少し耳を傾けるべきだったと後悔をしてしまう。

 

 ユナが動かないからか、ユートが漸く構えた。

 

「あの構えは!」

 

 ユートの構えはユナが知るもの、それはつい最近になってパライストラにやって来た【光】の聖闘士が、必殺技を放つ際に行っている前動作……

 

 秋の大四辺形を形作り、夜空を彩る一三の星の軌跡をユートの手が描く。

 

「ペガサス流星拳っっ!」

 

 その名の如く流星群とも云える【闇】を湛えた拳、それが一瞬の間に一〇〇発もの数が飛んできた。

 

 しかも【光】の聖闘士の彼と同じ技の様であって、その修錬度や精密さなどがまるで違う。

 

 【光】の聖闘士の流星拳は十数発くらいの間隔で、同じ軌道を執っている事もあって読み易く、防いだり躱したりも可能な範囲だ。

 

 だけど彼の──麒麟星座(カメロパルダリス)の優斗の流星拳はそれと異なり、全く軌道が一致しないバラバラで読めなかった。

 

 結果としてユナは……

 

「キャァァァアアッ!」

 

 流星拳をまともに浴び、背後の樹木を砕きながらも吹き飛ばされて、可成りの距離を開けられてしまう。

 

 だが、ユートはユナを休ませてやる心算など無く、あっという間に距離を詰めて来ると……

 

「一角獣跳蹴(ユニコーンギャロップ)!」

 

「ちょっ!」

 

 ジャンプ一番、ユニコーンの名前を関する蹴り技を放ってきた。

 

 その数は凡そ秒速三四〇メートル、即ちマッハの域に達した一〇〇発にも及ぶ蹴りの技。

 

 流石に一直線に一〇〇発の蹴りを放つ技は躱す事も不可能ではないが、ユナは不様に転がりながらギリギリでの回避を行う。

 

「さ、さっきから何なの! ペガサスとかユニコーンって、麒麟と全く無関係な名前の技ばかり!」

 

「そりゃそうだ。この技はペガサスの星矢、ユニコーンの邪武が使っていた技。僕の固有技じゃないから」

 

 肩を竦めると、そんな事を平然と言い放つ。

 

 ユナも伝説の聖闘士──星矢は知っていた。

 

 嘗ての天馬星座の聖闘士であり、現在はアテナを護る中心人物の黄金聖闘士、射手座(サジタリアス)。

 

 伝説の世代、星矢と同期の青銅聖闘士達の変遷とは可成り多様だ。

 

 ペガサス星矢は射手座の黄金聖闘士に。

 

 天馬星座の青銅聖衣は、造り直された後で義息子の光牙が受け継ぐ。

 

 ドラゴン紫龍は天秤座の黄金聖闘士を経て、現在は聖域を纏める教皇だ。

 

 天秤座の聖衣は紫龍の許で修業し、天秤座を受け継ぐ証である翔龍のタトゥーを顕在化した息子──翔龍が継いでいる。

 

 因みに、龍星座(ドラゴン)の青銅聖衣は造り直されて実の息子であり、ユナの同期生である龍峰が受け継いだ。

 

 キグナス氷河は師匠であるカミュの聖衣、水瓶座を受け継いで黄金聖闘士に。

 

 白鳥星座の青銅聖衣は、後に氷河に弟子入りをしたヤコフへと受け継がれて、その後にヤコフから氷河の息子であり、ヤコフの弟子の凍夜に受け継がれた。

 

 アンドロメダ瞬は乙女座の黄金聖闘士となり、今は聖域で基本的には処女宮に詰めているが、先代シャカに比べてフットワークが軽い瞬は、各地を青銅聖闘士カメレオン星座のジュネと回り、傷付いた人々の救済に努めている事から『最も神に近い男』と呼ばれる。

 

 アンドロメダ星座の青銅聖衣は新たに造り直され、弟子にして息子である詠に受け継がれた。

 

 謎がなのが、鳳凰星座の青銅聖闘士だったフェニックス一輝。

 

 一応は獅子座の黄金聖闘士となっているが、獅子宮に居た試しが無いのだ。

 

 何処に行ったのかは同期の星矢達すら知らず、時折はフラりと聖域に戻っているから生きてはいるらしいだけで、それすら噂の域を出てはいない。

 

 だが、最近は全く戻っていないらしいが……

 

 鳳凰星座の青銅聖衣は、封印が為されて鳳凰星座の青銅聖闘士の座は、誰かしらが受け継いだと聴く。

 

 

 一角獣星座の青銅聖闘士のユニコーン邪武は、とある場所で馬と戯れていると聞くが、これは任務の一環であるらしく現役だ。

 

 海蛇星座の青銅聖闘士、ヒドラ市は現役というより何故かパライストラで生徒をしている。

 

 大熊星座の青銅聖闘士、ベアー檄は聖闘士を引退してパライストラで教鞭を揮っていた。

 

 聖衣はまだ誰も受け継いではいない。

 

 ライオネット蛮、ウルフ那智の二人は聖闘士を引退して、鋼鉄聖闘士を養成する訓練所でグレートティーチャーを名乗っている。

 

 彼らの青銅聖衣はどちらもユナの同期、仔獅子星座の蒼摩と狼星座の栄斗へと受け継がれていた。

 

 実の処一番の謎なのが、伝説の聖闘士にはもう一人が存在していたと云われ、なのにそれが誰だったのか名前は疎か、守護星座すら伝わってはいない事。

 

 唯、他の伝説の聖闘士に比肩し得るのは間違いないと云われていた。

 

 麒麟星座(カメロパルダリス)の優斗と名乗る彼が使ったのは、星矢と邪武の技で間違いなさそうだ。

 

「くっ、今度は此方の番! 喰らいなさいっっ!」

 

 ユナは右脚を上げて回転しつつ蹴りを放つと、同時に風を巻き起こす。

 

「神聖竜巻(ディバイン・トルネード)ッ!」

 

 そね風は旋風となって、更にはうねりを上げながら竜巻となりユートを襲い、その内に呑み込んだ。

 

「残念、僕に風は効かないんだよ」

 

「えっ!?」

 

 竜巻に捲き込まれた筈のユートは、然し全くの無傷でしかなかった。

 

「そ、そんな……」

 

 現状、ユナの必殺技である神聖竜巻(ディバイン・トルネード)が、涼風の如くではもう勝ち目は無い。

 

「手加減はしてやるから、これを喰らって勉強し直すが良い!」

 

 ユートは言うが早いか、まるで女性的なしなやかさで跳躍すると……

 

「鷲星閃光(イーグルトゥフラッシュ)ッッ!」

 

 爪先(トゥ)による飛び蹴りをユナへと放つ。

 

「うあああああっ!」

 

 胸元に蹴り入れられて、聖衣の胸部が砕け散る。

 

 ペガサス、ユニコーンに続いて今度はイーグル。

 

 イーグルとはユナの纏う鷲星座(アクィラ)の階級的に上、星矢が青銅聖闘士の時代に白銀聖衣だった頃の鷲座聖衣(イーグルクロス)の事だろう。

 

 だとすれば彼は、星矢と邪武と鷲座の白銀聖闘士とも何らかの関わりがある。

 

「くっ! 貴方……は……いったい、何者……?」

 

 そんな疑問を残しつつ、ユナの意識は闇に落ちた。

 

「ふぃー!」

 

 気絶をしたユナを睥睨しながら、ユートは麒麟星座の聖衣を解除すると、溜息を吐いて聖衣石(クロストーン)へと仕舞う。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 聖衣が多少の損壊をし、気を失ったユナを見遣ると所謂、お姫様抱っこで抱えたユートは聖衣を見つめながら首を傾げる。

 

「確か、鷲星座(アクィラ)の聖衣を担当したのって、貴鬼だったよな? こんな魔法少女スピニング☆ユナだか、キュアアクィラだかみたいな聖衣に仕上げてしまうとか……ムウが聞いたらさぞ御立腹だろうな」

 

 鷲星座聖衣(アクィラクロス)は、見た目に布地っぽさを持つ聖衣の一部や、まるでミニスカートみたいなウェストパーツを持ち、見た目に魔法少女かプリキュアかと云った外観だ。

 

 基礎はユートが構築していたが、外観は聖衣修復の応用で貴鬼が造っている。

 

 因みに、構成素材の一つとなっている神鍛鋼(オリハルコン)だが、過去へと跳ばされた際にとある聖戦にコッソリと参加をして、大量にゲットをしていた。

 

 可成りのボロ儲けであったと記憶しているが、確かその時は別の聖闘士が闘っていて、横から神鍛鋼(オリハルコン)を掠め取った形になるのか……

 

 敵の名前は、【星漢】の二つ名を持つクレイオス。

 

「そういや当時、テレビが面白かったのかハマっていたからなぁ。その時にでも魔法少女ものかプリキュアでも観たのか?」

 

 ユートはふと想像した。

 

『輝く聖なる風、キュアアクィラ!』

 

「ブフッ!」

 

 ツボにハマって噴き出してしまう。

 

「年齢的にもジャストか、クックッ!」

 

 魔法少女やプリキュアの年齢は、今のユナと同じくらいだから正にハマり役。

 

 ユナもまさか自分自身と無関係な処で笑われているなど、それこそ夢にも思わないだろう。

 

「それで、いつまで其処に隠れてる気だ?」

 

 一頻り笑ってから真面目な表情になると、ユートは傍の樹木の陰に隠れていた人物に話し掛けた。

 

「気付いていたか……」

 

 筋骨隆々な巨漢が腕組みをしながら木陰から出る、それは大熊星座(ベアー)の青銅聖闘士で、名前は檄。

 

 今はパライストラの教師を務める男だった。

 

「酷い教師も居たもんだ。生徒が悪漢に襲われているのに、隠れて見物をしているだけなんだからな」

 

「抜かせ、本当に悪漢なら何を於いても助けるわ!」

 

「……だろうね」

 

 相手がユートだからこそ黙って見ていたのだ。

 

 ユートなら滅多な事にはなるまいし……

 

「ユナには良い実戦経験になったからな」

 

 パライストラの生徒は、実戦経験が不足していたから丁度良かったのだろう。

 

「んでさ、檄? 【闇】の小宇宙についてパライストラではどう教えてる?」

 

「う、うむ。力はそれ自体に善悪は無いと教えてはいるのだが、【マルスの乱】での【闇】の小宇宙を湛えた隕石による重力被害……あれが事の他酷かったらしくてな、どうしても【闇】を良い意味では捉えられんらしい」

 

「チッ、そいつは確かに難しい話だな」

 

 まあ、ユートは【闇】の小宇宙以外にも属性が使える訳だし、わざわざ軋轢を生む必要性も無い。

 

「それで、檄から視て生徒はどうなんだ?」

 

「やはりペガサスやドラゴンを継いだ二人は、潜在力が一段階くらい上だった。それにアンドロメダもな。だが、オリオン座のエデンは別格だ。流石はユートの直弟子という処か、頭二つは飛び抜けている」

 

「そりゃ僕もエデンを伊達に鍛えてないからねぇ」

 

 現在の聖闘士への道程は二種類があり、一つは昔の通り師弟によるマンツーマンの修業法。

 

 今は属性との兼ね合いもあるが、基本的にこの場合だと師の技を受け継ぐというケースも多い。

 

 もう一つがパライストラへの入学だ。

 

 聖闘士養成学校であり、聖闘士候補生から始まって聖闘士仮免生になったら、青銅聖衣を与えられる。

 

 また小宇宙を持たない、或いは小宇宙が青銅聖闘士のレベルで持ち得てても、守護星座を見出だせないといった場合に、機械の聖衣──鋼鉄聖衣を与えられ、鋼鉄聖闘士として正規聖闘士の補佐を行う。

 

 小宇宙が白銀聖闘士以上にまで達している場合は、精霊などを象る精霊聖衣を与えられていた。

 

 権威は白銀聖闘士に準ずるが故に、責任も同じくらいに重大である。

 

 問題は訓練生、候補生の数に反比例するかの如く、聖衣の数が足りない事。

 

 特に黄金聖闘士クラスの力を持ちながら、守護星座の聖衣に空きが無いから、黄金聖闘士に成れないなどの問題は深刻だ。

 

 別に今の黄金聖闘士が退けば良い訳ではないから、単純に引退と昇格という事など出来はしない。

 

 まあ、そこら辺は何とかするべく既に動いている。

 

「黄金聖闘士のお前には敵わないが、ユナも実力などは決して劣らんぞ?」

 

「ああ、中々に強い風を繰り出してきたからね」

 

 小宇宙を封印中であるとはいえど、ユートは経験も技術も遥かな格上だから勝てなかった訳だが、相手がユートでなくばユナは充分に一線級だったと思う。

 

「さて、取り敢えず檄──否、檄センセ。これから宜しくお願いしますね?」

 

「ブッ!」

 

 ユートがからかう様に急に生徒の口調となった為、檄は思わず吹き出した。

 

 

 

.




【聖闘士名鑑4】
名前:凍夜
年齢:14歳
階級:青銅聖闘士
聖衣:白鳥星座
誕生日:1月25日
血液型:B型
身長:175cm
体重:64kg
出身地:ロシア
修業地:東シベリア
必殺技:極小氷晶(ダイヤモンドダスト) 極令竜巻(ホーロドニースメルチ) 氷結輪(カリツォー) 極小氷晶・光(ダイヤモンドダスト・レイ) 蒼之衝撃(ブルーインパルス)
備考:氷河とブルーグラードのアレクサーの妹であるナターシャとの間に生まれた息子で、ヤコフの弟子として修業をして白鳥星座の聖衣を継いだ。極小氷晶・光(ダイヤモンドダスト・レイ)はユートから授かった技だが、双子座のマスクの所為でイコールに結び付いていない。実はユートの娘のグリムゲルデと親交を持っている。


【聖闘士名鑑5】
名前:瞬
年齢:34歳
階級:黄金聖闘士
聖衣:乙女座
誕生日:9月9日
血液型:A型
身長:180cm
体重:75kg
出身地:日本
修業地:アンドロメダ島
必殺技:黄金星雲鎖(ゴールデン・ネビュラチェーン) 星雲気流(ネビュラストリーム) 星雲嵐渦(ネビュラストーム) 天魔降伏 不動明王陣 六道輪廻 天空覇邪魑魅魍魎
備考:二百数十年前に於ける前聖戦、星矢をインビジブル・ソードの呪いから解き放つべく、沙織と過去へ向かった際にアンドロメダ聖衣に染み付いたシャカの思念より、瞬こそシャカの次代を担う乙女座の聖闘士であると言われ、その話を後に聞いた瞬は乙女座聖衣を受け継いだ。一巡目では諸々の事情から乙女座を継いでないし、ジュネとの間に子供も作ってない為に、アンドロメダの侭だった。それが即ち、聖闘士星矢Ωの物語であった。二巡目の世界線では、姉弟子だったジュネと結ばれて詠という息子を授かり、アンドロメダは詠が受け継いだ。


【聖闘士名鑑6】
名前:詠
年齢:13歳
階級:青銅聖闘士
聖衣:アンドロメダ星座
誕生日:10月1日
血液型:A型
身長:164cm
体重:50kg
出身地:ギリシア
修業地:アンドロメダ島
必殺技:星雲気流(ネビュラストリーム) 星雲嵐渦(ネビュラストーム) 星雲竜巻(ネビュラトルネード) 星雲鎖(ネビュラチェーン) 雷陣波撃(サンダーウェーブ) 回転防御(ローリングディフェンス) 他、星雲鎖のバリエーション
備考:瞬とカメレオン星座のジュネとの間に生まれた息子。仕込みは年齢的に、【マルスの乱】の前後だと思われる。聖域で誕生した為に、出身地はギリシア。亜麻色と金髪の父母に生まれながらも、何故か髪の毛が緑色な遺伝子の不思議。モデルが恋姫の賈駆だからなんだけど……アーシアから星雲竜巻(ネビュラトルネード)を授かる。



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