聖闘士星矢【魔を滅する転生星Ω】   作:月乃杜

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第5話:響け 魔法の力

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 授業はアテナの事や聖域の歴史、他神話系統の知識などを学んでいき、訓練場では戦闘訓練や属性と無属性の切り換えなど、知識を詰め込むだけでは得られない事を学んでいく。

 

 当たり前だが、前知識の無い純パライストラ生だと訓練生から始め、実技だけでなく座学も必須とした。

 

 今日は鋼鉄聖闘士の歴史についてを学ぶ。

 

「ああ……鋼鉄聖闘士というのはだな、アテナを護る正規の聖闘士の補佐をする機械製の聖衣を与えられた者達だ。基本的に守護星座の導きが無い者、小宇宙に目覚めていない者がなる」

 

 訓練生や候補生の場合は明日は我が身であると考えるのか、或いは学ぶので精一杯なのかは判らないが、特にリアクションも無くて筆記していく。

 

 だけど、仮免生となった青銅聖闘士の見習い達は、心無い者だと失笑をした。

 

 機械に頼る小宇宙も使えない半端者である……と。

 

 それはユートの最も忌み嫌いなタイプであり、そういう連中は寧ろ踏み付けたいとすら思う。

 

 飛魚星座(ヴォランス)のアルゴの様な、特定の師匠の修業を受けての途中編入者に対した偏見持ちも少なくないというのは、ハッキリ云うと問題だった。

 

 聖闘士の本領は戦闘で、即ち座学だけをやれば良いと云う訳ではないのだし、実技も確りとやっていく。

 

 実技に関しては模擬戦という形を執り、一対一での戦闘や多対一や多対多など様々なシチュエーションを想定した闘いを行う。

 

 仮免生ともなれば、実技での模擬戦闘訓練でも聖衣は纏うし、闘えば負傷もして聖衣を壊す事もあった。

 

 とはいえ、聖闘士は多少のダメージであれば幾らでも治せるし、聖衣とて修復が可能なのだ。

 

 何しろ聖衣は少しばかりの損傷であるならば、聖衣石(クロストーン)へと戻したら自己修復が成される。

 

 勿論、鳳凰星座(フェニックス)みたいな一掴みの灰さえ在ったら、其処から再び羽ばたくとかダイナミックな修復ではない。

 

 昔の聖衣櫃(パンドラボックス)みたいな機能で、それよりは強い修復だ。

 

 事実として……

 

「鷲星座聖衣(アクィラ・クロス)!」

 

 ユナの鷲星座聖衣(アクィラ・クロス)は、少し前にユートにより胸部を破損していたが、今ではすっかりと修復が成されていて、傷一つ無い形で分解されるとユナの細く折れそうな、だけどとても色気を持った肉感的な肢体を鎧った。

 

「兎星座聖衣(レプス・クロス)!」

 

 水の小宇宙が噴き出し、兎を象るオブジェがアルネの頭上に顕現し、分解されると真っ白な雪の如く聖衣がアルネを鎧っていく。

 

「鶴星座聖衣(クレイン・クロス)!」

 

 大地が隆起すると小町の頭上に鶴を象る菫色をしたオブジェが顕現して、甲高い音を鳴り響かせて分解、装着がされた。

 

「アクィラのユナ!」

 

「レプスのアルネ!」

 

「クレインの小町!」

 

 青銅聖闘士(ブロンズ)の三人娘が聖衣を纏う。

 

 三人娘の内のユナは龍峰と模擬戦を行い、アルネは風鳥星座(エイパス)のパラダイスと、小町がアルゴと闘う事となっていた。

 

 檄の『始め!』の掛け声から始まる模擬戦。

 

 戦闘を始める六人の仮免生達だが、ユートはそれを見て何とも言えない表情となる。

 

「何つーか、呪文詠唱の無い魔法戦を見てる気分」

 

 水を飛ばすは風を吹かせるは床から土壁を出すは、聖闘士というより魔導師な感想しか湧かない。

 

 純粋な意味での小宇宙戦とは何だったのか?

 

 そんな是非を思わず問いたくなる光景に、ユートは嘆息をするしかなかった。

 

「鏡花水月っ!」

 

「はぁっ!」

 

 龍峰がユナに向けて水を鉄砲の様に打ち出す。

 

「拳の一点に収束した水の小宇宙を敵に打ち出す技、それならいっその事だから拳に乗せて殴った方が良くないか?」

 

 ユートの兄のネギが雷の魔法を乗せる【雷華崩拳】というのを使っていたし、多分だがその方が威力という意味では強い。

 

 況してや……

 

「(龍星座(ドラゴン)の拳は盾と同様、青銅聖衣の中でも最硬を誇る。黄金聖衣を除けば正に最強の矛だ。星矢がやったみたいに盾とぶつければ互いに破壊されるが、楯座(スキュータム)の白銀聖衣さえ打ち砕く。それにあの鏡花水月とやらを乗せれば、可成りの威力を見込めそうだけど)」

 

 わざわざ打ち出しているから、威力は純粋な小宇宙頼りになっているのが如何にも惜しいと思う。

 

「(そういや、身体が丈夫じゃないらしいな。だから肉弾戦より中距離を選んでいるのか?)」

 

 鏡花水月を躱したユナが空中で前転をしながらも、右手を引っ掻く形で揮う。

 

「強風鉤爪(ゲイル・タロン)ッ!」

 

 鷲の鉤爪をイメージし、風の小宇宙を乗せて放った一撃が龍峰を襲う。

 

「明鏡止水!」

 

 龍峰の盾からは水が噴き出し、水の盾を形成すると風の鉤爪を防いだ。

 

 脚技を特意とした戦法を使っていたが、手技が無い訳でもなかったらしいユナの攻撃、それを龍峰は苦も無く防ぐが……

 

「やっぱり水を盾から切り離して使うのか」

 

 直接的に盾へ乗せるのではなく、形成した水の盾をドラゴンの盾から切り離していた。

 

 ユナは風の小宇宙を纏うと回し蹴りを放つ。

 

 それはユート対して使った技、惜し気も無く晒した太股が眩しい蹴りから風の竜巻が巻き起こった。

 

「神聖竜巻(ディバイン・トルネード)!」

 

「し、しまった!」

 

 龍峰が体勢を整える前に竜巻が吹き飛ばす。

 

「うわぁぁぁぁぁああっ! ぐはっ!?」

 

 壁に大の字に叩き付けられた龍峰が、ズルズルと床に落ちた。

 

「それまで、勝者アクィラのユナ!」

 

 互いに殺し合う闘いではないにせよ、此処に一つの決着が着いたみたいだ。

 

「龍峰、大丈夫?」

 

「うん、大丈夫だよ」

 

 遺恨無くユナは龍峰へと手を貸し、その手をアッサリと取った龍峰はゆっくりと立ち上がる。

 

 それはまるで、スポーツを観たかの様な錯覚を覚える光景だったと云う。

 

 それと同時に、アルネとパラダイスの闘いも終わったらしく、アルネが台風弾丸(タイフーン・ブレット)で吹き飛ばされていた。

 

 飛魚星座(ヴォランス)のアルゴと小町の闘いも佳境に入ったみたいであるが、ツインテールの左側を揺っていたゴムが切れて降りていて、聖衣も可成りの損傷を被っている。

 

「オラオラオラッ!」

 

「うぐ、あぐっ!」

 

 腹パンを三連発、更には顎に一撃を入れるアルゴ。

 

「がはっ!」

 

 嗜虐的な笑みを浮かべ、アルゴは拳大の水を拳に集めると、宙を舞った小町に向けて打ち放つ。

 

「喰らえ、轟水拳打(アクア・フィスト)!」

 

 一時に二十発もの水で出来た拳が小町を襲い……

 

「キャァァァァッ!」

 

 鶴星座(クレイン)の聖衣が砕かれながら、後ろの壁まで吹き飛ばされた。

 

「トドメだ! 飛魚跳撃(ヴォランス・ジャンプ・クラッシャー)!」

 

 足下からジェット水流を発して加速したアルゴが、小町の小さな肢体を頭から突っ込んで貫く。

 

「ぐえっ!」

 

 丁度、それは鳩尾へと入って小町は全ての酸素を吐き出してしまい、仮面をしていて判らないが涙を流しながら苦悶の表情となっていると思われる。

 

 後ろの壁が抉れている様が威力を物語り、破壊衝撃からか鶴星座聖衣(クレイン・クロス)も威力をまともに受けて砕けていた。

 

「それまで! 勝者は飛魚星座(ヴォランス)のアルゴだ!」

 

「小町!」

 

 檄からの勝利宣言の後、ユナとアルネの二人が小町へと駆け寄る。

 

 呻き声を上げる小町は、どうやら既に気絶しているらしく、小さな身体を余り身動ぎさせない。

 

「アルゴ、やり過ぎよ!」

 

「ハァ? やり過ぎだ? 聖闘士の闘いは命懸けなんだよ! 属性の不利を覆して勝った俺が、何で責められなきゃならねー?」

 

 両腕を勢いよくバッと開いたアルゴは、口元を吊り上げながら叫んだ。

 

「よせ、ユナ!」

 

「優斗? だけど!」

 

「アルゴの言葉には概ね、間違いはない。命懸けの闘いに敗けるというのは死を意味する、これが実戦なら小町は死んでいる!」

 

「ぐっ!」

 

「とはいえだ、これは実戦という訳でもなし、最後の一撃は要らなかったろ?」

 

 ユートがアルゴを睨め付けつつ言う。

 

 まあ、単なる弟子志願のテスト程度で兄をズタボロにしたユートが言えた言葉でもないが……

 

「ふん、新入り! 文句があるなら俺と戦り合って勝つんだな!」

 

「うわ、なに? その噛ませ犬臭が溢れた科白」

 

「んな!? だ、誰が噛ませ犬だとぉぉお!」

 

 若干、引き気味なユートの言葉に真っ赤な顔で怒鳴るアルゴは、怒り心頭で拳を振り上げた。

 

「やめんかぁぁぁぁっ! 二人共っっ!」

 

 一触即発な空気の中で、檄が衝撃波さえ起こせそうなシャウトにて止める。

 

 名付けて大熊絶叫(ベアーシャウト)……は兎も角としても、流石のアルゴも檄の雷には顔を顰めつつ、然し口を閉じた。

 

 階級的に同じ青銅聖闘士とはいえ、所詮は見習いに過ぎない仮免生のアルゴと歴戦の勇士の檄、その差は圧倒的と云えるのだから、当然の反応であろう。

 

「そんなに闘いたければ、機会を作ってやる。我々、アテナの聖闘士が無闇矢鱈と私闘など赦されんぞ! 十分間休憩の後、飛魚星座(ヴォランス)のアルゴと、麒麟星座(カメロパルダリス)の優斗で試合をする。暫し二人共、頭を冷やせ」

 

「判りました……」

 

「了解」

 

 アルゴは舌打ちするくらいに忌々しそうな表情で、ユートは瞑目しながら首肯をしつつ言った。

 

 ユートは小町を抱えると所謂、保健室と呼べる場所へと連れていく。

 

 ユナとアルネもそれに慌てて付いて行き、訓練場は自然と純パライストラ生と外部入学生で分かれて銘々に会話を始めた。

 

 光牙と龍峰も、光牙が来たばかりの頃にちょっとした事で喧嘩になり掛けて、試合で事を収めている。

 

 お互いに伝説の聖闘士の息子、だが龍峰とは異なり光牙は謂わば養子。

 

 その事で口論となって、殴り合いへと発展して試合という流れだ。

 

 後に龍峰は光牙に語る。

 

『義兄さんをバカにされた気がした』

 

 龍峰は確かに紫龍と春麗の実の息子だが、義兄である翔龍は廬山の麓で赤子の頃に拾われた養子。

 

 彼は両親の愛情が龍峰に向かう様に、早くから家を出ると龍星座(ドラゴン)の聖闘士として動いていた。

 

 世界各地で暗躍を続ける神の闘士の存在が見え隠れする中、異変の調査に出ていた氷河と連携をしつつ、争いが有らば闘う。

 

 勿論、聖闘士の仕事には要人警護もあるから、それを行う事も多々ある。

 

 また、正規にはアテナの聖闘士でなかったのだが、双子座の黄金聖闘士が擁している聖騎士(セイント)──聖闘士とは分けてこの様に書く──とも連携して、異変調査を進めていた。

 

 特に暫く双子座と共に居なかった天秤座や時計座、炉星座や六分儀星座達が戻ってからは、彼女らと連携をする事も多い。

 

 アテナの守護はこの当時だと射手座の星矢が常時、三日月島で行っていた。

 

 特別なアテナの姫巫女はアテナの侍女達に任せて、任務を与えられた聖闘士は全員が出払う事も珍しい話ではなく、その穴埋めには白羊宮に黒髪の女性が立っていたと云う。

 

 龍星座(ドラゴン)は龍峰が大きくなり、仮免生となる頃には紫龍に返却され、背中に天秤座を継ぐ者の証が浮かぶ翔龍には、天秤座の黄金聖衣が与えられた。

 

 紫龍に代わり暫く天秤座を預かっていた玄武から、黄金聖衣を受け取ってからは天秤座の黄金聖闘士として活動をしている。

 

 玄武は祭壇座(アルター)の白銀聖衣を与えられて、教皇である紫龍が里帰りをしている間の指揮を執り、紫龍が教皇の玉座に帰ってから、名実共に教皇の補佐役として指揮をしていた。

 

 そんな先達の意志を継ぐ義兄を崇敬の念で見る龍峰にしてみれば、養子である事を卑下する光牙を赦せなかったのかも知れない。

 

 龍峰も、自分があんなに激昂するとは思わなかったと言い、その事に関しては光牙に謝罪をしている。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「聖なる癒しのその御手、母なる大地のその息吹……我等が前に横たわる傷付き倒れし彼の者に、我ら総ての力持て、再び力を与えん事を……『復活(リザレクション)』」

 

「それ、魔法なの?」

 

「ああ、そうだよ」

 

 ユートが呪文詠唱すると両手から暖かな光を発し、傷付いていた小町の肉体が徐々に回復していく。

 

 その光景にユナとアルネは驚いていた。

 

 魔法の存在そのものは、二人共が知る事。

 

 この世界には魔法使いが居て、聖闘士と同じとは云わないまでも二千年を越える歴史を持つのだと。

 

 聖闘士も理論上は魔法が使えるらしいが、パライストラや聖闘士の修行地では特に教えてはいない。

 

 というより、未だに五里霧中な授業体制という事もあって、教えようにも教師も居ない状態である。

 

「聖闘士の小宇宙は心の奥の生命の灯火だ。そして、其処から派生したエネルギーたる魔力、氣力、霊力、念力を使うのが魔法や闘氣や霊能や超能力。黄金聖闘士や白銀聖闘士にも超能力を使う者は居るし、霊能を使える存在も居るのだから魔法を使う聖闘士が居てもおかしくはないだろ?」

 

「え、ええ。そうね……」

 

 牡羊座の貴鬼の様に生ま付き超能力が使える人間も居り、それに小宇宙を足して強大な力に換える聖闘士も少なからず居るのだ。

 

 例えば、貴鬼の亡き師匠である牡羊座(アリエス)のムウがそうだった様に。

 

「小町の肉体は治せたが、問題は鶴星座(クレイン)の聖衣だろうね」

 

 鶴のオブジェ形態を執る濃い菫色であった聖衣が、現在は痛々しくもボロボロであり、破損や罅だらけで鉛色となっている。

 

「この聖衣は死んでいる。こうなっては聖衣石による修復も利かない」

 

 これでは仮令、聖衣修復師であっても〝通常〟では修復が出来ない。

 

「そ、そんな!」

 

「小町が悲しむわね」

 

 ユートが残酷な現実を口にすると、仮面で判らないがユナは驚愕の声を出し、アルネも悲哀を秘めた声で呟いた。

 

「そろそろ時間だね。僕はアルゴと闘って来るよ」

 

 死んだ聖衣は扨置くと、ユートは訓練場に戻る。

 

 其処では、アルゴがニヤニヤしながら聖衣を纏って腕組みし待ち構えていた。

 

「よう、新入り。逃げたのかと思ったぜ?」

 

「逃げる? 何の為に?」

 

「へっ、俺の小宇宙はこの純パライストラ生の中でも三指に入るんだ! てめえ如きじゃ俺にゃ勝てねーんだからよ!」

 

 アルゴは確かに強い。

 

 純パライストラ生とは、即ちこの学園で育ったと言っても過言ではない者達、彼はその百人は悠に居るであろう純パライストラ生の中でも可成りの実力者で、厳しい鍛練を経て早い時期に訓練生から候補生に上がって、そして仮免生となりこの飛魚星座(ヴォランス)の青銅聖衣を得ている。

 

 性格は兎も角としても、実力は間違いなく学園でもトップクラスなのだ。

 

 ユートは嘆息をすると、檄の方へと顔を向ける。

 

 早く始めろと言わんばかりのユートの表情を見て、流石の檄も大きく溜息を吐きたい気分になった。

 

 パライストラの中で育った聖闘士や仮免生や候補生の中には、外で師匠を持つ候補生や親兄弟が聖闘士のサラブレッドに対して鬱屈した感情を持つ者も居て、檄や他の教師もそこら辺は頭を痛めている。

 

 故にこそ龍峰や詠も厭な思いをした事は決して少なくなく、結局は外様同士で友人関係を築き上げた。

 

 それが更に派閥みたいなものとなり、外様組と純パライストラ組に分かたれる要因となる。

 

「優斗よ、お前は聖衣を纏わんのか?」

 

「必要ありません」

 

「む、そうか……」

 

 アルゴはそれを聞いて、顔を真っ赤にし怒り狂う。

 

「てめえ、この俺を虚仮にする心算かよ!?」

 

「良いから始めよう」

 

 ユートの態度はアルゴの苛立ち紛れの怒声にも変わる事は無く、檄は処置なしと頭(かぶり)を振ると……

 

「始め!」

 

 右腕を挙げると始まりの合図を掛けた。

 

 アルゴがすぐに水に変換された小宇宙を収束する。

 

「ブッ飛べや! 轟水拳打(アクア・フィスト)!」

 

 放たれる二十発にも及ぶ収束された水の拳。

 

 数こそ大した事はない、だけど速度の方は間違いなく凡そ秒速三四〇メートルという、青銅聖闘士の標準的な速さを持っている。

 

「エタ・ナル・インフィ・アイオン・ゼロ。来れ氷精・爆ぜよ風精・弾けよ凍れる息吹!」

 

 ユートはその水の拳を、紙一重の隙間で躱しつつも悠長な事に、呪文の詠唱を謡うかの如く紡いでいた。

 

 それはMMを滅ぼす際、使えぬと思っていた連中を絶望に叩き落とすべくわざと使い、自分達の勘違いをまざまざと見せ付ける様に使った魔法の力。

 

 普段は殆んど使おうともしない、MMが推奨していた精霊を使役するタイプ。

 

「氷爆(ニウィス・カースス)ッ!」

 

 パキィン! 打ち込まれる水の拳を躱しつつ前進、最接近をしてアルゴに氷爆を撃ち込んでやると、温度にして凡そ零下一八〇度、青銅聖衣をも凍結する事が可能な凍気を発し、アルゴを氷付けにしてやった。

 

 小宇宙でガードをしていれば魔法を防ぐ事も可能な筈だったのだが、アルゴは小宇宙攻撃に集中させていた為に、殆んどモロに喰らってしまったのだ。

 

「油断をすれば魔法使いに足下を掬われるって典型、小宇宙を使えても僅かな隙が自分を殺すと知れ」

 

 まあ、別に殺しちゃいないのだが……

 

「それまで、勝者は麒麟星座の優斗!」

 

 ポカンとしていた檄が、ユートの科白が終わってから我に返り、勝利の宣言をするのであった。

 

 

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【聖闘士名鑑10】
名前:貴鬼
年齢:30歳
階級:黄金聖闘士
聖衣:牡羊座
誕生日:4月1日
血液型:B型
身長:188cm
体重:76kg
出身地:チベット
修業地:ジャミール
必殺技:星屑革命(スターダストレボリューション) 星明識廷(スターライトエクスティンクション) 水晶障壁(クリスタルウォール)
備考:牡羊座のムウより教えを受けていた弟子。現在は三人しか存在しない聖衣修復師として、ジャミールの【貴鬼の館】に弟子である羅喜と共に住んでいる。途中で修業が停止してしまった為、聖闘士になる時期が遅かったものの、ユートから技を伝授されながらも聖衣修復技術を研いてた。17歳の頃のマルスの乱でも牡羊座の黄金聖衣を纏い各地の下級火星士のアントや中級火星士と闘った。


【聖闘士名鑑11】
名前:フドウ
年齢:??歳
階級:精霊→黒鍛聖闘士
聖衣:炎帝→黒鍛乙女座
誕生日:9月8日
血液型:?型
身長:結構高い
体重:それなり
出身地:未設定
修業地:未設定
必殺技:不動明王陣 諸行断罪 生死即涅槃 明王来臨 菩提証悟
備考:ルードヴィクの友人であり、エデンの勉学的な師をしていた。また強大な炎の小宇宙を持つ不動明王の化身が如く力の持ち主。その為、炎帝聖衣を与えられていた。十二宮黒鍛聖衣が完成後、黒鍛乙女座を改めて与えられる。誕生日は中の人ネタである。


【聖闘士名鑑12】
名前:緒方祐希
年齢:??歳
階級:青銅聖闘士
聖衣:鳳凰星座
誕生日:??
血液型:??
身長:小さい
体重:軽い
出身地:ハルケギニア
修業地:ハルケギニア
必殺技:鳳凰爆凰拳 天爆鳳翼翔 鳳凰滅皇覇 鳳凰幻魔拳
備考:ハルケギニアに於いてジョゼットとして憑依、転生をした橋本祐希の事。現在は獅子座の黄金聖闘士となった一輝に代わって、鳳凰星座の青銅聖闘士の座を担っている。虚無魔法の爆発(エクスプロージョン)を技に混ぜ、威力の底上げをしている。鳳凰滅皇覇は早い話がメドローアみたいな理屈、消滅エネルギーの塊みたいな鳳凰を生み出して放つ。今はハイスクールD×Dの世界で、ユートの代わりを務めている。



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