7/17 タイトル、本文修正しました
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僕は普通の高校生だった。
勉強もそこそこ、運動も少し苦手なだけ、友達付き合いも悪くない。
素行も寝坊以外はまとも、誰にも優しく、贔屓もしない。
皆の評価はだいたいこの通りだった。
別に特別なことはなにも望んでない。
ただ、普通に生きてた。
けど、一つ。ただ一つだけは違った。
高校生なのに?と言われ続けてもやめなかった、大好きなものがある。
そう、仮面ライダーだ!
ただ、学生だったのでベルトとかは買わず、レビューを見て楽しんだり、放送で盛り上がってただけ。
それでも、大好きだった。
そんなこんなで割と人生を謳歌してたわけなんだけど。
でもある時、僕の人生は文字通り終わった。
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「ハッ…ハッ…」
やばい…。本当にやばい…。
調子に乗って仮面ライダー見直しなんかするんじゃなかった…。
まあでもね?仕方ないよね?OOOかっこいいもんね?
深夜ぶっ通しで見ても仕方ないよね?
はい、現在進行形で遅刻してます、ありがとうございました。
学校まであと3分でつく。
けれど遅刻の時間まであと1分もない。
「うん、諦めて事故しないように行こう」
僕はもう諦めて、ゆっくり行こうとする。
でも、たまたまその時…
なんて事はなかった。
いやそもそも登校してる時点で他の人いないでしょ。
僕なに考えてるんだろ…。
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学校でこってり絞られた後、普通に授業受けて帰ってます。
いやあ、遅刻ダメ絶対だね!
先生顔怖かったよ!
何回も同じ事繰り返してたらそうなるよね!
寝坊常習犯で、昨日に続いて遅刻したら流石に怒るよね!
はあ…。
落ち込んでる僕の耳に、
「あ、ボールが!」
子供かな?そんな声が届いた。
そっちを振り向いた、その時。
車が向こうから来るのが見えた。
流石に子供も止まるだろう、そんな事を考えていた。
でも子供は止まらなかった。
それが見えた時には身体が動いていた。
ちょうど昨日見ていた「仮面ライダーOOO」
その作品の中の名言に、こんなのがある。
「手が届くのに、手を伸ばさなかったら死ぬほど後悔する。それが嫌だから手を伸ばすんだ。それだけ」
というもの。
僕はその言葉が大好きで、座右の銘にしていた。
だからこそ僕は子供に手を伸ばした。
手が届くと思ったから。
子供を突き飛ばして助ける事はできた。
でも、僕が動ける程の時間は無い。
(僕の手は、ちゃんと、届いたのかな…?)
そんなことを考えながら、僕は車に轢かれた。
(……い)
あぁ…もう…死んじゃったんだ…。
まだ…いっぱいやりたいこと…あったのにな…。
(…ーい………えて…ー?)
あれ…なにか…声が…?
(聞こえてますかー?)
「……はっ!…ここは…?)
「やっとおきましたか。ずいぶんねぼすけですね」
僕が起きたのは真っ白な部屋。そして目の前にいる、頬を膨らませたこの子は…?
「あー、はいはい。ここは天界…とかのテンプレいる?いらないよね」
…雰囲気ぶち壊しだなぁ…。
「待って、一ついいかな?」
「何?手短にね」
「君は誰?」
「私?私は…」
「神様。あらゆるものを操る神様よ」
wow…。まさかそんな人とは…。だってさ、信じられる?
見た目ロr
「言っておくけど、見た目はアンタの想像通りになってるわよ?」
…サーセン…。
「さてと…。それで終わりよね?一つって言ったし」
「あ、はい」
「今から重要な説明するからよく聞いててね」
「説明よく聞いててね。まずアンタは死んだ。そして私の気が向いたから転生させてあげる。
一応閻魔のとこには許可とってあるから気兼ねなく転生していいわよ。
アンタが選べるのは
『転生先』『転生先での立ち位置』『チートっぽいもの』
の3つ。それぞれでいいものを選ぶと、他がしょぼくなるからね。
以上、質問は?」
「…転生先の制限とかありますか?」
「一応、仮面ライダーとかFateは埋まってて、ラノベ系は基本空いてるけど?」
そっか…。やっぱり…。人気だもんね…。
「僕を選んだ理由ってありますか?」
「気まぐれよ。だからアンタの死に方とか生きてた時とかは一切知らない」
…うーん…どうしよ…。
あっ、そういえば知り合いが勧めてきたアニメの世界に行こう。
アイツ鬱とか嫌いで優しい世界しか見てないとか言ってたし…。
アレは一応設定なら知ってるから…
「決めました。転生先は『冴えない彼女の育てかた』の世界でお願いします」
「わかったわ。立ち位置は?」
「えーと…。澤村・スペンサー・英梨々の弟でお願いします」
澤村・スペンサー・英梨々は知り合いが散々押しとして喋ってきていたのでよく知っている。
だから選んだ。まぁ、少し見て好きになったっていうのもあるけど…。
「そこまで原作キャラに近いと、チートなんてないわよ?いいの?」
「はい。ライダーのベルトなんてあの世界じゃ役に立ちませんから」
「そ。じゃあ、何にするの?」
そう言われると考えて無かった。どうしよう…。
「アンタが決めて無いならランダムでいいかしら?」
「あ、それでお願いします」
「んー、ちょっと待ってよ。…よし、アンタの能力は『器用貧乏』よ!」
「ありがたいです。ありがとうございます」
その後、転生に関する色んなことを教えてもらい、いよいよ転生することになった。
「最後の確認よ。転生先は『冴えない彼女の育てかた』転生先での立ち位置は『澤村・スペンサー・英梨々の弟』転生にともなう能力は『器用貧乏』ね。後、記憶を思い出すのはアンタが5歳の時。これでいい?」
「はい。よろしくお願いします」
「まぁ、あとは確認しなくてもいいわよね」
「ええ、今すぐ、というわけでもないですから」
「じゃ、最後にそれっぽいことやってみましょうか。…あなたの第二の人生が、どうか幸せでありますように」
「いってまいります」
そうして僕は転生した。
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