冴えない弟の育ちかた   作:有明の海

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もう幼少期マジで無理っす。
次から一巻始めます。
駆け足でごめんなさい。
8/11 本文修正しました


第二話

さて、お母さんにドアを壊されかけていくらかたったある日。

そろそろ作品が始まるかな、と思っていた。

けど、お姉ちゃんが僕に自慢げに言ってきたある一言で作品が始まってる事を確信した。

 

「英二!今日ね、入学式で面白い子と会ったの!」

「へえ、どんな子なの?」

「凄いのよ!私と話があうの!」

 

それは凄い。うちの親のおかげ?でお姉ちゃんはかなりのオタクなのにそれについてけるとは…。

でも待てよ?入学式でお姉ちゃんが会う人って…。

 

「お姉ちゃん、その男の子の名前ってなに?」

「え?名前?え、えーと…。たしかあきともやって言ってたけど…」

 

やっぱり。主人公の安芸くんだった…。

しょうがない、原作ブレイクを起こしてバッドエンドにならないよう関わるのは最低限にしておこう。

 

「ねえ、英二」

「なに、お姉ちゃん?」

「なんで男の子ってわかったの?私なにも言ってないよね?」

 

あ、まずい…。どうしよう…。

 

「な、なんとなくだよ。勘ってやつ」

「へぇ…。英二って凄いね!」

 

純真な姉で助かった…。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

それからはお姉ちゃんと安芸くんの仲を壊さないように、なるべく関わるのを避けた。

けど、やっぱりというかなんというか。

お姉ちゃんに引っ張られて無理矢理会わされたり、一緒に遊んだり。

初の顔合わせの時は怖くて顔が上げられなかった。

いやあ、僕って年の割に背がちっちゃいし。

しかも相手は2つ上だし。

少したった今でもまだ怖いです。虫よりかは怖くないけど。

 

でも、不思議と楽しいと感じる事が多かった。

これも主人公だから、なのかな?

またしばらくたってからのこと。

僕も小学校に入学して、学年もいくつか上がったある日の事。

それは訪れた。

 

 

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僕はお姉ちゃんといつも一緒に帰っている。

だいたいお姉ちゃんが先に待ってくれている。

一人でも大丈夫なのに過保護なお姉ちゃんだ。

まあ、一人だと寂しいし嫌じゃないんだけどね。

 

この日は珍しく僕か先に待ち合わせの場所についた。

珍しいな、と思いつつもまあ少しすれば来るだろう、と思って待っていた。

5分…10分…と時間が過ぎていく。

僕は流石におかしいと思いお姉ちゃんのクラスに足を運んだ。

 

「お姉ちゃーん。なにかあったのー?」

 

少し大きな声を出しながらお姉ちゃんのクラスを覗いた。

 

 

そこにはひっく、ひっくと泣きながら座り込んでいるお姉ちゃんの姿があった。

 

 

「お姉ちゃん!!どうしたの!!??」

「えいじぃ…もう、だめなのかなぁ…」

「と、とりあえず家に帰ろう!家なら落ち着いて話せるから!」

 

それから僕は家に帰り、お姉ちゃんから事情を聞いた。

 

その話をまとめると

 

いつものように安芸くんと話していたらクラスメイトにからかわれた。

そこまでならよくやられているから普段と変わらないけど今回はその後に直接的ないじめが始まった

その時に安芸くんに

「お前が悪い」「なんでお前なんかが澤村さんと」

と言っていた。

だから自分が悪いと思って泣いていた。

 

ということらしい。

これは嫉妬からするものっていうのはわかるけど。

解決方法なんてたった一つ、それも一番最悪なものしか思いつかないし、まずいな…。

 

「一旦我慢してみよう?もしかしたらやめてくれるかもしれないし、ね?」

「ううん、やめないよ。あの子達は。他の子にも似たようなことやってたから」

 

そこまできっぱり言ったとなると、本当にやめないかな。

断言されるほどのことはやってるみたいだし。

…。もう、諦めるしかないかな…。

 

「お姉ちゃん、一つだけ安芸くんがいじめられない方法があるよ。もちろん、お姉ちゃんもいじめられないやつが」

「え…?」

「ただし、誰も得しないけどね。それでもいい?」

「…聞いてから考える」

 

これは抗って、戦って勝つわけじゃなくて相手に挑む勇気のない人がとる方法。

最低な方法だけど、誰も傷つかない方法。

 

「家以外の場所でお姉ちゃんがオタクであることを隠せばいい。それこそ、安芸くんの前でも」

「っ!それって、倫也と縁を切れってこと?」

「…うん」

「いやよ!絶対にいや!だって、倫也は私の大切な親友なのよ!」

 

お姉ちゃんが嫌がるのもわかる。僕がやれって言ってるのは親友と別れて他人のふりをしろってことだから。

けど…。

 

「…お姉ちゃん、安芸くんがいじめにあってる理由がわかる?」

「え?わ、わからない…」

 

言いたくない。言ってしまったらお姉ちゃんはとても悲しむ。

そんなことわかってる。わかってるけど…!!

でも…それでも言わなきゃいけない。

 

「…お姉ちゃんと一緒にいたからだよ」

「嘘よ!そんなことあるわけ…」

 

もちろんお姉ちゃんは否定する。それはそうだ。

認めてしまったら親友を間接的にいじめてしまったことになる。

 

「お姉ちゃん、違うなら一つおかしいことがある」

「…なによ」

「お姉ちゃんと一緒にいない時の安芸くんはいじめられてた?」

「そ、それは…」

「認めようよ。もう、縁も切るんだ。そんな人どうだっていいだろう?」

 

僕はあえて強く、辛辣な言葉を言う。

こうでもしなきゃお姉ちゃんはいじめてた人達を恨む。

そんな事にはなっちゃいけない。その人達がいじめたのだって単純な嫉妬から。

そんなことよくあることで、同級生を恨むなんて時間の無駄だしこれからが大変だ。

だからこそ僕にヘイトを集める。他に目を向けさせない。

 

「なんでそんなに酷く言うの!倫也はなにも…!」

「いいや。お姉ちゃんがいじめられたのは安芸くんのせいだよ」

「…っ!!もういい!!英二なんて知らないっ!!!」

 

お姉ちゃんが部屋を飛び出していった。

ここまでいえば後はお母さんに相談をして、お姉ちゃんのしたいようにできるだろう。

僕以外が汚れない、いい方法だ。

お母さんと少し話さなきゃ…。お姉ちゃんにすすめてほしい行動を一つ、言っておかなきゃ。

 

 

 

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結果からいえば僕の望んだ展開になった。

お姉ちゃんはオタクであることをひたすら隠し、見た目はお嬢様な女の子になった。

安芸くんは自分の力でクラスに居場所を作り、誰にも文句を言わせない状況にした。

 

ただ一つだけ誤算があった。

それは僕についてだ。

あの後お母さんと話したらまずげんこつをもらった。

目を白黒させてるうちに首根っこを捕まれお姉ちゃんのもとに連れてかれた。

そして無理矢理謝らされた。

いや、抵抗しようとしたら「うるさい!さっさと謝りなさい!」って、げんこつを落とされましたよ。

もう、謝るしかなくて。

謝った後はお姉ちゃんを交えて事情聴取。

なぜそんなことを?どうしてそんなことに?

全部喋らされ、仲直りさせられ、予想をいい意味で裏切ってくれた。

 

そしてこの問題はここで解決した。

 

 

 

 

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時は流れて何年か後。

僕は中学3年になった。受験生です。

お姉ちゃんから呼び出されて学校終わりにこっちに来るようにと朝言われた。

こっちとはもちろんお姉ちゃんのいる高校。

今はもう春、桜を見ながら高校へ向かう。

前の世界では…って前の世界?

 

「そういえば僕転生者だっけ。あれ?確か僕が転生したのって…」

 

冴えない彼女の育てかたってお姉ちゃん、澤村英梨々が高校2年の時にスタートだよね…。

 

「あ、原作始まるや…」

 

どうしよう、まるで考えてないよ…。




いきなりだいぶ飛びましたが、一応その間にも主人公は色々やってます

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感想も待っています。作者は感想が来ないと心配なんです。つまらないのかな…とか考えてしまうのです。本当に感想下さい。つまらないとかだと心が折れかけますが、指摘してくださったなら直しますので本当に感想下さい
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