イナズマイレブン! 脅威の転生者 ゴジョウ!! 作:ハチミツりんご
自分で帝国学園のファンだなんだと言っておきながら、私は許されざる失態を犯しました。
私は………私は………
渋木君の年齢を間違えていたんです…………!!本来は3年生なのに、五条さん達と同い歳にしていまった………!!!
というわけで、渋木君に関する部分は修正しておきます。全国の帝国学園ファンの方、並びに渋木翔大ファンの方々、大変申し訳ありませんでした。
あ、後書きにちょっとしたお知らせがあります。
入院してから、早い事に1ヶ月。病室でほぼ毎日開催されていた夕香ちゃんによるお兄ちゃん自慢大会を聞いたり、豪炎寺とサッカー談義をしたりと充実した入院生活だったが、それも今日で終わりだ。
「五条お兄ちゃん!退院おめでとう!」
「おめでとう、五条。」
「ありがとうございます、2人とも。」
退院するということで、夕香ちゃんに挨拶をしようと思って病室を訪れたが、そこに豪炎寺も一緒にいた。休日ということもあり、今日は練習が午後かららしい。
・・・あ、そういえば豪炎寺は結局雷門に行ったらしい。思いっきり木戸川に残る雰囲気だったのになんでかね?
「今日からお前も練習再開か。俺達も負けてられないな。」
「ククク………その前に部員集めでしょう?確か、君含めて選手は4人でしたっけ?」
豪炎寺から話しかけられ、そんな風に返しておく。この時期なら円堂、染岡、半田の3人だよな?豪炎寺が加わって4人とはいえ、すっくねぇな。
しかもこの中だと半田だけエイリア編にも世界編にもほぼ出番無しだしな。強く生きろ、半田。
「いや、この間二人入部してくれてな。今は6人だ。」
「………6人ですか?」
「?あぁ。初心者だが、センスがいい。きっと強くなる。」
・・・んんー?6人?この時期に入部するってことは、多分一人は影野だろ?豪炎寺が目立ってるだろうし、入部してもおかしくないけど・・・あと一人誰だ?マックスか?
「……ちなみに、その2人のお名前は?」
「?『影野仁』と、『松野空介』だが、知り合いか?」
「い、いえ。こちらの勘違いだったみたいです。」
やっぱりマックスか!風丸は陸上だし、目金はこの時期には入るはずないもんな。
・・・ん?まてよ?タダでさえ入部して1年も経たずに日本代表候補に選ばれるマックスが、この時期からサッカーすんの?え、やばくね?
「それよりも、いいのか?そろそろ迎えが来るんじゃなかったか?」
慌てて時間を確認すると、既に帝国の迎えが来る時間になっていた。
「本当ですね。それでは、そろそろ失礼しますね。」
「五条お兄ちゃん、サッカー頑張ってね!でも、たまには遊びに来てね!約束だよ!」
「ええ、約束ですね。」
「じゃあな、五条。頑張れよ。」
「ええ、豪炎寺も。」
そう言って、2人に別れを告げる。
病院の階段を降り、駐車場まで行くと、豪勢な車の横に、影山の手下の黒服が数人と、意外な人物が立っていた。
「………有人?」
「・・・怪我は、完治したようだな。乗れ。練習時間が迫っている。」
「了解しました。」
そう言って、車に乗り込み、発進する。
有人は何処からかプリントを取り出し、俺に手渡してきた。
「これは?」
「今日のお前専用のメニューだ。しばらく離れていたからな、体力が落ちている。それを取り戻すことが最優先だという総帥のお言葉だ。」
プリントをペラペラめくって行くと、まぁ基本的な筋力トレーニングや体幹練習、それ以外にもドリブルをしながらの走り込みなどのメニューがビッシリと書かれていた。
さらに、2週間後の二軍の練習試合に参加し、勘を取り戻してこい、とのこと。
・・・なんか丁寧だなー。影山のことだから、「1ヶ月も練習しなかったお前は三軍行きだ!」とかいいだすかなー、とか思ってたのに。
「それと、試合にでる二軍選手達のデータを簡単にだが纏めている。目を通しておけ。」
有人から言われ、プリントの後ろの方を見ると、十数名の選手のデータが簡単にのっていた。・・・お、佐久間いるやん。土門も。
「対戦相手は………尾刈斗中ですか。」
「まぁ、物足りないだろうが、復帰戦にはちょうどいいんじゃないか?」
有人の言葉に、そうですね、と返す。実際、今の帝国のレベルなら楽に勝てるだろう。佐久間や土門、それに原作ベンチ組もいるし。
その後は、有人に俺がいない間の練習風景について話を聞いていた。どうも決勝で1点取られたことが全員のプライドを刺激したらしく、いつにも増して猛特訓に励んでいるとのこと。
「寺門は恵那さん達と【デスゾーン】の威力をもっと向上させる為に練習しているし、源田も【パワーシールド】の発展系を編み出した。大野は少しでもお前の助けになれるように、と言って、新しく一軍になった万丈と遅くまで連携技の特訓をしている。こう言ってはなんだが、お前の離脱がチームに良い雰囲気をもたらしたようだな。」
「そうですか。過程がどうであれ、そうなったなら良かったですねぇ。」
「アホか。二度とこんな無茶はするな。分かったな?」
「ククク………了解しました、キャプテン?」
「・・・まったくお前は・・・」
そんな会話をしていると、帝国学園に着いたようで、車が止まり、黒服がドアを開ける。そのまま歩いてグラウンドに向かうと、ちょうど休憩中だったようで、こちらに気づいた寺門が駆け寄ってくる。
「おお!五条じゃねぇか!」
「お、久しぶりだなぁ!」
「怪我はもう大丈夫なのか?」
寺門に続いて、大野、源田も笑顔で話しかけてくる。それに気づいたほかのメンバーもこちらに寄ってくる。
「お、無事に戻ってこれたか、五条。」
「ええ、ご心配をお掛けしました、恵那さん。」
「よう、生きてたみてぇだな。」
「おかげさまで。………咲山、そちらの2人は?」
「あぁ、こうやって話すのは初めてだな。はじめまして、俺は辺見。『辺見渡』だ。ポジションはMF。」
「『万丈一道』だ。同じDFとして、よろしく頼む。」
おお!万丈さん!五条さんと並び立って人気投票上位にランクインした万丈さんじゃないか!!
あ、初代ゲームではデスゾーンの一員だけどアニメでは違った辺見くんちっす。
「なんか馬鹿にされた気がする・・・」
一人で呟いている辺見を置いといて、有人の指示によって練習を再開。俺は着替えた後に入念にストレッチをして、ドリブルをしながらの走り込みを始める。
「咲山!いつもより一歩先にパスだ!」
「了解!寺門!」
「っとぉ!ナイスパス!いくぜ恵那さん!」
「了解!よっと!」
お、恵那さんが飛び上がって・・・あぁ、あれ【ツインブースト】か。【デスゾーン】以外にも連携技やってたんだ。
「「【ツインブースト】!!」」
「やらせるか!【パワーシールドV2】!!」
おお!【パワーシールド】が1段階進化してる!流石源田!・・・ただ、寺門と恵那さんの連携技はもうちょい改善しないとな。上手いこと二人分のパワーが伝わりきってない。
「くそっ!また止められたか!」
「スマン寺門。俺のミスだわ。」
「いや、俺も上手いこと合わせられなかったし・・・。あぁくそ!上手くいかねぇな!」
そう言って頭をガシガシと掻く寺門。
・・・いいなぁ、やっぱ走り込みよりもサッカーしたいわ。
「・・・走り込みに集中しろ、勝。」
やっべ、バレテーラ。有人に注意されたし、ちゃんとしなきゃなぁ。
そんなことを思いながら、俺はそのまま練習が終わるまで走り込みを続けた。なんか途中から楽しくなってきたので、夜の自主練習の時間には帝国学園の外に出て走り続けた。
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「なぁ佐久間。まだあいつ来ないのか?」
「いや、聞いた話だとそろそろ・・・お、来たな!」
帝国学園第二グラウンド。本日二軍の練習試合が行われるその場所に、本来一軍の主力選手である、『五条勝』はやってきた。
「おや、佐久間君に土門君。お久しぶりですね。」
「よっ!久しぶり!」
「久しぶり。怪我は大丈夫なのか?」
「ええ、ここ2週間の練習でだいぶ勘を取り戻しましたので、問題ありません。」
「そうか、なら良かった。もうしばらくしたら尾刈斗中が来るはずだ。苦戦はしないだろうが、一応連携の確認をしたい。いいか?」
了解です、と伝え、準備を整えフィールドへと向かう。すぐに練習を始めたが、五条本人の実力が高いことと、連携が得意な佐久間がいた事が幸いし、瞬く間に動きが修正され、試合でも問題ないレベルにまで改善された。
しばらくして尾刈斗中が到着し、挨拶もそこそこに早速練習試合が始まった。
「五条!」
土門が五条にパスを出す。すぐさま尾刈斗の選手達が五条のボールを奪おうとスライディングを仕掛ける。
「【分身フェイント】!!」
が、3人に分身した五条による巧みな連携で、尾刈斗の選手たちはあっさりと躱されてしまう。
そのまま五条は佐久間にパス。ボールを受け取った佐久間に尾刈斗DFがタックルを仕掛けるが、佐久間は余裕を持って躱しボールをキープし、隙を見てもう1人のFWの大楠にパスを出す。
「大楠!」
「はいな!【彗星シュート】!」
「【キラーブレード】!!・・・うわぁ!」
尾刈斗のGKである鉈が必殺技を繰り出すが、大楠の技には及ばず、ゴールを決められる。
すぐにプレーが再開され、FWの月村が帝国側に攻め込んでいく。
「くそっ!やられっぱなしで終わってたまるか!くらえ、【ファントムシュ・・・」
「やらせるか!【キラースライド】!!」
必殺シュートを放とうとするも、いち早くそれを察した土門によるブロック技で防がれる。
「渋木さん!」
「おう!【竜巻旋風】!」
土門から中盤の渋木にボールが渡る。渋木は足でボールを回転させ、竜巻を発生させて相手を蹴散らしていく。
「渋木さん、左サイド!五条が上がってる!」
「っ!分かった!五条!」
佐久間の指示に従い、渋木は左サイドに向かって高いパスを出す。
尾刈斗側は帝国のミスキックだと思い、僅かに気を緩めた。
・・・が、その隙をこの男が見逃すはずは無い。DFラインから駆け上がっていた五条は高く飛び上がり、その左足に真っ黒な炎を纏いながらボールを蹴りつける。
「【ダーク………トルネード】!!」
王者帝国学園の一軍ーーーそれも、トップクラスに位置する五条のシュートに、GKの鉈は反応すら出来ずにゴールネットが揺れた。
「あはは〜・・・なんやねんあのシュート。FWとしての自信なくなるわ。」
「まぁ、あれが五条だしな・・・俺達も、これから頑張ればいいさ。」
DFである五条のシュートに、FWである大楠と佐久間の二人がその威力に思わず言葉を漏らす。
再び尾刈斗ボールで試合再開し、月村は先程と同じように攻めていく。
「またかよ!ならさっきみたいに・・・」
「ちょいまて土門!!そのまま打たせろ!」
当然土門がボールを奪おうとするが、何故かそれを帝国側のGKである兵頭が止める。
「はぁ!?なんでだよ!やるからにはちゃんとやるべきだろ!」
「俺今日ボール触ってなくて暇なんだよ!残り時間ももう無いし、いいだろ!」
「・・・しゃあねぇなぁ。ちゃんと止めろよ!」
そう言って、土門はゴール前から離れ、月村にゴールまでの道を譲る。
「っ!!舐めんな!【ファントムシュート】ぉ!!!」
「ふんっ!!【ワイルドクロー】!!」
その行動に怒りを覚えた月村は、渾身の力を込めてシュートを放つ。対する兵頭は、右手にエネルギーを溜め、紫色の巨大な爪を具現化し、ボールに叩きつける。
月村の必殺シュートは、拮抗すらすることなく兵頭の右手に収まった。
「そ・・・そんな・・・!」
「なんだこりゃ!練習どころか遊び相手にもならねぇぜ・・・」
兵頭がそう呟いた後、試合終了を知らせる笛がなる。結果を見れば、36-0で帝国学園の圧勝。さらに、尾刈斗が打てたシュートは兵頭の気まぐれで打たせた最後の1本のみだった。
「そんな・・・私の選手達がこんなにあっさり・・・頼みのゴーストロックも、開始早々に破られるなんて・・・!!」
尾刈斗の監督、地木流は地面に膝をつき、うわ言のようにそう言った。
「いやー、快勝快勝!!アホみてぇに弱かったな、今回の相手!!」
「バカか。これだけ楽に勝てたのは五条が居たからだ。」
「せやなぁ、相手の・・・ゴーストロックやっけ?あれを止めたのも五条君やしな。」
「確かに、兵頭は特に何もやってないしな。」
「そ、そりゃ無いっすよ渋木さん!」
試合が終わり、尾刈斗が帰った後、佐久間、大楠、渋木、兵頭、土門の5人はしばらく残って自主練習をした後、シャワー室で汗を流しながら雑談していた。
「まぁでも、確かに五条はすげぇな。あんだけ走り回ってるのに、全然スピードが落ちねぇ。・・・ま、そのせいで俺の出番が少なくなったんだがな。」
「そうだろう、あいつは凄いんだ。」
「いや、なんで佐久間君が自慢気なん?」
「ほんとほんと。ちょっと前まで親の仇みたいな目で見てたくせによ!」
「おいやめろ土門!」
「まぁまぁ、落ち着け佐久間。憧れるのも分かるぜ。あんだけ凄いやつ、今まで見たことない。それこそアイツや鬼道ぐらいなもんだ。」
カラカラと渋木が笑う。実際に、彼の言葉はここにいる全員が感じていたことだった。
鬼道に憧れて帝国に入ったのは、何も佐久間だけではない。例えば、一軍にいる辺見もそうだし、ここにいる大楠や兵頭もそうだ。
しかし、実際に帝国に入ってみるまで、佐久間以外の人物はこう考えていた。
隣には立てないが、せめて近くで、と。
彼らは初めから、鬼道有人の隣には立てない。彼にはかなわないと思っていた。
ただ、帝国学園に入学して、一人の男に出会った。それが、五条だ。
鬼道と違い、有名なプレイヤーというわけではなかった。しかし、実力は折り紙付き。帝国学園総帥の影山からも厚い信頼を寄せられている、特待生。
そんな彼の存在が、全員のプライドを刺激した。帝国学園に入ることを許されるほどの実力を持つ彼らは、それ相応のプライドを持っていたのだ。
無名の男に、負けてたまるか
それによって、帝国学園全体の雰囲気に変化が訪れた。
新しく入学した1年生のうち、一軍、二軍に入る実力者達が夜遅くまで自主練習に励み、己の力を高めることに集中した。
それによって、先輩である2年生達もそれにつられて、さらに努力を重ね、ただでさえ実力主義でストイックな帝国学園は、その層の厚さがより強大なものになっていた。
例えるなら、ここにいる5人は、例年の帝国学園ならば全員が一軍、いや、レギュラーに選ばれていてもおかしくない、と言えば、今年の帝国学園の異常さが伝わるだろうか?
さて、いつの間にか本人のあずかり知らぬところで帝国学園全体に影響を与えた五条さんだが、そんな彼は今何をしているのだろうか?
「やぁ五条。突然呼び出してすまないな。」
「…………いえ、総帥のご命令であれば、即座に。」
ーーー現在彼は、影山に呼び出されていた。
「いやなに、そう大したことではない。もう身体は大丈夫なのか、と思ってな。」
「………ええ、おかげさまで身体の勘も戻ってきました。これも総帥の手厚い保護があったからこそ。感謝しております。」
表面上は、生徒を心配する教師と、それに心配をかけまいとする生徒にも見えるかもしれない。
しかし、ぶっちゃけ影山の目は笑っていない。サングラスによって目を見ることは出来ないが、彼の全身から警戒心が漏れ出ていた。
「(なんでこんなに警戒されてるの!?邪魔したから!?計画の邪魔したから!?てゆーかあんたはそんな警戒心剥き出しにするタイプじゃないでしょ総帥ぃ!!?)」
それによって、五条さんの警戒心もどんどん上がっていく。表情にこそ出さないが、内心震え上がっているのだ。
「そうか・・・君が事故にあったと聞いた時は驚いたよ。
「………はい。
「・・・そうだな。君のおかげで、サッカー部だけでなく、学園全体の雰囲気が向上している。感謝しているよ。」
「ククク……総帥に選ばれた特待生であれば、当然のことですよ。………お話は以上でしょうか?それならば、私はここで失礼致します。」
「あぁ、済まなかった。ゆっくり休んでくれたまえ。」
五条は一度影山に頭を下げ、そのまま総帥室から出ていく。五条が出て行ったのを確認した後、影山は携帯を取り出し、どこかに電話をかける。
「・・・私だ。五条勝は私の計画に気がついている。これから行う計画全てを見直せ。そして、五条への監視のレベルを最大限にまで引き上げろ。
・・・・アレは、我々が思っている以上の、化け物だ。」
そう言い残し、影山は電話を切った。
お知らせなんですが、これから後は原作に行くだけなんですが、それまで飛ばすのもなんですので、2〜3話番外編を入れようと思います。
その内容なんですが、皆さんから案を出して頂きたいと思っています。活動報告を出しておきますので、見てみたいお話を書いてみて下さい。
例えば
・豪炎寺が加わった今の雷門の練習を見てみたい!
・比得と小鳥遊が今どうなってるのかみたい!
・帝国学園の○○と○○がどんな話をするのか気になる!
・北海道の吹雪兄弟となえちゃんが気になる!
こんな感じで構いません。どしどし応募して下さい!!