イナズマイレブン! 脅威の転生者 ゴジョウ!!   作:ハチミツりんご

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投稿遅れて申し訳ないです・・・一度書いたものを謝って消すとかいう馬鹿なことしてました・・・


それと、前回の前書きで言っていた、日向 翔陽さんが書いてくれた支援絵です!まさかまさか自分なんかの小説に支援絵が来るとは思っておらず、狂喜乱舞してました!この場を借りてもう一度お礼を言わせていただきます!ありがとう、日向 翔陽さん!



【挿絵表示】



五条さんと小鳥遊、比得の3人組です!しかも小鳥遊はギャルズ、比得は大海原ユニフォームとかいう当小説仕様!!原作だと帝国、真・帝国関連でぎりぎり関わりがあると言えなくもない、程度の3人ですが、個人的にすっごい好きな子たちなんです。なのでこんな形で集合してるのが見られるなんて、ほんと嬉しいです。

ひとつしか載せていませんが、これ以外にも素敵な支援絵を書いてくれております!気になる方は日向 翔陽さんのマイページにゴー!


第二十一条 近づく原作

 

 

 

ーーー微睡みから、目を覚ます。

 

 

 

身の丈に合っていないだろう、と常々思っている高級そうなベッドから身を起こし、愛用のメガネを手探りで探す。

カツンっと軽い感触が手に伝わり、レンズ部分を触らないようにしながら掛ける。

 

鮮明になった視界で傍に置いてある時計を見ると、示す時刻はいつもの起床時間ピッタリ。

 

 

「………いつもの癖で、目が覚めてしまいましたね………」

 

 

今日は新入生が入学する前日・・・つまりサッカー部のふるいが行われる日だから、練習が無い。だからこそ、もうちょっと寝たかったんだけどなぁ。

 

 

「癖づいてるなぁ………顔洗おっと」

 

 

ベッドから降りて、洗面所で顔を手早く洗う。冷たい水で濡れた顔をタオルで拭いながら、部屋のカーテンを開く。差し込んできた朝日が体に残っていた眠気を追い出し、薄暗かった室内を明るく照らしてくれる。

 

クローゼットの中にある帝国学園一軍用のジャージに袖を通した後、鏡の前に立って軽く髪を整える。

 

 

そうすれば、鏡に映っているのはいつもの顔。俺であって、しかし俺ではない、見慣れた慇懃無礼な少年。

 

 

 

ーーーよし、大丈夫。今日も俺は、五条勝だ。

 

 

 

ここ数年変わっていない、しかし大切なことを確認して、俺は部屋を出る。

 

 

 

 

 

 

原作が始まるまで、後2ヶ月も無い。気を引き締めなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ!お前も起きたのか、五条」

 

 

 

大広間に足を運ぶと、既に起きていた寺門が声を掛けてくる。彼の隣には佐久間や源田、大野、万丈、辺見、恵那さんや渋木さんといった面々が揃っている。

 

 

 

「えぇ、おはようございます。いつもの癖で目が覚めちゃいましてね」

 

「ははは、お前もか。やっぱ、休みだと分かってても起きちまうよなぁ」

 

「まぁ、仕方ねぇよな。一年間、ほとんど休み無しに練習漬けの毎日だったんだ。寝ようと思っても自然に目が開いちまうよ」

 

 

肩を竦めながら答えると、渋木さんが同意するように笑い、その隣で大野がうんうんと頷いていた。やっぱみんなもそうなのね。

 

 

「そういえば、みんな集まって何してるんですか?」

 

「ほら、コレだよコレ!」

 

 

そう言いながら辺見がテーブルをトントンと叩く。覗き込んでみると、テーブルには大量の紙・・・それも顔写真付きのものが広げられていた。

 

 

「それって・・・もしかして新入生の?」

 

「そうだ。今日の選別を受けている新一年生の詳しいデータが手に入ってな。やることも無いし、誰が一軍に合流するか、みんなで予想してたんだ」

 

「練習しようにも、グラウンドは試験に使われているからな。まぁ、ちょっとした暇つぶしさ」

 

 

佐久間の言葉に付け加えるように万丈が言う。なるほどねぇ、確かに自主練も出来ないんじゃやることないよな。うちの寮、無駄に豪華だけど娯楽品は充実してないし。頼んだら手配はしてくれるだろうけど、影山から理由を問いただされるだろうしそもそもやる時間が無い。

 

 

「にしても、そんなもの何処で手に入れたんですか?」

 

 

 

 

 

「俺だ」

 

 

不意に後ろから声が聞こえる。長い事、聞き慣れた声だ。

 

振り向くと、そこに立っていたのは見慣れたドレッドヘアーにゴーグル。室内だからかマントは外しているが、こんな超次元ファッションするのは彼しかいない。今日は練習も学校も無いのにわざわざ来たのか。

 

 

 

 

「……おはようございます。来てたんですね、有人」

 

「あぁ、おはよう。新入生が入ってくるからな、このタイミングで一軍に合流する人間ならば、ほぼ確実にフットボールフロンティアで共に戦う事になる。顔合わせくらい済ませないとな」

 

 

まぁ・・・確かにそうか。事実、このタイミングで一軍に合流するメンバーの内、2人はレギュラーに選ばれるはずだ。

 

なお、資料については影山から頂いたらしく、有人が要求したところ、すんなり渡した様だ。

 

 

 

 

「で、だ。五条、お前は誰が俺たちに合流すると思う?」

 

「ほれコレ。見たところ、可能性がありそうなのはここら辺かなってみんなと話してたんだ」

 

 

佐久間から手渡された十数枚の紙。一つ一つに名前やポジション、所属していたリトルチーム、プレースタイルの他にも必殺技まで載っている。随分細かく書いてあるのな・・・おっ、コイツらだ。

 

俺は十数枚の紙の中から、2枚取り出して全員に見える位置に置く。

 

1人は、鳥の羽根を広げたような髪型にフェイスペイントをした、かなり小柄の少年。登録ポジションはMF。

 

もう1人は、暗い緑色の髪を流した、団子っ鼻の少年。登録ポジションはFW。

 

 

 

「彼らは、来ると思いますよ?」

 

「ああー、洞面か。確かに、この世代じゃかなり名が知れてるサイドハーフだよな」

 

「へぇ、有名なのか?」

 

「なんだ万丈、知らないのか?コイツ、鬼道さん達がいたチームに勝って小学生日本一になったチームの中心メンバーだぜ?椋本もそうだ」

 

 

・・・え?そうなの?原作キャラだから普通に選べたけど・・・まぁそりゃそうか。この時期の帝国学園に入学して、1発で一軍に入るんだもんなぁ。そりゃリトルでも名が轟いてて当然か。

 

 

「にしても五条、お前洞面はともかく椋本まで来ると思うのかぁ?正直、今の一軍には4人もFWがいるんだぜ?」

 

 

訝しげに辺見がそう言う。まぁ確かにそうだが、実際のところ寺門や恵那さん、大楠はほかのポジションもある程度こなせるからなぁ。

 

・・・しかしこのデコ、何故有人は鬼道さん呼びなのに俺は五条呼びなのだろうか。同じ特待生のはずだが・・・まぁ同じMFとして憧れてるみたいだし、俺は一緒の寮に住んでるから気さくに接してるのか?実際気が楽でいいけどね。

 

 

「辺見に同調する訳じゃないが、確かにそうだな。小柄でパワーが無いにも関わらず、技術でボールキープする椋本は、同じポストプレイヤーとして気になる所ではあるが・・・ポジションのバランスを考えたら、DFが一人加わるんじゃないか?」

 

「確かにそうだよなぁ。俺は蒼風リトルの氷川とか来るんじゃないかと思ってるぜ?司令塔型サイドバックだとよ。サイドバックは五条1人だし、まぁ鍛えりゃ少しは様になるだろ」

 

 

顎に手を当てながら、椋本は気になるがこないだろうと予想する佐久間の隣で、恵那さんがDFを1人ピックアップする。原作にはいなかった子だな・・・原作に登場した帝国勢ってベンチ含めた16人しかいないけどね。

 

 

 

 

 

「・・・なぁ鬼道、あいつはいないのか?」

 

 

 

そんな中、不意に寺門が有人に問い掛ける。先程から誰か探している様で、佐久間達がピックアップした子達以外の資料も眺めていたが、見つからなかったようだ。アイツって誰かね?言い方から察するに有人も知ってる奴みたいだが。

 

 

 

「・・・あぁ、あるぞ。こいつの事だろう?」

 

 

そう言って有人が取り出したのは一枚の資料。貼り付けてある写真は、紫色の髪に整った顔立ち。首から下げたヘッドフォンが特徴的な少年だ。ーーーこの資料、仮にも学校に提出する奴なんだが・・・ヘッドフォンって付けててもいいのか?

 

 

 

ただまぁ、知っている顔ではあった。この少年は先程の洞面や椋本と同じく、原作キャラであり、今年のフットボールフロンティアにおけるスターティングメンバーの一人だ。

 

 

 

 

 

「【成神健也】・・・?誰だこいつ?おい佐久間、知ってるか?」

 

「いや、知らないな。洞面達と同じチームみたいだが・・・こんな奴見たことないぞ?」

 

 

 

辺見の疑問に、佐久間も首を振る。それと同様に万丈や恵那さん、渋木さんも知らないと言う。そんな中、神妙な顔で黙っているのは寺門の他に有人、大野、源田・・・リトル時代に同じチームで、現世代の中でも特に名が轟いている4人だ。

 

 

 

「・・・確かにこいつなら、一軍に来ても違和感無いな」

 

「んだよ源田、コイツ知ってんのか?」

 

「どうも、知ってるのは源田だけじゃないみたいですよ?有人、彼はどんな人物なんですか?私が言うのもなんですが、佐久間達が知らないというのは些か疑問が残りますねぇ………」

 

 

 

俺の場合は影山の支配下に置かれていたのもあって公式戦には出されなかったのだと思うが、成神の場合は恐らく違う。通常のチームに所属しながら、情報がないのだ。そりゃ疑問しか湧かんわな。

 

 

 

「・・・そいつの名は成神。洞面達と同じく、今年俺達がいたリトルチームを破って優勝したチームのメンバーだ。試合には、時折しか出ていないがな」

 

「鬼道さん、だからどうしてそんな奴が一軍に合流するんです?優勝したチームにいたとはいえ、ベンチですよね?」

 

 

 

佐久間が率直な意見を有人に提示する。確かにレギュラーでないのなら、よっぽどの理由がない限り通常は一軍合流は難しい。100人は軽く超えていた俺たちの世代でも、一軍に合流したのはたったの5人。特待生だった俺と有人の2人はほぼ確定だったことを考えると、事実上は寺門達3人だけだと言える。

 

 

そんな帝国一軍に合流できる程の実力を持った人間が、ベンチにいるとは思えない。そんなことを考えていると、成神を探したのであろう寺門が口を開いた。

 

 

「・・・1年半くらい前か。俺達のチームと、成神のいるチームで試合したことがあるんだ。前半は俺たちの圧勝だったんだが・・・後半、途中から成神が出てきたんだ」

 

「そりゃお前、ヤケになってベンチメンバー出しただけだろ?正直な話、お前や鬼道さんがいたチームに勝てるヤツらなんていなかったしな」

 

 

辺見がそう言うが、寺門は首を振る。そして、苦虫を噛み潰したような表情で続きを話す。

 

 

 

「その時あいつはDFとして出てきて、俺とマッチアップしたんだ。そして俺は・・・何も出来なかった」

 

「・・・何も?寺門、お前がか!?」

 

「あぁ。シュートどころか、ドリブル、パス、フェイント・・・俺のやること、全てを見透かされているかのように抑えられた。鬼道が手助けしてくれてからは何とか突破出来たが・・・俺一人じゃ勝てなかっただろうな」

 

 

 

寺門が勝てなかった、という言葉に、同じチームだった3人を除いた、その場にいる全員が息を呑む。

 

寺門大貴という男は、帝国学園の中でも高い実力を誇る人物だ。

身体能力、という点では帝国全体を見ても平均か、それより少し上に位置する程度だが、その長い手足を生かした圧倒的な技術力でエースストライカーの座を守り続けている彼は、必然的にドリブルやディフェンスの技術も高い。

 

当然だ、エースストライカーの・・・しかも王者帝国のエースストライカーの座は安くない。得点力だけでなく、全てにおいてハイレベルにこなせて初めてそのユニフォームに袖を通し、名乗ることが出来るのだ。

 

1年半前とはいえ、その寺門が勝てなかった相手となれば・・・成程、確かに一軍に合流してもおかしくないな。

 

 

 

 

 

「にしても、なんでそんな実力者がベンチなんだ?レギュラーとして出してれば、もっと戦えただろうに」

 

 

渋木さんの疑問に、佐久間や辺見、恵那さんが同意する。確かにそんなに強いならレギュラーになって当然だろうしな。

 

 

 

「・・・これは、推測でしかないが・・・やる気がないんだ」

 

「やる気?」

 

「あぁ。俺とマッチアップした試合・・・成神は途中で交代したんだ。ーーー『つまらない』って言って、自主的にな」

 

 

 

思わず俺が聞き返すと、寺門がとんでもない答えを返して来た。それを聞いてこの場にいる面々・・・特に佐久間が、納得いかない様子で声を上げる。

 

 

 

「鬼道さん!いくら実力があるといっても、誇り高い我々帝国に、くだらない理由で試合を途中で放棄する人間を入れていいんですか!?俺は納得出来ません!!」

 

 

佐久間の言葉に、有人を除いた面々が同意するように頷いた。まぁ納得いかないよな、特に三軍から必死に這い上がった佐久間は・・・。でも、成神は原作でレギュラーだったしなぁ。一軍入りするんだろうけど、このままじゃ原作みたいな緻密な連携サッカーなんて出来そうにもないが・・・。

 

 

 

「・・・いや、成神は必ず一軍に合流する。これは確定事項に等しい」

 

「だから、何故なんですか!?」

 

 

 

声を荒らげる佐久間。そんな彼の目を見ながら、少し間を置いた後、有人が口を開く。

 

 

 

 

「・・・成神健也。ここの近くにある、御門第一小学校出身、御門KFC所属。登録ポジションはDFではなくMF。そしてコイツは、学力も全国トップクラス。さらにそれ以外の分野・・・特に音楽関連においては並ぶもののない才能の持ち主の様だ」

 

「・・・鬼道さん?一体何を・・・」

 

「正直、ここまで評価される人間が今まで世に出ていないことが不思議で仕方が無い。・・・それと同時に、それを見つけてくる総帥の目も、底が知れない」

 

「・・・待って下さい有人、まさか・・・」

 

 

思わず声を上げてしまう。だってそうだろう!?コイツは原作においてただのモブでしか無かった!ネオジャパンに選ばれてはいたが、それは寺門や源田も同じ!・・・俺の場合は特殊なーーー原作を知っているというアドバンテージがあってこそだった!

 

 

有り得ない、と自分でも思う想像が脳内を駆ける。しかし、次の有人の言葉で、それは現実のものとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前の想像の通りだ、勝。・・・コイツは・・・成神健也は、俺やお前と同じく【特待生】だ」

 

 

 

 

 

 

 





平成最後、ぎりぎり投稿出来て良かった!



・・・令和になろうとしてる上に26話も書いているのに未だ原作に入らないクソ小説があるらしい()
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