イナズマイレブン! 脅威の転生者 ゴジョウ!!   作:ハチミツりんご

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第七条 練習風景

さて、俺がこの施設にやってきてから4年が経った。え?展開が早い?仕方ないでしょ、特に何も無かったんだし。地元のチームとは戦ったけど、何故か俺は大きな大会には出場させてもらえないし。

 

まぁそんな俺だが、現在、子供たちと共に練習に励んでいる。

 

ただ、特待生は別の時間に練習があるので、比得と小鳥遊は居ないけど。

 

じゃあなんで俺がいるのかって?

 

監督役に頼んだに決まってんじゃん。少しでも長い時間練習したいからね。それに、俺のことを親の仇を見るような目で見ていた子供たちも徐々に心を開いてくれて、最近ではアドバイスを素直に聞いてくれるようになった。

 

 

 

「行くぞ!」

 

ボールを持った子供の一人が、ドリブルをしながらゴールに向かっていく。

しかし、途中でDFの1人が立ち塞がり、ドリブルしていた子がサイドにパスを出すが、パスが長すぎてサイドラインを割ってしまった。

 

 

「……坂本君、勢いでプレーしすぎです。1度ボールをキープし、タイミングを見計らってからパスした方が通りやすいですよ。」

 

「おう、ありがと。」

 

「逆に、田中君は考えすぎです。相手が何をするのか、と悩み過ぎていては、ボールを奪う機会を逃しますよ?一か八か、決め打ちして守るのも手です。」

 

「分かった。さんきゅ、五条。」

 

「いえいえ。………あ、佐藤君、丁度いいところに。シュート練習付き合って下さい。」

 

「ん?おお、いいぜ!」

 

 

 

近くにいたGKの子をゴールネットの前に立たせ、俺はボールを持つ。足元のボールを高く蹴り上げ、回転しながら黒い炎を足に纏わせ、空へ駆け上がっていく。

 

そして、その勢いのまま黒い炎と共にシュートを放つ。・・・が、途中で炎は消え、勢いも衰える。威力が弱まったソレを、GKの佐藤は難なくキャッチする。

 

 

「………また失敗ですか。」

 

 

そんなことを呟きながら着地する。

 

いやー、この4年間結構この技の練習したんだけどね。もうちょっとな気がするんだけどなぁ。やっぱ小4の身体じゃまだ負担が大きいのか?

 

ただ、他の技は結構覚えた。簡単な技が多いが、【ぶんしんフェイント】は強力だ。応用が利くし。

 

それに、子供たちの中にも必殺技を覚えた子がちらほらいる。さっきドリブルしていた坂本君は【たまのりピエロ】を使えるし、DFの田中君は【コイルターン】を覚えてる。GKの佐藤君は【タフネスブロック】を最近使えるようになった。

 

ただ、【タフネスブロック】ってあれ必殺技なのかな?言っちゃ悪いけどボールを身体で止めるだけだよね?めっちゃ痛いとは思うけど、必殺技ってよんでいいのか?

 

 

そんなことを考えていると、練習終了のアナウンスがあった。ここからは特待生の練習時間だ。

 

 

「もう交代か。じゃあな、頑張れよ五条!」

 

佐藤君はそのまま走って他の子供と一緒に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

子供たちがいなくなってから少しして、比得と小鳥遊が練習場に姿を現した。

 

 

「ん?・・・あんたまた雑魚と練習してたの?どんだけ練習好きなのよ。」

 

「彼らとの練習は有意義ですよ?おふたりもどうですか?」

 

「俺パース!!アイツらとやっても何の役にも立たねーし!」

 

 

そんな返答をする二人に対して俺はため息をつきながら肩をすくめる。ほんとに有意義なんだけどねぇ。まぁ、試合勝てちゃうからなぁ。

 

基本、このチームの試合の仕方は実にシンプル。小鳥遊がボールを運び、比得が点をとる。これでおしまいだ。

地元のチーム相手じゃ特待生どころか一般生の子達すら止めれないので、2人は正に無双状態。

逆に大会であたる強いチームだと一般生じゃ太刀打ち出来ないので、特待生に頼るしかない、といったことになっている。

 

俺も出たいんだけどね、地元のチームじゃ歯ごたえないし、大会だと出してもらえないし。この4年間で有人にあった事すらないし。

 

 

 

あ、有人といえば、春奈は結構原作よりも有人に対するあたりが優しくなっている。俺が電話で「貴方が兄を信じなくて誰が信じるんですか?」とか俺がいってたから、信じて待ってみることにしたそうだ。

 

ただ、有人との連絡がほとんど出来てないのが誤算だった。どうも最近かなり厳しくなったらしく、時間が取れない上に、影山から人に頼っていては本当の強者にはなれない、と言われたみたいだ。

 

・・・1番最後に連絡した時、有人の考え方はかなり影山に染まっていた。ただ、今の俺には何も出来ないしなぁ。

 

 

 

 

「ちょっと?おーい、聞いてんの?おいコラクソダサメガネー。」

 

 

失敬な、誰がクソダサメガネだコラ!このメガネは大切な五条さんのアイデンティティなんだぞ!!いや、確かにメガネがなくとも五条さんの魅力は一切の曇りを見せず逆に新たな一面によって全世界の五条さんファンのバーニングフェイズが発動するけれどもやっぱりメガネがあるからこそ五条さんが成り立つのであってそれはつまりこの世の真理とも呼べるほどのものであ「いいからとっとと戻ってこいや!!」ってイタァイ!!

 

 

ハッと目を覚まし起き上がると、呆れたような目で俺のことを見ている小鳥遊と後ろで爆笑している比得がいた。

 

 

「なに?疲れてんの?雑魚の練習なんかに参加してるからでしょ?」

 

「………すみません、ありがとうございます、小鳥遊さん。」

 

「はいはい。」

 

「ちょっと勝ちゃ〜〜ん!!疲れてるからって練習はサボれないぞ〜〜??」

 

「「比得うるさい(んだけど/ですよ)?」」

 

「ヒドゥイ!!?」

 

 

そんなこんなじゃれあっていると、ピーという機械音が聞こてたので、3人ともそれぞれセンターラインに並ぶ。

 

すると、俺たちの前のフィールドが横に開いていき、その中からナニカが現れる。

 

・・・といっても、この4年間で慣れ親しんだものだが。

 

 

「・・・目標ヲ捕捉。五条勝、小鳥遊忍、比得呂介ノ三名ヲ確認。コレヨリ、プラクティスモードに移行シ、練習ヲ開始シマス。」

 

 

 

 

そう、ロボットだ。サッカーロボット。エイリア学園の本拠地に攻め込んだ時にでてきたあのロボットだ。

 

何でいるのかって?そんなん知らん。監督役に聞いてみたら、影山が用意したらしい。なんでこんなもんがあるのだろうか。

 

 

そんなことを考えつつも、練習を始める。

 

特待生の練習は、基本的にロボットを相手に行う。こっち3人しかいないしね。ただ、練習内容はちゃんとした内容もあるが、大体はランダムで出される指示をどれだけ正確に行えるか、というものだ。

 

帝国のサッカーは連携重視のサッカーだから、指示をこなせないやつはいらないってことらしい。ちゃんと個人の特訓の時間もあるけどね。

 

 

 

そんなこんなで練習を続けていくと、1時間ほど続けてからロボットたちの動きが止まる。休憩の時間だ。

 

 

ホッと一息つくと、練習用ロボットとは別に待機していたロボット達がドリンクとタオルを持ってきてくれる。ほんと至れり尽くせりだな。

 

 

 

「練習キッツ!!ドリンク美っ味!!」

 

「あぁ〜〜、確かにね〜〜。なんか高学年になってからメニューふえてない・・・?」

 

「確かにキツいですねぇ、お二人共しっかり休憩しないとダメですよ?」

 

「・・・なんでコイツはそんなに余裕そうなの。」

 

「もう俺慣れた。忍ちゃんも気にしない方がいいよー?」

 

 

まぁ、俺はずっと有人とサシでやってたからな。体力に関してはかなりのものだ。有人に比べればロボットなんて月とスッポンだ。

 

 

小鳥遊と比得は、同年代と比べるとすごく強いんだけど・・・なんか有人よりも劣るんだよなぁ。比得はFWだから比較対象がいないけど、小鳥遊はなぁ。観察眼とか戦況の読みとか凄いんだけど、なんか劣る。有人と並ぶくらいの才能がありそうなんだけどな。

 

 

 

「・・・休憩ハ終了デス。練習ヲ再開シマス。」

 

 

 

 

おっと、もう再開か。嫌がる2人を引きずりながら、再び練習を始める。

 

次の練習はロボットとの1対1だ。ボールを持ったロボットが連続で来るので、それを次々に必殺技を使って止めていくという練習方法だ。さっそく1体がボールを持ってドリブルをしてくる。

 

「【キラースライド】!!」

 

スライディングしながら連続で蹴りつけ、ロボットを吹き飛ばす。すぐさま立ち上がり、次のロボットの方を向く。

 

「【コイルターン】!!」

 

ロボットの周りを高速で回転し、バランスを崩したところでボールをかっさらう。奪ったボールを回収用のロボットに渡し、次のロボットに向かい走り出す。

 

「【クイックドロウ】!!」

 

踏み込みを強くし、一気に加速した俺はロボットからボールを盗み取る。その勢いのまま俺は次のロボットの背後に回り込み、膝で蹴りつける。

 

「【うしろのしょうめん】!!」

 

吹き飛んでいくロボットを横目に、新しいロボットに向けて走りながら右足を勢いよく振るう。

 

「【スピニングカット】!!」

 

巻き起こった衝撃波によりロボットは倒れる。後ろから近づいていたロボットに向けて、俺はその場で足を後ろに振り上げ、そのまま前に振るう。

 

「【サイクロン】!!」

 

衝撃によって起こった竜巻に捕らわれ、ロボットは上空高く舞い上がって行く。

 

そこで、ロボットたちがいなくなったので、一旦練習をやめ、ロボットの準備が出来るまでドリンクで水分補給をする。

 

 

「・・・いつも通り、アホみたいな技のレパートリーね。なんでブロック技だけであんなにあるのよ。」

 

「複数覚えてて悪いことはありませんからね。状況に応じて使い分けれますし。」

 

 

先に水分補給していた小鳥遊から苦笑いを浮かべられ、肩を竦めながら答える。

 

「使い分けってどんな感じ?ひとつあれば十分じゃない?」

 

「これが結構違うものなんですよ。シンプルに強いのは【キラースライド】ですけど、【コイルターン】は避けられにくいですし、【クイックドロウ】は相手に気づかれなければほぼ確実に奪い取れます。【うしろのしょうめん】なら相手を負傷させることも出来ますし、【スピニングカット】は複数を妨害出来ます。【サイクロン】は相手が復帰するまでの時間を稼げますしね。」

 

つらつらと自分の意見を述べていくと、小鳥遊はへぇー、といいながら話を聞く。

 

・・・ぶっちゃけこの世界に来てからわかった事なんだけどね。ゲームとの最大の違いは、必殺技に発動時間があることだろう。例えば俺の技だと【キラースライド】はすぐさま発動出来るが【サイクロン】は時間がかかる、といった違いがある。他にも効果範囲もあるのだが、これは特に気にする必要は無いだろう。

 

 

「結構違うもんなんだね。じゃあさ、今度あたしに教えてよ、【サイクロン】。」

 

「いいですけど、難しいですよ?」

 

「あたし天才だから。それに、なんか出来る気がするんだよねぇ。」

 

 

そんな会話をしながら、俺たちは練習へと戻っていくのだった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

練習も終わり、さて戻ろうか、と話していた時に監督役から呼び止められる。

 

 

「お前達、少し話がある。」

 

「うぇっ、なによめんどくさい・・・。」

 

「めんどいんで手短におなしゃーす!!」

 

「2人とも、真面目に聞きなさい。」

 

めんどくさそうに顔を歪めている小鳥遊に、めんどくさいのかどうかわからない比得に向かって注意しながら、俺は監督役の次の言葉を待つ。

 

 

「・・・一月後に、とある大会に出る。会場は北海道だ。この大会には、お前も出てもらうぞ、五条。」

 

監督役の言葉に3人揃って目を丸くする。

 

いや、だって北海道だよ?いきなりなんてびっくりするじゃん?

 

「・・・いや、なんで北海道?しかも五条を参加させるって珍しくない?」

 

小鳥遊の言葉に、監督役は、その通りだ、と肯定する。そして、俺たちを一瞥しながら、再び口を開く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「総帥からの命令だ。今回の大会に参加している、二人の兄弟プレイヤーの実力を見極めてこい、だそうだ。」

 

 




比得「なんか今回扱い雑じゃない!?」
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