イナズマイレブン! 脅威の転生者 ゴジョウ!!   作:ハチミツりんご

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最近、久しぶりに無印2を引っ張り出してプレイしました。

やっていると、「あ、こんな技使えたんだ・・・」って感じの子とか結構いて楽しいですね。



黒帽子さん、誤字報告ありがとうございます。


第八条 開幕!白兎少年サッカー大会!

さて、愛媛から飛行機に揺られておよそ数時間。俺たちは飛行機から降り、空港を出て一面の銀世界に目を奪われていた。

 

 

『北海道だ〜〜!!!』

 

 

初めての旅行、初めての飛行機に、これまた滅多に見ることのない雪原を目にし、周りの子供たちのテンションはうなぎ登りだ。

 

 

「こらこら、あんまりはしゃぐんじゃないぞ?ほら、ホテルに行くよ。」

 

 

ニッコリと笑いながら子供たちに話しかける監督役に、元気よく返事する一般生たちと、背筋に悪寒が走る特待生たち。

 

なんでこんなに監督役が優しげなのかと言うと、表向きはこの施設のトップ、わかりやすく言うと園長のようなもので、影山の手下だと知っているのは特待生だけだからだ。一般生はただのサッカー好きのおじさんだと思ってる。

 

 

 

 

 

 

ホテルにつき、各々が部屋の鍵を監督役から受け取っていく。一般生は二人一部屋だが、特待生はなんと一人部屋。しかも一般生の部屋よりもランクが高いらしい。わぉ、優遇ってか贔屓がすごぉい。

 

 

「みんな、ホテルの人に迷惑をかけるんじゃないぞ?それと、比得、小鳥遊、五条の3人は後で私の部屋に来てくれ。作戦会議だ。」

 

 

『はーい!』

「へーい。」

「はいはい・・・。」

「分かりました。」

 

 

再び元気よく返事する一般生を尻目に、気のない返事をした二人は、さっさと自分の部屋に行ってしまった。さて、俺も部屋に荷物を置こうか、と思っていた時、不意に話しかけられる。

 

「おいおい、五条!!聞いたぞ、お前今回の大会出るんだろ!?」

「お前が大会に出されるなんて珍しいなぁ。そんなに相手強いのかな?」

「まぁでも、五条がいるなら百人力だぜ!」

 

話しかけてきたのはMFの坂本君、DFの田中君、GKの佐藤君の一般生三人衆だった。

 

「ええ、どうも今回はみんなとプレー出来そうです。」

 

「お前と試合で一緒にやるの、久しぶりだもんなぁ!・・・でも、あいつらもいるんだよなぁ。」

 

「あいつら・・・あぁ、比得と小鳥遊さんですか。」

 

「あいつら、点を取ったらディフェンスなんて全然しねーし、こっちにパス出すどころかボール奪ってくるんだぜ?やってらんないよ・・・。」

 

「でも、あいつらがいたから勝てた試合もかなりあるからさ、文句言えねぇんだよなぁ。」

 

「確かに、2人は全く連携をしませんからねぇ。この大会が、いい薬になるといいんですが・・・。

 

とりあえず、私は部屋に荷物を置いてきますね。」

 

「お、そうか。ごめんな、呼び止めて!じゃあまた後でな!」

 

 

そういって、3人は自分たちの部屋に向かっていった。さて、俺もとっとと部屋に行きますか。てか、今回の大会の目標選手って、完全にアレだよね。

北海道、兄弟プレイヤー、影山が警戒するほどの実力者・・・。役満ですね、分かります。

 

てか、この時期はまだ生きてんのか・・・。現時点での実力はまだわからないけど、2人揃ってるなら下手したら負けるかもしれないなぁ。気を引き締めないと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に荷物を置き、近くの部屋の小鳥遊と比得を誘って監督役の部屋を訪れる。ノックすると、監督役がドアを開けて俺たちを部屋に招き入れる。

 

 

「来たか。早速だが作戦会議を始める。今回の目的は、目標選手の能力を見極め、総帥の役に立つかどうか判断することだ。また、今回の大会に出ている選手は、我々の目標である兄弟プレイヤー以外はただの雑魚だ。よって、負けることは許されない。いいな?」

 

 

「誰に向かって口利いてんのよ。あたしに比得、それに今回は五条までいるんでしょ?負ける要素ないじゃん。」

 

「そーそー!その兄弟がどれだけ凄くても、俺のシュートを止めれるとは思わないけどねー!」

 

「・・・油断は禁物です。私も点をやるつもりはありませんが、しっかりと準備をするべきです。」

 

「はいはい。相変わらず真面目よねぇ。」

 

ヒラヒラと手を振りながら適当に答える小鳥遊にため息をつきながら、監督役の話を聞いていく。

 

 

「今回の目標選手は、私たちのチームと決勝戦であたる【ゆきんこベアーズ】のキャプテン、『吹雪士郎』とその弟でエースストライカーの『吹雪アツヤ』だ。」

 

 

 

 

ですよねー。いや、そりゃ察してたよ?でも実際に言われるとねぇ・・・。アツヤが生きているってことは、アレスの天秤時空なのかな?いや、ただ単にまだ死んでないってだけか?

 

俺が一人で考えている中、そのまま監督役は話を続けていく。

・・・が、何故か小鳥遊と比得が席を立ち、そのまま部屋から出ていこうとする。

 

「小鳥遊!比得!まだ話は終わっていない!!」

 

「別に、作戦とかたてなくてもどーにでもなるでしょ?相手がわかったんならもう部屋戻りたいし。」

 

「俺もー!」

 

 

そう言って、部屋を出て行ってしまった。監督役はため息をつきながら頭を抱えている。いや、お疲れ様です、ほんと。

 

 

「・・・とりあえず、この大会ではお前にも出てもらうぞ、五条。」

 

「ククク……了解しました。」

 

「ただ、【ゆきんこベアーズ】との試合は後半から出す。前半は相手の動きを見て、実力を把握し報告しろ。」

 

監督役の言葉に頷いて答える。・・・そういや動画とかないのかな?あると便利ってか、作戦立てれるんだけど。

 

「………監督、吹雪兄弟の映像などは無いのですか?出来れば、必殺技などの情報が映っているものが望ましいのですが?」

 

 

「ん?あぁ、あるぞ。以前開かれた地方大会のビデオだ。見るか?」

 

「ええ、ぜひ。」

 

「・・・なら、ほら。部屋に戻って見ていいぞ。あの二人がいない状態で、俺たちだけで作戦を立てても言うことを聞かないだろうからな。」

 

 

頭を掻きながら再びため息をつく監督役に同情しながら、DVDを受け取り部屋を出る。

 

そのまま自分の部屋に戻り、備え付けてあるレコーダーにDVDをセットし、再生する。

 

 

 

 

そこには、確かに自分の知っている吹雪士郎と、その弟のアツヤの幼い頃の姿が映っていた。そのまま映像を見続け、情報を収集していく。

 

 

 

基本はアツヤのワントップで4-5-1、MF多めで繋いでいく作戦か。士郎はCB(センターバック)。ボールを奪ったらそのまま上がっていき、ある程度躱したところで前線にパス、アツヤが持ってそのまま強引に突破していき、シュートを決める・・・って感じか。

 

 

幸い、必殺技を使えるのは士郎とアツヤの2人だけで、それ以外の9人は使えない・・・温存しているとは思えないし、多分あってるだろう。実力は低いみたいだしなぁ。

 

逆に言えば、たった2人だけで相手を圧倒している吹雪兄弟のやばさが際立ってるんだけどね。

 

 

 

 

この2人の実力を見た限り、一般生じゃ相手にならないだろう。俺なら二人がかりでも止める自信はあるが・・・

 

 

「………比得と小鳥遊じゃ止められないな。」

 

 

 

吹雪兄弟の個としての実力は2人よりもかなり高い。チーム全体の実力は俺たちの方が上だから、上手く連携すれば問題ないんだけど・・・無理だろうなぁ。

 

 

「せめて、試合までに気づいてくれるといいんですが………。」

 

多分無理だ。本人達の為にも、ここでそのことに気がついてほしいんだけど・・・。ま、最悪試合中に気づかせればいいか。

 

 

 

そんなことを考えていると、唐突に部屋のドアがノックされる。ドアを開けると、練習着に着替えた小鳥遊が立っていた。

 

 

「……小鳥遊さん?どうしたんですか?」

 

「はぁ?何言ってんの、もうそろそろ練習時間でしょ?」

 

言われて時計を確認すると、確かにあと数分で練習が始まる時間だった。

 

 

「………真面目に行くんですね。」

 

「行かなかったら試合に出さないっていうからさぁ、仕方なくよ。あんな雑魚と合同練習とか、こっちまで雑魚になりそうなんだけど。」

心底嫌そうに顔を歪める小鳥遊をみて、こちらも心の底からため息が漏れる。

 

 

「……まぁいいですよ。すぐに準備しますね。」

 

「早くしなさいよ。ついでに今日、【サイクロン】教えなさいよ。」

 

「大会まであと2日ですよ?覚えられるんですか?」

 

「大丈夫、大丈夫。コツさえ掴めれば後は試合中にどうにかするから。」

 

 

涼しい顔でそんなことを言う小鳥遊に呆れながら、俺は準備をするべく部屋のドアを閉じた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

北海道にやって来てから2日。ついに、大会が始まった。

 

 

『さぁ、始まりました!!しろうさぎ本舗主催の『白兎少年サッカー大会』!!今大会には、北海道の有名少年サッカーチームに加え、招待チームとして、遠く四国の愛媛から、【愛媛リトルエンペラーズ】の子供たちも参戦しておりまぁぁぁぁぁす!!!』

 

 

 

おおう、テンション高い。角間圭太の親戚かなんかかな?てかうちのチーム名【愛媛リトルエンペラーズ】て。帝国の配下的な感じだから?クソダサくてこっちが恥ずかしいんだけど。

 

 

 

『さぁ、一回戦!!いきなり招待チームのリトルエンペラーズの登場だ!!対するチームは『シレトコンズ』、攻守共にバランスの良いこのチームを相手に、リトルエンペラーズはどのような戦いを見せるのか!!今、試合の火蓋が切って落とされようとしています!!!』

 

 

 

グラウンドに整列し、挨拶をしてからそれぞれポジションにつく。うちのチームのフォーメーションは、簡単にするとこんな感じだ。

 

 

FWーーー 山田 比得 山本

 

MFーーー 坂下 小鳥遊 坂本

 

DFーーー 田中 田沢 五条 田上

 

GKーーー 佐藤

 

 

 

 

こんな感じだ。まぁ、ポジションについていても、殆ど意味をなさないんだけどね。主に二人のせいで。

 

 

 

『さぁ、今運命のキックオフ!!』

 

 

解説の言葉と共に、笛の音が試合の始まりを告げる。山田君が比得にボールを渡すと、比得はそのままボールを持って1人で上がっていく。

 

 

 

「舐めるな!!」

 

 

当然、近くにいたFWとMFが止めに来るが、比得はそのままスピードに乗って相手を蹴散らしていく。

 

 

「なっ!?とめろぉ!!」

 

 

相手の監督の言葉に反応し、DFが一斉に飛びかかる・・・が、その勢いのままボールを空中に上げ、飛び上がってボレーシュートを放つ。強烈なシュートにGKは反応出来ず、そのままゴールネットを揺らす。

 

 

 

『ゴォォォォォォル!!!!なんということでしょう!!開始早々、FW比得の素早い速攻!!リトルエンペラーズ、いきなり一点をもぎ取ったぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

 

 

「なぁにこれ?ぜんっぜんお話になんないんだけどぉ?カッスー!!ププーー!!」

 

 

「っ!こいつ!!」

 

 

「わー怒ったー!!にっげろーー!!」

 

 

相手をおちょくるだけおちょくって比得がこちらの陣営に戻ってくる。周りを見ると、小鳥遊はつまらなそうにあくびしているし、一般生のみんなは申し訳なさそうにしている。

 

 

 

 

「ほんとに、大丈夫なんですかねぇ………?」

 

 

 

そんなわけで、俺たちのいささか心配な戦いが幕を開けた・・・。

 

 

 

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