トリップした先で天才漫画家に振り回されててとりあえず早く帰りたい   作:ミツホ

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公式ショタ化の顔が一切出てないって知るのは帰ってから

それにしてもおかしいなぁ……何でこんなに時間かかるの?

帰ってきてから3時間近く経ってるのに1番の問題のはずな3部から先が全く話せてないんだけど?

話脱線し過ぎじゃない?

私も悪いかもしれないけど露伴先生も悪い。

むしろ露伴先生が悪い。

 

そしてついさっき仗助君のお腹が鳴ったので露伴先生が仗助君を馬鹿にしつつ空条博士の為にと言って出前頼んだんだけどそこはもう帰らせて欲しかったな…。

今日はもうお開きで良かったじゃん…。

届く頃には2時過ぎてもはや昼食かおやつかわかんない時間だしさぁ…。

このままじゃ晩御飯までここに居るんじゃないの?

 

とにかく出前が来るまでの間も『話の続きはどうした?』という顔の空条博士に促され休む間は無かった。

 

「……はぁ、3部から続けますね。 3部は海の底に沈んだDIO様が解き放たれちゃって、何かの因縁でジョースターの血筋の人間にスタンド能力が目覚めたっぽいことで旅にでることになったっぽいです。 主人公が空条承太郎になって、そのDIO様復活の影響で突然目覚めたスタンドに振り回される承太郎と、アヴドゥルさんを連れて留置所まで来たジョースターさんと、DIOの刺客として送り込まれた花京院が集まったところでホリィさんがスタンドに目覚め切らずに?倒れちゃって、助けるにはDIOを倒さなければーみたいな感じで旅に出て、途中でポルナレフとイギーが仲間になってー…っていう。 多分このホリィさんが倒れた辺りで4部の主人公仗助も熱で倒れて例の憧れの人と出会ってるらしいですけど…。 で、3部はDIO様を倒して…終わりですね。 DIO様との戦いでスタープラチナも時を止められるようになって、部が進むごとに止められる時間が伸びてってるってのは知ってるんですが具体的な数字は覚えてないです」

「旅の内容は何処まで知っている」

 

承太郎と花京院がホテルの部屋割りで度々同じ部屋になって一線を越えたり目を負傷した花京院に承太郎がげふんげふん……原作沿いの承花の6割ぐらいはそんな話です。

いや待って残り4割から原作っぽい話拾いますので少々お待ちください…。

 

「えーと、50日の旅で、途中でアヴドゥルさんが死んだことになってパーティーから抜けたり、花京院が目を負傷して抜けたり…テレンスの魂を賭けたゲームだとか…死神?デスサーティ…サーティーン?を花京院がえぐい方法で撃退したり、潜水艦から脱出時のパンツー丸見えピシガシグッグとか…Q太郎とテンメイ…あー…それぐらいですかね…? 時系列とかも良く分かってないです」

「……死神13とやらの撃退に、花京院は何をやったんだ?」

「赤ん坊に見えるように離乳食?にオムツから取った排泄物を入れて食べさせたらしいです」

「……そうか…」

「あー、あとそういえばアレッシーは有名ですね。 幼児化したにもかかわらず承太郎がオラオラして倒したらしいってのは知ってます」

 

公式が幼児化をしてるなんて最高じゃないか! って思ったまま立ち読みしに行く前にここに来たわけなんだけど読みたかったシーンなんだよねアレッシー。

他にもテキーラと花京院のレロレロとズアッってキメポーズと4部のキメ台詞無茶ぶりシーンとネズミ狩りっていう話での承太郎屈指の萌えポーズとやらも気になってしょうがないんだよなぁ。

情報はあれどやっぱり実物が見たい。

公式ショタ化承太郎がどんな顔なのか知りたい。

数々の承花を渡り歩いた私のイチオシはショタおに承花だから特にアレッシーは気になるところなんだよなぁ~。

転生院設定が多いからどうしてもジョジョタグでショタを検索するとショタ院率が高い。

個人的にショタは攻めなので暇を見つけては検索ワードを試行錯誤してショタ郎を探すのが最近の日課だったのである。

筋肉は受けだと思ってた時期もあったし花承や仗承もイケないことはないしむしろ承承なんかは有りだったりするけど承花がイチバン落ち着くね。

 

「さっき言ってましたけど、次の4部ってのが俺が主役なんスか?」

「そうそう。 4部は東方仗助が主役なんだけど、あんまりストーリーは知らないんだよね。 吉良吉影はそこそこ分かるけど…。 ハイウェイスターは何かあの、女の子にめっちゃモテてる…名前が出てこない、えーと、ゆーちゃんとか呼ばれてるやつ…顎にアルファベットの鼻が利くキャラだっけ? あとはチンチロリンで岸辺露伴の家が燃えたとか、なんか本にされたやつとかそういう感じぐらいしか。 弓と矢の話がメインストーリー?なのかな? ネズミ狩りとか、透明になっちゃう赤ちゃんが…静ちゃん? あと仗助がジョースターさんから最後財布を盗ったりもしてるんだっけ? 由花子さんが康一君を監禁したとか、億泰と宇宙人のミキタカとトニオさんの料理、それぐらいしか知らないかなー。 大半の経緯は知らなくて、そういうことが有ったそういう人が居るぐらいの認識しかないけど」

「説明の絵は無いのかよ」

「露伴先生めんどくさいからもう描かない」

「はあ? 何言ってるんだい僕は君が僕たちをどんな風に描くのかを待ってたんだぜ? 良いから描けよ」

「ういーっす…」

 

どこからか『お前露伴先生の前で絵は描かないってさっき決めてたじゃねーか』という声が聞こえてきそうだけどさっきのは口に出してないからノーカンね。

うちのシマじゃノーカンだから。

 

……だって私露伴先生に逆らえないからしょうがないね。

露伴先生の前で描かないと思ったな…、アレは嘘だ。

 

……空条博士お許しください!

仗助君もごめんやでぇ…。

 

とにかくなんかのパロだと地雷があるかもしれんから特に何風でも無くミニキャラで簡単に顔を描いて並べていく。

仗助、億泰、康一君、由花子さん、承太郎、ジョースターさんまで描いて露伴先生はバランだけ描いてやった。

さっきのことはまだ許してないからこれぐらいで済むことに感謝するんだな!

逆らえないけど咎められない限り私は意趣返しや突っ込みをやめない!

 

ただ流石に2人には分かりにくいから吹き出し付けて『だが断る』って描いておいた。

あとのキャラはイマイチ覚えてない。

なんか吉良吉影って髪型2パターンぐらいあるけどあれってアニメと漫画とかの違いなのかな?

それとも弱ペダの御堂筋君みたいにイメチェンしてるだけ?

 

あっ、思い出したハイウェイスターの名前あれだ仗露タグにたまに付いてる噴露!

噴…噴上ユウヤだ!

下の名前の字はわからんけど思い出せてちょっとすっきりした。

 

「オイ、君それは僕に喧嘩を売ってるのかい?」

「分かりやすいじゃないですかその緑のバランおっと間違えたバンダナバンダナ」

流石にバランに吹き出しは腹に据えかねたらしい。

バンダナじゃなくモロにバランだから余計に怒ってるのかもしれんね。

 

仕方がないので地獄のミサワ風に描いて

『小学生が相手でもジャンケンに本気を出す

 それが僕の流儀だ』

と書いておいた。

 

ジャンケン小僧とやら相手に舞空術を使った壮大なジャンケンを繰り広げたというネタは知ってるんだけど、実際はどんなジャンケンをしたんだろうね。

 

覗き込んだ仗助君が噴き出しそうになったのを無理に抑え込んで『んぼふぁっ』みたいな声を出して顔を背けてマナーモードになったけどいっそ笑った方がお互いモヤモヤしなくて済むと思うなー。

露伴先生が君とは別の理由でマナーモードになってるんだよなぁー。

 

 

 

「少し思うんだが、君と露伴先生の関係は結局のところ何なんだ?」

急にどうした空条博士。

というか私と露伴先生の関係…?

そりゃあ当然…

 

「保護者と取材対象だな」

「露伴先生の下僕です」

 

しーん、と静まりかえることを天使や妖精や幽霊や死神等々架空の存在が通り過ぎたなんて表現があるらしいけど今回の沈黙は前者2つではないような気がする。

 

「オイオイオイオイ。 敬語も無くなって暴力や脅しまでやるやつのどこが下僕なんだよ。 君みたいなのをなんて言うか教えてやろうか? 厚顔っていうんだぜ」

「嘘も誤魔化しもできない体にされてて基本的に言うことは何でも聞きますが言われないことは臨機応変に対応してます。 露伴先生がおっしゃるなら常に敬語で傅かせていただきますけれども?」

「君ホントに図々しいな。 そんなことされても鬱陶しいだけだからやらなくていい」

「あと暴力とか脅しとか物騒な言い方してるけど悪いの露伴先生なんだからそこんところよろしく」

「君なあ、君こそいい加減にしろよ?」

「は? 露伴先生の傍若無人っぷりが悪いのでは?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自身を下僕と言うにしては露伴に対する態度がそうとは見えず、つい疑問を口にした承太郎はすでに後悔していた。

その横で聞いている仗助も目の前で子供の喧嘩のように言い合う2人を見て呆れ返りつつも、露伴相手にあれだけやらかせる京を見て少しだけほっとしていた。

カフェでの遣り取りやヘブンズ・ドアーによるプライバシーの侵害などからあまりにも京の人権が軽んじられているようなら自分と康一でなんとかしなければと思っていたのだが、どう見てもその必要は無いと思えたからだ。

 

「仗助、お前にはあの2人はどう見える?」

「なんつーか…ガキの喧嘩ッスね…。 取材対象っての以外はどれもトンチンカンっつーか…チグハグ?っつーか…。 ミヤコはもう露伴のトコに居てもらえばそれで良いんじゃないッスか? 期限は1ヶ月って露伴の野郎も言ってましたし…」

「そうだな…。 とにかく向こうから調査結果が届いたら俺は帰る。 ……やれやれだぜ」

 

こうして叔父甥の間でひっそりと行われた遣り取りに気付くことなく、ぎゃあぎゃあと騒がしい言い争いは出前が来るまで続いたのであった。




読者様より頂いたコメントへのQ&A
(という名の補足)
Q.
死神13のこと覚えてるのは花京院だけでは?

A.
承太郎の思考の補足となりますが、京の話を聞いた際に
(あの花京院がえげつないなんて言われるような撃退法をとった相手…? 死神の名を持つスタンドに覚えは無いが…)
と思った承太郎が
『……死神13(タロットの死神は13番なので13に断定)とやらの撃退に、花京院は何をやったんだ?』
と聞いたという流れとなっております。

離乳食というワードで砂漠でのあの赤ん坊がスタンド使いだったことを理解すると同時に
(……確かにそれはえげつないな…)
と思った故の
「……そうか…」
という発言に繋がる形です。


読み手に伝わりやすい文章となるよう精進させていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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