サルゲッチュ ミリオンモンキーズ エピソードレジェンド 作:syuone
侵略
突如、新宿に衝撃が走った。空に巨大な飛行船が現れたからだ。人々は驚き、茫然としていた。バーチャル空間に移動できるシステムが造れる技術力があるとはいえ、巨大なビルが何本集まっても足りない大きさの飛行船が空に漂うことができていたらそうなるだろう。
「あれはいったいなんだ!?」
「あんな大きさで、どうして空中を漂えるんだ!?」
人々からは驚愕と恐れの声が上がっている。普段は人の移動が激しい新宿でも飛行船に目を奪われ止まっている。人だけではない。車も止まっており、中から飛行船を見ている人が多い。みんな今後の予定のことを忘れて飛行船を見続ける。
人々が飛行船を見ていたそのとき、飛行船から何かが複数降ってきた。それと同時に別のところから巨大な人のようなものが一緒に落ちていった。
「な、なんだ!?」
「ま、まさか宇宙人か!?」
人々が興奮と恐怖で声を上げるとその何かは地面にゆっくりとスピードを落とし、着地した。幸いにも着地したのは人や車が何もないところだった。人々は潰されなくてよかったと一息をついた。…がそれは間違いだった。
その何かの扉が開くと複数の何かが出てきた。それは鎧を着ており手には銃らしきものを持っていた。その何かの一人は無人の車に発砲した。すると車は大爆発を起こした。
「な、なんだあれは!?」
「に…逃げろー!」
人々は恐怖の悲鳴を上げ、逃げていく。それを追いかける何か。いや、その姿は…。
「おい!あいつら猿だぞ!」
「な、猿だって!?」
よく見ればそれは頭にサイレンのようなものを付けていたが、確かに猿だった。猿が鎧を着て、銃を構えて襲ってきたのだ。
いや、猿だけではない、それと同時に人のようなものが着地した。それはゴリラのような巨大ロボットだ。二足歩行をしており背中にはブースターのようなものを装着している。そのロボットは着地した後、すぐに肩からミサイルを発射する。ミサイルがビルのガラスを掠めていき、ガラスが人々の頭へと落ちていく。人々は頭を守ろうと、手で頭を抱えていく。発射したミサイルはそのまま飛び、遠くにあった無人車に命中。車は大爆発した。
「おい、猿が攻撃してるとは本当か!?」
「は、はい!飛行船から猿が降下して突然攻撃しています!」
「まさか…信じられん」
装甲車に乗っている自衛隊の隊長は驚愕の表情で通信士からの話を聞いた。突如発令した出撃命令。一時は何事かと思ったが、まさかここ日本で侵略行為が行われているとは。しかもその集団は人間ではなく、猿だとは…。通信士の言葉は信じられないものだったが、狂気を言うとは思えない。
現場に着くと絶句した。複数の猿が武装して町を破壊しているのだ。通信士の言葉は本当だった。隊長はマイクを付け、猿たちに聞こえる叫んだ。
「猿ども!おとなしく住処に帰省せよ!ここはお前たちの来るところではない!」
後ろに他の部隊や装甲車が来ており上空にはマスコミのヘリが飛んでいる。
巨大ロボがゴリラがやるように両腕で胸を激しく叩いたあと、自衛隊の方にゆっくりと近づいていった。
「隊長!」
「やむをえん、撃て!」
隊長の号令で部下が巨大ロボにアサルトライフルの銃撃を浴びせる。しかし、巨大ロボには効かず、歩み続けている。
「銃撃が効きません!」
「RPGを使え!」
部下の一人がRPGを巨大ロボに向かって発射する。巨大ロボには命中したが、装甲に黒いすすがかかっただけでビクともしなかった。
「ばかな…ビクともしないだと…?」
「隊長をここは一旦、退きましょう」
「何を言っている!ここで退いたら逃げ遅れた民間人が巻き込まれるぞ!」
部下の言葉を一蹴して隊長は銃を構えようとした。すると次の瞬間、巨大ロボはブースターの出力を上げて、空を飛んでいった。
「まずい、どこかに向かう気だ。追いかけるぞ!」
隊長の言葉で部下たちは慌てて装甲車に乗り込む。
場面は変わってお台場では衝撃なことが判明した。空を飛んでいた飛行船は日本だけではなく、世界中で複数存在していたことが分かったのだ。人々は驚き、恐怖の表情を浮かべていた。
あるマスコミのヘリが勇敢にも飛行船のデッキに近づいていった。そこに映されていたのは4匹の猿だった。とはいえ襲ってきた猿とは違う姿になっている。一匹目は襲ってきた猿と同じ背だが片目が隠れ、頭には王冠のようなものを付けている。二匹目は長身でだが目は黄色で頭には角のようなものが生えていた。三匹目はゴリラに似ているが、頭に赤いランプのようなものを付けており、体の何か所に棘が生えていた。四匹目は腕が長く、歯がむき出しになっており片目がレンズになっているなど異形の姿をしていた。
映像をよく見ていると王冠のようなものを被っている猿に長身の猿が何かを讃えているような様子が見られた。
それをビルに設置されていた巨大モニターで見た少女が何かを察した表情を浮かべたのだった。
何とか書きましたが、まだストーリーの初め辺りになっていますね。次回は主人公たちをだしていきたいなと思います。