サルゲッチュ ミリオンモンキーズ エピソードレジェンド 作:syuone
いくら時間があっても投稿したい気持ちがないとだめだなと改めて実感しました。
------横浜ベイブリッジ
『ふむ、これは一種の洗脳装置だな』
レジェンドが持ち出した装置を調べたノイモンはそう言う。
「洗脳装置?」
『あぁ、装着された者を作った者の考え通りに操ることができるものだ』
『なんでそんなもんをつけられたんだコイツは?』
ボルケーノは自分が引っ張っていった、赤パンツサルを指差す。未だに気絶しており、目を覚ます様子はない。
『そこまでは分からん。目を覚ませば何か分かるかもしれんが』
「そうか・・・」
レジェンドがそう呟くと、
『なに、大丈夫ですよ!こういうときは落ち込まずに、次はどうするべきだと考えるべきです!』
『お前な・・・少しは危機感を持てよ』
『というより、どう見ても落ち込んでいるようには見えないけどな』
後ろを見ると、ゴリアックの襲撃で気絶したサル3匹が目を覚ましたらしい。
ぎゃあぎゃあと騒いでいると、レジェンドが近づいてきた。
「お前たち・・・」
『はッ!はい、なんでしょうか!?』
『おい!変なこというから、目をつけられたんじゃないか!』
『馬鹿!聞こえているぞ』
レジェンドは3匹を見渡すと、こう言った。
「・・・お前たち、名前なんだったけ?」
全員、ずっこけるのだった。
「なるほど、やはりお前たちも今回の兵力を持てたのかわからないのか」
レジェンドの考えに元ピポソルジャーは頷く。ポジティブな答えをした、イチロウとやや懐疑的な考えを持ったモンボーとサルータスに今回、このような兵力を持てたのか聞いてみたが、下っ端のサルは何も知らなかった。
「やはり直接、今回の指導者に直接聞かないとわからないか」
『でもどうするんだ?乗り込むためのロケットもないぞ』
『おい、イチロウ。お前、ロケット部隊のリーダーだろう?使えるロケットを持っているじゃないのか?』
『ロケットは実験の失敗でもうないよ。それ以降も宇宙要塞や新型ゴリアックに予算が使われてロケット開発は後回しにされているんだよ』
『・・・仮にあったとしても到着前に撃ち落されるのがオチだな』
頭を悩ますピポサルたち。するとハルカが近づいてきた。
「乗り込むなら、サル軍の基地になっているスタジアムに向かうべきだわ」
「スタジアム・・・たしか空中戦艦が上空待機しているところか」
レジェンドは誰かがモニターに書いた文章を思い出す。
「ニュースでみたけど、この空中戦艦、他の空中戦艦より大きいらしいの」
『なるほど、スペクター様なら確かに自分が乗っているものを大きく見せたいのはわかるな』
『あるいはそう思わせるためでもあるのか』
モンボーの答えにノイモンはそうつぶやく。
「おそらく、基地には空中戦艦と行き来する転送装置があるはずだわ。それを使えば侵入できるはずよ」
『レジェンド、どうするんだ?』
ボルケーノはレジェンドに訊く。
「とりあえず、スタジアムの近くに行くべきだな。兵力がどれほどあるか見てから判断したい」
『おいおい、俺たちならどんな兵力でも大丈夫だろ!』
「サル軍だけならともかく、ゴリアック系がきたらアウトだ。それにあいつが一体だけとは限らん」
レジェンドは以前対峙した複眼のゴリアックを頭に浮かべた。ノイモンも同意するように頷いた。
『実際、この前のとは違うゴリアックが人類と対峙したらしい。またゴリアックではないが無人の巨大兵器も登場しているらしい』
『でもどのみち、スタジアムに向かわないといけないですよね?』
「そのとおりだ。正面突破かコソコソするかは着いてから考えよう」
レジェンドの言葉に全員が頷く。
「わかったわ。とりあえず急ぎましょう」
『え、今から行くのか?』
『空中戦艦がいつまたどっかに行ってしまうのかわからないだろう。ここを逃したら次のチャンスはない』
モンボーの問いにサルータスはそう答える。
『よし、行くか!・・・ってレジェンド、どうしたんだ?』
ボルケーノが明後日の方向を向いているレジェンドに問う。
「・・・どうやら、すぐには行動できないみたいだな」
「え、それはどういう・・・」
ハルカは言い終える前に息をのむ。他のピポサルも身構える。
レジェンドの視線の先には1人の人間がいた。いやそれは人ではなかった。
長身で目は黄色で頭には角のようなものが生えていた。そしてなによりそれはテレビで映っていたスペクターと一緒にいたピポトロンと一緒だったのだった。
------横浜駅
『急げ!ここを通すな!』
横浜駅ではたくさんのピポソルジャーがアキエ率いる囮組の攻撃を防いでいた。
「姉ちゃん。なんでもっと前進しないんだよ?」
「サトル!私たちの目的は基地の戦力を下げるための囮なのよ。このまま進んじゃったら基地に戦力が集中しちゃって基地の守備力をさげられないじゃない!」
多くのピポソルジャーをゲッチュしたサトルにワイルドウエストキッドに変身したサヤカが文句をいう。
彼らはカケルたち突入組のために何十分もこの場に留まってピポソルジャーを迎え撃っていたのだった。
「ハカセから連絡があったわ!基地の戦力のいくつかがこっちに向かっているらしいわ」
「やった!これで作戦は成功だ!」
「そう喜ぶのは早すぎるぞ少年!こちらがやられてしまったら意味がないぞ!」
トモウキはヒカルにそう言いながら、こちらに近づいたミドルメックにBランチャーを発射する。爆発しアーマーも吹き飛んだピポサルにサトルがゲットアミのネットショットを放ちゲッチュする。
「じゃあそろそろ逃げようよみんな!」
「だめよ、ハカセたちが空中戦艦に乗り込むまでピポソルジャーをここに留めないといけないわ」
「でもこのままじゃ・・・」
「!?、きゃあ!」
ピポソルジャーのランチャーの爆風に巻き込まれたのかサヤカが後方に吹き飛ぶ。ガードレールに背中をぶつけ、カウガールハットが取れる。そこにピポソルジャーがレーザーガンを構える。
「サヤカちゃん!」
複数のピポソルジャーがサヤカに銃身を向けている。サヤカは頭が真っ白になる。銃声が響いた。
目を瞑ったサヤカは自分がなにも受けていないことに気づいた。恐る恐る目を開けると自分を撃とうとしたピポソルジャーがアーマーごと吹き飛んでいたのだった。
「これはこれは災難だったな、お嬢さん」
聞き覚えのある声にサヤカが振り向く。そこにはナマケモノ計画で対峙したウッキーブルーがバナナ型の銃をもっていたのだった。
「ウッキーブルー!?」
「なんでお前がここに!」
「さてはここを守っているのはお前だな!」
ヒカルとサトルが詰め寄ろうとするがアキエが止める。
「この子はサヤカちゃんを助けたわ。きっと敵じゃないわ」
「・・・おそらくハカセの考えは当たっていたかもしれないな」
トモウキの問いにウッキーブルーは頷く。
「話はこの戦いが終わってからにしよう。ちょうどヨットハーバーの戦力だけでは満足できなかったからな」
「ヨットハーバーの兵力が少なかったのはあなただったの!?」
作戦が開始されるまえ、ハカセから通信でヨットハーバーの兵力が思ったより少なかったことが不思議だと聞いたのだった。
「正確には我々だけどね。さあ張り切っていこう!」
一方ピポソルジャーはウッキーブルーの登場に混乱していた。
『ど、どうしてウッキーブルー様が!?』
『な、なにがどうなっているんだ!?』
『た、たしかヨットハーバーでウッキーブルー様がスペクター様の偽物と一緒にいたと報告があったんだった』
『なに!?じゃああいつも偽物ということか!?』
『ようし、それなら僕たちでも倒せるはず』
「どうかな!?」
いつの間にか前にいたウッキーブルーの鞭で複数のピポソルジャーが吹っ飛ぶ。吹っ飛んだピポソルジャーをウッキーブルーはゲットアミのネットショットでゲッチュする。
「このウッキーブルーが偽物か本物なのか確認してみたらどうだ!」
ウッキーブルーは一輪車に跨るとピポソルジャーに突っ込んでいくのだった。
ピポサル辞典
イチロウ
登場:サルゲッチュ
ガチャメカスタジアムサルバトーレ
ストーリーモードの最初のメカボーステージでファンクラブに加入するピポサル。ロケット部隊のリーダーだが、ロケットは何故かなくなったらしい。プレイヤーのメカボー捌きに感動し、ガチャメカショップにメカボーを買ったと手紙に書かれている。
モンボー
登場:ガチャメカスタジアムサルバトーレ
ストーリーモードで登場するボス、ヒロキの2回戦でサイドカーに乗っていたピポサル。マシンガンやバナナの皮でヒロキを援護していたが、バイクが爆発するとヒロキと一緒に吹き飛んだ。「ドコニアルファクトリー」という組織に所属しており、手紙ではプレイヤーに極秘任務に参加しないかと催促している。
サルータス
登場:サルゲッチュ2
ガチャメカスタジアムサルバトーレ
「サルテノンしんでん」に所属しているピポサル。準決勝後半の最初ステージでファンクラブに加入するピポサル。スペクターの側近らしいがスペクターの統治に反対しているピポサルが多いらしいのでどちらを支持するべきか悩んでいると手紙に書かれている。