サルゲッチュ ミリオンモンキーズ エピソードレジェンド   作:syuone

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次回でピポサル襲撃編は終わりにしたいです。
空中戦艦編前にキャラクター説明編を作りたいなと考えています。


横浜ベイブリッジ 神奈川駅 大黒埠頭中央公園

{緊急事態発生!謎の猿が出現!テレビで映っていた者と同一だと考えられます!ただちに対処を願います!}

 

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------横浜ベイブリッジ

 

『お前、スペクターと一緒にいた!?』

「・・・・・・」

 

ボルケーノの問いに長身の猿はなにも言わない。レジェンド一行から少し離れた距離で立ち止まったまま何も行動しない。

 

「・・・やっぱりあの感じ、ピポトロンと同じだわ」

『確かに、あれはピポサルやウッキーファイブ、そしてスペクターとは全然違う』

 

ハルカとノイモンが謎の猿、新種のピポトロンを見てそうつぶやく。

 

『な、なんでこの方がここにいる?』

『スペクター様は協力者だと言っていたが・・・』

『それでもお供がいないのはおかしいじゃないか?』

 

イチロウ、モンボー、サルータスの3匹は混乱している。

3匹をよそにハルカとボルケーノはそれぞれガチャメカを構えた。

 

「なぜここに現れたのかはわからないけど気を引き締めないと」

『おう、さあ掛かってこ・・・!?』

 

ハルカとボルケーノは突然、間に入ったレジェンドに横に押された。

 

「きゃっ!?」

『おい!レジェンド!何をする・・・!?』

 

ボルケーノの視線にはレジェンドといつの間にかここに移動したピポトロンが刀と剣で鍔迫り合いをしているのがあった。

 

『お、おい!?』

『い、一瞬でここまで移動したのか?』

『し、信じられない!?』

 

さらに混乱する3匹をよそにレジェンドはピポトロンを睨みつけていた。ピポトロンはレジェンドを一瞬笑ったような表情を浮かべたと思いきや、押す力を急に強めた。後方に押し飛ばされたレジェンドはすぐに態勢を整える。

 

[ほう、私の動きに初見で対応できるものがいるとはな]

 

突然、頭に響いた声に一行は頭を押される。この声は聞いたことはない。少なくともこの一行の声ではない。するとこの声は・・・。

一行はピポトロンを見た。ピポトロンは剣を下ろし、突っ立っていた。

 

「この声はお前か?」

[そうだ。理解が早くて助かる]

 

また頭に声が響いた。ノイモンはつぶやいた。

 

『・・・なるほど、テレパシーか。このようなことは初めてだ』

『いちいちこんな紛らわしいことをしないで、普通に喋ったらどうだ!』

[おっしゃる通りだが、私はお前たちのように口を開けるがしゃべることはできないからな]

 

ボルケーノの問いにテレパシーで返したピポトロンは口を開けた。牙らしいものは2本あるが舌は無かった。

レジェンドはピポトロンに問いかける。

 

「・・・お前はやはりピポトロンか?」

[そうだ。自己紹介を忘れたな。私はピポトロンJ。ネオピポトロンのリーダーでもある]

「・・・ネオピポトロン」

 

ハルカはそうつぶやく。どうやら新たなピポトロンが誕生したそうだ。

 

「お前がピポトロンということはテレビに映っていた他のやつもピポトロンか?」

[そうだ。ネオピポトロンは私を含むと4匹いる]

「4匹も・・・」

『・・・どうやら他の奴らもやっかいそうだな』

「ノイモン、考えるのは後だ。なぜここに来た?」

 

レジェンドはピポトロンJにそう問う。ピポトロンJはイチロウ、モンボー、サルータスの3匹をチラッと見て言った。

 

[3匹のピポサルが部隊から離れているらしくてな。そして行動を共にしているのがピポサルハンターやスペクターとは違うグループらしい]

『な、なぜスペクター様の名前がでてくるんだ?』

 

サルータスは驚愕した顔でそう言う。その言葉でノイモンは理解する。

 

『都合のいいことを言って騙したり、洗脳をしたのかと思ったが、お前たちと一緒にいたスペクターは偽者のようだ』

[理解が早くて助かる。そのとおりだ]

「・・・なぜ、あっさり言うの?まさか!?」

 

ハルカはガチャメカを構えるが、ピポトロンJは首を横に振る。

 

「心配するな。ここで全員始末しようとは考えていない。それでは面白くないのでね」

『おい!どういうことだ!?』

「基地をいくつか落とされたとはいえ、戦いはこちらが有利なのは変わらない。ピポサルハンターとスペクターを相手にすればいいのだが、奴に止められていてな。今のところマークされていないお前たちならばいいと思ったからな」

「・・・奴」

 

おそらく、ピポトロンを作った謎の男のことだろう。

 

『それならなぜ今ここで、ぶつかろうとしないんだ?』

[奴はマークしていないが、とある者がお前たちを気にしているみたいだからな。もうすぐこっちに来るだろう]

『とある者?それはいったい・・・』

 

誰なんだと言おうとした瞬間、橋の先が爆発した。

 

「伏せろ!」

 

レジェンドがそう叫んだ瞬間、爆風と煙が一行を襲った。

 

『うわぁぁぁぁぁぁぁ!?』

『な、なんだこれは?』

『ふ、吹き飛ばされるー!?』

『お前ら!しっかり踏ん張れ!』

 

ボルケーノの叫びに3匹は何とか踏ん張る。レジェンド、ノイモン、ハルカも吹き飛ばされないようにこらえる。何十秒経つと、煙が晴れた。だがその光景は衝撃だった。

 

「ベイブリッジが壊れている!?」

『くっ、これではスタジアムに行くことはできない』

『・・・!おい、ピポトロンは!?』

 

一行は周囲を見渡すが、ピポトロンJの姿は確認できない。

 

『あいつ、どこに行きやがった!?』

「!、おい、あれを見ろ」

 

レジェンドが指差すと同時にベイブリッジにゴリアックが着地した。田町で見たあの異型のゴリアックだ。

 

「・・・どうやら橋を破壊したのはそいつみたいだな」

『畜生!俺たちを行かせたくないのかこいつは!?』

『とりあえず逃げるぞ。このままでは奴に有利だ!』

 

ノイモンの叫びに一行は頷き、大黒埠頭方面に全力で逃げる。ゴリアックはこちらを攻撃しようと追いかけていくのだった。

 

 

 

 

------神奈川駅

 

ハカセから空中戦艦に侵入できたという報告があった一行はピポソルジャーへの攻撃を中断し、神奈川駅に向かった。

 

「さてウッキーブルー、どうしてあなたがピポソルジャーと敵対しているのか話しなさいよ」

「やれやれ、お嬢さん。そんな表情ではせっかくの顔が台無しだぞ」

 

ウッキーブルーはサヤカを窘めると一行に知っていることを話した。今回騒ぎを起こしているのは偽者のスペクターであること、本物のスペクターは怒りを爆発しお供と共に空中戦艦に乗り込んだなどを教えた。

 

「なるほど。スペクターは今回の件には関わっていないということか」

「じゃあ偽者のスペクターはピポサルたちを利用するためにスペクターの姿になっているということ?」

「それになんかあったときのために本物に擦り付けることができることも考えているわね」

 

アキエはモニボーグに映ったニュースででた偽スペクターの映像を見てそうつぶやいた。サトルはウッキーブルーにこう言った。

 

「敵が共通しているならここは手を組もうよ。そっちだって偽者の思い通りにはしたくないだろ?」

「そうだな、ここで争うのは愚策だな。そっちはどうだい?」

〘あら!そこにサトルちゃんがいるの!?一緒になるなんてうれしいわ!〙

「うえぇぇぇぇぇ!?やっぱりいい!」

 

ウッキーブルーが持っていた通信機からウッキーイエローの声が聞こえ、サトルは震える。すると通信機からウッキーホワイトの声が聞こえた。

 

〘ブルー、問題が発生じゃ〙

「なんだホワイト?」

〘スペクター様と通信が出来ん。どうやら空中戦艦の中に入ったら外部との通信ができなくなっておるようじゃ〙

 

ホワイトの言葉を聞いたアキエはこっちの通信機を確認する。

 

「こっちもハカセとの通信ができないわ。これではこっちの状況が伝わらないわ」

「そんな!それじゃあハカセと本物のスペクターが争ってしまうわ」

〘どうかしら。たとえこの状況でもスペクター様はあんた達と手を組みたくないと思うわ〙

 

無駄にプライド高いからあの人、と通信機越しにウッキーピンクがサヤカに言う。すると今度はウッキーレッドの声が聞こえた。

 

〘とりあえずオラたちのところに来るっぺ。話はスペクター様が戻ってきたらいいっぺ〙

「ザッツライ!(そのとおりさ!)さあ、善は急げだ!行こうではないか」

「そうだね。とりあえず向かおう」

「ほらサトル!行くわよ!」

「ひぃぃぃ!だってイエローがいるんだろう。なんかされちゃうよ!」

「ウッキーファイブ、どんな人か楽しみだわ」

 

一行はスペクター基地に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

------大黒埠頭中央公園

 

ゴリアックから逃げる一行。するとロボットに付いていたモニター見ていたノイモンが一行に言う。

 

「スタジアムから空中戦艦が飛び立った。これでは空中戦艦に乗り込めできない」

「なんだと!?」

 

レジェンドはハルカにも伝える。ハルカは顔をしかめる。

 

「これじゃあピポトロンたちのところに行けないわ。どうしたら・・・」

 

レジェンドは頭に思いついたことをノイモンに訊く。

 

「ノイモン!周囲にいる空中戦艦はあのでかいのだけか!?」

『確かにそうだがそれがどうしたんだ!?』

「つまりこのゴリアックが格納されているのはあの空中戦艦ということになるのか!?」

『おそらくそうだと思うが・・・まさかレジェンド!?』

 

レジェンドは立ち止まり、ゴリアックの方を向く。

 

「こいつに乗り、空中戦艦に乗り込む」

「え!?」

『おいおい、こいつがおとなしく乗せてくれるとは思わないぜ』

「わかっている、こいつを一時的に動けなくし、俺たちの行方が分からなくさせる」

 

レジェンドは火炎刀を取り出す。

 

「それしかないならやるわ」

『仕方ねえ、やるか!』

 

ハルカとボルケーノはガチャメカを取り出す。

 

「ノイモンと他3匹は隠れろ!俺たちでやる」

『了解した!無理するなよ』

『『『・・・他3匹って』』』

 

ノイモンと他3匹は下がる。レジェンド、ボルケーノ、ハルカはゴリアックを睨む。

 

「さあ行くぞ!」

 

ゴリアックとの闘いが始まった。

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