サルゲッチュ ミリオンモンキーズ エピソードレジェンド   作:syuone

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田町(前編)

{田町に到着しました。この事態を理解するためノイモンに接触してください}

 

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「ノイモン、居るか?」

 

 田町に着いたレジェンドと3匹のピポサルがたどり着いたのは繁華街のところにある小さなビルだった。レジェンドはそのビルの地下1階まで降り、奥の部屋のドアを叩いた。するとドアが開き、1匹のピポサルが出てきた。

 

『これはレジェンドではないか。いったい何の用だ?』

「今の状況を知りたい。私はこの国に入ったばかりで何の情報も知らない」

『そうか、分かった。入ってくれ』

 

 ノイモンは入るように催促した。

 

『ノイモンていうのはもしかしてあの猿なのか?』

『ああ、モンモンというコンピュータで様々なことを研究しているという噂のある謎の科学者か』

『そんな猿とも繋がっていたなんて感激です!』

 

 ノイモンは後ろにいる3匹のピポサルを見た。

 

『レジェンド、彼らは?』

「さっき出会ったピポサルだ。侵略してきたピポサルたちの一員だ。」

『おいおいレジェンド。君はスペクターとは正反対な性格だ。もし敵対することになったのなら情報が彼らに筒抜けになってしまうぞ』

 

 ノイモンの言うことは当然である。実際レジェンドは人間とは対立ではなく、協調していこうという考えを持っているからだ。そのためスペクターとは対立することも少なくなかったのだ。忠誠心の高い彼らのことだ。報告してもおかしくないのだ。

 

「どちらにしてもここに他のピポサルたちが来るのは時間の問題だ。さっき町を見ていたが被害がわずかにだがここにも影響があった。」

『それはそうなのだが………』

「それに彼らにも状況がどうなっているのかを知らせればいい。このピポサルたちはただ命令に従っているだけみたいだからな。」

 

 レジェンドの言葉にノイモンはじっとレジェンドを見ていた。レジェンドもノイモンを見ていた。しばらく見合っていたが、ノイモンはため息を吐いた。

 

『やれやれ、君のお猿良しにはかなわないな。分かった、君の言葉を受け入れるよ』

「すまない、助かったぞノイモン」

 

 レジェンドは部屋に入ろうとしたが、後ろの3匹がついていかないことに気付いた。

 

「どうした?何かあったのか?」

『いえ、ただなぜ我々がいるのに全く気にしていないのか気になったからです』

 

 その言葉を聞いてレジェンドはフッと笑った。

 

「私は人とピポサルが共存できる世界にしたいだけだ。けっして、ピポサルと敵対したいわけでは、ないからだ。」

『ですが…』

「まあ、そんなことは置いといて、入ってくれ。このままだと私が入ることができない。」

 

 レジェンドの言葉に3匹は不信を少し抱いていた。さっきまで襲ってきた自分たちの行いを気にせずにそれどころか情報を与えるようなことをするとはあり得ないと感じたからだ。何か罠でも仕込んでいるのかそれとも単なるお猿良しなのか。

 

(((乗りかかった舟だ。仕方ない………。)))

 

 3匹はしぶしぶ扉の中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

------秋葉原

 

「よし、ゲッチュ!」

「ウキ!」

 

 秋葉原ではカケルたちがトレーラーの護衛をしていたピポソルジャーたちをゲッチュしていた。一旦引いて新たな装備を身に着けたカケルたちは秋葉原に出来たピポソルジャーたちの基地に着いた。そのときピポソルジャーたちのトレーナーが来たのでカケルたちはそのトレーナーのエンジンを破壊。基地内に入るのを阻止したのであった。

 

「よし、これでこの地域のピポサルたちはいないみたいだね。」

「そうね、基地の中にいたピポサルたちも私たちを倒すために全員出てきたみたいだし。」

「そうじゃな。みんなご苦労じゃった。ところでライトアーマーの着心地はどうじゃ?」

「問題ないよ。動きやすいし、すっごく丈夫になっているから。」

「さすがおじいちゃん、いつの間に開発していたなんて。」

 

 カケル、ナツミ、チャルの3人が来ているのはライトアーマーという青いスーツのようなものだった。動きやすい他に防御力も少し上がっているものなのである。実はハカセにも用意されているものがあるのだが、時間がかかるので科学者の制服のまま専用のガチャメカを携えていったのである。

 

「うむ、これからもピポサルたちの侵略があると思っての、開発をしていったものなのじゃ。」

「そうなんだ!でもハカセはその服のままで大丈夫なの?」

「ここに見えないシールドがあっての。衝撃を全て防ぐことはできぬのじゃが、少なくともカケルくんたちが着ているライトアーマーと同じくらいの防御力ができるのじゃ」

「ハカセ、説明している途中、申し訳ございません。ネットワークセキュリティのわたしの報告ですとピポソルジャーたちはコンビナートで何かを造っているという報告がありました。」

 

 説明しているハカセにチャルが報告する。チャルがネットワークセキュリティのシステムの一部に関わっていたことにより今の現状がどうなっているのかが分かったのだ。彼女のコピーをネットワークに拡散することにより情報を早くゲットできるようにしているのだ。本当はこんなことをすれば違法になってしまうが、今の現状ではやむを得ないことである。

 

「コンビナートか………。少なくともわしらにとっても厄介なことであるのは間違いないようじゃな。」

「ねえねえハカセ………今回の騒ぎ本当にスペクターの仕業なのかな……?」

 

 カケルが突然、ハカセに尋ねた。その顔は不安な表情を浮かべていた。

 

「いくらスペクターが僕たち人間を見下しているからって、こんなことはしないと僕は思うんだ。」

「そうね……いつも回りくどいことをやっているのにこんなことは初めてだわ。」

 

 ナツミがカケルの言葉に同調する。ハカセもつねつね思っていたことだ。世界中で飛んでいる大量の巨大空中戦艦。そしてピポサルたちの装備と無人のゴリアック。前回の計画と比べると技術の発展が大きくなっている。いくらなんでもこれはおかしすぎる。

 

(鍵を握るのはあの猿たちじゃな………)

 

 ハカセが思い出したのはテレビ局のヘリが撮影したスペクターの後ろにいた3匹の猿だった。今までにも見た中であのような猿は初めてである。

 

(おそらくあの猿たちが………だが目的は何なのじゃ………?)

 

 ハカセが考えを巡っていたその時、チャルが大きな声をだした。

 

「ハカセ、大変です!ピポソルジャーが上野に向かっております!」

「な、なんじゃと!」

「ハカセ、どうしたの?」

 

 カケルが驚いてハカセに声をかける。

 

「ピポソルジャーたちが上野に向かっておる。上野にはヒカルくんとピポッチがいるのじゃ。」

「な、ヒカルとピポッチが!?」

 

 カケルとナツミが驚く。ヒカルはカケルのいとこであり、彼もスペクターと戦った戦士の一人である。確かにピポッチとどこかに出かけにいったという話は聞いていたが………。

 

「急いで上野へ向かうのじゃ!」

「待っておじいちゃん!それだとコンビナートの方はどうするの!?」

「そうじゃった。それもあったのう………。」

 

 ハカセは少し悩み、こう発言した。

 

「やむを得ぬ、ここは二手に分かれるしかないようじゃ。チャル、上野のピポソルジャーはどどれほどなのじゃ?」

「さっき侵略を始めたのでそれほど多くはないようです。」

「よし、わしとカケルくんは上野に向かう。ナツミとチャルはコンビナートの方へ向かってくれぬかのう。」

「分かったわ、おじいちゃん。チャルちゃん、よろしくね。」

「はい、ナツミさん。」

「言っておくのじゃがわしらが戻ってくるまで基地には入らないようにするのじゃ。ピポソルジャーたちの戦力がどれくらいなのかを見てある程度把握しておくだけにしておくれ。」

「分かったわ、何かあったなら連絡するね。」

「よ~し、ヒカル待ってろよ!」

 

 4人はそれぞれ2人に分かれ、目的の方へ移動することになった。

 

 

 

 

 

 

------秋葉原ピポサル基地

 

「………砲台を設置するところが未完成?………まさか!コンビナートに設置しているのは!」

 

 

 

 

 

 

 

 

------田町

 

 部屋の中にはたくさんのコンピュータとパソコンがあった。

 

『これは…これが、モンモンなのですか?』

『いや、ただのコンピュータだ』

 

 ピポサルの言葉にノイモンは首を横に振って答えた。空いている席に他の4匹を座らせるとモニターを下ろした。

 

『さて、これが今の状況だが…』

 

 ノイモンの説明はこうだった。ピポサルたちは世界中の都市を襲撃し、いたるところにバナナ農園を設置していた。人間側は対猿地球防衛組織を結成したが、あまりのレベルの違う技術力のため、歯がたたないということらしい。

 ピポサルたちはあまり人を攻撃することはなく、たいていは武器を持った人間がでてこなければ危害は加えないらしい。

 

「…お前たちはそう命じられていたのか?」

『いえ、ただ私たちも人を攻撃するのには抵抗がありますので………』

 

 ピポサルの1匹がためらいがちに言う。どうやらピポサルたちの方も人と戦うことに抵抗感があるらしい。

 

『まぁ、それはともかく、私は少し気になることがある』

 

 ノイモンはある話を4匹に語った。

 

『人間たちが世界中で撮影したものを見てきたんだが、ウッキーファイブの姿はもちろん彼らがやっていることも見当たらないのだ』

「…なんだと?」

 

 レジェンドは驚いた。ウッキーファイブはスペクターの部下でありピポサルたちの上司でもあり、人間はそれを中間管理職と呼んでいる。彼らの性格はそれぞれ違うが誰もが思いつかないようなことをやっていく連中である。その彼らが何も示していないとはいささか疑問である。

 

「お前たちはウッキーファイブの誰かをこの騒ぎを起こした後に見たか?」

『えっえと…僕は見てはいないですね』

『お、俺もです…』

『…言われてみれば、このところ全く見ていません』

 

 3匹のサルは戸惑っている。どうやらウッキーファイブのことを完全に忘れていたようだ。

 

(あいつらが全く動きを見せないのはおかしい。この騒ぎ、何か裏がありそうだな………。)

 

 レジェンドが考えを巡らせていたそのとき、

 

 

 

ドガァ――――――ン!!!!

 

 

 

 大きな音が突然、響いてきた。

 

『な、なんなんだ?』

「奴らが来たのか?ノイモン、準備をしておけ!」

 

 ノイモンに指示をし部屋を出ていくレジェンド。それを見た3匹のピポサルは、

 

『これは、どうすればいいんだ?』

『追いかけるしかないでしょう!』

『お、おい!?』

 

 1匹のピポサルが続いて出ていったのを後の2匹が慌てて追いかける。追い付いたときはレジェンドは地下から出ようとしていた。

 

「お前たち何をやっている。危険だぞ!」

『あいつらの装備は僕たちの方が少し詳しいです。僕たちを頼ってください!』

『お、おい。それって裏切り行為になるのではないか?』

『なにを言っている!卿は僕たちを信頼しているのだぞ!それに卿は僕らピポサルたちを裏切っていこうとしたわかではない!』

『あ~もう!どうにでもなれ!』

 

 3匹はどうやらやる気(?)のようだ。レジェンドはやれやれと首を振りこう言った。

 

「私のことは気にするな。お前たち自分のやるべきことを果たせ。いいな?」

『『『はい!』』』

 

 こうして地下を出た4匹。しかし目にしたものを見て唖然とした。

 

 

 

 そこには2足歩行のゴリアックがいた。いやパソコンで見たゴリアックとは全く違う姿をしていた。頭は四角の形であり、赤い目が4つも付いていた。両腕の手の部分にあたるところには大きな鉄球が付いていた。幸い肩には何も付いてはいなかったが、目の前にあるそれは人やゴリラとは似ても似つかない姿をしていたのであった。




更新が遅れて申し訳ないです。

今後も遅れてしまうことがあるかもしれませんが、完結しようと努力していきますので、よろしくお願いいたします。

ピポサル辞典

ノイモン
登場:ガチャメカスタジアムサルバトーレ

ラスボス戦をクリアしたときにファンクラブに加入するピポサル。早くクリアすると貰える手紙には、成功率が低い戦いを乗り越えたプレイヤーを讃える内容が書かれている。ちなみにその成功率を測ったのがモンモンというコンピュータです。

ミリオンモンキーズでは出てきませんが、今回、レジェンドの親友兼ハカセポジションのオリジナル設定で登場させました。
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