サルゲッチュ ミリオンモンキーズ エピソードレジェンド   作:syuone

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今回、相手をするゴリアックは今は無くなっているミリオンモンキーズの公式サイトにあった、ボツになったゴリアックを記憶から辿ってだしたものです(イメージ的にはポケモンのレジロックに似ていると思います)。そのため、本当のボツ絵とは違うデザインかもしれません。また攻撃などは自分のオリジナルになっています。


田町(後編)

「これは、いったい………。」

 

 レジェンドは目の前の二足歩行兵器を見て絶句していた。スペクターはこれまでゴリアックを何機か造っており、それをピポサルたちに見せることが多かった。これまでのゴリアックはデザインや武器の違いがあれど、ゴリラのようなイメージは残っており、ピポサルたちもゴリアックは自分たちの守護神のような思いをしていた。

 しかし目の前のゴリアックはそのゴリラのようなイメージはあまり感じなかった。手の部分にあたるところが鉄球になっているのもそうだが、一番の原因はやはり四つの赤い目だろう。おそらくセンサーのようなものであると思われるが、それでも不気味であることに変わりない。後ろの3匹も唖然としたままで何も動かなかった。

 しかし向こうは待ってくれなかった。こちらを確認すると右腕を大きく上げていった。

 

「…! まずい、伏せろ!」

 

 レジェンドの言葉に3匹は伏せていく。ゴリアックはおもいっきり右腕を地面に叩きつけた。大きな音と共に衝撃が4匹を襲った。窓ガラスが割れ、一部の建物が傾いていった。

 

「……お前たち、無事か?」

 

 レジェンドが3匹のところに駆け込んでいった。3匹とも目を回して気絶していたが、怪我はないようである。ちょうどそこへノイモンが地下から現れた。

 

『レジェンド、これはいったいどうなっている?』

「説明は後だ!この3匹を安全なところに運んでくれ!」

『わ、わかった!』

 

 サイモンは慌ててどこからか取り出したロボットを使い、3匹を運んでいく。レジェンドはゴリアックの方を向いた。ゴリアックは目標を探し、周囲を捜索している。

 

(このままにしておくと危険だな…。それに奴の戦闘力を見るためにも挑んでみるか…。)

 

 そう思っていたら、ゴリアックがこちらを発見した。発見した瞬間、赤い目からレーザーをだした。レジェンドはそれを跳んで回避した。

 

(このゴリアック………狙いは私か!)

 

 そう思ったのと同時にゴリアックはそうだと言うように4つの目からレーザーを次々と出していった。レジェンドはそれを次々とかわしていった。レーザーが建物に当たり、粉々になっていく。

 

「………人がいないとはいえ、建物が崩れるのは気分が悪いな…!」

 

 そうつぶやきレジェンドはゴリアックに直進していく。ゴリアックはレーザーを連続でだすが、それが当たらないと理解したのか、右腕にある鉄球をレジェンドに向けた。すると鉄球が射出していった。

 

「………やはりその鉄球は飾りではなかったか。」

 

 レジェンドはそれもかわしたが、腕と鉄球を繋げているチェーンがすぐに引き戻され、ふたたび鉄球が腕に戻っていく。そしてまた射出と繰り返していった。鉄球が建物にぶつかり町が次々と破壊される。

 

(攻撃方法からして奴は近、中距離が得意らしい。だが、接近すればレーザーと鉄球の直撃は当たらないはずだ!)

 

 レジェンドはそう思いつくが、敵の攻撃が苛烈すぎて近づくことができない。このままではジリ損だ。レジェンドはそう思ったそのとき、ゴリアックの横にでかい爆発が起きた。そして、ゴリアックがよろめいた。

 

(チャンスだ!)

 

 レジェンドはそう思い、接近した。ゴリアックの足元に近づいて必殺技をだした。

 

 

 

「……竜巻斬!!!」

 

 

 刀を構えたレジェンドの周囲が大きな風圧が出てきたと思ったら次の瞬間、レジェンドは回転して上に跳んでいった。そしてゴリアックの装甲が次々と破壊される。必殺技を終え、地面に着地したレジェンドが見たのは、装甲が無くなり、機械の部品とやらが丸見えとなっているゴリアックであった。

 

(さっさとケリをつけるか)

 

 そう思った次の瞬間、ゴリアックが白い濃い霧をだした。一瞬、顔をかばうレジェンド。霧が晴れた途端、見えたのは空を飛んで離れていくゴリアックであった。

 

「逃がしたか………。」

 

 飛んでいるゴリアックを見ていたレジェンドがそう呟いた。すると…

 

『まあ、いいじゃないか、損害を与えることができたんだから』

 

 そんな声が聞こえた。向くと赤い鎧を着て、手に大きなカメラのようなものを持っているピポサルがレジェンドを見ていた。

 

「…ボルケーノか?」

『ああ、久しぶりだな、レジェンド。その様子だとお前も巻き込まれたみたいだな』

 

 ボルケーノはやれやれといった感じで答えた。ボルケーノ、それはレジェンドの親友の一匹であった。戦闘が得意で、中でも格闘戦には右にでるサルはいないと言われている。またレジェンドほどではないが、剣の使い手でもある。ちょっと無鉄砲なところがあるのがたまにきずだが。

 

「…それだとボルケーノもか?」

『ああ、そうだ。何をやっている尋ねただけなのにいきなり敵対されてな。必死に逃げていった』

 

 ボルケーノが笑って答えた。が、それは本当は怒りを隠しているためにしていることだとレジェンドは直感した。ため息を吐いたレジェンドはボルケーノに話した。

 

「今回の騒動、スペクターが原因だと思うか?」

『…どうした?何かあったのか?』

 

 レジェンドの言葉にボルケーノは疑問の表情を浮かべる。

 

「いくらなんでもこれは過剰すぎる。いくらスペクターでもこのようなことを好んでやっていくとはとうてい思わないのだが」

 

 レジェンドの言葉にボルケーノは顔をしかめる。確かに今回の騒動はスペクターが今までやってきたこととは違っている。しかしそれは正面から戦っても勝ち目がないからこそやったことが理由の1つだからだと考えられる。その問題が解決したからこそこのようなことが起きたのではないのかとボルケーノは思った。

 

 するとそこに大勢のピポサルたちの声が聞こえてきた。どうやらピポソルジャーがこの町にも侵略してきたらしい。

 

「………ついに来たか。」

『…どうする、迎え撃つか?』

「いや、わざわざ相手にする必要はない。いったんノイモンのところに戻って今後どうするか決めていこう。」

 

 レジェンドの言葉にボルケーノはうなずく。2匹はとりあえず声が聞こえたところの反対の方へ向かって走っていった。

 

 

 

 

 

 

---------東京駅地下

 

「ゲッチュ!」

「ウキィ~!」

 

 ナツミとチャルはピポソルジャ―を次々とゲッチュしていた。ナツミがロッドで攻撃し、チャルがアームショットで援護をしていく。抜群のコンビネーションでピポソルジャ―を撃破していた。

 

「よし!ここはもう大丈夫ね。」

「はい。増援のピポサルたちもいないようです。」

 

 チャルの言葉にナツミはうんとうなずく。基地に向かった2人であったが、どの道もピポソルジャーの配置が多く、突破は難しかった。しかしチャルがネットワーク経由により東京駅の地下はピポソルジャ―の配置が他のところより少ないことが判明。チャルが外部のネットワークを遮断し、2人で攻めてきたのであった。

 

「でも、他の部隊のピポサルたちが来てもおかしくないです。早く抜けましょう。」

 

 チャルの言葉にナツミはうなずき、共に走っていく。すると無線がかかってきた。

 

[ナツミ、チャル、無事かのう?]

「おじいちゃん!うん、今東京駅の地下にいるよ。今からここから出てこうと思っているわ。おじいちゃんは大丈夫?ヒカリくんは助けられたの?」

[うむ、ピポサルたちもそんなにいなくてのう。難なく助けることができたのじゃ。今、ヒカリくんと一緒にそちらに向かっておる。]

「分かったわ。基地についたらまた連絡するわ。それじゃ!」

 

 ナツミは無線を切った。走っていくと東京駅の出口が見えてきた。2人は出口から慎重に出ていった。周りにはピポサルたちの姿は見られない。空はもう真っ暗だ。移動時間とピポサルたちとの戦いによってだいぶ時間がかかってしまったらしい。

 

「行こう!」

 

 ナツミの言葉にチャルはうなずく。しかし突然ハッとして止まる。

 

「ナツミさん!止まってください!」

 

 チャルの言葉にえっ、とナツミは止まる。すると突然、横にあった建造物が動き始めた。それはナツミの前に止まっていく。それは建造物ではなく、巨大なロボットだった。だが、それはゴリアックではなかった。足元には4つのホバーを付けており、肩には機銃のようなものを付けていた。全身は深緑色をしており、今まで戦った敵とは違うことが分かった。

 

「これはいったいなんなの………。」

「ナツミさん!早く駅の中に!」

 

 チャルがナツミに声をかけるが、ロボットはそうはさせないとばかりにミサイルを発射する。ミサイルは出入り口に当たり崩れていった。もう逃げられることはできないだろう。

 

「…こうなったらこいつを倒すしかないみたいわね。」

 

 ナツミは覚悟を決めたような目をしてロボットを見る。後ろでもチャルが武器を構え、ロボットを睨みつける。ロボットは機銃を上に向け、弾を撃った。それはまるで相手に対する挑発のように見えた。

 

「いくわよ!チャルちゃん!」

「はい!」

 

 2人の少女がロボットに立ち向かっていった。

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