サルゲッチュ ミリオンモンキーズ エピソードレジェンド   作:syuone

6 / 16
お気に入りをしてくれる人が増えて嬉しいです。
ありがとうございます。


今回はレジェンド一行はでてきません。


スペクター基地 東京駅

{基地に帰還しました。ウッキーファイブの所在を確認してください。また、ピポソルジャーに対抗するための武装を整えてください}

 

__________________________________________________________

 

 

--------スペクター基地

 

「何をやっていたんだ!お前たちは!」

 

 

 ウッキーファイブ全員が基地にいるとピポサルたちの連絡を受け、基地に戻ったスペクターたち。そこでスペクターが見たのはすやすやと寝ているウッキーファイブたちであった。それを見てイラッとしたスペクターは怒号をだし、彼らを叩き起こした。そして彼らを正座させ、彼らが寝ていた理由を聞いてさらに怒りを爆発した。

 

 

「よりにもよって………全員が勝手な用事を済ましていたとは!」

 

 

 スペクターが怒っている理由。それはウッキーファイブがそれぞれ外出してピポサルたちの管理をほったらかしていたことだった。1匹や2匹ならまだしもよりにもよって全員が………。スペクターは頭を抱えた。

 

 

 

「だって~、憧れの元アイドルの女優さんがすぐ近くの町に来てるっていう話を聞いたのよ。じっとしているわけにはいかないじゃない~。」

「だからと言って3日も明け渡すのはおかしいだろう!」

「その女優さんの意外な一面がたくさん見られたのよ。もう我を忘れてしまいそうだったわ。」

 

 

 

………それってストーカーなのではないか?

 

 

 スペクターはそう思ったが言わなかった。思った瞬間ピンクがこちらを鬼のような顔で睨みつけたような感覚がしたからだ。

 

 

 他のメンバーもピンクと同じしょーもない理由があった。レッドは海水浴に行っていたこと、ブルーは富士山への登山。イエローは同人誌を買いにコミックマーケットへ行き、ホワイトは温泉巡りに行っていたらしい。そして帰宅した彼らが見たのはピポサルが1匹もいない空っぽの基地だった。そこらへんを探したが見つからない。まあ、すぐに戻ってくるだろうと思い、全員寝てしまったのであった。

 

 

 理由を聞いたスペクターは思わず倒れそうになった。こいつらには責任感というのはないのか。スペクターは頭を振ってとりあえずその考えを置いといた。とにかく今はそんなことはどうでもいい。まずはピポサルたちがどのような行動をしているのかを把握すべきだ。スペクターはウッキーファイブに問いかけた。

 

 

「お前たち、ピポサルたちが今何をやっているのか知っているのか。」

 

 

 スペクターはそう言い、モニターの画面をウッキーファイブに見せつけた。そこには人間がカメラで映したピポソルジャ―だった。それを見たウッキーファイブは開いた口が塞がなかった。見たこともない鎧を着て、見たことのない兵器を見たら、さすがに驚くであろう。しばらくは絶句していたウッキーファイブはおそるおそるスペクターの方を見た。

 

 

「ス、スペクター様………どうしてこのようなことを。」

「違う!それは俺じゃない!俺の偽者がやったことだ!」

 

 

 スペクターは腕を上下に振って慌てて答えた。そういえばこいつらは当然、偽者のことを知っているはずはなかった。何度か言って5匹を納得させた後、スペクターは問いかけた。

 

 

「お前たち、俺の偽者にが何者なのか思いつくことはあるか。」

「そういわれてもね~。こんなにスペクター様に似ていると変装とは思わないわね。」

「もしかしたらスペクター様の双子の兄弟なのかしら。それだと何かすごく衝撃的だわ。」

「いや、ひょっとしたら異星人かもしれないぜ。」

「ホログラムかもしれないじゃよ。」

 

 

 次々と意見をだすが決定的なものはない。スペクターは少しげんなりとしていると、先ほどからウッキーレッドが画面を見たまま何も言っていないことに気付いた。いつもの彼らしくないことにスペクターは声をかけた。

 

 

「レッド、どうした?お前が何もしゃべっていないのはおかしいぞ?」

「スペクター様、おらはスペクター様の偽者よりも後ろの3匹が気になるっぺ。」

 

 

 レッドは映像の偽スペクターの後ろの3匹を指さした。

 

 

「こいつら違う猿だけどバーチャルスペースででてきたあの黒いピポサルと同じような感覚がするっぺ。」

「何を言っているんだ?こいつらとあの黒いピポサルと何が同じなんだ?」

「いやだって…生物という感じが全く感じないからっぺ。」

 

 

 レッドの言葉にスペクターは何を言っているんだという表情をする。確かにそのような感じもしないわけではないが、それで判断するのはさすがに急すぎるであろう。

 

 

 そう思っていたスペクターであったが突然、ピポサル緑が駆け寄ってくる。

 

 

『スペクター様!スペクター様!速報です!』

「何があった!?」

『偽者のスペクター様が乗っている空中戦艦が今建造中のサル軍基地に向かっているようです!』

 

 

 部下のピポサルの報告にスペクターはニヤリと笑う。おそらく基地に向かっているということはその基地建造のための資材や人材を送るためであろう。ならばその最中に空中戦艦に乗り込むことができるはずだ。そうすれば偽者をコテンパンにできる。スペクターはそう思い、ウッキーファイブに命令した。

 

 

「よし!今から俺たちは空中戦艦に乗り込んで偽者野郎をコテンパンにしてやるぞ!レッドとピンクは俺の指示が来るまでワープ装置の前で待機。ブルーは俺についてこい。イエローは捕まえたピポサルを説得しろ。ホワイトは武器の開発を急げ。」

「え、スペクター様?おらはなぜ一緒に行けないのかっぺ?」

「レッド、お前は潜入には向いていない。お前には力だけが必要だからな。」

 

 

 レッドは不満そうな表情を浮かべたがうなずいた。ピンクの方は逆に嬉しそうな表情をしていた。おそらく戦いにより服を汚したくないからであろう。

 

 

「ピポサルたちは半分は俺について来い。残りはここに残りホワイトの開発の手助けをしろ!」

『『『了解!』』』

 

 

 ピポサルたちはそれぞれ配置に向かっていった。スペクターはホワイトの方を向いていった。

 

 

「ホワイト、ピポソルジャーの武器を解析して使えるようにできるか?」

「もちろんでございますじゃ!ここのピポサルならすぐに使えるはずですじゃ。」

「よし。ピポサルたちの武器が開発できたら出発だ。俺の武器は開発したらすぐに送ってくれ。」

「了解でございますじゃ。ハッハックション!!!」

 

 

 ホワイトはでっかいくしゃみをしたがスペクターは気にしなかった。もうすぐ偽物野郎をコテンパンにすることができるのだ。スペクターは体がうずうずするのが止まらなかった。

 

 

「待ってろよ偽物野郎。今から俺様がそちらに向かって来るから覚悟しておけよ!」

 

 

 そうつぶやくスペクターの表情はものすごい不気味な笑顔を浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---------東京駅

「これでもくらいなさい!」

「オールレンジショット!」

 

 

 場面が変わりナツミとチャルはホバリングメカに必殺技を叩き込んでいた。最初は敵の機動力をいかした攻撃に押されていたが、パターンを覚えていくうちに敵の攻撃を回避でき、4つあるホバーのうち、2つを破壊することができた。2つのホバーが破壊されたことによりホバリングメカは動きが不安定になっていた。

 

 

「ナツミさん、私の予測ではもうすぐ倒すことができます!」

「分かったわ、チャルちゃん!」

 

 

 チャルの答えにナツミはうなずく。手に持ったレーザーガンでまだ噴出を続けているホバーを攻撃する。ホバリングメカは機銃攻撃をしてくるがナツミはそれをかわしていく。チャルはホバリングメカの背後からアームショットのチャージ弾で攻撃する。挟み撃ちにされ、さすがのホバリングメカも不安定な状態で2人を相手にするのは厳しかった。突如ホバリングメカが爆発し、ナツミの方へ突撃していった。

 

 

「やばっ…!」

「ナツミさん!!」

 

 

 間一髪、チャルがダッシュブーツでナツミの手を引いていった。ホバリングメカはそのまま突撃して、ビルの方にぶつかった。そして回転をして爆発をし続けて、そのまま動かなくなった。

 

 

「ナツミさん、大丈夫ですか?」

「うん、ありがとう。チャルちゃん。」

 

 

 チャルの問いにナツミは笑顔でうなずく。とりあえず何とかなった。ピポサルたちが来る前に早く行かなければ。そう思っていると遠くから声が聞こえた。

 

 

「お~い!ナツミさ~ん!」

「大丈夫ですかー!?」

 

 

 見ると青紫色の立った髪形をしている少年とツインテールの少女、そして背中に大きな機械を背負っている特徴的な髪形をしている女性がやってきた。

 

 

「サトルくんとサヤカちゃん!?」

「そしてあの方はアキエさんですか?」

 

 

 サトルとサヤカ、2人ともカケルとヒカルがスペクターの策略により動けなくなった代わりに立ち向かっていった者である。またアキエはその2人の保護者であり、サポートをしてきた人物でもある。

 

 

「ハカセからナツミさんがここにいると連絡があって急いで来たんだ。」

「そうだったんだ。でも大丈夫。攻撃してきたやつはもう倒したんだから。」

 

 

 そう言うとナツミはビルの方を指さす。ホバリングメカが黒焦げになっており、所々に煙が噴出していた。

 

 

「それでも無事でよかったわ。こいつら前に戦ったピポサルの兵器とは全然違う強さを持っているから。」

「はい。少なくともこの騒ぎはスペクターだけの力では起こすことはできないと考えています。」

「えっと…あなたは?」

「失礼しました。私はハカセが作ったコンピュータプログラムです。チャルと呼んでください。」

「まあ、ハカセが言っていたプログラムの女の子はあなたのことだったのね。私はアキエ。この子たちの伯母であり、保護者でもあるの。」

「私はサヤカ。アイドルをやっているわ。そしてこいつが弟のサトル。」

「よろしくチャル。一緒に頑張ってろう!」

 

 

 チャルと3人はそれぞれ自己紹介をしていった。その後アキエが言った。

 

 

「とりあえず基地には早く行きましょう。明日の昼までには止めなければいけないわ。」

「何があったんですか?」

「ピポサルたちが明日の昼、基地からレーザー砲を発射するらしいわ。」

 

 

 アキエの言葉に驚く2人。

 

 

「え、でもレーザー砲は運んでいるのを私たちが止めたはずなのに。」

「あれは未完成の試作品。本物はもう基地に設置してあるの。」

 

 

 まさかの展開に驚きを隠せない2人。まさか自分たちは誘い出されていたのか。2人は一瞬そう思った。

 

 

「アキエさんはどうしてそのことを分かったんですか?」

「女の子が連絡してきてね。あなたたちにそれを知らせてくれるよう頼んできたわ。」

「女の子…?その子の名前は?」

「ええ、ハルカという女の子だわ。」

 

 

 ハルカ、それはハイテクオリンピアの初代優勝者であり、ハカセの弟子の娘である。第2回での大会の後に謎の男によりバーチャル世界を乗っ取られた時には共に協力をして野望を打ち砕いたのであった。そこから親友になり、今でも連絡をとりっているほどの仲である。

 

 

「ハルカちゃんから伝言よ。『レーザー砲の破壊をすることを頼めるのはあなたたちしかいない。本当は自分が向かうべきなのだが、自分はガチャメカを現実世界で使えることはできないので頼むしかなかった。ごめんなさい。』と言ってたわ。」

「大丈夫よ。ピポサルたちの野望を止めることができるのは私たちだし、それにハルカちゃんが危険なマネをさせるわけにはいかないわ。」

 

 

 ナツミはそう言う。後ろのチャルもうなずく。

 

 

(ただハルカちゃんが調査していることからやはりこの事件には裏がありそうわね………。)

 

 

 ナツミはそう考えた。ただ今はそれは後回しだ。今はいっこくも早く基地にたどり着かねば。

 

 

「とにかく早く行きましょう。どちらにしてもここにとどまるのは危険だし。」

「はい。このままルート通りに行くと朝には基地に着くはずです。」

「車を使いたいけど、どこの道もピポサルたちの兵器がたくさんいるし、ミサイルなどで道がぼこぼこになっているからできないのが痛手だわね………。」

「大丈夫ですよアキエさん!僕は体力には自信がありますので!」

「サトル、あまり調子にのらないでよ。」

 

 

 5人は基地を目指して進んでいった。今回、本当にスペクターが全て起こしたとは考えにくい。でも何があろうとピポサルたちの好きにはさせない。彼らはそう思い、向かっていった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。