ぐだ男ハーレムが崩壊する時、笑うのは誰か?   作:せまし

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Fate/Apocryphaはアニメしか見てないんですけども。
まぁジャンヌはわりとはっちゃけキャラですしこれでも大丈夫かなと。

・この作品は各女性鯖にぐだ男より好感度が上の男性キャラが現れるという嫌いな人が恐らく沢山居るであろう内容ですので、苦手な人は視界に入れないよう注意してください。


②ジャンヌとジーク

皆さんおはこんばんちわ。

俺の名はぐだ男。

なんやかんやあって人理が焼却されたのでここカルデアでそれを修復する為になんやかんや人類最後のマスターとなった男だ。

 

そして、なんやかんやあって俺達は特異点をいくつか攻略した。

それはもう凄い戦いがいくつもあったのだが、うちのカルデアに召喚された英霊の皆々様がなんとかしてくれた。

 

 

話は変わるのだが、うちのカルデアはなんか他と違うらしい。

他ってなんやねんと思うかもしれないが、まぁ別世界とか多元宇宙とか色々あって…まぁとりあえず、うちのカルデアは他と違うらしい。

 

何が違うのかというと、うちのカルデアには殆ど女性の英霊しかいないのだ。

え?最初に特異点Fが終わったらキャスニキが来るだろって?

 

いやいや、うちには来なかった。(諦め)

 

なんか凄い勢いで女性鯖しか来ないのだ。

 

まぁ、最近ついに我らがカルデアに男性サーヴァントが1人来たのだが…彼は己の業に従い1人の少女に身を捧げた。

それから彼を見たものは殆どいない。

 

とりあえず彼の事は置いといてだ、マスターの俺1人に対して英霊の女性が沢山。

 

これはつまり…そう、ハーレムである。

 

人理がどうのこうのする前の俺は年齢と彼女いない歴が同数のただの一般人だった。

そんな俺がなんかだいぶ距離感の近い英霊のお姉さん達に囲まれているのだ。

 

これはもうハーレムと言ってもいいだろう。

言わせてくださいお願いします。

 

そんなこんなで俺は、このハーレムカルデアで英霊のお姉さん達にだいぶチヤホヤさせて貰いながら人理修復したり、種火周回したり、イベント周回したりと忙しい毎日を送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

だが…そんな俺の日常は、少しずつ少しずつ…崩れ落ちていたのだ。

 

 

 

 

「マスターの安全は、マシュさんと私が必ず護ります。ですから、安心して召喚に集中してください」

 

前回、俺がキャスター・安珍を召喚したことで超修羅場地獄が顕現し人理焼却の危機に陥った。

そこで、いつもはマシュと二人だけで行っていた英霊召喚に今回からはもう1人護衛の為に英霊がついてくることになったのだ。

今回ついて来ていただいたのは、オルレアンの聖女ことジャンヌ・ダルクさんだ。

 

ジャンヌさんとは仲良くさせてもらっている。

彼女は距離感が近い英霊のお姉さんの1人で、戦闘中やその他でもそのたわわなおっぱいを惜しみ無く俺に当てて来てくれるのだ。おそらく彼女に自覚はないだろうが。

その面倒見の良さもあって特に一緒に特異点へと向かう事も多い、俺のハーレム(現状をハーレムと呼称するなら)になくてはならない存在の方だ。

 

俺は、お姉さんに対してはさん付けして呼ばずにはいられない人間なので彼女の事をジャンヌさんと呼んでいるのだが、そこが少し気に入らないらしい。

いやでもお姉さんキャラの人はさん付けで呼んじゃうよね?

 

「先輩、今回はジャンヌさんも居るので安心ですね!」

 

「ああ、前みたいに修羅場に巻き込まれて死にそうになるなんてことはないだろうけど、英霊召喚の危険性を俺達は久しく忘れていたようだったしな」

 

「そうですよマスター。今までは比較的温厚なサーヴァントが立て続けに召喚されていたとはいえ、英霊召喚とは大魔術には変わりありません。その危険性はキチンと理解しなくては。

前回の召喚の時、カルデア内は大パニックになっていたんですからね」

 

ははは…あの後どれだけダヴィンチちゃんやDr.ロマン、その他英霊のお姉さん方に怒られた事か…

でもお姉さんに怒られるってのも悪くないよね。むしろ積極的に怒られたいような…

 

「先輩、今なにか変なことを考えてませんでしたか?」

 

「え!?いや、そんな事ないよ!うん!」

 

「マスターもマシュさんも集中してください!」

 

「うっ…す、すみません…」

 

ああ、ジャンヌさんに怒られてしまった……

ナイスマシュ!

 

「先輩!!」

 

 

 

 

という訳で英霊召喚だ!

たまたま前回は男性サーヴァントだったが、今回はいつも通り女性サーヴァントだろう。

いやまぁ男性サーヴァントでも問題はないんだけどさ!

やっぱり現状ハーレム状態なんだから男性より女性の方がね…

 

 

「…降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ…王冠より出で…王国に至る三叉路は循環せよ…」

 

「ですから先輩。カルデアの英霊召喚に呪文は必要ありません。前にも言ったじゃないですか!」

 

「あはは…まぁまぁ、お約束ってことでひとつ」

 

「…二人とも、後でお話があります」

 

ああ、これは後が楽しみですね…(恍惚)

「もう!先輩のせいですよ!」ってマシュさんや。君が睨んでも可愛いだけだ。

俺に効く。

 

そんなこんなしてるうちに召喚サークルから光が溢れる。

この黄金の輝きは…これは星4サーヴァントの雰囲気ですよ!

金色の光が溢れ…収まっていく。

そしてサークルの中央に立つ人影がひとつ…

 

「サーヴァント……ジーク。

申し訳ない、ただのホムンクルスだ。

戦力としては期待できないと思うが、登録された宝具ならどうにか戦えそうだ。存分に使ってくれ」

 

…また男やんけ!!

 

 

 

 

なんてこったい。今回も前回に引き続き男性のサーヴァントの方がいらっしゃった。いやまぁ悪いことなんてないんですけどね!

 

「よろしくお願いします。ジークさん」

 

「ああ、よろしく頼む。君がマスターか?…それと、ジークでいい。

あまり堅苦しいのは好きでは…いや、マスターが呼びやすい呼び方が一番良いのか」

 

「え?あ、えと…はい。それじゃあジークと…

あと、俺はぐだ男って言います。一応人類最後のマスターやってます」

 

流石に2回目なので男性サーヴァントが来たことに対しての驚きも少ない。

それに前回の様なある意味驚きのビッグネームでもないしね。

ジークさん…いや、ジークって言うのか。どこの英霊なんだろう?

そーいやホムンクルスって言ってたけどホムンクルスの著名人って誰だ…?

ジークって名前だけだと以前特異点で出会ったジークフリートを思い出すけど…

 

「あの…ジークさんはどちらの英霊なんでしょうか?」

 

「ん?君は…?」

 

「あっ!すみません!私は先ぱ…いえ、マスターの最初のサーヴァント、マシュ・キリエライトと申します」

 

マシュが俺の思った事を質問してくれた。まったくこの子は出来た後輩だよ。

けど自己紹介がマスターの最初のサーヴァントってどうなの?

他に言うこと無かったのかしら。

 

「マシュ・キリエライトか。よろしく頼む。それで、俺の出身なんだが…」

 

「ジーク…くん…?」

 

ジークが言葉を続けようとした時、1人の呟きでそれはかき消された。それは、先ほどまで全く会話に参加していなかったジャンヌさんの声だった。

 

「ジークくん…ジークくんですよね?」

 

「っ…貴女は…」

 

 

 

お…おおぉぉおぉ?(動揺)

こ…これは一体どういう事なんだろうか。

じゃ、ジャンヌさんが、この世の奇跡を前にしたような、喜びを抑えきれないといった表情でジークを見つめている。か…かわいい…だが、この反応はまるで…思いがけず想い人と再会したかの様な…

 

「…ああ、貴女はオルレアンの聖女、ジャンヌ・ダルクか?」

 

だが、その顔はジークの何でもないような一言でビシリと固まった。

 

「…当然か。人理の危機に、貴女が動かないはずがない。

…ただ、貴女は俺のことを知っているのか?

聖杯戦争に参加したサーヴァントは記憶を記録としてしか持ち越せないと認識していたのだが…」

 

「わ…私の様なルーラーのサーヴァントは、聖杯戦争で分霊が持ち帰ってきた記憶を…記録ではなく記憶として引き継ぐ事が出来るのです…」

 

ジャンヌさんは震えながら答える。

 

「……そうだったのか…だが……申し訳ない、ジャンヌ・ダルク。

今の俺には、貴女に関してはおぼろげにしか記憶がない」

 

ジャンヌさんがこの世の終わりのような、非常にショックを受けた表情になった。それはそれで…

うぐっ!!マシュにどつかれた…

 

「で、ですが…おそらくジークくんが英霊になったのはあの戦いの後…でしたら、生前に私と会っている筈では…」

 

ジャンヌさんが、最後の望みをかけるように質問をした。あの戦いってなんだろう?

恐らくどこかで起こった聖杯戦争の事なんだろうが…

 

「俺は…正確には俺の本体は、その戦いの後で世界の裏側に向かった。ここにいる俺は…その端末のようなものだ。だからか、当時の記憶はあまりハッキリとは受け継いでいない。

今回カルデアに召喚されたのも、いつか来るであろう未来において、そこのマスターと結ばれるだろう縁を逆手に取ったからこそのイレギュラーな召喚だろうしな…

俺の本体の邪龍は、今もまだ世界の裏側にいて…貴女との再会を望んでいるんだと思う。…おそらく、記憶が戻るのはその時なのだろう」

 

 

はいオワタ\(^o^)/

なんだかよくわからんけども多分ジークはジャンヌさんの想い人で、二人は永遠の別れの際いつか必ず会いに行く的な約束を交わした仲なんだろう。

これはもう俺の入る余地はありませんね。二人して末永く爆発してください。

ジャンヌさんも先ほどの絶望顔が嘘みたいに晴れ渡り、耳まで真っ赤にしている。

あぁ、さようなら…俺のハーレムのジャンヌさん…

 

 

 

「という訳で、申し訳ないが俺には貴女の記憶がない…これでは貴女に失礼だろう」

 

「いえ!そんな事はありません!せっかくこのカルデアで会えたのです。記憶がないと言うのなら、私がジークくんに以前の話を教えてあげます。そして、いつか貴方の本体と再会した時、ここでの貴方との話を教えてあげましょう」

 

「だ、だが…それでは、貴女に迷惑だろう?人理焼却の危機なんだ。俺1人に時間を取るのは得策ではないだろう」

 

「いえいえ!気にしなくても大丈夫です!私が自分で行いたいと思った事なのですから!」

 

ジャンヌさん、ぐいぐい来ますね。

キャラ崩壊してますよ。いや、記憶は無くとも好きな人と再会したのだ。そりゃ積極的にもなるのか…?

 

 

そんな二人を遠くに感じながら、俺はふとマシュを見る。

感動したのだろうか、目が赤い。

 

「なんだ、マシュ。泣いてたのか?」

 

「え!?あ、いや、その…ジャンヌさんが本当に嬉しそうで…」

 

「……そうだね」

 

…マシュの言うとおりだ。ジャンヌさんが嬉しそう。

それだけで全てOKです!!

 

 

 

「それではマスター!私、ジークくんにカルデアを案内してきます!」

 

話はついたのか、ジャンヌさんはジークの手を引いて部屋を出ていった。

だが、まだ話し声が聞こえる。

 

「いやしかし、やはり貴女に迷惑では…」

 

「もう!ジークくんのそういう頑固な所は変わりませんね!それに、先ほどからジャンヌと呼んで下さいと言ってるでしょう!」

 

「だ、だが…」

 

「ジークくん!!」

 

 

 

……おのれリア充爆発しろ!!

 

 

その後、我らがカルデア内では常にニヤケ顔の聖女が目撃されるようになったのだった。

 

 




記憶云々はよくわかってないんですが…今後イレギュラーな召喚で記憶持ち越しマンが一杯出てきそうですけどね。つらいわー。
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