復活する音速龍   作:汚いメタグロス

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かなり遅めの投稿になってしまいました…次からはもっと早く書けるようになりたいものです。


想定外

「お待たせ致しました。お預かりしたポケモンは皆元気になりましたよ」

「ありがとうございます」

 

俺はモンスターボールを受け取り、ポケモンセンターをあとにする。

 

「お、そろそろポケッチのキャンペーンが始まる時間だ」

 

俺はポケッチカンパニーに向かって歩いていく。

途中、トレーナーズスクールに通ってると思われる子供たちとすれちがう。

 

「このあいだ、おれのケムッソがしんかしてマユルドになったんだ!」

「ぼくのカラサリスとどっちがつよいかなぁ?」

「こんどバトルしようぜ!」

「いいよー!」

「あー!おれもやりたい!」

「わたしもー!」

 

マユルドVSカラサリス…泥試合になりそうな予感しかしない…

にしてもトレーナーズスクールか、せんせいのつめが貰えるくらいで、特になんにもない場所だから無視してたなぁ…もしこの世界に

生まれていたら、俺も行ってたのかな?

 

そんなことを考えてる内に、ポケッチカンパニーに到着したが…

 

「あれ?」

 

そこには誰もおらず、カンパニー前の看板に「諸事情により、ポケッチプレゼントキャンペーンは1時間遅れで開始致します」と書かれた張り紙があった。

 

「んー、しょうがないな」

 

とこで時間を潰そうかと考えていると、なにやら人集りができている。

 

ちょっと気になったからで覗いてみるか。

 

人混みを掻き分けて中を覗くと、プロレスラーらしき人が来ているみたいだった。

 

「一緒に写真撮ってください!」

「俺様と写真か!いいぞ!バンバン撮れ!ハッハッハッ!!」

「ありがとうございます!マキシマムかめん!」

 

んん!?マキシマムかめんだと!?

マキシマムかめん、本名マキシ

ノモセシティのジムリーダーにしてプロレスラー。人柄が良く、何事にも全力な姿勢は人もポケモンも魅了する….らしいが。知ってる人なら知っていると思われるが、このマキシ、シンオウで1番手こずらないジムリーダーなんて言われてる。使用するポケモンのレベルが一つ前のジムであるスモモと同じため、レベル差で圧倒できてしまうのだ。

 

といってもそれはゲームの話、この世界ならかなり手強い相手だろう。

 

「これから、俺様とザ・グレートマンダの試合が始まるぞ!観戦は無料だ!みんな見逃すな!」

 

マキシマムかめんはそう言って去っていった。

 

プロレスか…暇つぶしに丁度いいや。

 

俺は大移動する集団に身を任せて、会場に行くことにした。

 

 

 

会場

 

 

会場につき席に座ってしばらくすると、選手入場の音楽が流れてきた。

 

「青コーナー!232パウンド!マキシマム〜!かめぇ~ん!!!!」

「うおぉー!」

 

入場のアナウンスとマキシマムかめんの咆哮に会場が湧く

 

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「マキシマムかめーん!!!!」

 

「続いて赤コーナー!ホウエンプロレスからの使者!241パウンド!ザ・グレェーーット!!マンダァーー!!!!」

 

ザ・グレートマンダの入場にも会場が湧く

 

「かっけぇぞ!グレートマンダ!」

「ホウエンプロレスNO.1の力見せてくれ!」

 

レフェリーが試合ルールの確認を済ませて、両者の距離を少し離す。

 

「ファイッ!」

 

カァーン!!

 

両者はお互いの動きを確かめるように、リングを回りながら睨み合う。

 

刹那、ザ・グレートマンダが速攻を仕掛ける。横っ腹を目掛けて薙ぐように手刀を繰り出すが、マキシマムかめんは手でそれを受け止め、返しに腹に手刀を叩き込む。

 

「お返しだぁ!」

「グフッ…」

 

「ザ・グレートマンダ!得意の速攻に手痛いカウンターだぁ!」

 

手を持たれた状態で叩き込まれた手刀が少し効いたのか、ザ・グレートマンダは少し怯む。これを好機と、マキシマムかめんは追撃をしようとするも、ザ・グレートマンダが鋭い蹴りを繰り出しできたため、それを受け止める。

 

「おーっと!これは変形のパワーボムだァ!」

 

そのまま持ち上げて変形のパワーボムに持っていこうとするが、これまた変形のフランケンシュタイナーで返される。

 

「くっ…」

「そう簡単にはやられん」

 

「ザ・グレートマンダ!的確に返していく!」

 

両者の実力は拮抗してるようだ。

 

 

 

~数十分経過~

 

 

 

試合開始から40分が立っても決着はまだつかない。が、試合が大きく動き出す。

 

「おおっ!危ない!マキシマムかめんの顎に手刀が綺麗に決まった!」

 

ザ・グレートマンダの手刀かマキシマムかめんの顎に決まり、軽い脳震盪を起こす。

 

マキシマムかめんがふらふらとしている間に、ザ・グレートマンダはコーナーポストに登る。そして…

 

「おおっと!出るか!?出るのか!?」

 

ザ・グレートマンダがコーナーポストから飛び、まるで流れ星のようにドロップキックを繰り出す。それがマキシマムかめんに綺麗に当たり、なんと勢いはそのまま対角線のコーナーに激突する。

 

「出たァ!ザ・グレートマンダの必殺技!メテオレイン!」

 

いや、マンダのりゅうせいぐんはつよいって言うけどさ、技名そのまんま過ぎだろ。

 

「あの技を食らって立てたものは一人もいない!まさに必殺技!勝負が決まってしまったか!」

 

実況がそう言うと、男の子の声が響く。

 

「マキシマムかめんは負けないんだ!マキシマムかめんは最後は絶対に勝つんだ!」

 

あ、さっき写真一緒に撮ってもらってた男の子だ。

 

男の子の言葉につられて、子供たちがマキシマムかめんに声援を送る。

 

「マキシマムかめーん!」

「立って!マキシマムかめん!」

「マキシマムかめん!」

 

すると、レフェリーを押しのけ、マキシマムかめんが満身創痍の状態でなんと立ち上がった。

 

「まだやるか、マキシマムかめん!」

「ハァハァ、さっきのはぁ…流石に効いたぞぉ…」

「だが!これで終わりだァ!」

 

ザ・グレートマンダが勢いよく手刀を振り下ろす。

 

「もらったぁ!」

「なに!」

 

マキシマムかめんは手刀を両手で掴み、ザ・グレートマンダの勢いを利用して、背負い投げる。

 

「ぐおっ!」

「まだだぁ!」

 

マキシマムかめんはザ・グレートマンダの足をつかみ、ジャイアントスイングをし始める。

 

「おおっと!ここでジャイアントスイング!」

 

マキシマムかめんはそこから投げっぱなしにし、立ち上がることもままならなくなっているザ・グレートマンダを抱き上げて、コーナーポストに登る。

 

「ついに!マキシマムかめんの必殺技もでるかー!」

 

マキシマムかめんは、ザ・グレートマンダを抱きかかえたまま、コーナーポストを背面側から飛び上がる。そのまま空中でザ・グレートマンダを下にし、リングに叩きつける。

 

「決まったァ!マキシマムかめんのギャラドスフォール!」

 

レフェリーが確認し、続行不能の合図を出す。

 

カンカンカン!!

 

「試合終了!この激戦を制したのはマキシマムかめんだぁ!」

 

うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!

 

 

さて丁度いいくらいだ、行きますか。

 

また、ポケッチカンパニーの前まで行く。すると、テーブルが並び受付を開始していた。

 

「ポケッチプレゼントキャンペーンの参加ご希望ですか?」

「はい」

「ではこちらの用紙にお名前、住所、電話番号のご記入をお願い致します」

 

うん?住所?電話番号?

 

 

 

 

……………俺これ出れねぇじゃん

 

 

 

キョウシロウの前に思わぬ壁が立ち塞がる

 

 

 




ポケモンの小説でプロレスを書くという…ちなみに最初はロイヤルマスクとやらせたかったのですが、どっちが勝ってもあまり良くないような気がして、オリジナルのキャラに変えました。にしてもマキシマムかめんといいロイヤルマスクといい、ゲーフリにはプロレス好きでもいるのだろうか…

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