セブドラ冒険記   作:双碧

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第四話~活躍の時~

「本当に行くの……?」

 私が洞窟の目の前でごね始めたのに対し、アリエラが。

「行かないっていうなら、あなただけで帰る形になるわよ」

「そんなの無理に決まってるじゃん!」

 

 そんな訳で洞窟の中を渋々進んでいく。

 こんな亀倒せるわけないとか、スライム無理とか、私の絶叫が洞窟内に木霊しながら。

 

「大体奥まったところまで来たわね……」

 アリエラが水を飲み一息つく。

 その脇でキーラが何かに気付いたらしく。

「誰か来ますよ?」

 その言葉通り、走ってくる足音が聞こえる。

 

「無理だ!俺には倒せない!」

 ハントマンと思しき青年がそんなことをいいながら走ってくる。

 青年はこちらに気付くと近づいてきて。

「どうしたんだお前ら」

 私に話しかけてきた。

 

「ええと……一応、怪物を討伐に……」

「馬鹿、やめておけ。見たところお前ら新人だろ!?新人が敵う相手じゃねぇ!」

 それだけ言って走り去っていく青年の様子を見てに思わず。

「帰らない……?」

「だ・め!」

 

 

 

 大きな熊のようなモンスターを目の前にして思わず足が竦む。

「ひっ」

 そうやって屈み込む私に冷気みたいな物が纏わり付く。

 どうやらウィミアが何かしてくれたみたいだった。

 

「こら、何してるの!」

 

 そう叫びながら光を発する矢を放つアリエラ。

 その矢は狙いたがわずモンスターの頭に直撃し。

 

 グォオオオオォオ!

 モンスターは咆哮をあげながら頭を振り始める。

 

「惑わせる矢を放ったから、今のうちに攻撃!」

 その言葉に従い切りかかるものの。

「硬った……い!?危なっ……!」

 

 危うく暴れだしたモンスターの腕に切り裂かれるところだった。

 

「いっけー!」

 脇でメイスを振り回し突っ込んでいくキーラ。

 

 何か知らないけどモンスターの攻撃をかわして一撃を見舞う。

 その直後に氷魔法が直撃。

 大抵のモンスターはこれでやられてくれるが……

 ガァアアアアアッ!

 このモンスターはそうはいかなかったみたいで。

 

「ひ」

 

 一瞬目があった気が……

 

「怖気付いてないで行く!」

 

 何回かそうやって攻撃しているうちに。

 敵の攻撃が私を狙ってきた。

 

「っ!?」

 

 回避も守りも間に合いそうになく、死を覚悟してしまう。

 

 またっ!?

 こんなところでいや!

 

「……フレニアをいじめないで!」

 

 そのウィミアの言葉と同時に、今までより大きな凍りつく音が聞こえた。

 目を開けてみると。

 怪物は完全に凍て付いて動かなくなっていた。

 

「た、助かった………ありがとウィミ――」

「凄いじゃない!やるわねウィミア!」

「そうですね。あんなに強い魔法撃てるなんて!」

「必死だったから……」

 

 珍しく照れるようにしているウィミアだが、そのせいで礼を言うタイミングを逃してしまった。

 へたり込んでいる私のところにウィミアが歩いてきて。

 

「大丈夫……?」

「あ、うん。おかげで。ありがとね、ウィミア」

「ん……」

 

 満足そうに微笑むウィミア。

 物凄く安心する。

 未だにへたり込んでいる私にアリエラが。

 

「さてと、いつまでへたり込んでるのよ?これから帰らなきゃいけないでしょうに」

 

 すっかり忘れていた。

 一応ここは洞窟内で、モンスターがまだうようよいるわけで。

 急に顔を青ざめさせた私に追い討ちをかけるように。

 

「……マナ切れてるからもう魔法撃てない」

「えっ……」

 

 ウィミアの魔法使えない宣言で、私は慌ててアリエラとキーラを見る。

 

「というわけだから頑張ってね、フレニア」

「ファイトです!」

「ええ……」

 

 肩を落としながら、とりあえず帰途に着くと、すぐ近くから男性の喋り声が聞こえてきた。

 そしてすぐにその男性達、片方はメナス、もう片方は武器屋で会った少し老けた白髪が視界に入る。

 向こうもすぐに気付いたらしく、こちらに駆けてくる。

 

「お、お前達は……!もしや、怪物を倒したというのか…?」

「いえ、まあ、はい」

 メナスが血相を変えてまくしたてるものだから、思わず私はそんな生返事を返してしまったが、当の本人は気にしていないようで、そのまま奥の方に確認しに行ってしまった。

 

「本当に怪物が討伐されています!」

 メナスが戻ってきて白髪の男性に報告し、こちらを見て。

「お前達、よくやった!新人ハントマンとしてはすばらしい功績だ。あとで、ミッションオフィスに報告にいくといい、報酬をだすように言っておこう。さあ、ここの調査は我々に任せ、お前達は町に帰るといい」

 

 早口でそう言いきり、お言葉に甘えて私達は、そそくさと洞窟を後にした。

 

 

 

 町に戻り、報酬は翌日貰うことにし、とりあえず今日の疲れを取るために休むことにした。

 

「フレニア、今日も良い所無しだったわね」

「そんなこといわれても、硬いものは硬いんですよ!切れなかったんだから、仕方ないです!」

 アリエラから呆れたように呟かれて、思わず反論する。

 

「メナスへの返答も、あの有様だし」

「そ、それは……!」

「………アリエラ、それぐらいで」

 

 ウィミアがそういってアリエラの追求というか批判を止めてくれる。

 

「うう、ウィミア」

「フレニア、もう少し鍛えよう……?」

 その言葉がぐさりと私の心に刺さったところで、キーラが。

「でも、毒が効かないのは意外でした~」

 

 そんなことを……。

 

「え?毒なんて使ってたのかしら?」

 その場にいた皆の疑問を代表して、アリエラがそんなことを聞く。

「え?言いませんでしたっけ?私、主に毒を使うんですよ?」

「初耳よ!それならもっとやりようも……」

 ぶつぶつ呟き始めたアリエラ。

 

「えと、それで、いつまでアリエラさんはこのギルドにいてくれるんですか?」

 私はふと始めから疑問だった質問を投げかけてみる。

「ああ、それね」

 ふっと、呆れたような表情を一瞬見せながら。

「最初は幾つかのクエストを受けさせたら、抜けるつもりだったのよ。でも……あたしがいなくなったらこのギルド、ダメダメじゃない」

 

 そんな身も蓋も無い事を言わないでほしいとは思うけれど、事実なので何も言い返せない。

 

「心配だから、そのまま所属してあげる」

「そうですかー。それは安心ですー」

 

 キーラが何故か安心している。

 まあ、私達も安心したのだけれど。

 アリエラが立ち上がり、

「ま、汗もかいたことだし、あたしは風呂に入るつもりだけど……誰から入る?」

 換えの服を取り出しながら、そんなことを言う。

 

「私は後でいいかな」

「ん……」

 私がそういうと、ウィミアもそれに同意して譲る。

「そう?じゃあキーラはどうするの?」

「へ?じゃあお言葉に甘えて……」

 

 妙に照れ照れしながら先にお風呂に向かっていくキーラ。

 彼女の思考もウィミアとは違う方向で読めないんだよなぁ。

 キーラが入ってしばらくして。

 私とウィミアがお喋りをしていると、アリエラは肌がべたつくのが気になるのか。

 

「んー……あたしも一緒に入ってきちゃうか。いってくるわ」

 

 そう言って風呂場の方に駆けていく。

 その様子を見て。

 

「……後で」

「?」

 ウィミアがよく分からないことを呟いてきた。

 

 何が後で、なのだろう。

 とりあえず、ショートソードを磨きなおしたり、洋服のほつれを直したりして時間を潰していると。

 

「ほあーーーー……」

 

 風呂場のほうから顔を真っ赤にしたキーラがふらふらとこちらに出てきた。

 

「ど、どうしたの?」

 思わずそう聞くけれど。

 

「え、えへへへへ……」

 キーラはただ両手で頬を押さえて微笑むばかりで答えない。

 

 …………どういうことなの?

 私はよく分からずウィミアを見るが、彼女も首を傾げるばかり。

 

「ちょっとキーラ、大丈夫?」

 

 その後を追いかけてきたのか、もうアリエラが上がってきた。

 

「あ、アリエラさん。えへへへへ~大丈夫ですよ~!」

「そ、そう……ならいいんだけど……」

 

 アリエラに対して機嫌良さそうに返答するキーラ。

 

「あ、そうだ、もう空いたから入っちゃいなさい」

「あ、はーい」

 アリエラに勧められたので、先に立ち上がり。

「先入っちゃうね?」

「あ……」

 ウィミアにそれだけ告げて風呂場に向かった。

 

 

 

 浴槽に浸かりながら今日のことを思い出す。

 何でこうもついてないと言うか、何と言うか。

 ハントマンってこんなに大変だったのか、なんて思い知る日々で、自分の認識の甘さを痛感する。

 痛いし、酷いし、グロいし、辛いし。

 

「いつっ!」

 

 今日受けた傷が水に触れて、じわじわと痛む。

 治してもらったりしたけど、やはり何か痛む部分は痛むみたい。

 練丹なんていう自己回復なんかも習得したけど、疲れるし。

 

「辞める……ってわけにもいかないしなぁ……」

 手に職つけようにも、できる事が他にある気がしない。

 

「はああぁ………」

 大きくため息を吐き出すと。

 

「………大丈夫?」

 

「え?!」

 

 いつの間にか浴室にウィミアが入ってきていた。

 いつも洋服に隠れている白磁のような肌が羨ましいななんて、一瞬思ったりしたけど。

 

「どうして?」

 

 疑問の方が先にきた。

 

「……さっき」

「さっき……?……後でって……ああ!そういうこと!」

 私は一人腑に落ちている間に、身体や髪の毛を洗ってしまっているウィミア。

 

「……辛い?」

 そう言いながら、狭い浴槽の中に入ってくるウィミア。

「えっと、まあ、そう思うこともあるなあって思って、ね?」

 

 思わず当たり障りのないことを呟く。

 本心ではない。

 心配させたくないし、何より、やめられないのは事実なのだから。

 そんな私の様子を見て、ウィミアは一瞬悲しげな表情をして。

 

「!?」

 

 私に背中を預けてきた。

 そのせいで私の目前にはあのもふもふの狐耳がある。

 水が滴って、ピコピコ動いているその耳。

 とても触りたくなる動きをしている。

 

「……何もできないから、いいよ?」

 ウィミアがそんなことを言ってきたので、思わずもふる。

「ふふふふ」

 そんな感じに触り続け……。

 

 

 

「いつまで入ってるのよ……って大丈夫!?」

 いつの間にか2人とも上せてしまい、上がったのは心配になって見にきたアリエラが引きずりあげてくれてからだった。

 

 

 

 次の日、私達は報酬を受け取るためにミッションオフィスを訪れていた。

 その受け取り手続きをしていると。

 

「ああ、ちょうどよかった。シャルテリアですね?」

 

 外からやってきた職員に話をかけられた。

 

 私は何事だろうと思いながら答える。

「あ、はい。そうですけど」

「ギルド管理部でエラン様がお呼びです。あとでいらしてください」

 それだけ言うと職員はどこかに行ってしまった。

 

 でも、エランが呼び出し……?

 さっと、悪い予感と良い予感が頭を過ぎる。

 お叱りか、新しいメンバーが見つかったのかどっちだろう。

 

 私の微妙な表情を見てか、アリエラが。

「大丈夫よ、あの人は大抵良い知らせを伝えてくれることが多いから」

 と、珍しく優しい言葉をかけてくれる。

 

 ……珍しくっていうのは酷いのかもしれないけど。

 そんなことを思っているうちに手続きが終わり。

 

「こちらが報酬の500ゴールドになります」

 そんな大金をポンと渡され、私は目を白黒させる。

 

「え、えっとこれ、ええっと、どうしたら……」

「ギルドの活動経費にしなさいよ……」

 

 アリエラに呆れたように突っ込まれ、私は冷静になり大人しくしまう。

 

「それじゃあ、ギルドオフィスに向かいましょうか」

 

 

 

 私達がギルドオフィスのエランのところに行くと、既に誰か先客が来ていた。

 

「ん?もしかしてお前ら、新人のハントマンか?」

 その三人組のうち赤髪の戦士らしき男性に話しかけられた。

「あ、はい」

 何か今日はやけに話しかけられるなと思っていると。

 

「ああ、その子たちはシャルテリア。期待のルーキーギルドよ」

 エランがその男性に向かってそんな恥ずかしいことを言う。

 

 期待も何も、昨日討伐を済ませたぐらいしかしていないし。

 何より私自身何もできてないし。

 

 そんな風に私が萎縮していると、エランがこちらを向き。

「紹介するわね。この人たちは『王者の剣』…あなたたちの先輩ギルドよ」

 そう三人組を紹介する。

 

 その紹介を受けて赤髪の男性が、

「よお、俺はリーダーのネストル。伝説のハントマン・ドリスに憧れて、この仕事をしている」

 自己紹介を始めたネストルとか言うリーダーに続き、紫髪の優しそうな女性と白髪の男性が。

「はじめまして。わたしはユーリィ。王者の剣の魔術師です」

「…ゲンブだ。剣士をしている」

 

 一応こちらも挨拶を返して、エランのほうを向くとエランは王者の剣について話し始める。

「王者の剣は、最近話題急騰の注目ギルドなの。たった3人ですごい躍進なのよ」

 

 そんなに凄いギルドだったの……。

 更に萎縮する私を他所に、そのリーダーのネストルが。

 

「ま、俺たちはまだまだこんなところで止まる気はないけどな!」

 

 えっと、私は今の結構限界なんです、期待されても困ります。

 

 なんて内心など言えるわけもなく。

 流されるまま、はあと相槌を打っておく。

 

「そうそう…ここで出会ったのも何かの縁だ。ほらよ!」

 そう言ってネストルはマナ結晶を私に付き付け。

「早く出せって。スキルを教えるんだからな」

「え、あ、はい」

 

 そそくさとマナ結晶を取り出すと、ピカッと光り、何か習得したみたいだった。

 

「今のはスキル『軽級労働』だ。あとは調査スキルを手に入れれば採取ポイントを発見できるようになるぜ」

 そう言ってネストルはマナ結晶をしまい。

「っといけねぇ、そろそろ時間だ。今度ゆっくり酒でも交わしながら話をしようぜ、新入り!」

 ギルドオフィスから立ち去っていく。

 

 その後に続きユーリィと名乗った女性とゲンブと名乗った男性が出て行く。

 唖然とその様子を見送っていると、ウィミアに袖を引っ張られ我にかえる。

 

 エランが苦笑いしながら話し始める。

「…ごめんなさいね。急に呼びつけた上に待たせてしまって。大統領が会いたがってるから明朝、大統領府に行ってほしいの。聞いたわ、怪物退治では大活躍だったそうじゃない?それと関係あるのかもね。ともかく明日まではゆっくり休んでちょうだい」

 それを聞いて内心、もう本当に勘弁してくださいと思ったのは、誰にもいえなかった。

 

 

 

 翌日、仕方なくカザンの町の中央に構える大統領府を訪れる。

 内部は白壁で、とても清潔感があり、相応の雰囲気を醸し出している。

 そのまま中央階段を上っていき、大統領が座っている間へと向かうと、メナスがその入り口にたっていた。

 

「待っていたぞシャルテリア」

 

 その言葉につられて、思わず緊張で身が固くなる。

 メナスに連れられ大統領の目前まで進むと。

 

「あれ……?」

 

 前にみたことのある白髪の初老の男性で、驚く。

 何故か後ろを向いているが。

 

「フム…実に勇ましい足音だ。目をつむっていても、諸君らがどんな顔をしているか俺には分かるぞ」

 

 他の三人はいざ知らず、私に関してはただメナスについてきただけなのだけど……。

 そう思っている間に大統領は振り向き。

 可笑しそうに笑いながら。

 

「ハッハ!予想通りだ!どいつもこいつもギラギラしたいい目をしている!」

 

 多分私以外だと思います……。

 少し人を見る目を疑っていると、大統領は話し始める。

 

「また会ったな。若きハントマンギルド、シャルテリア。よく来てくれた。俺が諸君らを呼んだドリス=アゴートだ」

 

 この人が、ドリス……この国を作った当の本人……

 ごくりと唾を飲み込み話を聞く。

 

「世間では、大統領などと大層な肩書きで呼ばれている。ハントマンとしては諸君らの大先輩にあたり、そして、これからは諸君らと世界を救う仲間となる!」

 

 ……………。

 

 えっと、今なんて仰ったのだろう……。

 世界?救う?仲間?

 

 あまりにも唐突にそんなことを告げられたものだから私だけでなく、ウィミアたちもぽかーんとしている。

 

「ハハハ。そんなにおどろいた顔をするな。面白いやつらだ」

 

 いや、これで驚かないほうが驚くと思います。

 心の中で突っ込みを入れていると、メナスが。

「世界を救う、などというと荒唐無稽な話に思えるだろう。だが…」

「そうとも、メナス。俺の勘は外れたことがない。大災厄のきざしは世界のあちこちで感じられた。……お前達もそう思わんか?」

 

 メナスとドリスがそんな風に納得しあっているが。

 正直よく分からない。

 

「えっと、あんまりそうとは……」

 

 だいたい自分の一日だけで精一杯で、そんなことに気を配っている暇などなかったわけだし。

 そう答えるとドリスは少し残念そうに呟く。

 

「そうか…だが、すぐにでも俺の勘が正しいと分かる」

 それに続きメナスが説明を続ける。

「…もちろん根拠はそれだけでは無い。学術国家プレロマによって、世界規模の異変が観測されている。そして、昨日。隣国ミロス連邦から急報が届いた」

 

 なんとなーく嫌な予感を感じながらも、黙ってその言葉の続きを聞く。

 

「ミロス付近の森に恐るべき未知の生物が襲来したという情報だった。てだれの騎士たちも手を焼く相手だそうだが…状況はそれだけではないようだ」

 

 そんなやつとは一生戦いたくもないと思う。

 大体てだれの騎士って、多分今の私よりは明らかに強いだろうし……。

 でも、この流れってことは……。

 

 青くなる私を放置して、ドリスは意気揚々と告げる。

「俺の勘が告げている。これが『はじまり』だとな」

「諸君らに大統領府からのミッションを与える!ただちにミロスに向かい、未知の生物を調査せよ!そしてそれが世界の災厄につながる敵なら…必ず討ち果たしてくるのだ!」

 

 メナスのその言葉に私はめまいを覚えた。

 

 また、強敵と、戦わなくちゃいけない……なんて。

 そんな私に同情したのか、ウィミアが肩にポンと手を置いてきてくれた。

 

「まずはミロスに入国し、評議会から詳しい話をきくように」

「期待しているぞシャルテリア」

 大統領直々のミッションとはいえ、荷が重過ぎると思いながら、この間を立ち去る。

 

 ……大丈夫かな……。

 

 アリエラが落ち込む私を見かねて、

「今日からクエスト受けてフレニア、貴方のレベルを上げていくわよ!」

 そんなことを言ってきたが。

 

「もういや!!!!」

 

 私は嫌になり心からそう叫んだ。




第四話を投稿させて頂きました双碧というものです。体力の無い中書かせていただいた内容でしたが、お楽しみいただけたでしょうか?なかなか先に進まない話ですが、もしよろしければ月明かりの如く、優しく穏やかに見守って頂ければ幸いです。
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