秩序の騎空団でグラブる   作:秩序派

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モニカは原作開始時で17才、現在は14才です。(独自設定)
容姿を気にして、必要以上に大人ぶっています。(独自設定)
女性は16才で結婚可能なため、16才以上で一人前です。(独自設定)
17才は立派なレディであり『お嬢さんというような歳ではない』です。(独自設定)
モニカの故郷では16才から飲酒可能です。(独自設定)
作者は必死です、すみません。

ショロトル様「支持する」


サブタイトルを予告から少し変更。深い意味はありません。


第12話 俺の船団長補佐はこんなに可愛いモニカ14才

エピソード1

 

 某空域にて。

 

「お呼びですか、団長」

 

「ああ、近いうちに君にはファータ・グランデ空域へ行ってもらう」

 

「ファータ・グランデといえば第四騎空艇団……ガンダルヴァ船団長ですね」

 

「その通りだ。彼は3年前に『5~6年は大人しくしている』と言ったが、それを鵜呑みにするわけにもいかないだろう。船団長補佐として近くで監視し、有事の際は対処してほしいのだ。場合によっては、君の判断で斬っても構わない」

 

「そのような大役、私に務まるかどうか……」

 

「君の実力であれば大丈夫だ。上手く団員を使ってくれ」

 

「確かに、秩序の騎空団に彼の味方をするような者はいないはずだが……。このなりでは侮られることもあるでしょう。万全を期すためにも、そうだな……私は24才ということにしてもらえますか」

 

「うん?」

 

 

 こうして、碧の騎士に連れられ、年齢詐称した天才少女がファータ・グランデにやってきた。

 その後、碧の騎士の所用により解散し、少女は一足先にアマルティア島に降り立つのだが……。

 

 

 第四庁舎騎空艇発着所にて。

 

「貴公がガンダルヴァ船団長か。今後はよろしく頼む」

 

「……なるほどな、あの野郎が考えそうなことだ。とはいえ、オレ様もずいぶんと軽く見られたもんだな。てめえなんぞに抑えられると思われちまうなんてよ」

 

「ほう、それでは少し見せていただこうか、貴公の実力の程を」

 

「そうこなくっちゃな、話が早くて……っ!! いや、今日のところは止めておいてやる」

 

「どういうことだ、あれだけ言っておきながら――」

 

「アイツが先に相手をしてほしいみてえだからな。優しいオレ様としては譲ってやるさ」

 

 

 

エピソード2

 

 俺は歓喜した。必ず、かの金髪巨乳のモニカを迎えなければならぬと決意した。俺には秩序がわからぬ。俺は、部隊の隊長である。武器を振り、兎と遊んで暮して来た。けれども美少女に対しては、人一倍に敏感であった。さっき俺は第四庁舎を出発し、ディケオスィニ通りを通って、ここ発着所にやって来た。俺には姉も、妹も無い。恋人も無い。だからモニカを攻略するのだ。

 

「モニィィ!!」

 

「ひっ! な、なんだお前は」

 

 間違いなくモニカだった。転生してから3年、俺はようやく普通の美少女に出会えたのだ! えっ、リーシャ? 普通の美少女は秩序閃とかしない。

 

「モニィモニモニモニィモニ!」

 

「何を言っている? まさかとは思うが、私をからかっているのか?」

 

 そういえば挨拶とかしてなかったな。ここは『初めまして』の抱擁を試みるべきだろう。そう、これは挨拶なのだ。疚しい気持ちなんて、ほんの10割しかない。

 

「モニィモニモニィモニ!」

 

「どういうつもりだ。おい船団長、この状況を説明しろ」

 

 普通に避けられた。意外と恥ずかしがり屋らしい、可愛い。そして、さっきまでいたような気もするガンダルヴァは、空気を読んで先に帰ったようだ。それはさておき、手の甲にキスなら大丈夫だろうか。モニカは手も可愛いなあ。

 

「モニモニィモニモニ!」

 

「悪ふざけもそこまでにしておけ。怪我をすることになるぞ」

 

 モニカは俺の手を避けると、腰の剣を抜いた。なるほど、どうやら俺の本気が伝わっていなかったようだ。彼女にとっては初対面だから無理もないだろう。だが俺は、何年も前から本妻にする(そしてリーシャは愛人)って決めてたんだよ!

 

「モニィモニィモニモニィモニィ!」

 

「警告はした。悪く思うな」

 

 目にもとまらぬ斬撃が俺を襲う。だが、四天刃で受けたりはしないし、回避すらもしない。これで俺の気持ちがモニカに届くなら……。

 

「モニモニィ!」

 

「馬鹿な、直撃したはずだ!」

 

 確かにモニカの剣は俺に命中したのだが、アビリティでダメージ無効にしたので何ともない。はたして分かってくれただろうか。

 

「モニィモニィモニモニィモニ!」

 

「く、来るなぁ!」

 

 涙目で俺を見るモニカ。剣を持つ手も震えているようだ。どうやら少し怖がらせてしまったらしい。俺がモニカに危害を加えることなど決して無いのだが。ともかく、さっきから言葉が通じていないようなので、俺は無害アピールのために武装解除することにした。そして10本の武器を外しただけでは安心できないだろうと上着なども脱いでいく。

 

「モニモニィモニモニィモニィ!」

 

「だ、誰か、助け――」

 

 突然、後方から攻撃を受けた俺は、あっさりと制圧された。

 

「モニィモニモニィモニィモニ!」

 

「隊長、大人しくしてください」

 

 リーシャが怖かったので言うとおりにした。やはり愛人では不満なのだろう。

 

 

 その後、数時間に及ぶ説教の末、俺は正気に戻った。

 

 

 

エピソード3

 

 数日後。

 

「モニカ船団長補佐、頼まれた資料を持ってきました」

 

「ああ、そこに置いてくれ。色々と頼んでしまって悪かったな、リーシャ」

 

「いえ、これぐらいのことでしたらお安い御用です」

 

「それにしても、第四騎空艇団の書類はよくまとまっていて見やすいな。ここの団員は優秀な者が多いようだ。あの船団長の下で働いていると、成長せざるをえなかったのかもしれないが」

 

「確かに、上が不真面目だと補うために鍛えられますね、色々な面で」

 

「それにここには面白い部隊があるようだ。秩序執行巡空独立強襲隊と言ったか……壊獣事件や、古戦場での活躍による騎空団のイメージ向上、各地の強力な魔物退治に、最近ではエルステ帝国の不当な支配に採算度外視で立ち向かったそうじゃないか」

 

「ええ、まあ……」

 

「リーシャ副隊長の話にも興味はあるが、やはり隊長にも会っておきたいものだ。船団長への対策として、連絡を密にする必要もあるだろう」

 

「いえ、その……」

 

「どうした? スケジュール調整が難しいようなら、こちらから会いに行くとしよう。なにしろ、ここでは私の方が新参なのだからな」

 

「実は――」

 

 

 

「こ、今後は可能な限り副隊長から報告書を提出するように。それで問題ないな!」

 

「了解しました、船団長補佐」

 

「それにしても、あの隊長はどうにかならないのか?」

 

「そもそも部隊設立の目的が『隊長の後始末』ですし、こんな一時しのぎ程度しか……」

 

 

 

エピソード4

 

 夕方、疲れた顔で執務室から出たモニカは、廊下に落ちている飴玉に気づいた。

 

「これは……落とし物か?」

 

 そして数歩先にマカロンが落ちているのも見つける。

 

「どうやら、この団にも慌て者がいたようだ」

 

 飴玉とマカロンを回収したモニカだが、さらにチョコレートを見ると呆れた顔になった。

 

「仕方ないな、私が届けてやるとしよう」

 

 モニカは落ちているお菓子を次々と拾いながら廊下を進んでいき、狭くて人通りの無い通路に入った。その様子を物陰から確認した俺は、彼女の後を追うのだった。当然ながら、お菓子を配置したのは俺だ。

 

 

「ようやく2人きりになれたな、モニカ」

 

「ふっ、まんまと誘い出されてしまったというわけか」

 

 まるで強者のような台詞だが、両手でお菓子を抱えていると可愛いとしか思えない。あるいはお菓子になって抱えられたい。

 

「モニカ、俺と結婚しよう!」

 

「なっ、ば、馬鹿なことを言うな!」

 

「一目惚れなんだ。結婚が難しいなら、まずは俺とデートしてほしい」

 

「駄目だ駄目だ。だいたい私はお前のような男が嫌いなんだ」

 

 なるほど、これは攻略しがいのあることだ。序盤は頻繁にお菓子をプレゼントして好感度を稼ぐのが無難か? だがせっかくの状況だ。一気に好転させられるなら狙ってみたい。

 

「会うのはまだ2回目じゃないか。もっとお互いを理解してからでないと」

 

「その必要があるとは思えないな」

 

 1歩近づく。モニカは1歩下がる。

 

「俺はもっと知りたい、モニカのこと」

 

「立場をわきまえろ。気安く私の名前を呼ぶんじゃない」

 

 1歩近づく。モニカは1歩下がる。

 

「じゃあ、モニモニで」

 

「止めろ!」

 

 1歩近づく。モニカは1歩下が……れない。もう壁際だ。

 

「だったら――」

 

「警告する。それ以上は近づくな。貴様もただでは済まんぞ」

 

 モニカはそう言うと、抱えたお菓子を持ち直して左手を空けた。それによって彼女の大きな胸が形を変える。やっぱりお菓子になって押し付けられたい。いや、押し付けられるだけなら、すぐにでもできるじゃないか。俺はふらふらと誘われるように近づき――

 

「貴様の愚かさなら十分に理解できた」

 

――モニカは左胸の紐を強く引いた。

 

 ピー! ピー! ピー! ピー! ピー! ピー! ピー! ピー! ピー! ピー!

 

 警報音が鳴り響く。まさか、防犯ブザー!

 

「くっ、このままではリーシャが……」

 

 慌ててこの場から離れようとするが、狭くて行き止まりの通路に逃げ場なんて無かった。

 

「事案ですか?」

 

「おお、来てくれたか、リーシャ。『こんな一時しのぎ』でも十分に役立ったよ」

 

「それは良かったです。さあ、隊長?」

 

「俺は決して諦めないからな! モニカーー!!」

 

 そして、俺は久しぶりに独房送りとなった。

 

 

 

 ちなみに3年後のモニカ。

 

「私は27才だ。お嬢さんというような歳ではない」

「結婚か……昔はそれなりに憧れもしたが、今は落ち着いてしまっているな」

「回避力の鍛錬法? 私の場合は自然に身に付いたとでもいうか……これ以上は聞かないでくれ」




今回のモニ語は解読できますが、ただの偶然です。

Q:発着所でリーシャ到着まで主人公が放置された理由は?
A:自分たちでは足止めにもならないと、その場の全員が各方面へリーシャを探しに。

次話は「そして彼は運命を変え、ゆえに報いを受ける」です。


グラブル脳でない読者様のための、作者による雑な用語解説

・今回の人事
第四支店の支店長が問題を起こしそうだったので、
社長が優秀な人間を副支店長として連れてきた。
そして支店長直属の男によりセクハラ三昧。彼女は心に傷を負った。

・モニ語
詳細は「ぐらぶるっ!第578話」で検索。
リーシャとモニカが可愛い。

・ダメージ無効
1回無効でしかなく、続けて攻撃すればダメージを与えられた。
だが仮にも素手の相手に連続攻撃するのはどうなんだろう。

・防犯ブザー
音が鳴るだけの魔道具。本来の用途でない使われ方だった。
この世界に防犯ブザーは無い、はず。
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