俺は超越者(オーバーロード)だった件   作:kohet(旧名コヘヘ)

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舞台をひっくり返すのにるし☆ふぁーさんが便利過ぎる件


第四話 最後の黄金の日々

 

結論から言えば大よそ同意して貰えたし、上手く行った。

 

 

元々あるNPCがいるギルドはそのままに、

 

プレイヤーやNPCのいないギルド・クランは今回の件で仲良くなって、

 

アルフヘイムの巨塔を攻略した。

 

攻略のノウハウがある俺たちが協力したこともありあっさり攻略できた。

 

…内心昔の俺たちを見ているようで羨ましかった。

 

 

続くギルド戦も何とか行けた。

 

Lv.100でないプレイヤーがギルド武器を破壊したらしくレア職ゲットしていて羨ましかった。

 

内心期待してなかったがワールドアイテムも1つあった。

 

 

その後の交渉では、勘が良い人がいたせいで熱素石があまり量産できないことがバレてしまった。

 

でも、アインズ・ウール・ゴウンでないと不可能なことを周囲に話して皆を納得させていた。これは借りになってしまったと思う。

 

るし☆ふぁーさんゴーレムを理由に勝手に裏切らせようと仕向けないでくださいお願いします。

 

 

『従属』のNPCはアインズ・ウール・ゴウンに配慮したのか、

 

全てのギルドで最低種族レベル1は異形種で取っていた。

 

カルマ値はそれぞれだったが。

 

『従属』するときにせっかくだからと玉座の間に守護者を並べてみて魔王ロールしてみたら感化されたらしく、

 

従属ギルドの絵師等が作り上げて完成度が非常に高かった。

 

設定もナザリックの関係に配慮した内容になっており、

 

そこまでしなくても良いのにと思ったが異世界転移される場合この設定なら確実にこちら側につく内容で嬉しい誤算だった。

 

ただ、女NPCにモモンガの愛人とかそういう設定つけるのやめてくれ。

 

やめろって言ったよな?流石に従属NPC以外のギルドNPCの設定は見てないけど怖い。

 

タブラさんが「従属NPCはちゃんと変えてたから大丈夫」

 

とか言ってたけどビッチとかになってないよなそれはそれでNPCが可哀想何だが。

 

 

 

その後、魔王ロールでPKギルドに宣戦布告しまくったが、

 

ワールドアイテムがあるギルド何てそうそうないので、

 

好きなアイテムを持って行ってくれと言われるようになった。

 

利用しているようで罪悪感に苛まれたそうだ。

 

俺としては熱素石の件で恩を感じてたし、

 

ギルドメンバーも気にしてないから気を使わなくて良いよと言ったんだが、

 

十分過ぎるくらい返してもらったのでこれ以上は本当に辛いと泣きつかれた。

 

 

そんなある日、

 

悪質な行為(ナザリックは棚に上げる)でユグドラシルを荒らしに荒らしまくった異業種ギルドを攻めた際、

 

 

超レアアイテム「人化の指輪」を複数ゲットできた。

 

 

ペナルティなく人間種に変身でき人間種の町にも入れる凄いアイテム何だが、

 

ギルドメンバーに人間種いるから宝の持ち腐れだそうだ。

 

人間の町で多大な被害を与えてアインズ・ウール・ゴウンより毛嫌いされてたギルドだったんだけどこれを使っていたのかと感心した。

 

皆で人間種の町に入れたのは嬉しかった。

 

 

嬉しかったせいでるし☆ふぁーさんから目を離してしまったのは痛恨の極みだった。

 

 

1年後、タブラさんが忙しくなってヘロヘロさんが転職を考えていた頃の2136年12月25日。

 

ギルドメンバーや従属ギルドの非リア共が集まり、

 

嫉妬マスクを被り、持ってないプレイヤーを悉くPKした後の打ち上げをナザリック地下大墳墓9階層で行っていた。

 

 

「皆さん!宴もたけなわですがこれからビッグイベントを開催したいと思います!」

 

突然るし☆ふぁーさんが二階から皆を見下ろして叫ぶ。いやな予感がした。

 

 

「タブラさん、ヘロヘロさん!るし☆ふぁーさんを取り押さえましょう!」

 

俺が叫ぶと同時に二人は駆け出した。俺と同じ予感がしたに違いない。

 

 

「遅いわ!来て来て永劫の蛇の腕輪(ウロボロス)!」

 

遅かった。というか待て。どこで手に入れやがった。知らないんだけど。

 

 

 

突然世界が闇に包まれた。

 

強大な龍のような蛇が自分の尾を飲み込むように駆けずり回り、

 

るし☆ふぁーさんを見下ろす。

 

 

『さあ、どんな願いでも一つだけ叶えてやろう』

 

ドラゴ〇ボールの〇龍みたいなことを言い出す蛇。

 

 

「アインズ・ウール・ゴウン所有の鉱山をナザリック地下大墳墓の一部にしておくれ!」

 

いや、流石に永劫の蛇の腕輪(ウロボロス)でもできるはずないだろ無茶苦茶な願いは。

 

 

『了解した。』

 

了解された。

 

 

「いや、待て無理だろう!制限とかないのか!」

 

俺は焦って叫んだ。

 

ワールド一つだったとはいえ1か月しか持たなかったのだ、

 

できたとしても時間制限があるものだと思ったからだ。

 

 

『今回は所詮鉱山。ワールド一つを征服するわけでもないのなら問題ない』

 

そうかー問題ないのか…

 

 

『ではさらばだ』

 

蛇はそういって去る。マジ神龍だなこいつ。

 

 

「よっしゃああああ!これで鉱山独占だ!ゴーレムだらけにしてくれるわ!!」

 

るし☆ふぁーが叫ぶ。取り敢えずボコボコにした。

 

フレンドリーファイアがないのが本当に悔やまれる。

 

 

るし☆ふぁーさんの暴挙の理由はそれはそれは簡単だった。

 

 

「防衛戦は辛いし、熱素石も確実に独占できない。

 

 だったらナザリックそのものにしてしまえば問題ないと思った。

 

 悔いはない。同じ状況ならもう一回やる」

へえ。

 

 

「永劫の蛇の腕輪(ウロボロス)は人間種の町で初めて入ったとき、

 

 美女に変装してウロウロしていたらご新規さんだと思われて色々声をかけられた」

 

うんそうだね。ドン引きして目を離してたわ俺。

 

 

「特に非モテを拗らせて外装をイケメンにしたと思われるプレイヤーがいたんだ。

 

 自分のギルドにはワールドアイテムの20があるんだと言われた」

 

そんな馬鹿いたのか。

 

 

「何それって言ったらギルドの詳細まで事細かに教えてくれた。

 

 お礼に有志を募って攻め込んだ。鴨が葱を背負って来たんだ俺は悪くない」

 

...るし☆ふぁーさんだけが悪いわけでもなく、

 

知っていて協力した従属ギルドメンバーもいたらしい。

 

 

結果的に防衛戦力が浮いたと思えば悪くはない。

 

ただ、ぶっつけ本番で失敗する可能性もあった。

 

 

自分達で手に入れたとはいえ相談もせず勝手に使ったのはどう考えても良くないので、

 

関係者は次の熱素石を使わせないという結論になった。

 

 

るし☆ふぁーさんらが発狂してたが、そこまで許したら組織としてダメだ。

 

 

従属ギルドは定期的に見回りが不要になった代わりにと従属NPCを皆配置することになった。

 

 

本当に良いのか尋ねたら、

 

「お礼参りで攻め込まれたとき同じ従属ギルドやアインズ・ウール・ゴウンが何度も助けに来てくれたし、

 

時間稼ぐ分には今のNPCで十分間に合う。そもそも従属NPCはナザリック所属扱いだし、

 

広範囲の鉱山を守るのには最適だ」

 

ということを言われた。

 

課金罠、高レベル傭兵モンスターとLv100NPCが何体も巡回する全盛期アインズ・ウール・ゴウンでもありえなかった過剰な警備網になった。

 

NPCの行動パターンをヘロヘロさんが弄ったので、もはや隠密特化プレイヤーですら潜入不可能に近い。

 

何だか可哀想なので飲食不要のアイテム、リング・オブ・サステナンス等を全員に持たせたり、意味ないけど見かけたら声かけたりしている。

 

 

さてここまできて、最大の問題は収支だ。

 

永劫の蛇の腕輪(ウロボロス)の影響でとんでもない広さの鉱山がナザリック地下大墳墓と一体になったからだ。

 

 

希少金属掘ったら修復費が発生するとか馬鹿なことあるかもしれないと思った。

 

 

結論から言うとあるともいえるしないともいえた。

 

希少金属は掘ってしばらくするとまた湧いてくるのは同じでこれに関して費用が出ることはなかった。

 

対建築物系の超位魔法天上の剣(ソード・オブ・ダモクレス)を放ってみたが、

 

凄いことになったがしばらくしたら元にもどった。

 

かかった金額を恐る恐る見てみると金貨の使用はなかった。

 

四回くらい吹っ飛ばしたら金貨がほんの少し減った。

 

 

どういうことかギルドメンバーで検討した結果、上層部等の敵が多く来る階層ほど安く設定されている法則が適用されていることがわかった。

 

第一階層よりも安くいうなれば第0階層。

 

おそらく鉱山すべて吹き飛ばしても大した額にならないという結論だった。

 

しかも、俺が試しにと吹っ飛ばした岩石等をエクスチェンジボックスに入れてみたら普通に金貨が手に入った。

 

つまり壊した方が儲かる。

 

 

手間かかるし非効率的だからやらないが。

 

万が一異世界転移して再生能力もそのままなら本格的に引きこもれることが判明した。

 

せっかくだからと俺が試算し始めたら皆に呆れられた。

 

 

第二の問題点は外だが、意外といけなくもなかった。

 

幻術にしても何してもどうやっても鉱山が大きすぎて目立つ。

 

ナザリックを囲むようにできているので地下に接触はしていないはずだからと沈められないか試してみた。

 

何と沈められた。

 

ただし、沈めた状態だと希少金属を掘るのに物凄い手間がかかる。

 

その結果、希少金属が湧いてきたころに一々浮上させることになった。

 

何故かタブラさんが喜んでいた。

 

意味がわからないがクトゥルフ系の琴線に響いたらしい。

 

 

それから毎日モンスター狩りに行ったり、馴染みになってきたPKギルドが壊滅してショックしたり、

 

頼むから来ないでとワールドアイテムを差し出してきたギルドまであった。

 

そんなつもりは一切なく今度皆で一緒に潰そうとしていただけだったのだが。

 

 

ヘロヘロさんが転職してしばらくたったある日、

 

アインズ・ウール・ゴウンのアカウントも含めて本当に最後まで残った三人が装備とアイテムを俺に預けたいと言ってきた。

 

 

これは「原作」からすれば奇跡なのだと俺は知っていた。

 

ヘロヘロさんが二年ぶりに来たことを喜ぶ「俺」がいたこと知っていた。

 

 

この結末は最初からわかっていた。

 

 

俺は最後のサプライズとしてワールドアイテムを全身装備することを皆に言った。

 

新しく入った熱素石を加工すれば全身ワールドアイテムになる。

 

これは渡す予定だったギルドがつい先日解散したから手に入ったものだ。

 

全く嬉しくない。

 

 

 

その日は奇しくも2137年12月24日のクリスマス。

 

ユグドラシル終了まで残り一年を切っていた。

 

 

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