俺は超越者(オーバーロード)だった件   作:kohet(旧名コヘヘ)

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チートよチート!こんなの反則じゃない!(某女神)
『仕様です』(運営ちゃん)


第六話 祝福された別れ

「あれ、何もない?」

 

俺は今まであったはずのアイテムがなくなり混乱する。

 

 

「ちょっと待ってくださいモモンガさん。

 

生命の精髄(ライフ・エッセンス)、魔力の精髄(マナ・エッセンス)….」

 

異常に困惑しているとタブラさんがギルドメンバー全員に情報系魔法をかけ始める。

 

 

「あっ、メールだ」

 

運営からのメールが届いた。

 

反応を見る限り全員にも届いているらしい。

 

 

「アッハハハ!これは酷い。バグってるってレベルじゃないわ」

 

タブラさんが笑い転げる。あまりに普段と違う光景に呆然してしまう。

 

 

「モモンガさんメール見た方いいですよ。やっぱり糞運営だ」

 

メールを読んだるし☆ふぁーさんが呆れるような声で言う。

 

 

「うわぁ。うわぁ」

 

ヘロヘロさんがこれは酷いという感じで首を振る。

 

そんなにヤバい内容なのだろうか。

 

 

『ギルド:アインズ・ウール・ゴウン

 

 プレイヤー:モモンガ

 

条件:①ワールドアイテムを20種以上獲得する。

 

   ②全身にワールドアイテムを装備する (同一の物でも可能)。

 

   ③②において最低20種(同一不可)のワールドアイテムは装備してはならない。

 

設定:残された九つの葉それを蝕もうとする世界食いの怪物は20の葉に吸い寄せられ、   

   世界で覆われた超越者(オーバーロード)により駆逐された。

 

   怪物は死にその怨念すらも超越者は飲み込んだ。

 

   もはや世界を滅ぼせるのはただ一人となった超越者のみである。

 

能力:・ワールドエネミーの能力

 

    全てのワールドエネミーを駆逐し、怨念を飲み込んだ故の能力。

 

   ・装備していたワールドアイテム全ての能力

 

     世界そのものとなり迎え撃った能力。

 

   ・世界食いの能力

 

     世界の葉を食らい自らのものにできる。

 

   ・装備していたワールドアイテムの能力を与える能力

 

     世界の力を与えることができる。

 

     強大な力故矮小な存在には一つしか受け止められないが、

 

     この世全ての存在に分け隔てなく与えられる。』

 

 

 

「これは…どういうことですかね?」

 

わけがわからないよ

 

 

「多分ですが、モモンガさんはワールドエネミーを倒したんです。

 

ワールドアイテムのごり押しで勝利した。つまりゲームクリアですね」

 

ヘロヘロさんが何ともいえない声色で言う。

 

 

「能力は4つ。

 

1つ目、ワールドエネミー化による各種能力上昇。これは検証必要でしょうね。

 

2つ目は装備していたワールドアイテムの能力を使うことができる。

 

 身に着けたものつかえないとか発狂ものですし、まぁ当然ですね。

 

3つ目はワールドアイテムを吸収できる。

 

 これは熱素石を使えば際限なく強くなれますね。

 

 運営も多分想定していないチートになってしまいましたが、問題は最後です。

 

4つ目の能力。これ多分ワールドアイテムの力を与えられるんです。

 

 プレイヤーもNPCも多分モンスターも。1つだけみたいですが」

 

ヘロヘロさんが説明を終えると何かを考え始める。

 

 

「ちょっとアルベド連れてきますね。

 

 確認にもなりますし、HP+500%はタンク職としてほしい」

 

そう言ってタブラさんがダッシュで玉座の間に向かう。

 

 

「あっタブラさん行っちゃった。一応聞いてからと思ったんだけど…

 

 モモンガさん。従属NPCレベル150は多分バレる。

 

 口止めもするから残っている従属ギルドにある程度教えて良いよね?」

 

ヘロヘロさんはナチュラルにるし☆ふぁーさんをハブいて聞いてくる。

 

 

もちろんだと頷く。

 

能力を真っ先に理解したヘロヘロさんの方が今の俺よりも情報の匙加減がわかるだろうし問題ない。

 

俺から連絡しないことを礼儀知らずだと怒るような人たちでもない。

 

 

しかし、ハブられているのに反応がない。

 

るし☆ふぁーさんどうしたのだろうと顔を見る。

 

 

「…ゴーレムは防衛の要だよね?モモンガさん」

 

NPCだけがレベルあがったのに不満なようだ。

 

 

「さ、流石に超級ゴーレムがレベル50分強化とかヤバすぎるますから。

 

というか、普通にワールドチャンピオンと互角、いや倒せるゴーレムなんですから。

 

それが量産とかもう俺以上に超越者ですよ…」

 

自分で言っておいて何だが慰めになってないような気がするが。

 

 

「ですよね!最強ゴーレム軍団がいれば強化ナザリックですら蹂躙して見せます!」

 

ヤバい。変な方向で元気になった。

 

というかそんなこと考えてたのかるし☆ふぁーさん。

 

 

「…ええ、そういうことです。ついに真の魔王が生まれました。

 

 別れの日に覚醒するとか勇者いたとしても倒せるんでしょうかこの魔王。

 

 はい。では失礼します」

 

ちょっとるし☆ふぁーさんに気を取られてヘロヘロさんのメッセージ聞いていなかった。

 

何だか盛り上がってやり取りしていたようだが上手く誤魔化せたのだろう。

 

 

アルベドを連れてくるだけならそこまで時間がかからないはずだが、タブラさん遅いな。

 

 

「遅くなりました。ちょっと強化されたアルベドみていて…」

 

ああ、自分の娘のようなものだもんな。気にならないはずがないか。

 

…最終日、ビッチのままでもそのままにしよう。

 

 

「俺も待っている間に使い方わかったんでちょうど良いですよ。タブラさん」

 

気にしない様にアイコンを出す。

 

 

「よし。さあアルベド誓いの儀式だ」

 

何か言い方がおかしいような気がするがまあ儀式ではあるよな?

 

 

周りのメンバーが見守る中、タブラさんがアルベドを跪かせる。

 

…先ほどの発言と取り囲むメンバーのせいで邪教に捧げられる生け贄に見えてきた。

 

何だが期待されているようなので魔王ロールで頑張ろう。

 

 

「では、アルベドよ。これより我が祝福を授ける…」

 

 

 

 

アルベドのステータスを皆で確認した後、タブラさんがアルベドを元の位置に戻した。

 

「Lv150でHP500%増加とか盾としての極みなんじゃないですかもう?

 

 ワールドバフもついてましたし、ワールドアイテムも効きませんよ」

 

ヘロヘロさんが苦笑する。

 

 

「しかもどうやらこれまでの構成から類推したのか知りませんが、

 

 ペナルティ無しでかつ無駄のない成長でしたね。

 

 後から文句言われないためでしょうが私が設定的に一瞬考えた料理とかない完全なガチビルドでした」

 

タブラさん的には文句はないが少し遊びを入れたかったようだ。

 

 

「あ、モモンガさん。ちょっと引退したメンバーにも大魔王覚醒の能力教えてみたんですが、

 

 ペロロンチーノさんがシャルティアに入れて欲しいワールドアイテムあるそうです」

 

また、勝手にと思いつつ連絡し辛くなってた俺からするとありがたい。

    

 

「それは構わないんですけど、るし☆ふぁーさん。

 

 一々聞かなければならないと面倒なので俺にメールするように言ってもらえませんか?」

 

本来なら独断専行で怒るところだが、今日は怒らない。

 

久しぶりに他の仲間と連絡できるかもしれないと思い嬉しかったこと。

 

この三人も含めてアインズ・ウール・ゴウンのメンバー全員が完全に引退してしまうからだ。

 

 

俺は「原作」を諦めた。

 

もしかしたら最終日に会いに来てくれるメンバーがいるかもしれない。

 

そのときは歓迎する。

 

でも、俺と違って皆嫌々でもリアルを選ぶことがこれまでのやり取りではっきりわかったからだ。

 

 

アインズ・ウール・ゴウンのメンバーは悪と呼ばれようが気にしない現実とゲームを分けて考えられるメンバーであることが前世を思い出し過ごした二年間でよくわかった。

 

それでも皆が熱中した思い出には間違いない。

 

残ってくれた三人や今までのメンバーからも伺えた。

 

 

だから俺は…たとえ孤独だろうが守る。守って見せる。

 

 

最後に何か企んでいそうなるし☆ふぁーさんを止めるタブラさんとヘロヘロさんを見て思う。

 

 

この別れの後にも皆に祝福を

 

 

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