必殺技を使いたい。でも使えない(´;ω;`)   作:朝昼晩御飯

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悲しみから立ちあがリーヨ

 

 

 

 

 

 

燦々と照りつける太陽。その光は紫外線というお肌の対敵となって肌をジリジリと焼いていく。

 

緩やかな波を形成する海。心地いい潮風が身体を突き抜け、島全体に潮の香りを届ける。

 

正に晴天。雲一つない青空を悠々自適に鳥たちが飛んで、のどかな雰囲気を出している。

 

さてそんな南国リゾートとためを貼れるのではと個人的に思うこの島は「伊那国島」。

 

俺が転生した世界で、今も暮らしている場所だ。

 

そして島の中心の場所に一つの中学校が建てられている。

 

そう「伊那国中学校」だ。

 

アレスの天秤の主人公達が通う学校に俺も通っている。

 

そんな伊那国中に朝早くから集まっている少年少女がいる。まさしくさっき言った主人公達である。

 

やっていることといえば当然サッカー。

 

グラウンドで泥だらけになりながら、これまた泥だらけなサッカーボールを追いかけている。

 

 

 

「おーい、ムク行っくぞー!」

 

 

俺はその泥だらけに混じりながらサッカーをしている。もちろん俺も泥だらけ。汗水垂らしながら、青春を謳歌せしめている。

 

どうも初めましての人は初めまして。久しぶりの人は久しぶり。 この世界に転生した 前尾 向です。これは前世の名前ではなくこの世界での名前になります。

 

「了解明日人!よっと」

 

この世界で幼馴染みになる稲森明日人からボールを受け取ってドリブルでグラウンドを駆け上がる。

 

一人二人と抜いていき眼前のゴール目掛けて全力でシュートする。

 

ゴールキーパーはそれを止められずボールはそのままゴールネットを揺らす。

 

「よっしゃぁ!」

 

俺はゴールを決めた喜びをガッツポーズで表す。そして明日人たち伊那国中サッカー部と分け合う。

 

うんこれぞまさしく青春の一ページ。

 

汗臭くなることを厭わず全力でサッカーに取り組む。イナズマイレブンの世界にいるなと実感もできる。

 

 

 

 

 

 

 

・・・必殺技を使うことが出来ないけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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俺がこの世界に転生して早いものでもう14年になる。

 

イナズマイレブン的に言うと物語が始まる年だ。

 

無印の円堂守はこの年にフットボールフロンティアに挑み優勝したり、宇宙人と戦ったり、世界と渡り合ったりした。

 

かくいうGOの松風天馬はこれに近しい年で大体円堂守と同じようなことをしてる。ホーリーロードに挑んだり、時空を超えたり、宇宙で戦ったりした。・・・円堂より凄いが。

 

そんな14歳とはつまり中学生である。

中学生ということはイナズマイレブンアレスの天秤ではようやく原作が始まる頃合だ。

 

・・・おそらく。

 

なんせアレスの天秤が始まる前に俺は死んでしまい、アニメを見ることが出来なかったから大体こんぐらいかなっていう予想しかできない。

 

まぁそれも14年もこの世界で生きてきたから前世の記憶なんてあやふやなんだけどな。

 

わかってることと言えば、稲森明日人とか灰崎凌兵、野坂(下の名前は分からん)ぐらいなもんさ。

 

 

とにかく、もうそろそろ原作が始まってもいい頃合なんだが、いうてそんなに楽しみでもない。

 

え、何故かって?

 

 

 

 

 

そんなん必殺技使えねぇからだよ!(突然のキレ)

 

 

 

 

 

 

いいかよーく聞けよ。

 

前回の話(メタ)で夢の中で神様に会って、オメェ必殺技使えねぇから、とか書いたよな。

 

 

皆はこう思ったはずだ。

 

 

ジャッジスルーとかならいけんじゃね?とな。

 

あぁそうさ。俺もそう思ったね。

 

前世ではよくイナズマイレブンの必殺技ごっこ遊びをしたら、良くやる必殺技ランキングでトップ10には入るであろうジャッジスルー。

 

間違いなく出来そう、ゴッドハンドやファイヤートルネード何かよりもよっぽど現実的なこの必殺技。

 

ゲームではここぞとばかりファウルになってフ〇ッキューとか思ったりなんなりしたが。

 

必殺技であることには変わりないのだ。

 

確かに、やろうと思えば出来る。むしろこんなのが必殺技でいいのか?ジャッジスルー2は技術的に現実味がなく、3の方はもうそれイリュージョンボールやんとか思いながら現実味のあるのは普通のジャッジスルー。

 

相手の胸にボールを蹴りあげ、そのボールをクッションにして相手を蹴る。

 

そんな簡単な暴力、もとい必殺技を俺は一度試してみたのだ。

 

 

・・・結果はまぁはいできんかったのです。

 

 

とりあえず手頃な人で試そうと思い、伊那国島で不良やってた2個うえの先輩にご協力いただきジャッジスルーしてみたのだが。何故かできなかった。

 

ボールを相手の胸に蹴りあげて、さぁジャッジスルーするぞ!と思いしてみたら、よく分からない力が働き宙に浮いていたボールが重力の力以上のなにかによって地面におもくそ突き刺さっていた。

 

その時すでにジャッジスルーの動作に移行していたため、空振ってそのまま先輩の胸あたりに脚がエキサイティングして、先輩がボール同様うずくまってるのを見て申し訳なく思ったのはいい思い出だ。

 

もちろんその後、偶然失敗したんだと思って他の先輩たちで試してみたが、軒並みジャッジスルーが失敗。

 

自慢じゃないが俺は運動神経がよかったので、失敗する理由なんてないと思っていた。

 

ジャッジスルー程度、必殺技を使えないと言われても出来ると思っていた。

 

おかしい。こんなはずじゃなかったのに。

 

 

俺はそのとき涙に濡れていただろう。

 

 

イナズマイレブンに転生したんだから、必殺技を使いたいそうしよう。そう思って幼い頃には1日1万回感謝のファイヤートルネードをしていたのは無駄だったのか。

 

神様の必殺技使えない宣言も嘘だと思って、努力した。

 

 

 

けれど必殺技が使えない。

 

 

 

希望をもって必殺技っぽくないジャッジスルーを試してみたが結果はご覧の有様だ。

 

オーマイガー。と言わざるを得ない。

 

必殺技使えないならなんでイナズマイレブンなんかに転生したんや!!

 

こんなん生殺しやん!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、そこで俺は弾けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう必殺技なんてええわ!!

 

技術だけでこの世界生き抜いたる!!

 

 

 

 

 

 

そう考えるな否や、行動は早かった。

 

 

まず手始めに体力を増やすために島の外周を何周もしたり、ドリブル力を高めるために足場の悪いところでボールを触ったり、ディフェンスを強固にするために俺自身にボールを蹴ってもらったり、シュート力を上げるためにゴールに向かって何千も何万もボールを打ち込んだりした。

 

 

 

尋常じゃないほどの量の特訓を重ね、仲間達には心配を掛けてしまって泣かせてしまったこともあった。

特に明日人やのりかが。

 

だがその成果もあってか伊那国島では1番サッカーが上手いと自他ともに認めている。

 

 

・・・どうせ、皆は必殺技を覚えて俺を追い抜いていくでしょうが。

 

 

だが、それでもいいのだ。そうなったらなったらでまた特訓をして上手くなろうと思う。必殺技より技術を磨いていこうと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とかなんとか考えてたんだけど、やっぱり必殺技使いたい(未練タラタラ)。

 

ほらもしかして、時が進む事にチームのメンバーも必殺技覚えていくじゃん?だったらそれに便乗してもしかしたら使えるようになるかもしれない。

 

 

・・・望み薄ですが。

 

 

とりあえず、他にできそうな必殺技を練習してみよう。

 

手始めに「あそこにUFO」をやってみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思っていたのはもう懐かしいなぁ。

 

 

 

 

 

俺、前尾 向はもう完全に必殺技を使うことを諦めました。

 

 

 

 

 







やっぱ文章めちゃくちゃ
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