ヒーローの世界に生まれました   作:和志1203

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第十話〜小学生〜

どうも皆さんこんにちは、万里です。

今わたしは小学4年生、赤いランドセルが似合う可愛い女の子になりました。あの孤児院の事件から6年は経とうかという頃。

 

「万ちゃんおはよう!」

 

「おはよう」

 

「万里ちゃんおはよう!宿題見せて!」

 

「おはー。見せません。自分でしなさい」

 

「そんな〜」

 

同級生の子達ともそれなりに仲良くお友達をしてます。孤児院の時みたいに保護者みたいになるのかなーと思いましたけど、おじいちゃんおばあちゃんにいろんな所に出掛けて騒ぎ、甘やかされ、すっかり子供らしくなっちゃいましたよ。今ではクラスに1人はいるしっかりした子ぐらいにまでなりましたね。毎年クラス委員長してますよ…面倒くさいけど。

朝から宿題見せてーと絡んでくる子を躱し、給食の余り物を奪い合う男子の仲裁をし、先生にクラス委員長だから手伝いなさいと理不尽な仕事からなんとか逃げ出し帰宅。

 

「ただいまー」

 

「お帰りー」

 

「おばあちゃんは?」

 

「隣の山田さんのとこ」

 

出迎えてくれたのはおじいちゃん。60代後半に差し掛かっているのに相変わらず引き締まった体の元気なおじいちゃん。おばあちゃんも元気です。むしろ昔よりも元気になったかも。

 

「万里おやつ食べよう」

 

「いらないかな…それより訓練」

 

「…おやつ」

 

「訓練」

 

「…おやつ」

 

「…はいはい」

 

おじいちゃんは最近コーヒーを入れる事にはまり、豆の選別から蒸らし時間、コーヒーカップから一緒に食べるお菓子までこだわっている。ブラックコーヒーが飲めないわたしにはカフェラテかカフェモカを作ってくれるよ。

今日はカフェラテとおばあちゃん作のクッキーでおやつタイム。いつも仕事を押し付けてくる担任の愚痴を聞いてもらってスッキリしたところでおばあちゃん帰宅。

おばあちゃんにも愚痴ると仕返しをしていい許可を頂いたので職員室に忍び込んで担任の机にGのおもちゃを入れる事に。

おばあちゃんと楽しく作戦を考えているとおじいちゃんが疲れた顔をしてた。おじいちゃんは悪戯の被害者その1だもんね。

 

そんなこんなでおやつタイムを楽しんだ後訓練開始。

今日は個性の使える限界値を高める訓練。負担が大きいおじいちゃんの『イメージ』の個性をどんどん使う。

 

おじいちゃんとの訓練でわたしの個性の事は大体わかった。

個性を使う事によって副作用があるかどうか…これがあったんですよ。コピーした個性のそれぞれのデメリット、院長先生の『瞬間移動』だと飛ぶ距離に制限があるとか、おばあちゃんの『治癒』だとおばあちゃんに負担がかかるとか。他にも時間制限とか使ったらしばらく使えないとか、そういう制限もわたしには関係なかった。個性の力だけをコピーしたのであって、それに付随する制限やデメリットまではコピーの範囲外なのではというのが、わたしの考え。

最初は喜びましたよ…どんなチートだよと。わたしがこの世界の救世主だー!とかアホな事も思いましたよ。

コピーした個性の訓練も一通り終わり、おじいちゃんの個性を使った途端ぶっ倒れましたね。次の日の夜まで目が覚めませんでした。

あの時の2人の慌てっぷりは今思い出しても申し訳ない。

その後は慎重に訓練をしていってわかった事は"頭痛"。めっちゃ頭が痛くなる。強い個性、わたしがコピーした中だとおじいちゃんの個性がぶっ飛んでやばい。最初は指先に火を出しただけで頭が痛くて痛くて気を失った。幸いなことに十分な睡眠をとると治るし、心配した2人に頭痛がやばい子として病院で精密検査をしたが問題なし。

勉強しすぎて頭痛くなるのと同じかなと思うことにしといた…はい。

今は個性の限界値を増やすためひたすらおじいちゃんの個性を使っているところ。

 

コピーした個性の期限について、今のところ孤児院のみんなの個性は使える。おじいちゃんとおばあちゃんのも使えてるから問題はない。

コピーできる条件も大体わかった。これは若気の至りみたいなもんでわかったんだけど、ちゅーしまくればいろんな個性コピーできて強くなるんじゃないかって。

だから、2人に頼んで幼稚園に途中から入園した。見た目には自信があったし、明るくて元気で優しい子を演じて好かれるようにしたんですよ。みんな素直に好き好き言うからわたしも好きって言ってちゅーをしまくった。男女関係なくね。わたしがちゅーしまくるもんだから幼稚園でちゅーが流行ってそこから2人にばれて怒られました…たくさんの子のファーストキス奪ってすみませんでした‼︎

でも結局個性は1つしかコピーできなかった。その子は入園したわたしとすぐ仲良くなってくれて、ふらふらしてるわたしの隣に居てくれた子。幼稚園児と言えども友達になったのはあの子だけだった。そこで思ったのが個性をコピーする為だけにちゅーしてもコピーできないのではないかということ。わたしと友情とか家族愛とかしっかり関係を築いた人の個性だけコピーできる…確かにどんなに強い個性を持っていてもヴィランとはちゅーしたくないし、そんな奴の個性なんて欲しくないわ。

わたしにとって大切になった人からコピーできるけど、友達とちゅーなんて軽く出来ないよね。これってなかなか個性増やせないよねって事が悩み。今ある分だけでも充分なんだけどね。




説明回になりました。
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