ヒーローの世界に生まれました   作:和志1203

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第二十二話〜学級委員長〜

反省会が終わり今日もデクと帰宅。反省会は大変だった…質問攻めがすごい。

 

"なんであんな動きできたの?"

"何か習ってた?"

"由紀君はあの訓練の本当の意図に気づいていたのか?"

"わたくしはあの様に考えた事ありませんでしたわ"

"美しかったね☆"

 

面倒くさかったので、全部てきとーに答え怪我をしたデクを送るって言って逃げてきた。デクも皆に詰め寄られて困ってたしね。

 

デクには無理をしたことを怒った。あの方法でしか爆豪に勝てないからって怪我する前提で攻撃を受けるやつがいるかと。

デクは連日怪我した為、回復する体力がない。今日ゆっくり休んだら明日から治癒だ。

デクが見れなかった訓練の話から話題は爆豪へ。

爆豪との関係を話してくれた。小さい頃はそれなりに仲良かったけど、いつからか悪くなったと。

うんうん、知ってる。

あんなかっちゃん初めて見た。僕が勝つことはもうないって言われたよと。

 

「あと、万里さんのことも言ってたよ」

 

「へっ?なんて?」

 

「……勝つって」

 

「本当は?」

 

「…個性使わないなんて舐めてる真っ黒女ボッコボコにするって……ごめんね、かっちゃん口悪くて。万里さんの実力を認めたってことだと思うけど」

 

「いや…はい、そうですか」

 

爆豪のわたしの呼び方は『真っ黒女』になりました。

 

 

マンションのトレーニングルームで体を動かしながらこれからのことを考えた。明日ヴィラン連合、死柄木弔が雄英に侵入し授業のカリキュラムを手に入れる。準備もあるだろうからUSJ襲撃事件は明後日以降になるはず。わたしは強くなった。少なくとも1-Aの子達、相澤先生よりも強いだろう。黒霧には飛ばされないようにして相澤先生の援護をする。相澤先生のことも好きだ。除籍とか厳しいこと言うけど、生徒1人1人をしっかり見てくれている良い先生だ。

だから、わたしが皆を守る。

 

 

 

 

 

 

次の日、朝から沢山のマスコミが校門の前に。

オールマイトが雄英の教師になったと新聞に載っていたからね。

マイクを向けられたけど無視して校内へ。勝手に放送したら訴えるぞ。

 

 

HRでは昨日の戦闘訓練について相澤先生から爆豪とデクに注意。それから学級委員長決め。皆やる気満々。わたしはやる気ゼロ。

飯田君の発言で多数決で決めることに。

誰に入れようかな〜デクに入れておくのが安パイだよね。

 

はい。結果出ました。ほとんどが自分に入れて1票の中デクに4票、八百万さんに2票となった。デク委員長になってうろたえているが大丈夫。飯田君になるよ。

 

 

午前中の授業が終わりランチラッシュでお昼。

今日は唐揚げ定食(唐揚げ増量)です。席を探すと目立つツートン頭が。

 

「轟君、隣いいかな?」

 

「あぁ」

 

隣ゲット。轟君が食べてるのは安定の蕎麦です。

 

「蕎麦だけでお腹膨れるの?午後ももつの?」

 

「うん」

 

うんって…可愛い。ちゃんと答えてくれるんだなぁ。昨日反省会は皆の話聞いてるだけだったし、素っ気なくされるかと思った。

 

「反省会途中で抜けたけど、皆いつまでしてたの?」

 

「30分ぐらいしたら相澤先生がきて帰らされた」

 

「そうなんだ」

 

唐揚げを1つ食べる。めっちゃジューシー。どうやって作ってるんだろう。

 

「…昨日言ってたが、小さい頃からヒーローになる訓練してたんだろ?親に言われてやったのか?」

 

「自分からだよ…いろいろあってね、早く強くなりたかったんだ」

 

「そうか…なんか悪りぃな」

 

「いいよ、気にしないで」

 

轟君も小さい頃から訓練してたもんね、虐待に近い厳しい訓練を。

少し孤児院の事を思い出し、表情に出てしまったのか轟君は謝ってくれた。…優しい子だなぁ。

 

その後は昨日の戦闘訓練について話したり、ご飯が蕎麦だけで心配したわたしが唐揚げをあげたりと交流を深めた…と思いたい。

 

ウゥーーーーーーー

 

突然警報がなりアナウンスが流れた。

 

『セキュリティ3が突破されました……………』

 

周りの会話を聞くに、侵入者が出たらしい。皆が席を立ち食堂の入り口へ向かう中、わたしは食事を続けてた。

 

「おい」

 

「何?」

 

「飯食ってる場合じゃないだろ。避難するぞ」

 

「唐揚げを残すなんてもったいない。それにあそこに突入したくない」

 

食堂にいた全員が入り口に向かったのだ。大混雑でパニックになっているのか全然進んでない。

 

「あとね、外見てみて」

 

わたしの言葉に首をかしげ(可愛い…)外を見るとそこには人の山が。

 

「マスコミが無理矢理入ってきたのかな。だから警報が鳴ったんだよ。原因もわかったし、わたしは人が少なくなってから行くよ」

 

わたしの言葉を聞いた轟君はため息をつき、隣に座った。

 

「…行かないの?」

 

「由紀が動きそうにないからな。マスコミとはいえ1人にしておけないだろ」

 

…………皆さん聞きました?破壊力がやばい。さすがイケメン、言うことが違うわ。

残りの唐揚げを食べてると、放送で侵入者はマスコミだったので慌てず教室に戻るよう指示が出た。

食べ終わったわたしは、轟君と一緒に教室へ戻った。

 

 

午後からは他の委員会決め。わたしは何もしないよ。

デクが始めにお昼の事を言い、委員長は飯田君がやるのが正しいと。その様子を見てた切島君達も賛成し、委員長は飯田君に。

似合ってるよ飯田君。

 

その後の授業は特に何もなく終了。

麗日達の誘いを断り今日は1人で帰宅。マンションへ帰る前に孤児院があった場所へ。今は公園となっていて孤児院の面影は残ってない。ベンチに座り目を閉じた。

 

先生、皆、助けられなくてごめんね。もう誰も死なせやしない。頑張るから見守ってて欲しいな…

 

 

 

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