ヒーローの世界に生まれました   作:和志1203

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第二十三話〜USJ〜

午前の授業を終えお昼休み、1人で外にあるベンチに座った。

昨日は八木さんと夕飯を食べた。その時に明日のヒーロー基礎学は3人体制で行うからよろしくね、と言われた。

八木さんは今通勤中。さっき電話で事件があったから遅れちゃう、ごめんね‼︎と連絡があった。それには無理しないでねと言い、今日だよなと確信した。

まだどういう風に動くか迷っている。キューブで囲めばヴィランの中で注意する奴は死柄木の"崩壊"のみ。黒霧の"ワープゲート"は対策済み、キューブの中には入らせない。

キューブで防衛し、中から攻撃をするのが1番安全な作戦だけど、それでは今後の話に影響があるかも。皆バラバラに飛ばされた場所で戦闘をし、大人の世界、恐怖を味わう、その経験が1-Aを強くする。

それは必要な事だ。やっぱり怪我をする教師陣の援護をするか…

予鈴が鳴ったので教室へ戻る。気持ちを切り替えて普通にしないと、相澤先生や勘のいい子に気付かれてしまう。

 

 

始まる時間きっちりに相澤先生が来て今日の授業について説明。

先生3人体制で見ながら、人命救助訓練をすること。"RESCUE"と書かれた札を出してた。教卓の中にでも置いてあるのか?あの札。

人命救助と聞いて話し出す皆、それを睨んで黙らせる相澤先生。皆話は最後まで聞こうよ、学習しないなぁ。

今回のコスチューム着用は個人の判断、活動を制限するものもあるだろうからってさ。あの壁リモコンで出てくるのね。八木さんいつリモコン押してた?

わたしはコスチュームは着ない。デクと一緒で体操服に警棒とそのホルスター、あと手袋とブーツだけかな。動きにくいわけじゃないけどコートって体がこるっていうか、リラックス出来ないんだよね。パーカーに変更してもらうようにサポート科のパワーローダー先生に頼んでおいた。コートも一応手元に置いておくけどね。

準備が終わったらバス移動。USJは校舎から離れてるからね。狙われた理由の1つだね。

さて、着替えますか。

 

 

バス前に行くと飯田君が番号順に並べと騒いでた。残念、横4列じゃなくて「笑ってはいけないシリーズ」と同じバスなんだよね。向かい合う席には座りたくなくなぁ。笑ったらあの効果音が聞こえてきそう。

飯田君を無視してバスに乗り込み奥の2人席へ座る。飯田君は怒っていたがバスの席を見てショックを受けてた。

皆好きな場所に座り、わたしの隣には轟君が座った…昨日の唐揚げで懐かれた?

 

バスが出発し前に座った子達が騒ぎ出す。

 

「轟君、今日はお面つけないんだ」

 

「あぁ、ない方がよく見えるからな。由紀は体操服か?」

 

「コートって体がこっちゃうんだよね。デザイン指定しとけばよかった」

 

「指定しなかったのか?」

 

「動きやすくて色は黒だけで頼んだら、ああなった」

 

「ちゃんとやれよ」

 

「これからはそうする。ところで轟君、個性について聞きたいんだけど」

 

「…なんだ?」

 

「普段って右と左で体温違うの?使ったらどれぐらい変わるの?」

 

「…気にしたことねぇな」

 

「左右で体温違ったら、どっちで熱測ればいいんだろうね?」

 

個性の話が出て少し身構えた轟君だったが、体温の話で拍子抜けしたのかぽかんとした顔をした。

 

「今度研究させてよ」

 

「…覚えてたらな」

 

轟君、喜怒哀楽の喜と楽はないけど、それ以外は結構表情に出てるよ。そんな呆れた顔しないでよ、気になったから仕方ないでしょ。

その後は前の子達の話を聞いていた。で、爆豪弄りが始まった。

 

「ねぇ轟君。クソを下水で煮込んだような性格ってどうしようもない汚物ってことじゃない?」

 

「…そうだな」

 

「おい!真っ黒女と半分野郎‼︎聞こえてんだよ‼︎誰が汚物だ‼︎」

 

「誰って爆豪のことじゃない。すぐキレるのはやめなよ。あと今日のわたしは真っ黒じゃありません」

 

「てめぇケンカ売ってんのか‼︎殺すぞコラ‼︎」

 

「そのヒーロー志望らしからぬ言葉遣い直しなさいよ。ねぇ轟君」

 

「そうだな」

 

「てめぇら…コロスッ…‼︎」

 

皆わたし達の会話を笑って聞いていた。デクだけは驚いてたけどね。

相澤先生に注意され、皆静かに。前の席でプルプルしてる爆豪突っついたらダメだよね。

 

 

バスを降り巨大なドームの中へ入っていく。わたしは1番後ろを歩く。

…ついに来た。

 

 

 




始まりましたUSJ編。長くなる予定です。執筆もかなり遅くなります。
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