1人キューブの外に出たわたしは、ゆっくり歩きながら前へ進んだ。
相澤先生だけでなく、状況に気づいた皆もわたしを呼ぶが静かにしてて欲しいので中からの音を消す。
「その手をいっぱいつけた方がリーダーですよね?さっきオールマイトのことを言ってたけどオールマイトが目的?オールマイトは今日用事ができてここには来れませんよ」
「なんだお前。1人で出てきてアホなのか」
死柄木は首をガリガリかきながら言った。こいつに丁寧に話す必要はないな。
「答えになってないんだけど。わたしは何しに来たって聞いてるんだけど」
死柄木はわたしをただの生徒だと思ってるからか無視。
代わりに黒霧が答えた。
「初めまして、我々はヴィラン連合。せんえつながら、この度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは.平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして…ですが、あなたの話だと今日はこちらに来られないようですね」
「そうだよ。だから帰ってくれないかな」
「それは無理ですね。生徒を殺すのも目的の1つですから」
「残念ながらそれはさせないよ。あの中にいる限りどんな攻撃も効かない。あなたの転送系の個性でも中に入れないよ…試してみたら?」
黒霧はわたしの言葉を聞いて、黒い霧を広げキューブの中に移動しようとしたが、すぐに元のサイズに戻った。
「凄いですね…弾かれてしまいました」
「生徒を殺すことはでにないよ、先生達もね。でもこのまま大人しく帰ってはくれないよね」
「そうですね、ここにいる生徒でなければならない必要はないですからね。校舎へ行って何人か殺すことにしますかね」
「それはやめてほしいかな。わたしと取り引きしない?」
「…取り引きとは?」
このまま黒霧と交渉したかったのに死柄木が口を出してきた。
「いつまでちんたら話してんだよ黒霧。そいつを殺せばあの箱も消えるだろうが」
死柄木の言葉にわたしの後ろに回った1人がナイフを持って襲って来た。突き出して来たナイフを避け、頭を掴んで下げ顔に膝蹴りを入れる。そいつに続いて来た異形型のパンチを弾いて受け流し、股間に蹴りを…ごめんなさいね。これで行動不能2人。
一瞬で2人を倒したわたしを警戒したのか、襲ってこようとしたヤツもわたしから距離を置いた。
「わたしそれなりにデキル子なの。簡単にやられないよ」
死柄木もわたしに警戒したのか、話を聞く気になったみたい。
「建設的な話をしない?生徒を殺したいそっちと、生徒を守りたいわたし。そっちは諦めて帰ってくれそうにないし…このままわたしは外にいるから戦いましょうか」
「あなた1人で?」
「そうよ。そっち全員を行動不能にしたらわたしの勝ち、わたしが死んだらそっちの勝ち。わたしだけ殺したら、帰ること」
「おまえが死んだら他のヤツも殺すに決まってんじゃん」
「こんな情報は手に入れてない?オールマイトが保護者になった生徒がいるって」
「名前までは無理でしたがそのことは知っています…あなたがそうなのですか?」
「そうそう、期間限定だけどね。でも、そのわたしが死んだらオールマイトの経歴に傷が付くんじゃない?平和の象徴、保護者になった生徒を守れなかった…ってね」
「それは…いい話だなぁ」
死柄木はニヤッと笑い、わたしを見た。よし、わたしに興味が向いたな。
「じゃあ決まりね…10分後に始めましょ」
「何言ってんだ。すぐにやるぞ」
「この施設内に散らばってるお仲間さん集めなくていいの?」
「!?…気づいてましたか」
「言ったでしょ。デキル子だって。わたしもそこにいる皆とお話ししておきたいし」
「最後の会話になるかもなぁ。逃げるなよ」
「わかってるよ、そっちこそ…ね」
わたしは死柄木達から視線を外し、皆の元へ向かった。
相澤先生の顔が超怖い。先生の個性でキューブ消されるかと思ったけど、消したら爆豪や切島君とか飛び出すからしなかったみたい。爆豪はキューブをどんどん叩いてるし。
これからどうすっかな〜