ヒーローの世界に生まれました   作:和志1203

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第三話

その後は大変でした。先生はわたしと猫の子の安全を確認したいのに他の子がまとわりついて何が起きたかの報告会が起きて抜け出せず、最後には珍しく怒って、瞬間移動してこっちまできました。

その間みっちゃんだけはわたしの心配をしてくれました。なんて尊い…猫の子は落ちた時に気絶したっぽいので放置、先生に任せましたよ。

 

わたしはみっちゃんにだけ

 

「個性が使えるようになったのかも」

 

とだけ報告。

後は他の子と一緒に行ってもらい、先生にも報告へ…

 

 

「みんなから聞きましたよ。あの子が降りれなくなって、みんなで煽った結果落ちて、万里が何か叫んで、2人消えて、いつのまにかみつ(みっちゃんね)のキューブが現れてそこに2人が落ちてきたと…合ってますか?」

 

先生の部屋で椅子に座って向かい合いながらお話…先生あんなにガヤガヤしてたのに話聞き取れたのね…聖徳太子よりすごいんじゃね。

 

「万里、聞いてます?」

 

「(やべっ)うん、聞いてます。猫が落ちてきて下にみんなもいてやばいって思って…先生の個性があったらなと思ったら空にいたの」

 

「わたしの?空?」

 

「うん。先生の個性だと飛んで助けられるから、そう考えたら体がグ ンッって引っ張られて猫と一緒に空にいた」

「空から落ちてやばいやばいってなって先生助けてって思ったらまた引っ張られて下の方に行ってて」

「もしかしたらって思ってもっと下に行きたいって考えたら下の方に動いてた」

「地面に行きたかったけどなんでか行けなくて、このままじゃぶつかると思ってみっちゃん箱を出してって思ったらボフンって箱にぶつかってたの」

 

まだ自分でも何が起きたかわからなくて、たどたどしい説明を聞いた先生は黙って何かを考えてた。

 

「…万里、扉の前に立って先生のとこまで来るイメージをしてごらん。その時地面に立つんじゃなくて、少し浮いてるイメージで」

 

「(少し浮く?)…わかった」

 

先生に言われた通り、扉の前に立ち、先生の前に浮かんでいる自分のイメージをすると、

 

「うわっ!」

 

さっきと同じように引っ張られた感覚のあと見えてる景色が変わり、目の前に先生がいて宙に浮いてるわたしを抱きかかえてくれた。

 

「万里浮きすぎですよ…やっぱりわたしと同じ個性ですね」

 

先生曰くイメージして移動するのは先生と同じ瞬間移動だと、おまけに移動した先で地面に立っているとか座っているとか地面に接触してるイメージだとうまくいかないとこまで同じだとか。

 

「先生と同じ個性嬉しい」

 

「わたしも嬉しいですよ。…万里、みつは今日個性は使ってないそうです」

 

「えっ…でもさっき…」

 

「…みつみたいなキューブを出すイメージをしてくれますか?」

 

「いいけど…」

 

次に先生は椅子を包むようにしてキューブを出すイメージをしてくれと。

 

(椅子を包む…椅子より少し大きい箱…箱)

 

イメージが固まった瞬間、ぽんっと椅子を包む箱が現れた。

 

「「………」」

 

(みっちゃんの個性も使えた……?)

 

「万里……他の…例えば孤児院にいる子の個性が使えるか試してみましょう」

 

「……あい」

 

その後はひたすらどの個性が使えるか試してみた。

みっちゃんのような発動型から身体を柔らかく出来る変形型、猫のような異形型、さらには複合型まで……

結果わかったのは1名を除いた孤児院みんなの個性が使えた。テレビで見たことのヒーローの個性は使えなかった…オールマイトのもね。

使えなかった1名というのが

 

「視々(しし)君ですか…」

 

視々君とは中学2年生の思春期真っ只中の少年である。その個性は見たいものだけを見ることができるものだ。壁があってもその向こうだけを見れたり、男性だけを選んで見たりと潜入捜査とかに役立ちそうな個性である。峰田が喜びそう…

 

「なんで彼の個性だけ使えないんでしょうね?」

 

「先生、わたししぃちゃんとだけちゅーしてない気がする」

 

「彼思春期で小5からしてくれませんし、さしてもくれませんね。ほっぺにならしぶしぶ許してくれますけどね…ってまさかちゅーが理由?」

 

「しぃちゃんもだけど、ヒーロー達ともちゅーしてないよ」

 

「あんな大人達としてたらわたしがしばき倒してますよ…ちゅーですか」

 

「ちゅーかなって」

 

「……万里彼の唇を奪ってきなさい。その後個性が使えるか確認しましょう。彼は万里のことが可愛くて可愛くて仕方ないみたいですし、無理矢理しても怒らないでしょう」

 

「しぃちゃんわたしのこと大好きだもんね」

 

しぃちゃんこと視々君は黒髪黒目。わたしも黒髪黒目、おまけにちょー可愛い顔をしてる。客観的に自分を評価しても可愛い。美人になりそうな将来有望な顔してる……自慢じゃないよ。

 

「もう帰ってきてるでしょうし、話を聞いて万里の心配をしてると思います。チャンスです」

 

「うん。ちゅーしてくる」

 

先生はぐっと親指を立ててお見送りをしてくれた。

少年の唇奪ってきまーす。

 

 

 

 

先生の予想通りわたしの心配をしているしぃちゃんに抱っこをせがみ、怖かったと涙目になり、猫を助けたんだよと褒めてよとちゅーしてよとせがんだ。

最初は拒否られたが「わたしのことが嫌い?」とうるうるの目で見上げたら、ほっぺにちゅーするところをわたしから口にしてやったぜ。

ボンっと顔が赤くなったのが可愛いかったのでもう一回したら、見てた小さい子達がずるいずるいとしぃちゃんは揉みくちゃにされてた。

見てたみっちゃんが「しぃちゃんドンマーイ」って言ったら何処からともなく「ドンマーイ」っとコールが始まった。

なにこれデジャヴ?

 

 

 

 

先生の元へ戻って用意してた箱の中身を当てたことによってしぃちゃんの個性ゲット。孤児院コンプリートだぜ。

どうやらわたしの個性はちゅーすることによって相手の個性をコピーできるみたい。コピーした相手に影響はないみたいだし(先生確認)、コピーできる数とかコピーしたものに使用期限があるのかとか色々思うところはあるけど…なんてチート。

 

「万里…あなたは賢い子です。その力の強さはわかりますよね」

 

「うん」

 

「あなたのキスをすることによって他人の個性をコピーできるという個性は他の子達にも言ってはいけません。先生との秘密です」

 

「わかったよ先生。…でもみっちゃんに個性出たかもって言っちゃった」

 

「万里もそろそろ個性が出てもおかしくない頃ですし…みつと同じ個性ということにしときましょう。先生からみんなに言いますから」

 

「うん」

 

 

 

 

その後先生はみんなを集めてわたしの個性が現れたこと、みっちゃんと同じ個性で、そのおかげで猫が助かったことなどを言った。

長い間空にいたじゃん⁉︎って思ったけどあれは一瞬の出来事だったらしい。

猫は約束を破って木に登ったから明日から一週間1人で廊下掃除の担当になった。ドンマーイ

 




新しく仲間を出しました。
しぃちゃんです。大人しめな眼鏡っ子な男の子です。
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