ヒーローの世界に生まれました   作:和志1203

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辰さん明美さんの個性も奪い済みです。3歳前に他の子がちゅーしてる流れでやっちゃったということで。
2人の個性を持っていることは主人公は気付いてますが、強いものなので使う気は全然ありません。


第五話

わたしの個性の訓練は由紀夫妻のマンションにあるトレーニングルームでしている。なんでも引退したヒーローが多く住んでるマンションらしく、体が鈍らないためだって。

 

「万里ちゃん、今日夕飯は?」

 

「食べる!お泊まりもする!」

 

「じゃあおばあちゃんと一緒にお風呂入ろうか」

 

「うん」

 

明美さんはにこにこしながらわたしの額に浮かんだ汗を拭ってくれた。

 

わたしは辰さん達のとこによくお泊まりをしている。

なんでもわたしは由紀夫妻の養子になるらしい。前から明美さんの強い要望で孤児院の子を養子にしたかったんだけど、体の弱い明美さんのことを考えて辰さんが反対していたらしい。明美さんは子供が欲しかった。でも治癒の個性で体に負担がかかり、子供を作るのが難しくなったんだ。

先生はもう辰さんも明美さんも家族みたいなもんだし、何人でも連れてけ言ってたけど、辰さんの許可が下りなかったんだ。

そんな時に現れたのがわたし万里ちゃん。

大人しいし、賢い、手伝いも率先してする良い子、おまけにちょーぷりてぃ。個性のことがあってかよく2人と関わるようになり、夕飯やお泊まりの回数を重ねていくうちに養子縁組の話が決まりました。

由紀万里になります。

ほぼ書類関係も整ったし、孤児院のみんなにも説明済み。

寂しがるかなーと思ったけど住む場所が変わるだけで毎日来るでしょ?なスタンスであっさりしてた…毎日行くけどさ。みっちゃんは遊びに行く場所が増えると大喜び。友情って何?

 

もうすぐあるわたしの4歳の誕生日が過ぎたら由紀夫妻の子供になり、マンションでの生活が始まる。それまでは孤児院とマンションで半々な生活…午前は孤児院で遊んで勉強して、午後からは辰さんとの訓練になってるから、寝る場所変わるだけなんだけどね。

でも、明美さんはすごく嬉しそう。一緒に料理したり、お風呂入ったり、辰さんとの惚気を聞かされたり…まだ近所のおじいちゃんおばあちゃんって感じだけど、仲良いよ。

 

孤児院でみんなでわいわい騒がしいってのも家族の形だと思うけど、3人でそれぞれ今日あった事だとか、明日は何したいだとか落ち着いた雰囲気も懐かしいというか少し前世を思い出す。

父と母は元気かなーとか弟は結婚したかなーとか、絶対知ることは出来なくて…

そんなことを考えて気分が落ちた時は絶対辰さんも明美さんも気付いて抱き締めてくれる。

あんまり表には出さないようにしてもあの2人はセンサー付いてるのかってほど絶対気付く…それが嬉しい。

 

すぐには無理だけどちゃんと家族になりたいなーって思う。




主人公は前世で4人家族だったため、大人数で過ごす孤児院に最初は戸惑ってました。
孤児院にいるのは楽しいけど、どこか落ち着かない。中身は大人なのでどうしても保護者みたいな考えになってしまう。
3人で過ごすことによって子供っぽく、精神年齢が体に馴染んでいくといいなーと思っております。
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