ヒーローの世界に生まれました   作:和志1203

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第九話

おはようございます、万里です。

どうやら昨日泣き疲れて寝落ちしてしまったようです。すっかり4歳の体という事を忘れてました。もっと今後の事について話したかったのに体は正直です。

 

今は3人で朝ごはんを食べてます。味噌汁うまー

 

「万里昨日オールマイトから連絡がきたよ。あとで話そうか」

 

「うん」

 

わたしが寝た後2人は話し合ったみたいで、わたしが見た目は子供!頭脳は大人!であっても、2人の子供には変わりないし、今までよりは子供扱いはいないけどいっぱい甘やかすぞと宣言されました。

子供っぽく話すの疲れるので助かった…あと、2人の子供って言ってくれて嬉しかった。

 

 

 

 

食後の片付けも終わって場所をソファーに移動。

まずはおじいちゃんからの報告。

 

「万里が寝た後オールマイトから電話があってな…みんなの個性は取られてないそうだ」

 

「本当?先生のも?」

 

「あぁ、すでに孤児院の中に誰にも気付かれずに侵入できる個性を持っているからな。院長のは飛ぶのに制限があるから奪わなかったのではと、オールマイトは言っていた」

 

「そっか…」

 

孤児院のみんなの個性は強い個性の子が多かったのに何故かオール・フォー・ワンは誰の個性も奪わなかった。個性を奪われて抵抗も出来ずに殺されるなんて悲しすぎる。みんなは戦っただろう、最後まで生きようと抵抗しただろう。

よかった…みんなの個性が奪われなくて。あいつに会った時みんなの個性を使われたらわたしは憎しみに心が囚われるだろう。ヒーローが憎しみでいっぱいになったらだめだ。

 

「おじいちゃん、これからの事なんだけどね…わたし個性を使わない」

 

「…使わないって?」

 

「あのね、まったく使わないって事じゃなくてね、今までと同じように個性の練習はするよ。だけどわたしの個性は強い。オール・フォー・ワンと違って奪わずに他の人の個性を使える。…この個性を知ったらあいつが狙わないわけないよね?」

 

「…そうだな」

 

「だからわたしはこの個性を隠す。個性登録はみっちゃんの『キューブ』にする。流石に無個性でヒーローを目指すのは難しいと思うから…(それでも目指すデクはすごいなぁ)」

「でも、"いつか来る"あいつとの戦いではキューブだけでは相手にすらならない。それまでにみんなの個性を使いこなせるようになりたい」

「それにわたしの個性についてまだ何もわかっていない。コピーした個性に期限はあるのか、使う事によって何らかの副作用はあるのか、コピーするのに条件があるのか、とかね」

「これからわたしがする事は、1.個性について調べる。2.キューブだけで戦えるように訓練する。3.いろんな個性を使えるように訓練する」

「これを高校のヒーロー科に入るまでにしたい。だからおじいちゃんにいろんな個性の使い方、おばあちゃんに支援型のキューブを使った戦い方を教えてほしいです。お願いします」

 

2人ともぽかーんとした顔をしていた。

ここまで一気に話したから仕方ないよね。ましてや4歳(仮)が話すような内容でもないしね。

 

「万里ちゃんの話はわかったわ。おばあちゃんが教えられることがあるなら何でもする。でも、万里ちゃんはまだ小さい女の子だから無理のない範囲でね」

 

「わしも教えるぞー無理のない範囲でな」

 

「でも、頑張らないとあいつには…」

 

「だめよ、万里ちゃん。そんな小さい体で体力も全然ないでしょ?無理したって良い事はないわ」

 

「個性も未知数だし、何かあったらその体じゃ耐えられん。それに…」

 

「それに⁇」

 

「万里と遊びたいんじゃ‼︎最近でも午後からは個性の練習で遊ぶ時間が短くなってしまってわしは寂しい!!」

 

「そうよねーわたしも万里ちゃんとお出掛けとかしたいわね」

 

2人は動物園に行きたいやら、水族館に行きたいやらワイワイきゃっきゃし始めた。

 

「あのー」

 

「万里ちゃんはどこに行きたい?おばあちゃんはねージェットコースターに乗ってみたいのよ」

 

「おじいちゃんはTDLだな!おばあちゃんとのデート以来行ってないしの」

 

「TDL懐かしいわね〜その後に出来たTDSの方行ったことないし良いわね〜」

 

「…わたしは水族館かな。TDRとかだとまだ乗り物の身長足りないし」

 

「そうなんか⁉︎夢の国なのに身長制限あるのか…」

 

「それじゃあ水族館にしましょうか。あなたイルカショーとペンギンショーがある所探しなさい」

 

「あい、わかった」

 

…水族館行く事になったらしい。喪中なのに大人しくしてなくていいのか?

わたしがぽかーんとしてると、おばあちゃんが頭を撫でてきた。

 

「慌てなくていいの。貴女は大人の女性だと思うわ。でもこの世界に生まれてまだ4年しか経っていないんだから、まだ子供よ…急いで大人にならなくても大丈夫だから」

 

「…うん」

 

2人はわざと騒いだのだとわかった…今は2人に甘えていこうと思った。

 

 

 

 

多分これは勘なんだけど、わたしはデクくん達と同い年な気がする。雄英にあの子達が集まるのは12年後の年の4月。

考える時間、準備する時間、充分にある。

まずはヘドロ事件から5年前、オールマイトが重傷を負う事件。

わたしに何ができるかわからない。何もできないかもしれない。でもそれまでには個性を使いこなせるように…

 

 




ここで幼少期は終わりです。
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