Infinite Syphogear~The Snow Song~ 作:biohazaーd
とある世界にて・・・
「くそっ!どこに行きやがった」
「まだこの近くにいるはずだ、探し出せ!なんとしても逃がすな!」
・・・くっ、まだあんなにいるのか。だが、これだけは、この装置だけは渡してなるものか!
そう思い、この場から脱出しようとしたその時、敵のサーチライトに発見された。
「いたぞ!奴がいたぞ、装置も一っ!」ズガンッ
敵が仲間を呼ぼうとした時、彼女が片手に持っていたデザートイーグル.50AEは、相手の脳天を打ち抜いた。
「くそ、どんだけいやがるんだよ。こっちはいいかげん見逃してほしいのに」
そう言いながら彼女は、もう片方の手で大事そうに持っていた装置を、絶対に離さんとばかりにつかむ。
「(こいつだけは、父さんが奴らから命がけで守った、『ソロモンの杖』だけは、絶対に渡すものか!!)」
彼女はそう思いながら、ある場所に移動を始めた・・・『ソロモンの杖』を封印するために・・・
とある港にて・・・
「(よし、奴らをまけた!このまま『こいつ』を「どうするつもりだ?」っ!!)なに!」
後ろを振り向いた瞬間、いきなり腹に蹴りを入れられた。
「がは!!」
「・・・全く何とんでもない事をしようとしているのだ。君にはその『杖』の価値というものが分からないのか?それさえあれば、この国はいや・・・世界は我が物にすることができるんだぞ。それをわざわざ封印するなんて、何バカなことしようとしてんだよ!」
ドゴッ
「グッ!!」
また蹴りを入れられた。
「さて、さっさと『そいつ』を渡せ。おとなしく『そいつ』を渡せば、もうこれ以上は危害を加えたり、君の親友や親戚を人質にしたりもしないし、もう二度と君を追いかけ回すことは永遠に無いから、渡すんだ」
そう言っている奴らのボスの目を見たが、あれは嘘を言っている目だった。今言った台詞の事を考えれば、私の事を殺すって事だと分かった。だったらやることはただ一つ・・・
「さあ、早く『そいつ』を、『ソロモンの杖』を渡せ!」
「・・・・・・・・・あぁ、渡してやるよ。受け取りな!」
ブンッ
「「「「「「「「「「「「「「「なっ!!!!」」」」」」」」」」」」」」」
ブン投げた。
そして・・・
「GOOD BYE,MY WORLD」
カチッ
『ソロモンの杖』を投げた瞬間、あらかじめ仕掛けておいた爆弾の起爆装置を作動させた。無論それは彼女自身にもついていた・・・いや、自分から仕掛けたのだった。もし相手が嘘をついていたのなら、この命と共に『ソロモンの杖』を道連れにすることは、決めていたからだ。
こうして、彼女の人生は終わったかに見えたが、まだ終わってはいなかった。
それは、この世界での記憶をなくし、別の世界で生きることになった・・・彼女の物語の、始まりだから。