ーーー教室、銀sideーーー
今は昼休み!園子と須美と3人で黒板にお絵描きしてまっす!!
銀「須美のそれ、なんだ?」
須美「翔鶴型航空母艦の二番艦…瑞鶴よ。」
園子「お〜すごいリアル〜!!」
須美「でしょ。旧世紀昭和の時代に数々の戦いで主戦力として戦い、最後まで囮としてこの国に貢献した最高の空母よ!!」
(ほへー…初めて知った…)
銀「そういや須美ってそういうのやたら詳しいよな…」
須美「それは、夢は歴史学者だもの!」
(うおっ!それはなんともまあ…)
銀「相変わらず真面目だなぁ、須美って。」
園子「すごくわっしーぽくていいと思う〜!」
須美「そのっちはなんかあったりする?」
園子「小説家とか〜!時々サイトに投稿してたりもするんよ〜!!」
(おー!こっちも園子らしい…)
須美「なるほどね…確かに独特の感性を持ってるもの…」
園子「2人も登場人物として出したいな〜!優しくて頼れるミノさんに、真面目で時々面白いわっしー!!」
須美「時々面白い…?」
銀「つまらないよりはいいだろ。」
須美「それはそうだけど、私も少しは頼ってほしいわ…」
銀「私、そうやっていじける須美の顔、好きだな!」
須美「そんなふうに褒められても…」
園子「おお!なんかいいよ今の2人!写真撮ろうか?」
銀「お、はいピース!」
須美「え!?ちょっ…」
園子「パシャリ〜!素敵な1枚撮れました〜!!」
(まあ事実だしな〜仕方ない!!
…あれ?この流れ…)
須美「そ、そういう銀はどうなのよっ!!」
(やっぱしか…!!)
銀「そうだな〜、幼稚園の頃はみんなを守る美少女戦士がよかった。」
須美「わかる!!お国を守護する正義の味方!!これこそ少女の憧れよ!!」
(それは違う気もするが…まあなんとかごまかせたかな。)
園子「じゃあ今は〜?」
(前言撤回。無理だった。はぁ…ここは素直に言うしかないかぁ…恥ずかしい。)
銀「…えへへ。」
園子「ん?なんで照れたの?気になる!」
銀「いやぁ、その…家族っていいもんだからさ、普通に家庭持つのもいいかなって…」
須美「…それって、つまり…?」
銀「夢は…お、お嫁、さん。」
(…くぅー!やっぱり恥ずかしい!!顔から湯気出そう!!)
須美「わぁ…!」
園子「ミノさんならすぐ叶うよー!だってこんなに可愛んだもんー!!」
須美「白無垢が楽しみね!」
銀「やめろってー!ただでさえ恥ずかしいんだからさー。」
園子「小説のネタにするね〜!!」
(…はい???)
銀「えっ。」
園子「だから〜、小説のネタに〜」
銀「それはやめろー!恥ずかしいから!ホントに!!」
園子「ふぁーい。ふぁかったからやめふぇー。」
須美「…小説、ね…」
ーーー夜、須美sideーーー
(あった!これがそのっちの小説…)
須美「すごい高評価!読者もいっぱい…」
(さすがそのっちってとこかしら。)
須美「…あ、そうだわ!!私も小説を通して、護国思想を広めていけば!」
ーーー翌朝ーーー
須美「ふ、ふふ…評価はどうかしら…」
『あまりに堅苦しく、読んでくのが大変。』
『護国思想って言葉が453回も出てくる。』
『小説ってよりは洗脳。』
『まず読み手のことを考えた方がいい、物書きの基本。』
バシャッ!バシャッ!
須美「我が国の素晴らしさを伝えられない己の筆力が憎い!!」
〜〜〜園子の夢〜〜〜
園子「ねえわっしー、こっち向いて〜♪」
須美?「いいえ、私はわっしーではないわ。」
園子「え?」
国防仮面「私の名は…富国強兵!正義の味方!!全員気をつけーっ!!憂国の戦士、国防仮面!!」
ちひろ「おぉ…!」
銀「ローック!!」
園子「かっこいい〜〜!!」
〜〜〜閉幕〜〜〜
園子「って夢を見たんよ〜」
銀「園子はまた変わった夢見てんなー…」
園子「わっしーがね、こんな感じの衣装で正義の味方してたよ〜」
須美「あら、オシャレな格好。」
銀「ローック!?」
ーーー昼休み、天音sideーーー
今は昼休み。
私たちにとっては雑談の時間です。
ちひろ「で、銀さんの夢がなんとお嫁さん!!素敵じゃない!?」
ここな「あの人が…そういえばお姉さんだもんね、家族のありがたみはよく知ってるわけか。」
楓「須美先輩は歴史学者…すごく先輩らしいよね、そういうところに憧れる。小説も読みやすさは置いといて意思はこれでもかと伝わったし。」
天音「そういえば楓の夢って…」
ちひろ「確か先生とかじゃなかったっけ?」
楓「前まではね。今は違うの。」
ここな「マジで!?1か月前くらいまではそれだったと思うんだけど!?」
楓「今はね…大赦の改革が夢。」
ちひろ「…改革を?」
楓「うん。私が権力大っ嫌いなのは知ってるしょ?」
天音「確か親族の方々が結果第一主義なんですよね。私もあまりあの人たちは好きになれませんし…」
ここな「天音が好きになれないとかどれだけよ…」
楓「だから、大赦のトップになって、権力が過剰なほどの意味を持たない、自由な世界を作る。」
(なるほど…楓らしい…でもそれって…)
ちひろ「でもそれって誰よりも権力持つことにならない?大丈夫?」
楓「承知の上。銀さんに言われたの。『どうしても家族のことが好きになれないなら、迷惑だけでもかけちゃえ!親なら子供にかけられる迷惑嫌じゃないはずだから。』って。まあうちの親なら絶対嫌がると思うけど。」
天音「違いないですわね。」
ここな「ほへー…でっかいねぇ…まあ私には劣るけど。」
楓「じゃあここなのは?」
ここな「そりゃもう写真家でしょ!!」
(…さすがに大赦のトップが写真家に劣るとは…)
ちひろ「大丈夫?頭おかしくなった?」
ここな「なってないわよ!!私の夢は世界の全てを写真に納めることなの。それこそ壁の外もね!!」
楓「それウイルスで死ぬしょ…」
ここな「それに関しては対策を考える、これから。」
ちひろ「えー…」
天音「要は天まかせ、ということですね。」
ここな「ナイス翻訳天音。」
楓「多分ディスられてるわよどっちかっていうと。」
ここな「響きがいいから問題ない。天音は?」
天音「私ですか?そうですね…」
(一応あることにはありますが…実現可能かどうか…)
ちひろ「お、なになに?私も気になる!」
楓「案外、天音も銀さんみたいに家庭系かもね。」
ここな「イメージにぴったりハマるわ。」
天音「図書館の司書さんですね。」
ここな「違うじゃん。」
楓「いやかもって言ったじゃん…」
ちひろ「司書さんかー!理由とかってあったりするのー?いやまあ夢ならあるか。」
天音「もちろん!私、全ての知識が集まる図書館を作りたいんです!」
ここな「全ての知識??どゆこと?」
天音「伊予島家が保有してる歴史書の数々はもちろん、上里家や乃木家の本もある図書館です。この世には隠れた才能がたくさんいます。その人たちの発見に貢献できれば…と小さい頃から思ってたんです♪」
楓「なるほどね…ずっと本を通して歴代の偉人に触れてきた天音だからこその着眼点だわ…」
ちひろ「みんな壮大で応援しがいあるなー!!」
天音「ありがとうございます。そしてちひろのは?」
ちひろ「えっ。」
ここな「いや当たり前でしょ?」
楓「逆に来ないと思ってたの?」
ちひろ「うー…だってないんだもん…」
(なるほど、なしと…え?)
楓「…ホントに何もないの?」
ちひろ「うん。空っぽ。」
ここな「大丈夫?虚しくない?」
ちひろ「みんなや園姉いるから虚しくないよ!!それに夢はないだけでやりたいことはあるし…」
天音「ならそれを、もしかしたら夢と言えるかもしれませんし。」
ちひろ「うーん…私って結構ボランティアとか、あと裏で支えたりするの好きだからさ…大人になったら大切な人を裏から支えられたらいいなって。」
ここな「おお…一番立場でっかいちひろが一番一般的にありそうな感じ。」
楓「めちゃくちゃいいと思う。私は応援するわ。」
ちひろ「ありがとう!まあ今のところそれ以外決まってないんだけどねー…このままだったら一番ありえるのが楓だけど。」
楓「私!?」
ここな「まあ大赦のトップだし支える人はいるよね…」
(トップを支える…なるほど。)
天音「今のここなの発言で閃きました。ちひろの夢は秘書やマネージャーがお似合いでは?」
ちひろ、ここな「「それだ!!」」
楓「天音ナイス!!」
天音「礼を言われるほどではないですよ、だって思ったことを言っただけですもの。」
ここな「出た決め言葉。」
天音「決め言葉…!?」
ちひろ「よく言ってるよね。あと貴重な動揺姿…」
楓「かえってアレに見えなくもないけど、毎回相手が分かってると知っててもそう言う謙虚なとこも天音の魅力だよね。」
ここな「そうだね〜一番の博識だし。」
ちひろ「何より優しいし!」
天音「ま、待ってください…いつから夢公開が私の褒めちぎりタイムに…さすがに照れますよ…」
ここな「それはそれで貴重!学校じゃなきゃ写真撮る!」
楓「それだけ感謝してるってこと。」
ちひろ「うんうん!」
天音「それを言うならみなさんも…」
ちひろ「知ってる!まあ結論から言うならみんなお互いに感謝しまくってるんだよ!」
ここな「ちひろにまとめられたのがなんか屈辱的だけどそういうことだね。」
ちひろ「なんでよ!私一番成績いいんだし問題ないじゃん!!」
ここな「それはそれ、これはこれ!」
楓「2人とも喧嘩しないの。もうすぐ昼休み終わるし、散々夢の話したじゃん?個人的に一番あってほしいことって「ずっと4人仲良しでいられること」になってるんだけど今、どう?」
ここな「おお…」
ちひろ「一番まとまってる…」
天音「素晴らしいです!」
楓「でしょ?これからもよろしくね、3人とも!」
天音「私もお願いします、みなさん。」
ここな「3人ともよろしくね!」
ちひろ「ずーっと友達でいようね!!」