上里ちひろは勇者である   作:☆ここな☆

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10話 よにん

ーーー鷲尾家、須美sideーーー

須美「お母さん、お茶入れたよ。」

遥「あら、ありがとね。」

土曜日。今日は銀が都合で遊べないため、お母さんの仕事のお手伝いをしていた。

遥「ただ須美、あまりお手伝いさんの仕事も取らないであげてね。」

須美「あっ…わかった。ただ何かしてる方が落ち着いて…」

遥「乃木さん達と遊ばないの?」

須美「銀が用事あるらしくて、今日は。」

遥「あらま…それなら須美も自由にしていいのよ?」

須美「もしかしたら、予定終わったら連絡来るかなって…そのっちやちひろちゃんも前みたいに突然来るかもしれないし。」

遥「ふふ…いい友達持てたのね。」

須美「うん…!」

ピロリン

(この音…グループ?)

 

銀『駅前で家族と買い物なう。』

 

園子『私はその辺ブラブラしてる〜』

 

ちひろ『私もです〜ただ…』

 

(なんだ…みんないるのね…)

 

須美『そのっちは迷子なったら名前を連呼すること。銀はお疲れ様。』

 

園子『乃木園子です。乃木園子です。乃木園子です。』

 

ちひろ『園姉とはぐれちゃってー!どこにいるのー!?』

 

須美『すでに迷子!?』

 

ーーー駅ーーー

銀「やれやれ…結局4人で集まっちゃったな。」

園子「勇者同士は惹かれ合うんだね〜!」

ちひろ「それなら私と園姉がはぐれることもないと思うから違うー!」

須美「全く…銀が拾ってくれてよかったわ。」

園子「捨て猫みたいに言わないで〜」

ちひろ「あ、せっかくですしご家族のみなさんに挨拶を…」

銀「いいって。私そういうの苦手だから。」

園子「休みの日に家族とお出かけなんて素敵だね〜!」

須美「うん。」

ちひろ「私もお父さんとお母さんが忙しいのであんまりないです。羨ましい!」

銀「いやー…知り合いに会うとなかなかにはずいな。ま、用事も済んだし、これからは3人と動くよ。」

赤ちゃん「うー…うー…!!」

銀「あー…ちょっと待ってて!」

 

銀「ほーらマイブラザー。お姉ちゃんが来たからいじけるなよー。ほーら!笑え笑え、はは…!」

 

ちひろ「…仲睦まじいですね。」

園子「見てるだけで幸せになれるね〜」

須美「ええ…」

 

ーーーゲーセン、銀sideーーー

銀「…ってことで!4人で遊ぶならやっぱゲーセンだろ!!」

須美「そういうものなの?」

園子「ミノさんが言うんだし多分そうなんたよ〜!」

ちひろ「…フフ。」

銀「あー…園子とちひろはお嬢様だし須美は来なさそうだもんな…まあやってこ!」

 

〜〜シューティングゲーム〜〜

 

銀「…須美強すぎね!?」←3位

須美「そりゃそうよ。むしろ弓を請け負ってるのに1位じゃなくてどうするのよ。」←1位

ちひろ「あー惜しかったなー…」←2位

園子「なんでみんな当たるの〜!?全然当たらなかったよ〜!?」←4位(0点)

銀「園子は一つ前のところにばっか撃ってたな…」

 

〜〜レースゲーム〜〜

 

須美「ちひろちゃん、手さばきが明らかに別人だったわよ…」←3位

ちひろ「気のせいですよー偶然上手くいっただけでー。」←1位

銀「いやいや!?カーブとか凄まじいことなってたからな!?」←2位

園子「ちっひーすご〜い!」←4位

ちひろ「えへへ…///」

 

〜〜音楽ゲーム(パネル型)〜〜

 

銀「…なあ、ちひろって実はゲーセン通いつめてるんじゃ。」←2位

須美「私もそう思うわ。」←3位

ちひろ「え、えーっと…そんなことないですよー…偶然です偶然…」←1位

園子「え〜?よく天ちゃん達とイネス行ってるのは知ってるけど〜…」←4位

ちひろ「あ!園姉それは…!」

銀「じー…」

須美「じー…」

ちひろ「あ、あはは…実は結構やってますすいませんー!!!」

 

〜〜モグラ斬り〜〜

 

銀「なぁ…いつになったら私は1位取れるんだ?」←2位

須美「スピード系はちひろちゃんに部があるからね…」←4位

園子「やっとビリ脱出〜」←3位

ちひろ「お役目以外でお父さんにも鍛えられてるのでー!」←1位

 

〜〜太鼓の鉄人〜〜

 

銀「こ、ここに来て園子が頭角を表したか…」←3位

ちひろ「同じノーミスだよ園姉!イェーイ!!」←1位(ノーミス)

園子「イェーイちっひー!!」←1位(ノーミス)

須美「私だけ大差…無念!!」←4位

 

〜〜音楽ゲーム(体感型)〜〜

銀「ついに…ついに…とったどぉおぉぉぉぉお!!!!」←1位

ちひろ「うぐぅ…負けたー!!」←2位

須美「2人とも素晴らしい動きだったわ!」←3位

園子「うんうん!しかしこうも動き回るとお腹減ってくるね〜」←4位

須美「もう正午だもの。ご飯にしましょう。」

銀「そうだな!」

ちひろ「じゃあ前食べ損ねたフードコートのを…っ電話だ。ちょっと待っててくださーい!」

園子「わかった〜!」

銀「誰からだろうな?」

須美「さあ…?いつも一緒にいる3人か、家族の方じゃない?」

ちひろ「すいませーん!お母さん達、ちょうど近くに来てるらしくて…ご飯奢ってくれるって。」

園子「月夜さん来てるの〜!?やった〜!!」

(…月夜?そ、それってまさか…)

銀「お、太っ腹!ありがたくいただこー!」

須美「ちょっと待って!月夜さんってまさかあの、伝説の…!?!?」

ちひろ「へ?私のお母さんってなんかすごいんですか?」

園子「あ〜すごいといえばすごいね〜」

銀「お、なんだなんだ?気になるんだけど!」

須美「上里月夜…西暦の巫女であり大赦の創設者の一角である上里ひなたさんをも上回る歴代最高の巫女、その力は神樹様の力を一時的に高めるとすら言われてる…」

銀「…はい!?」

ちひろ「ええええ!?!?お母さんそんなすごい人だったんですか!?」

須美「ちひろちゃんはなんで知らないの!?」

園子「私はお母さんが言ってたから〜」

銀「と、ともかく行こう!!待たせたら悪い!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……園子の夢……

安芸「はははははは…!!」

ちひろ「せ、先生…?」

安芸「あなた達は、下級生を洗脳した責任として…1週間うどんを食べることを禁じます…!」

須美「…そ、そんな…」

銀「真っ赤な…嘘ですよね…先生…」

園子「あわわ…いやあ〜!!!!」

 

 

園子「わ〜〜〜!!!うどんが食べられなくなっちゃった〜!!」

須美「大変!すぐに病院に!」

銀「お前ら落ち着けー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー高級食堂ーーー

(な、なっ…!?)

目の前に展開されるは色とりどりの料理の数々。

しかも全部が最高級。

須美「こ、これ全部…」

銀「奢って…もらえると…!?」

月夜「もちろん!好きなだけ食べて!」

ちひろ「わーい!どれから食べようかなー!」

園子「ちっひー!これとかどう??」

ちひろ「うわー美味しそう!!ナイス園姉!!」

和斗「ほれ!どんどん食え食え!」

銀「あ、ありがとうございます…和斗さん…」

(…ぶっちゃけ、それどころではないわ。ちひろちゃんのお母さんがあの月夜さんだったってことがまず信じられないのに、スポーツ界に消えることなき伝説を残してる和斗さんが父親だなんて…)

須美「どんだけ恵まれたところに生まれてるの…ちひろちゃん…」

月夜「うーんそう見えるだろうけど期待以上のことはあいにくできてないのよ。全然外に連れてってあげれてないし。園子ちゃんがいなきゃどうなってたか…」

和斗「俺は四肢のうちふたつも欠損してるしな。」

銀「それであんなにすいすい動けるんですか…」ŧ‹”ŧ‹”

和斗「慣れりゃあこんなもんさ。」

須美「しかし今どきそんな大怪我するなんて…」ŧ‹”ŧ‹”

月夜「やっぱりそう思うわよね…ちょっと厳しいお役目があってね。私の事守って…」

和斗「気にすんな。あれがあったから今がある。俺は何も気にしてない。」

銀「ひょー…男前だなぁ…」ŧ‹”ŧ‹”

須美「…そうですね。私もちひろちゃんには何度も助けられてます。ありがとうございます。月夜さん達が守ったこの世界、必ず私達も守ってみせます。」

月夜「ありがとう!聞いてた通りのしっかりした子ね…ただ、そこまで気負わなくていいのよ?」

和斗「1回でかいのやったことある程度だからそこまで参考になるようなことは言えないが…

世界なんて大それたものためじゃなくて、自分達のために戦えばいいんだ。みんなと一緒にいたいから、それだけでいい。あまり背負うものがおっきいすぎると、パンクしかねないから。」

銀「…はい。」

須美「…今日は本当にありがとうございm「わっしー全然食べてないじゃん〜はーい口開けて〜!」そのっちもうちょっとまモグゥ!?」

ちひろ「銀さんも食べましょうー?代わりに取っておいてあげましたので!」

銀「お、サンキューな…って多!?」

ちひろ「どうですか?褒めてくれてもいいんですよ?」

銀「そ、そうしたいのは山々なんだけど…さすがに多すぎるかな…」

ちひろ「そんなー!?」

 

ーーー街道ーーー

銀「あーぁ。休養期間ももうすぐ終わりかー。」

ちひろ「長いようで短かったですよねー。」

園子「警戒態勢復活だね。」

須美「気を引き締めないと。イレギュラーが来ないとも言えないし。」

銀「ふふっ。オリエンテーションは少しアレだったけど、楽しかったよな。」

園子「そうだね〜」

ちひろ「1年生すっごい喜んでたって聞きました!」

須美「先生には怒られたけどね…」

銀「おっと、私だけ道が違うか。またね。」

須美「え、ぇ…」

なぜだろうか。そう言って帰ろうとする銀が

…そのまま手の届かないところまで行ってしまいそうな気がした。

須美「…っ!」ガシッ

銀「っ?須美?」

ちひろ「…須美さん?」

園子「わっしー…?」

須美「…あ!ごめんなさい。」

銀「いや、気持ちは分かるよ。」

ちひろ「休み終わっちゃいますもんねー…」

園子「そう考えると感慨深いよ〜…」

銀「私、休むのには自信あるって最初言ったけどさ、やっぱ大切なお役目だし、そこまでリラックスできるかなって思ってた。」

園子「私も〜」

ちひろ「でも実際にはそんな心配なかった、ですよね!」

銀「ああ。4人でいればなんの問題もなかった。」

須美「…」

園子「だってすっごい楽しかったもん!」

ちひろ「須美さんもですよね?」

須美「…ええ。」

銀「うん、よかったよかった!

…バーテックスが神樹様にたどり着いたら、こんな日常もなくなっちゃうんだよな。そんなこと絶対させない。なっ?」

園子「うん!」

ちひろ「できますよ、どんな敵が来ても。」

須美「私達4人なら!」

ちひろ「頑張りましょう!」

銀「ああ!…ってこれじゃ帰れないな。解散解散!」

園子「あ、閃いた!いっそお泊まり会しよ〜!」

須美「いいわね、銀の家で。」

銀「うち弟2人もいるんだぞ!?」

…絶対、乗り越えられる。

たとえどんな敵が来ても。

どんな事が起こっても。

私たち、4人でなら。

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